年末になると人と会う機会も増え、同級生や昔の友人と集まることが多くなる。
先日会った友人は、年末に柔術の大会に出場するために練習漬けの日々だと話していた。
「30代後半になってから、泣くほどハードなトレーニングをすることになるとは思わなかったよ」と
はにかんだ笑顔で話す表情は、言葉とは裏腹に、とても充実した良い顔をしていた。
彼は、普段は別の仕事をしており、柔術は半年くらい前に始めたらしい。
最初は「日常生活に何か彩りが欲しい」と思って始めたそうだ。
柔術を始めてからの彼は、明らかに変わった。
フィジカルな面だけではなく、普段の仕事もより充実しているように見えた。
生き生きと仕事も練習もこなす彼の話は、嬉しさとともに、うらやましくも思えた。
何となく流れる日々の中、「このままじゃダメだ。変わらなくちゃ。」と
思ったことがある人は、少なくないと思う。
そのときに、実際に行動に移せるかどうかが、その後の大きな差となる。
彼の場合は、変えたいと思ったときに体験レッスンを受けるという行動を起こしたから、今の充実がある。
頭では解っていても、実際に行動に移すことは簡単なことではない。
そんな自分を動かしてくれるものは何なのだろうか? 危機感?欲望?野心?
人それぞれと言ってしまえばそれまでだが、共通して言える大事なことがあると思う。
それは、「変わるということを決断する」こと。
決断は、「こうなりたい・こうありたい」と目標を明確にさせる。
何をいつまでにどこまでにするのか計画を立てていくことで、
やるべきことが具体的になり、自然と行動に移せるようになるはずだ。
行動前に考え過ぎてしまう人も、まずは一歩を踏み出すことで良い。
転職を考える際も「何となく変わらなきゃ」と似たような状態になる方が多い。
職場を変えること自体が問題解決に繋がるわけではないため、『決断の行動化』を実践する。
時に人に話したり、書いたり、アウトプットすることで自分を客観視することが出来る。
そして、その客観視から自己改革が始まるのではないだろうか?
柔術の彼はそのスキル以上のものを得たのだと改めて考えた。

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