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安全性の入り口

人と話すことを生業としているのに恥ずかしい話だが、プライベートで初対面の方と二人きりになると何を話そうか迷う事がある(例えばパパ友とか)。顔は知っているけどその人の背景を知らない、でも話さないとダメな時。ぎこちない会話で何とかその場を凌ぐわけだが、やはり少なからず「相手に響く」やり取りをしたいと思うと、相互に「取っ掛かり」みたいなものがないと非常に難しいと感じるのだ。仮に、同じ職場で働いていても「響く」かどうかはわからない。先日、友人が顧客対応について後輩にアドバイスをしたところ、置物に話をしているかのような虚しさを感じたらしい。後から聞いて理解できたのだが、その会社は良くも悪くも顧客とサービス内容が昔から固まっており(安定ゆえの現状維持)、売上は年々減少してはいるがそのスピードは極めて緩やかで、皆の危機感が薄い職場だということだ。経営の方々も「うちはこのままで大丈夫」という思考になっているので、組織としての最低限のメンテナンスすら怠ってしまう事に罪悪感もない。注意された後輩からすれば、私の友人の方が奇異に映るわけで、会社は潰れない、やってもやらなくても評価は同じ、大きなクレームになっ...
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愛される商品と愛される企業

「うまい棒」の値上げが話題になった。これまで1本12円だったものを、10月からは15円に値上げされる。元々は1979年の発売から2022年までは1本10円を維持し販売してきた。実に42年もの間、同じ価格を維持されてきたことに驚きを隠せない。値上げが相次ぐ状況に消費者も疲弊する中、うまい棒の値上げは比較的好印象で受け入れられたようだ。値上げ時の公式サイトのお知らせでも値上げの明確な理由と背景が説明されており、誠実な内容だったことも好印象に繋がっている。うまい棒同様に、値上げを消費者に快く受け入れられたのが「ガリガリ君」らしい。元々は1本60円で販売されていたが、2回目の値上げとして今年80円へと上がった。値上げの時に、社長や社員が深くお辞儀して値上げをお詫びしている謝罪広告を出しており、その時の内容が強く印象に残っている。いずれも消費者からは値上げを好印象に受け取ってもらえた企業であるが、共通していることは、以下の2点にありそうだ。1)小学生でも手に届く価格であったことから、皆が小さな頃から親しみがあり身近な存在であること2)値上げを決意するまでの企業努力が感じられ、むしろ応援したくなる...
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成長と感謝の形

前職は教育関係の仕事をしており、多くの生徒の色々なお願いごとを聞いてきた。そんな私だが、先日これまでで初めてのお願いごとをされた。ヘアスタイリストに向けた修行中なのでカットモデルになってほしいとのことだった。「いやいや、もっと若い友人もたくさんいるだろう」という言葉を飲み込みすぐにOKの返事をした。10年近く前、お世辞にも勉強は得意ではなく、いつも忘れ物をしていた彼が今、社会に出てどうなっているのだろうか、という興味もあった。仕事が長引き、小走りで指定された住所へ向かう。到着すると静かな店内に、アシスタントと思われる若い店員が数名とヘアカラーが終わるのを待つお客様が1名いるだけだった。期待と不安が入り混じる中で案内された椅子に腰かけ鏡越しに彼の手元を見る。受験期にペンだこができる気配もなかった彼の右手にたくさんの絆創膏が張られている。大人になったな。少しの安堵感を感じているのも束の間、施術が始まった。ぎこちないながらも丁寧に施術が進み、仕上げの段階になる。「確認お願いします」彼は手を止めると近くの先輩らしき人に声をかける。アドバイスを踏まえ、微調整を受ける中で練習について聞いてみる。ア...
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日傘と温暖化の相関

つい先日オリンピックが開幕したばかりだと思っていましたが、気が付くと9月。いまだに蒸し暑い日が続いています。今年の夏も猛暑・ゲリラ豪雨・大型台風の上陸と温暖化が原因と思われる異常気象が、ネガティブな夏の風物詩のように日本列島に猛威を振るいました。私が子供の頃の夏と比較しても、圧倒的に日差しも、紫外線量も強くなり、日差しが腕や頭皮に突き刺さるような痛みを感じさせます。今年は人口の3割の方が日傘を使用しているそうで5年前と比べると10%以上も使用する人が増加しているそうです。男性の日傘の使用率も多くなり、10人に1人は男性とのこと。明治初期にはすでに日傘を使用する人達がおられました。元々は高貴な男性が日傘をさし、庶民の憧れとなったのが始まりでした。その後、ファッション性も重視され、可愛らしい素材や装飾が施されるようになり、日傘=女性のアイテム、となっていったそうです。これからの夏における日傘の利用は、男女関係なく、命を守る選択としても正しい行動だと思います。実は「宇宙空間で太陽と地球の間に日傘に見立てた、(サンシェード)というシールドを広げる」というプロジェクトを考えている科学者もいらっし...
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ポジションを取る意味

「ポジションをとる」という表現がある。色々な使われ方があるが、シンプルに言えば「自分の立ち位置を明確にする」という意味合いである。どうでもいい例で恐縮だが、子供に「ごはん、どこに行きたい?」と聞いた時に「どこでもいいよ」と反応されると、「こらこら、ポジション取れよ!」と思うことがある。しかし、この場合は親が結論ありきのコミュニケーションをしてしまっている可能性も高いので(親が行きたい場所に誘導する)、身勝手な「ポジショントーク」を反省した方がよかったりする。話を元に戻すと、例えば、マーケティングの基本にも「ポジショニング」いう考え方が出てくると思うが、突き詰めれば「差別化の大切さ」ということになるのだろう。まず、買ってもらうには知ってもらうこと、興味を持ってもらわないと始まらない。また、スポーツではポジション取りが勝敗を左右する。先日のオリンピックの男子サッカー準々決勝では日本のゴールがオフサイドで取り消され、敗退の遠因となった。これは、ルールに則って自分たちのポジションをどう取るか?という戦術の中でギリギリを攻めたからこそ発生したシーンである。しかし、ポジショニングの失敗は彼らの胸に...
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活力

最近は、暑さもあるが休んでも疲れが取れないと感じている人が多いのではないだろうか。働き方改革により、休むための制度は整ってきたものの、「疲れている」と感じている日本人の割合が他国と比較すると多いという調査結果もある。日本人は仕事に没頭しすぎている事の表れだろうか。私自身、自宅に持ち帰って仕事をすることもあり、仕事に追われている感覚が抜けない時もある。メリハリのある仕事が出来ているとは言えないのかも知れない。日本人は以前から他国のビジネスマンと比べても、仕事をしすぎる傾向がある。しかし、最近では働きすぎるということ以上に、「正しい休み方」を知らないことが、慢性的な疲労に繋がっているという指摘も出ている。近年、「休養学」という考え方が注目されているようだ。一般的に認知されている「活動⇒疲労⇒休養」のサイクルでは十分な“活力”が回復しないと言われている。本来、理想的なサイクルは「活動⇒疲労⇒休養⇒活力」であり、このサイクルを意識しないと、いくら睡眠時間をとっても疲れが取れず、結果的にパフォーマンスの低下を招くそうだ。長年、休養に一番必要なことは睡眠だと信じられていた。しかし、長時間睡眠を取っ...
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勝利のルーティン

7月26日からパリでオリンピックが開催される。柔道やスケートボードなど日本のメダル獲得が期待されている種目も多い。新種目として加わるダンススポーツ競技の「ブレイキン」も楽しみだ。アスリートにとってオリンピックは、小さい頃から目指してきた人生の大舞台だ。その状況下で一流のアスリートの心境とはどのようなものなのか。夢の舞台に立ち、とてつもない緊張にどのように向き合っているのだろうか?柔道の阿部一二三選手は試合前に自らの顔を叩いて気合を入れる。妹の阿部詩選手は試合場に入る前に飛び跳ねるなどのルーティーンがある。他にも、アスリートの中には「ルーティン」を重んじる人は多い。最近ではメジャーリーガーの大谷翔平選手が打席に立つときのルーティンが新しくなったことが話題になった。ラグビーの五郎丸選手の祈りのポーズも有名だ。これらのルーティンは、平常時の状態にリセットするための行為だとのこと。スポーツ心理学によると、自ら感情をコントロールするための切り替え術には、「抑制」「ディストラクション」「再評価」という3つの方法があるらしい。「抑制」は高ぶった感情を、自分の中に抑え込む内省的な方法。⇒アンガーマネジ...
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何の為に

灰色の空とジメジメとした蒸し暑さに、例年より遅い梅雨の到来を感じるここ数日。天気のせいか、どこか沈んだ空気のいつもの最寄り駅。赤いメガホンをもちながら道行く人に声をかけている人々が目につく。都知事選に向けた最後の追い込みだろう。軽く会釈をし、駅の構内へと進み電車に乗る。ご存知の通り、今年の都知事選の候補者は過去最多の56名を数え今までで最も多い22名(2020年)から比べても、その特異さが伺える。ニュースでも取り上げられていることだが、候補者の中には売名行為とも取れる宣伝をしSNSや動画サイトを駆使して話題作りに奔走しているようにも見える。ある意味では立候補した時点で自分たちなりの目標は達成しているのかもしれない。本来、選挙に出馬する目的は当選することなのだと思うのだが明らかに都政のトップとなることを目的とするように見える候補者は少ない。多様性や自分らしさなどが重要視される現代においては、このような現状を選挙を通した自己表現の機会と取ることもできるのかもしれない。しかし、それによって本来の選挙の目的が達成されなければ本末転倒である。同じように、日々の仕事、生活の中においても、いつの間に...
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休日の過ごし方

先日、大学時代の友人達とプロ野球のデーゲームを観戦する機会がありました。梅雨入りが遅れていたこともあり、雲のない青空の中、日射しが突き刺さす痛みを感じながらも、楽しい時間を過ごすことが出来ました。観戦した試合は「交流戦」といって、セ・リーグとパ・リーグが対戦する、この時期にしか見ることができない貴重な試合です。対戦カードは、北海道の食品メーカー様球団vs在京の乳酸菌飲料メーカー様球団でした。(職務上、そう呼ばせてください)試合開始の1時間半前、開門と同時に球場に入り試合前の練習風景に視線は釘付け、木製バットがボールを弾く乾いた音が心地よく、思わず聞きいってしまいました客席は満員御礼で、ファンの人達が各々のチームユニフォームを着ながら、動かすタオルのウエーブと、上下に揺れるビニール傘の花畑、そして灼熱の中、色とりどりの制服で一生懸命走り回るビールの売り子さん達。何と言っても、そこで飲むビールがうまい。何とも言えない幸せな気分になりました。私は、小学生から大学生まで野球を続けていたこともあり、就職してからも、時には草野球でプレーをしたり、野球観戦に行くなど、さまざまな形で野球に関わることが...
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八十八

学習塾から来た「田植えをしよう」というイベントのチラシ。子供は「面倒だからいかない」という反応をしていたのだが、もう二度とない機会かも…と思い、強引に二人分申し込む事とした。田んぼは神奈川方面にあり、自宅から電車とバスを乗り継いで1時間少々という距離感だが、子供には携帯もゲームも禁止したので、風景を見る、電車の中の人を観察する、読書する、父トークなど普段あまり選択肢にない限定メニューで過ごすこととなる。この辺含めてかなり渋っていたが、電車に乗ってしばらくするといつもと違う時間帯の電車、路線、空間など彼にとって全てが新鮮であり、単なる移動が、徐々に非日常のイベントに変化していったようだ。現場に着くと、コンビニはおろか自販機もなく、トイレまで往復40分かかる。「もう買う事は出来ませんよ」と言われるといつものペットボトルがとても価値のあるモノに思えてくる。熱中症になったらやばい、無くなったらもう買えない、でも飲み過ぎたらトイレに行きたくなる、という焦りが巡ったが「必要な時に必要な分だけ飲もう」とルールを決め、結局二人とも帰りの電車まで飲み干すことはなかった。田植えの会場でNPO法人の方からの...
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コスパはいいことなのか?

コスパやタイパという言葉をよく耳にするようになった。少し前までは若年層特有の概念とされていたが、最近は、全世代共通の価値基準のひとつとして受け入れられている。しかし、このコスパという考え方は、一方で複雑な面を持ち合わせていると感じる。一見すると、少ない労力で一定の成果を求めるというのは合理的で理想的なアプローチだ。実際、効率が良いに越した事はない。しかし、軽薄に映る一面も垣間見えることがある。例えば、就業後に上司や先輩から飲みに誘われたケースだ。その価値をコスパで判断する若手社員が実際に少なくない。数時間と数千円の出費で参加する事に価値があるのか?と考えるようだ。合理的なのかもしれない。ただし、社内での対人関係、仕事のノウハウやアドバイス等、金銭や時間に置き換えられない価値を見過ごすことにもなり兼ねない。それは、効果が出るまでに時間を要するものが多いからだ。経営学では、効率(efficiency)と効果(effectiveness)という二つの指標で成果を測定する。効率はコスト削減やプロセスの最適化と連動する。特に日本の製造業などではこの観点が重要視されてきた。一方で、効果は実際にどれ...
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上手な休み方

今年のゴールデンウィークはどのように過ごされましたでしょうか?有給を取得して10連休だったという方もおられたり、コロナ禍以降、久しぶりの国内外への旅行など、思い思いの休みを過ごされたと思います。仕事の出来る人は、休み方も上手いと聞きます。幸福感は人それぞれなので一概には言えないと思いますが、DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビューの「休暇で心からリフレッシュして仕事に戻る4つの方法」では、「休暇を誤用する人」として以下の3タイプを挙げています。① カウチポテト派・・・家にこもってテレビを観るなど、とにかく何もせず休日を過ごすタイプ。② 偽りの休暇派・・・休日にも仕事を詰め込み、ひたすら働き続けるタイプ。③ 休暇版ワーカホリック・・・パーティーや旅行など、遊びの予定を忙しく詰め込むタイプ上記のいずれかに当てはめるようであれば、休み方を見直す必要があるかもしれません。まったりとして休んだつもりが疲れも取れず、リフレッシュ出来ていなかったり、せっかくの休みだからと旅行を企画して出掛けてみるものの、逆に疲れて憂鬱な気持ちになったりすることって確かにありますよね。私は旅行も好きなのですが、...
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視点

以前まで、決まったお店ではなくその都度別のネイルサロンを試していたが、ここ半年は同じサロンに月一で通っている。特に指名はせずに、その日によってネイリストの方は異なる。先月は男性ネイリストに施術を担当して頂いたが、今回は初めて来店した際に担当してくださった女性(Tさん)が久々の担当となった。約半年ぶりであったが、覚えていてくれたようで「爪の形変えられたんですね」という会話からスタート。私は基本的にスクエアやバレリーナという角がある形が好きだが、最近は丸みがある形にしていたからだ。初来店でTさんに担当してもらえたことが、そのサロンへ通うことを決めたきっかけになるが、立地や金額等とは別にその理由はいくつかある。まず一つ目。美容院などもそうだが、施術中には会話をしたいか、静かに過ごしたいのか。自身は後者なのだが、Tさんとは沈黙でも気まずさがなかった。必要最小限のやりとりで、私のイメージ通りに施術が完了する。しかし別のお客様と賑やかに会話されているのも見たことがあるため、そのお客様に合わせているのだろう。二つ目。ベース作りの丁寧さ。ほとんどの方がネイルサロンで行っているのが、ジェルネイルというも...
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自分を見つめる

4月になり2週間が経ち普段より遅れて咲いた桜も見頃を終え春の終わりと初夏の訪れを感じさせます。駅周辺ではパリッとしたスーツ姿の方が多くみられ、聞くところでは、新入社員受け入れ研修が近くで行われているとのこと。思えば、真新しい制服に身を包んだ学生たちも足早に通学をしています。新卒入社の方は、これまでの学生という立場から社会人となり新たなステージでの活躍に向け、期待と不安で胸を膨らませていることと思います。また在職中の方におかれましても年度の節目のタイミングであり大きく環境や役割が変わる方も多いのではないでしょうか。新しい環境に入ると、これまでと違う考えや価値観が溢れていて自分の積み上げてきたモノとは異なっていたり時には否定されたりする事もあるかもしれません。それを環境のせいにして「周りは何もわかってくれない」と殻に閉じこもるのか「そのような考え方もあるのか」と自分の糧としていくのか心の持ち方次第で見える世界が変わってくるように思います。「他人よりまず自分を変える」とはよく言ったものであり自分が変わる事で、同じ環境も全く違ったものに見えるはずです。弊社では、求職者様のとの面談の中でこれまで...
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瞳を閉じれば

卒業のシーズンですね。硬く閉じた桜の蕾も冷たい雨と温かな日差しの合間で、ゆっくりと花開きピンク色の綺麗な色によって、卒業シーズンのキャンバスを彩ってくれています。卒業シーズンに流れる曲というのは不思議なもので、何年経って聞いても、あの時代にフラッシュバックすることができる。私達の世代だと、尾崎豊さん、斉藤由貴さんの「卒業」や松田聖子さんの、「制服」などのイントロを聴くだけで、あの頃に戻ることができる。歌詞の中に、「春、別れ、出会い、桜、卒業」という「ザ・卒業ワード」が散りばめられた曲が多くあった事を記憶しています。しかしどうやら近頃の卒業ソングは、少し様子が違うらしい。直接的な言葉ではなく、聴く側が情緒的な表現から卒業を連想して、その歌を卒業ソングとして位置付けしているらしい。例えば、リリースされてから20年経った今でも卒業ソングを代表する曲でレミオロメンの「3月9日」という曲があるのですが、この歌の中には、一切卒業という言葉は出て来ないのです。この歌の由来は、3月9日に結婚式を挙げるメンバー共通の友人に捧げるために作られた歌で、卒業の為に作られた歌ではありませんでした。「春の風、桜の...
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成長と赤ペン

今後のメンバーの増加にも対応できるように、「このタイミングでやってしまおう!」と今月末にオフィスの改装を行う事になった。大規模な改装なのでさながらプチ引越しだ。キャビネットを整理していたら、入社直後の若き私が提出した上司からのコメント入りレポートが複数出てきた。(弊社は週次のレポートに上司が赤ペンでアドバイスをくれている)パラパラみてみると「候補者様の本心が聞くのが難しい」とか「採用の背景が把握できないと魅力が伝えられない」等の記載が。正直「うわ、全然成長してないかも…」と感じたのだが。よくよく読んでみると、テーマ(なりたい自分の姿)は同じだが、それに対しての取り組み方はかなり稚拙だった。【恥ずかしいレポートの中身】・自分は頑張っています的な言い回しが多い・自分語りが結構多くて「で、何?」とツッコミたくなる・いつかそうなりたいという先送りの内容・選ぶ言葉の抽象度が高くゴールがぼんやりしている・結果までの道筋が理想論で「とにかく頑張ります」になっている我ながら、中々のダメっぷりだと思うが、当時の自分にとってはそれが見えている世界の全てだったし、本気の本気だった。「正しい努力をしなさい」と...
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うるう年

今年は2月が29日まである、4年に一度のうるう年。うるう年は、太陽年の長さと暦年の長さの差異を補正するために導入されたものだ。地球が太陽の周りを回る周期が約365. 242日であるのに対し、暦年は365日。この0.242日を累積して調整し、太陽年の長さに近い暦を維持しつつ、暦年と実際の季節がずれるのを防いでいる。因みに、西暦年が4で割り切れる年は原則としてうるう年。例外で西暦で100で割り切れるが400で割りきれない年はうるう年ではない。4年に一度と聞いて思い出されるのはスポーツの祭典であるオリンピックやサッカーのワールドカップではないだろうか。なぜ2年や3年に一度ではなく4年に一度なのかというと、いくつかの要因があるらしい。・大規模なスポーツイベントを開催するには多くの時間と労力が必要となり、競技施設の建設、参加国・選手の準備、放送権の交渉など、さまざまな準備が必要となる。・参加国や選手の調整のため。参加国において代表選手の選出や準備時間が必要で、選手が最高のパフォーマンスを発揮するのに適切な期間となる。・特別感の演出。4年に一度であることによって、アスリートだけではなく、観戦者にと...
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優しさという悪

連休中に目立ち始めた白髪を染めるために美容院に行った。しばらく美容院ジプシーだったが、その美容院へは3回目の訪問だった。「今日はどうなさいますか?」という質問に、伸ばし始めた髪型に飽きてきたため、思い切ってショートにしてもいいかも、と思い立ったものの、さすがに躊躇し、「実は、今のヘアスタイルに飽きてきてしまって、切っちゃおうかなとも思ってるんですけど・・」と控えめに相談。すると、「うーん、今は丁度髪が肩につくので、鬱陶しく感じる時ですねぇ。短くしても良いと思いますし、お客様次第ですね~。」とのコメントが返ってきた。いや、そりゃそうなんだけど、どっちの方が似合うと思いますとか、アドバイスを期待していただけに自らの選択を迫られ、少しがっかりした気持ちになった。その後、白髪を染めながら「優しさ」について考えていた。私を担当してくださっている美容師さんは、経験が長いからこそもしかしたらこれまで数千・数万人の人を接客してきた経験上、私のように「どうしよう」と迷っているタイプのお客は、実は迷っておらず、すでに自分で答えを出しているパターンが多いので、あえて「貴方次第」という返答をした可能性もある。...
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目的意識の積み重ね

毎年2月の上旬になると、出勤中の電車やバスの車内に普段とは異なる雰囲気が漂う。東京の近辺では中学受験と大学受験が2月の1週目から本格的にスタートとなり、受験に向かう親子、緊張した面持ちで単語帳を開く高校生応援にかけつける塾の先生だろうか、紙袋を持ちながらどこかソワソワとしているように見える。多くの子どもたちがこの特別な数日間に向けて努力の日々を積み重ねてきたのだろう。今は様々な受験スタイルがあるが、一般受験においては、中学受験は12年間、高校受験は15年間、大学受験は18年間、子供たちに与えられている時間は基本的にはほぼ同一であり、その時点まででの学びが周りと比べてどうであったか、というものが受験であり、それまでの時間の使い方が問われる日というのを学習塾を経営する友人から聞いたことがある。しかし、同じ時間を学習に充てたとしても、成果は異なり合否も変わる。どのような気持ち、心構えで学習にとりくむのか。いわゆる、モチベーションや目的意識の差が成果の差になるという。学習の成果を質×量で考えた際に、受験勉強を始めた時期によっての差はあるかもしれないが、究極的には生まれてから受験までの時間(=量...
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当たり前の日々に感謝を

今年の元旦は、輪島で震度7の地震が発生し、200人以上の方が犠牲となり、いまだに安否不明の方がいらっしゃるという事態。そして、翌日の2日には、被災地域へ救援物資を運ぶ予定だった、海上保安庁の輸送機と、日航機との衝突事故で、海上保安職員5名の尊い命が奪われてしまいました。ここに、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたします。そのような痛ましい災害・事故が続いた中で、世界中から奇跡だと称賛される出来事がありました。それは、1月2日に起きた、飛行機衝突事故で、日航機の乗客乗員379人全員無事に、脱出できた事です。報道などでご存知の通り、衝突した瞬間に機体から炎があがり、あっという間に機体を包み込んでいました。しかし、なぜ1人の犠牲者も出さずにすんだのでしょうか。それは、客室乗務員の方々の日頃のたゆみない訓練、そして勇敢な行動力や的確な指示のおかげだと言われています。美しい佇まいで、空の旅を案内してくださる、客室乗務員の方々が、この様な事故に見舞われた際には、一転して保安員となり、乗客の命と安全を守るために、活躍をしてくださったからです。突然の衝撃と炎で、パニック状態となった乗客から、「...
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2024年、自ら変わり行動する年に

年末、息子が塾を代えたいと言ってきた。とりあえず冬季講習を他塾に代えて様子を見ることにしたが結局「前の塾に戻したい」と言ってきたので、元さやに納まる事に。寄り道だったが、本人が塾の方針や先生に原因があるのではなく、自分自身の姿勢を変える必要があると考えるようになったことは良かったと思う。例年の事だが、年末年始は転職活動を考えられる方が増える傾向にあり、活動中の方は方向性の見直しや書類のブラッシュアップ、これからという方は人材紹介会社への登録を考えたりする。振り返ると、2023年はコロナから本格的に開放され、ようやく「日常を取り戻した」一年だったように思う。しかし、コロナ下で定着した新しいルールはそのまま残り、AIなどの普及も相まって似て非なる日常を過ごすようになった。単純に全てをコロナ前後で分けられないが、今までと同じ努力をしていても現状維持が難しかったり顧客へのアプローチの仕方に変化が求められる場面が多く、「なぜか、うまく回らないな…」と感じた人もいただろう。実際、転職のご相談を受けると、ご自身でも不調の原因がわからず、何をどうすれば良いかという整理に時間がかかる事も増えている。20...
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おひとりさま

今年も「あっという間だったな」と感じる季節がやってきた。お正月も含めた年末年始のお休みが待ち遠しくとも、クリスマスも忘れるわけにはいかない。12月になると、街は華やかなイルミネーションで彩られ、ジョンレノンのハッピー・クリスマスが流れる。街はどこかしら、おしゃれな男女が行き交い聖夜の訪れを感じさせる。これらはムードを高める素晴らしい演出で胸も高鳴る。しかし近年、クリスマスというイベントは誰かと楽しむものではなくなっているのかもしれない。統計によると、クリスマスを家族・パートナーと過ごす人は年々減少しており、一人で過ごすための「おひとりさま」用ケーキ等も人気があるとのこと。「おひとりさま」という言葉は、2000年前後から耳にするようになった。もともとは女性が一人で趣味や旅行を楽しむ意味で使われていたようだが、次第に男女問わず、「一人で行動するライフスタイル」を指す言葉として使われるようになった。様々な場面・場所で「おひとりさま」に心地よい価値を提供するサービス、施設が増えている。「ひとり焼肉」や「ひとりカラオケ専門店」など、元々2人以上で楽しむことが当たり前だった「焼肉」や「カラオケ」が...
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想像力を育むこと

先日ネットニュースで見た記事だが、遠足で動物園を訪れた児童(恐らく小学生)がアフリカタテガミヤマアラシに石を数個投げつけるという出来事があったそうだ。アフリカタテガミヤマアラシというのは、齧歯目の動物で、鋭く堅いトゲがあるのが特徴であり、普段はハリネズミのようにトゲは寝た状態だが、捕獲者に対しての威嚇や求愛行動の際に、約3万本の鋭いトゲが立つとのこと。トゲが立つところを見たかったのかもしれないが、動物に石を投げてはいけない、ガラスをどんどん叩いて脅かしてはいけない等、「してはいけないこと」という認識はあったと思う。「石が当たったら痛いだろうな」と想像することができない子がいることに危機感を覚える。このニュースを見た方々から動物園側に、同様のことが起きないように施設の改修を求めたり、禁止看板の掲示を呼びかける声が多数寄せられたそうだが、園側は、動物の生態を知ってもらえるように、あえて柵がない展示方法にしてあること、さらに「○○禁止!」という看板が至る所にある動物園ってどうなんだろう、という想いがありそれらの対応はせずに、注意を呼びかけるにとどめているそうだ。確かに、当たり前のことができな...
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自主性と自由の間には

先日、大学に通う娘からパニック状態で電話が入った、どうやら朝の通学時間帯に最寄り駅で人身事故の為、電車が止まり、復旧の見込みがたたず、駅が大混雑になっているとのことだった。どうしても単位を落とせない授業であり、間に合わないと大変なことになると大慌て。バスは大行列、タクシー乗り場は1台も来ないのに大行列、そしてみんな考える事は同じらしく、いつもは、所定のステーションに置ききれないほどあるはずの、赤色のシェアサイクルも一台もなかったそうだ。娘の、日頃からSNSを駆使した情報収集活動が役に立ったのか、前日に家の近くに出来た緑色の「アレ」の、ステーションができたのを思い出し、無事に緑色の「アレ」をゲットして隣駅まで行くことができたと報告がきた。隣駅から電車は動いていたので、当初より30分ほどの遅れで、電車に乗ることができ、授業にも間に合ったとの事だった。緑色のアレとは、最近街を席巻している「LUUP」だ。2020年頃から、試験的に導入後、試行錯誤の上、安全性を検証し、免許必要→免許不要、ヘルメット着用は努力義務、運転免許不要など、今年の7月1日から、大きく道路交通法上の改正がされた。これは、国...
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プロ意識が向かう先

先日、簡単な手術のため大学病院に入院し、4日間の病院生活を過ごしてきた。色々と非日常の体験があったのだが、特に若い看護師の皆さんの「プロ意識」が印象に残った。大学病院で短期入院の患者が多い病室だったこともあるが、とにかく勤務中はずっと忙しそうに動き回っている。時間ごとに担当病室の全ての患者の状態を確認しつつシステムに入力、その間も患者から色々な訴えがあり即時対応が必要か、先生の許可が必要かなどを判断。一つの作業が終了するとすぐに次の作業の準備を始めるわけだが、そんな中でも、一人一人の患者への配慮や気遣いを疎かにはしない。注射針を刺す、あるいは他愛のないコミュニケーションをとる中にもこちらが聞き取りやすい言葉を選んだり、タイミングを考えてくれており、それだけでも不安感やストレスが解消されるのを実感した。あれだけ忙しいと、その辺りはドライになってもおかしくないが、どんなにしんどそうでも配慮や心配りが崩れないのに強く感心した。看護師の皆さんにとってのホスピタリティというのは後付けのお飾りの要素ではなく、そもそもこの仕事を志す時点でその気持ちが無いならやっていない「太い幹」の部分であり、その幹...