短い秋が終わり、年末に向けて少し浮ついた雰囲気の街中。
年末年始にしてしまうであろう、暴飲暴食への危機感からか
24時間フィットネスジムの看板がやけに目につく。
調べてみると、コロナ禍で落ち込んだフィットネス需要が急回復しており
この2.3年で1000店舗以上に増えているとのこと。
このようなフィットネスジムを使い、体を鍛える人が増えてきているが
どこに負荷をかけているかを意識しながら、正しい方法で実施する事が重要らしい。
何も考えず、闇雲に体を動かし、重りを増やすだけでは
効果が半減するだけでなく、怪我につながり逆効果とも言われている。
自らに負荷をかけ、鍛えるという意味では、学業や仕事のスキルアップも
筋力トレーニングと、重要となるポイントは共通するように思う。
昨今、上司や同僚からの「指摘」を素直に受け取ることの出来ない人が増えているという。
𠮟られ方研修というのもあるらしく、その問題が珍しくないことを物語っている。
内容を見てみると、叱られた内容をポジティブにかつ建設的に受け止める力を養うために、
何故指摘されたのか、指摘された内容を改善すると、どのようなスキルアップにつながるか
といった思考をケーススタディとディスカッションで体験させるとのことであった。
叱られた内容を全身でなんとなく受け止めるのではなく、
どこに効かせるかを意識して受け止めることで、改善し強くしていく行為は
さながら仕事力の筋肉トレーニングともいえる。
目まぐるしく変化する世の中で得る多くの刺激に対して常に意識的であることは
非常に難しいことであり、なんとなく時間が過ぎることも少なくない。
しかし、一つ一つの出来事や指摘、身の振る舞いに意識的であろうとすることは
非常に重要なことなのでは無いだろうか。
そのようなことを考えながら、ショーウィンドーに映る自分の姿を見た。
その足は進むべき方向を先ほど見た看板の方へ反転させた。

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