誕生日のサプライズ

先日、娘がハタチの誕生日をむかえました。

妻が自然分娩で産みたいという想いもあり、
お産の家と呼ばれる「明日香医院」での出産。
分娩台に乗らずに、自然に寝ている姿勢で出産をするという
20年前の貴重な経験。

当時、助産師さん達が、なかなか産まれてこない
お腹の中の娘に向かって、
「あなたはまだ出てきたくないんだね、出てきたいときに出ておいで」
と話しかけてくださったことに驚いたのを昨日のように覚えています。
のんびり屋の娘は、予定日から5日遅れで産まれてきました。

あれから20年、笑顔が多かった気がしますが、友人との別れやけんか、
進路に悩んで大泣きしたことなど、色々な事がありました。
それでも健やかに育ってくれたことに感謝しています。

我が家の誕生日はバースデーを歌い、
ケーキのろうそくを消すセレモニーくらいですが、
今回の誕生パーティーは、ハタチのお祝いという事もありレストランの個室で開催。
最後に両親からのサプライズも仕掛けておきました。

娘がトイレに立った隙に、プレゼントのネックレスを息子に持たせ、
戻ってきたら驚かせようと、準備をしていました。
扉があき、弟が立ち上がろうとしたところ、彼女の手には大きな紙袋そして、
「産んでくれて、育ててくれてありがとう。ビール好きの二人にペアのビアグラス」
と言って、逆サプライズを仕掛けられてしまいました。

予想していない事で妻と私、プレゼント係の弟は動揺し動きが止まりました。
普段、親子喧嘩して、鬼だとか言われている「妻の目にも涙」が光っていました。
その後、ネックレスをプレゼントし娘が涙するという予想通りの展開となり、
笑いあり、涙ありの素敵な誕生日会となりました。

何よりも「産んでくれてありがとう」などと言える大人になったことが嬉しかったです。
こうして、家族でお祝いをする日がいつまで続くのかな、などと考えていたところ
ふと思い出した事がありました。

来月は父親の88回目の誕生日となります。

今度は私が父親の心拍数を適度にあげるサプライズをしかける番だと思いました。
父の好きな鰻の蒲焼を手土産に「育ててくれてありがとう!」

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