ルール化

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目的意識を持つ大切さ

ここ数日、オリンピック中継を見ていて、寝不足が続いています・・。先週末には羽生選手が金メダルを獲得し、素晴らしい快挙でした。個人的には、高橋選手が充実した表情で滑っている姿がとても印象深く、「お疲れさまでした」という温かな想いがこみ上げて来ました。オリンピックやスポーツ番組で選手が試合前にインタビューに答え、「いつも通りやるだけです」というような内容の方が多いのに気づきます。自信があるとも取れる発言ですが、今日この日のために積み重ねてきた厳しい練習を、あとは発揮するしかない局面で言えることなのでしょう。努力した者にしか言えない一言。その時に想うのです、「自分はそれが言える程、努力をしているだろうか」と。選手のインタビューを見ていて、「私は、ただ頑張っているだけなのでは?」と自問自答するときがあります。彼らとの違いは何なんだろう・・。それは、使命感を持った目標があり、殺気が立つ程本気なことなのではないでしょうか。誰でも日々の生活で、仕事で、踏ん張って頑張っているのだと思います。ガムシャラが必要な時もありますが、「こうなりたい」という強い想い・目標を持って、思考した努力がきっと必要なんだと...
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生き様がにじみ出る「趣味」

突然ですが、皆さんは履歴書の趣味欄はどのように記入されていますか?エージェント経由の場合、空欄のまま提出される方も多いかと思いますが、「読書」とか「音楽鑑賞」あたりを無難に記載される方も多いのではないでしょうか。私自身もこれといったものがないため、「趣味はなんですか?」と聞かれ回答に窮することがこれまでも多々あり、何か体裁の良い趣味の一つでも持ちたいなと思う事もありました。しかしながら、趣味のある自分になりたいために趣味を探すというのもなんだか本末転倒ですし、子育てとか健康管理とか一般的な趣味としては定義しづらいものに集中されている方も多いはずですので、趣味と括ってしまうと非常に限られた方だけの話になってしまうかもしれません。ただ、最近趣味と仕事の仕方には少なからず相関関係があると思う事があります。当然、趣味を持つことで単純にプライベートの時間が充実するというのもメリットかもしれませんし、そこから広がる人脈や新しい出会いそのものに価値があるとも思いますが、そもそも趣味の世界で何かに強い関心を持ち続けてそれと関わっていく行為というのは、結局、やるも辞めるもクオリティも自分次第という世界で...
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おもてなし

年末年始に帰省した際、サービス業とは何かを考える機会が何度かありました。「人の振り見て我が振り直せ」ではないですが、良い勉強になりました。年末に親戚の結婚式があり、会場は最近できたばかりというゲストハウス風の式場でした。県内で有名なホテルチェーンが経営していることもあり、演出は素敵でしたし、お料理も、大変、美味しくいただきました。しかし、残念だったのは、実際のサービスの質でした。スタッフの方々の服装や髪形がピシッとしていなかったり、お茶がぬるかったり、写真撮影の為に、氷点下の寒空の下で何十分も待たせられたのですが、寒いことへの配慮がなかったり等、些細なことの積み重ねです。マニュアル、もしくは予め決められたことは出来ていても、もう少し、従業員の意識が高ければと残念に思いました。結局のところ、「今日というお客様にとって大切な晴れの日を最高な想いで過ごして欲しい」という決意とその想いから自ずと顧客目線での言動や行動となり、最高のサービスが成り立つのだと改めて感じさせられました。サービス業とは難しいもので、一人ひとりの意識が全てです。また、その意識を持って行動するように指導することは非常に難し...
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一流 その3

一流になるというのは早々簡単なものではありません。「言うは易く行うは難し」の通りです。一昔前では、一流と称されていたホテルが偽装食品という事例が連発しています。見せかけの応対だけ「一流」とあっても、本質が二流以下では話になりません。画竜点睛を欠くというよりも、見かけ倒しという印象です。一流になるというのは前述の通り、非常に難しいと思いますが、実は毎日の小さな積み重ねが一流の第一歩なのであると感じています。イチロー選手も一流野球選手ですが、何が一流であるかというと「毎日欠かさないトレーニング」です。ビジネスマンの一流とは、どの様な像なのかを一生懸命考えてみると、計算が早い、金儲けが上手、絵空事を公明正大に言う、などなどの要件ではないのです。毎日していること、人が喜ぶこと、当たり前のこと、が行動原則として幹にあることではないかと感じます。人間は怠惰な生き物です、上記の行動原則を行うには必ず必要な意識があります。それは「気をはって、周囲を見渡し、自分が出来ること」を常に行うという意識です。そして何よりも「誠実であり続けること」だと思います。これが難しい!キレイ事ばかりが通用する世の中ではあり...
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日常の中の非日常的なできごと

今やインターネット広告市場は約8700億円の市場となり、スマートフォンの普及も手伝って拡大基調にあるそうです。消費者一人ひとりの購買行動を分析し、届けたいターゲットにピンポイントに情報を届けるOnetoOneマーケティングという言葉も当たり前のようになりましたよね。そんな中、今日弊社のビル前を「チン・ドン・チン・ドン・チン・ドンドン♪」とチンドン屋らしき音が聞こえて来ました。思わず同僚と一緒に窓を開け、音がする方を見降ろすと、カラフルな衣装をまとった3人のチンドン屋さんが「おいしいよ~、おいしいよ♪」と言いながら、周囲の通行人にビラを配りながら最近新しく恵比寿に出来たもんじゃ屋さんの宣伝をしていました。何となく懐かしさを漂わせるアナログな広告活動にも魅力を感じましたが、宣伝カーと似た「注目」が集まる広告手法に「ほぅ」と興味を覚えました。「何故、人々が注目するのだろうか」とふと考えてみると、「非日常的」であるからだとシンプルな答えに行きつきました。チンドン屋の話しから私の連想は続くのですが、、非日常とは日常を意識しなければ、見えてこないものでもあると思います。例えば、昨日の朝は咲いていな...
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ペーパードライバー

東京に住んでいる限り自動車を所有する必要はないと考えていた私だが、最近考え方に変化が生じている。その理由は単純に子供ができたためだ。1歳になった子供を外に連れ出す際、電車での移動がメインとなるがどうしても長距離は難しい。バスもしかり。タクシーはやはり非現実的だ。とすると、自家用車ということになるのだが、私はいわゆるペーパードライバーであり、できれば乗らなくて済むようにこの十数年過ごしてきた。そんな私がレンタカーを借りて何とか運転に慣れようと努力をしている。子供が生まれなければ考えもしなかっただろう(運転は今でも怖いが…)。運転免許があっても自動車を持たない人の理由は様々だと思うが、私の場合は事故を起こす危険性と維持費を支払った上で得られるメリットが少ないと感じていたことによる。しかし、子供が生まれ、メリット・デメリットの判断軸そのものに変化が生じ、それまでは存在しなかった選択肢が加わった。実際、動機はともあれ、慣れれば慣れるほど運転は楽しくなるものであり、もっと前から乗っておけば良かったという後悔の念すらある。何かのきっかけで思考や選択肢に広がりが生まれ、行動が変化する事はよくあるかも...
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ギブ・アンド・テイクを超えたもの

高校を卒業したのはもう十数年前になるが、その高校の卒業生が集まる会があったので、行ってきた。幅広い学年の集まる交流会で、上は40代後半の方から、下は就職活動を始めたばかりの学生さんまで様々だった。この会は、数年目を迎えるそうだ。今年は百人近く集まり、会場では、親子ほど年の違う人同士が、楽しそうに話し、活気があふれていた。二次会、三次会まで盛況だった。会の終わりに、それぞれの参加者から一言、という時間があった。20代の参加者は、どちらかというと、「私はこのようなことをやっています」など、PR的なものが多かった。一方、40代前後の参加者は、余裕があり、「年の差を超えてお互いにふれあうようにしてください」と言ったり、他の交流会(女子会・オフィシャルな同窓会など)のアナウンスなど、他の人を世話するような発言が多かった。そういった方が若手を見守る眼差しは、なんとも言えないあたたかいもので、私も将来そんな人間になりたいものだとしみじみ思った。そういった、他の参加者を世話するような姿勢の方を見ていると、自身が満たされたから人に与えているのではなく、人に与えてきた結果、めぐりめぐって自分に返ってきて、...
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一流 その2

前回、「電話の切り方」についてお話をさせて頂きましたテーマです。今回気になるのは「メール文章の文末」です。メールが日常的に用いられるようになってから久しいですが、しっかりと文末まで配慮を欠かさず作成されていますでしょうか。時折、お見受けするのは要件だけを伝えて、飾り言葉や枕詞を用いず、非常にドライに映るメールです。要件を伝えるだけ伝えて、一方的に文章を切るのは相手に嫌な思いを抱かせるのではないかと感じ得ません。元来、日本には「フミ」という手紙があり、そこには送り手の感情や考え、気持ちなどが良く表れていたようです。受け取り手も送り手をイメージして読むから、手紙という二次元のツールであっても、遠く離れたお互いが立体的になるのです。昨今、利便性が高まった背景からか、このような情感を伝搬する意識が薄れてしまっているように感じます。電話は対面/口頭、メールは紙面とありますが、システムが変わっただけで基本的に人と人とのやり取りに関しての変更はありません。簡便なツールになったとしても、相手を慮る気持ちや思いは大切ですし、必要です。要件だけを言い放って、一方的にシャットアウトするというのはいかがでしょ...
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内定を越えて

「やりましたね、内定です!」この言葉をお客様に伝えることをモチベーションに、日々がんばっているエージェントは多いと思う。もちろん私も同じ気持ちを持つ一人だが、一方で、内定したという事はエージェントの役割も一区切りつくことになるため、寂しさのようなものを感じる事もある。ニュアンスとしては「ご卒業される」という表現が一番近いだろうか。人材ビジネスの中でも、紹介業というのは短期間で出会いと別れを繰り返す仕事だ。ご登録いただいてから転職されるまでは平均的に数か月ほど。早い方は数週間というケースもある。とはいえ、決してお客様との関係性が薄いわけではなく、キャリアの話をするためにかなり核心に触れるお話をしていると思う。そもそも個人情報である履歴書や職務経歴書を堂々と机に広げながら、お客様の現在、過去、未来にについて短時間(主に初回の面談)で濃密なコミュニケーションをとって次の一手を考えるには、表面上のやりとりだけでは絶対にうまくいかない。それは、お客様の重要な個人情報に触れる、という意味にとどまらずご本人の思考や苦悩にまで入り込んでいるからであり、だからこそこちらも真剣にお話をお聞きしている。おそ...
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誰が為に生きるのかということ

昨年、弊社で転職をなさった30代前半の男性の営業マンのお客様から、興味深い話をお聞きした。前職では『誰よりも一生懸命仕事をしているが結果に結びつかない』というお悩みがあったが、現職で転職後、大活躍できるようになった。そのきっかけとなったのが、現職の社長様で入社時のオリエンテーションでその社長様のお話をお聞きになり、意識を変えることで『仕事観』『人生観』が変わったとのことだった。そのお話は非常にシンプルなものだった。たった一つの質問である。『君は何のために仕事をしているんだい?』++++++++++++その彼は、その質問に『会社の売上向上とその中で自身の立場を上げて行くこと』と答えたそうです。また、その為に朝早く来て、昼休みも妻の作った弁当を10分で食べて、深夜遅くまで働き、土日も顧客先に出向いて必死に働いてきた旨を話したそうです。すると、その社長様が『そうなのか?それは凄いね。でも弊社に入ったからには、少しだけ考えを変えてほしい。これからは、会社のためをお客様のため、自身のためを家族のために考えて仕事をしてください。会社のことはそれが出来るようになれば、解るはずだから・・・』その営業マ...
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接客のあり方

日ごろ受けている「接客」から学ぶことが多いことに気づかされます。感動するほど素晴らしいお料理を出すお店なのに、店員さんが非常に残念なケース。お料理は特別なことはないが、店員さんの心遣いが感動的なケース。どちらのお店のリピーターになるかというと、個々の価値観はあるかと思いますが、個人的には後者の方に軍配が上がります。先日も、とある化粧品メーカーの美容部員さんの接客から学ぶことがありました。化粧品を購入する際、いつも使用している定番を買うので、最近はいちいちカウンセリングを受けずに、商品だけをその場で購入して終了することが多い。(男性の方がご存じないかもしれませんが、商品説明をしながら、化粧を落としてスキンケア・メイクアップもするので美容部員さんのカウンセリングは30分位かかるのです!)その日はたまたま時間に余裕があったこともあり、「季節の変わり目だし肌の調子を見てもらおう」と声をかけられたままにカウンターに座って話を聞いてみることにしました。私の担当をした美容部員さんは、(失礼ですが)美容部員の割に年齢が上の方で、その上美容部員としてもまだ間もないといった手つきでした。早口の弾丸トークだ...
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継続の秘訣

キャリア勉強会の一環で、弊社のご登録者様に、英語の研修を行わせて頂いている。いつも熱心に宿題や質問をしてくださるので、こちらも嬉しくなって、満足していただきたいと思い、つい授業に力が入ってしまう。いつも手ごわい相手だと思うのが、受講者様を含めた日本人の多くの方が持つ「自分はいくらやっても、英語なんてできるようにならないんじゃないか」という思いの強さだ。理由は明白だ。日本の教育システムの中で、しっかりした成功体験を積む機会がなかったからだ。これを払拭するために、どうすればよいのかと、日々、考えている。自信をもって申し上げることができるが、上記の信念は、無根拠でしかない。語学は、「したことが必ず報われる」という、非常にまれな分野なのだ。例えば、未経験のアイススケートを私が始めて、いくら練習を積んだとしても、トリプルアクセルをできるようにはならないだろう。しかし、語学は、学習の仕方と、負荷のかけ方と、継続期間さえ合っていれば、必ず実務レベルまで達する。なぜ必ずできるようになるか、例えば下記の文。This is a pen.理解するプロセスを分解すると、下記のようになる。≪単語≫1.This:...
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人のふり見て、わがふり直せ

最近、肩こりと腰痛にひどく悩まされるようになった。おそらく、子供を抱いたりあやしたりする際に、変に力んで体に負荷がかかっているためだと思われる。どうにも良くならないので、久方ぶりに近所にあるマッサージ店をいくつか試してみることにした。駅中にある好立地のあるお店は筋肉を揺らしながらやさしくもみほぐすのが売りで物足りなく感じ、直営のマッサージ学校を経営しているお店は、その卒業生が力まかせに揉むのが特徴で痛すぎる、最近できたばかりのお店はやたらと話しかけてくるため精神的なストレスが増加するし、少し家から離れた場所にあるお店は仕上げにプロレス技のようなアクロバティックな態勢でしばらく放置される…など、効果のほどはさておき、もはや何をしに来店したのかわからないくらいのお店も多く、それぞれは、自己満足で効用を確信しているのだろうが、私は二度と利用しまいと心に誓った。利用する側からすると、お店に入って実際にサービスを受けてみるまで何が飛び出すかわからないという、非常に怪しく当たり外れのある世界であることを痛感した(当然、良いお店もたくさんあると思います)。よくよく考えると、人材紹介会社も利用する側の...
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仕事に克つ

興味深いネットのコラムを見た。クエンティン・タランティーノ、日本では『キル・ビル』などで知られる、細部まで作りこんだ映像とマニアックさで有名な映画監督だ。彼のチームは撮影をシーンの撮り直しになったとき、「シーンを撮り直します。」「なぜなら~?」とタランティーノ監督が問うと、「映画が好きだから!」とチーム全員で答えるという。実際の動画もyoutubeにあるということで興味の有る方は見て頂ければと思うが、これを本心でかどうかはまた別の問題として、自然とそのように言える雰囲気の中で映画を創りあげているのは本当に凄いことだと感じた。楽しいとか好きと感じながら仕事をするということは、ある程度のところまでやりきって初めて見えてくるものだとは思う。そこに行きつくまでには非常に苦労に苦労を重ね、時に悔し涙しを流しながら、自らの不甲斐なさに絶望しながら辿りつくものでもある。経営者の方々とお話をしていると、本当に楽しんで仕事をされている方、ある意味割り切って仕事をされている方と色々な方がいる。経営者の方に限らず、ビジネスマンとして仕事をしている以上、「仕事が好きか」「楽しんでいるか」は非常に悩ましい問題で...
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自己研鑽のススメ

最近、自身のバリューを高めようと社外勉強会などに参加されている、というお話をよく聞きます。弊社も前回マネジメント研修や英語研修なども実施しており、「働き方」のご提案をご参加者様に対してお話させて頂いております。昨今の企業基盤が緩んでいるせいか、自身が名実ともに「自立」することを意識して、会社に寄り掛からなくても生きていけるように研鑽に励んでいるようです。自身を高めようとする動き・考え方、大変素晴らしいと思います。ただし、中には「将来が不安だから勉強会に参加する」という方がいらっしゃいます。少し考えて頂きたい。今やどこの会社も盤石な布陣を構えていることはなく、従業員一人一人の英知の結集が必要とされている状況であり、また会社もそういう社員に期待しているからこそ雇用しているわけです。会社にいながら、将来が不安だから自分だけ助かるために勉強会に参加するということでしょうか。実に背任行為ですね、会社からすれば堪ったものではありません。自己研鑽は大いに結構ですが、それは現職の業務に使えるからこそ意味のあるものであって、自らの将来的な保険のためではないという理解が非常に低いように感じます。これでは企...
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常勝思考

連休中、実家に帰省し、父と久々に将棋を指した。仕事にも通じるのではないかと思い、最近、通勤電車の中で、先読みのため、詰将棋を解いている。そのせいか、駒落ち(ハンディキャップ有り)とはいえ、今までの人生の中で、最も善戦した対局になった。柔道でいうところの細かい「崩し」をお互いに度々仕掛け、それがどれも小気味よく決まるという、面白い展開になった。お互いののど元に刃を突きつけるようなスリリングな局面になったが、僅差で勝ちが目前と思われた。三十数年の人生で、六枚落ちで、初めて父に勝てる。緊張して、手に汗がにじみ出る。手を思わず握った。そのとき、父は私の陣地に深く踏み込む手を指してきた。この二十年以上、何百局と指してきた中で、父は、いつも、鋭い手を放ってきた。父は、自分にとっていつも畏敬の念を抱く存在であるとともに、脅威だった。この手を無視しても、一手差で自分が勝てる気がするが、放っておいたら、どうなるのか。背筋に寒気を感じる。自分の玉将が危ないと思い、対処していると、いつのまにか、するりと勝ちをさらわれてしまった。感想戦をすると、やはり、最後の数手まで、父は敗勢だった。問題になった上記の手を無...
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「現代のコミュニケーション」

SNSが世の中に浸透し、しばらく経つが、次第にストレスを感じるようになる人が多いという。女性の約7割弱が何かしらのストレスを感じているようだ。なんとも高い割合いである。その理由としては返事が来ない、「いいね」をやってくれない、おかしな書き込みをされた、誕生日に年齢をばらされた、等が代表的な理由である。知人の女性に「なんでiPhoneにしてるの?」と聞いたところ、「SNSを常にチェックするから」とのことである。完全にSNSに依存しているのではないかと感じた。Aさんとはaの話題、Bさんとはbの話題、Xさんとはxという軸の話、Yさんとはyという時代の話、等々、相手によって出す自分も変わるだろう。それを一まとめにして情報を垂れ流しているのがSNSである。Aさんのページを開くと、よくわからないc,d,e,f,gの話が載っていたりして、見たい情報aについてはごく一部である。そしてaに辿り着くためにだけその他の溢れんばかりの情報をチェックしなくてはいけないことになる。もちろん、実はc,fの話も面白そうだとか、そういった広がりに期待しているのかもしれない。しかし、数百人に及ぶ友人の情報すべてを毎日チェ...
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少年よ、大志を抱け

先日の新聞で、現在の高校生の6割が「留学したくない」と考えていることが文科省実施の調査で分かったと掲載されていました。私自身は高校時代に留学を志し、以前の職場では高校生留学を支援していたので、何だか残念な想いを抱き、記事に目を通しました。その記事によると、語学力や留学費用を懸念している為、留学に消極的になっているそうです。その為、自治体によってはグローバル人材を育てる為に、留学費用の支援制度を設けるなどして、生徒の内向き姿勢を打破しようと躍起になっているとのこと。留学を諦めざるを得ない理由の多くは金銭的に難しい場合である為、支援制度が充実することは海外を目指す若者を増やす一手になると思います。しかし、金銭面の援助だけでは、もともと留学をしたいと思っている限られた人数を増やすだけに止まり、潜在層を増やすことにはならず、そもそも、留学の大きな目的の一つになるであろう「世界に興味を持ち、挑戦する」という想いを生むことに繋がらないのではないだろうか。若者が世界を志すためには、あと2つの要素が必要だと個人的に思っています。①世界との接点②想像が出来る現実ではなく、想像もつかないことを楽しめる勇気...
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欠点

職場でも、社外でも、いつの時代も、人間関係は、最も重要な事のひとつだと思う。「自分のこんな欠点が嫌なのに、直せなくて、また人に迷惑をかけてしまった」と自己嫌悪に陥ったことや、周囲の人のこんな点が嫌で鼻につく、という思いをした経験は、誰にでもあるのではないのだろうか。しかし、これは、経験上、生きづらい。そう思っていたある日、50代半ばの方で、キャリアの集大成を迎えられようとしている方にお会いする機会があった。年月を経て培われた柔和な表情が魅力的で、この方の部下になりたいと思うビジネスマンは一人や二人ではないだろうと容易に想像できた。冒頭のように、自分や他人の欠点が目につく、というお話をこの方にすると、下記のようにお答えになったのが印象的だった。「自分も若いころは、よくそう思っていました。だから、人に厳しく、ツンツンして、近寄りがたい雰囲気だったと思います。でもあるとき、思ったのです。自分は、人にも自分にも求めすぎなのではないか。もし完全無欠の人がいたら、窮屈で、親しみもわかず、近寄りがたいのではないかと。誰かに欠点があるから、周囲がそれを支える。支えられたほうは、別の形で、それを補う。そ...
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風に揺らぐことの無い足場

この季節、変化の時期である。寒さも緩み始め、生物は春に向かって新たなる芽を吹き出し生命の息吹を感じさせる。気候は春へと変わろうとする中、不安定な大気の中で強烈な風が吹きさらし、春の嵐も頓に感じる。弊社のオフィスの近くで、新しいマンションが建設中だが、見上げると、もの凄い風の中で作業をしている現場の方が目についた。おそらく地上から9階ぐらいの高さで足場作りをしている鳶職人。服がバタバタしており、強烈な風に逆らいながら作業をされているのが感じ取れる。強風の中で、自分の身長の3倍以上の長さの鉄の足場を持ち上げ、それをどんどん上に伸ばす。安全なところから見ていても、身震いしてしまうほどのおっかなさだ。彼のてきぱきした素振りと強風が続く中でもどんどん上に伸びていく足場を見ながら、「足元を固めること」というのがいかに大切かをふと考えるに至った。きっと彼は自分でか、または彼の仲間がこれまで作ってきた、「今、自らが立っている足場」に絶対の信頼を置いているからこそ、このような天候の中でも臆すること無く、作業を続けることが出来るのだろう。もしくはそこまで考えるまでもなく、当然の安心感を持って作業に臨んでい...
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他者からの視点

先日、古い友人の紹介で外国籍の方をご紹介頂いた。どうやら転職したいそうだ。26歳になったばかりのフレッシュで活気のある人材。現職は地方の学校で子供たちに英語を教えているそうだ。転職の動機は教え甲斐のなさ、のようだ。日本を取り巻く修学環境は、とりわけ先進国の中でもレベルが低いと思う。これは日本人である自身も感じることである。この環境下におかれた外国籍の人が、就業後間もなく感じるのであるからこれは割と深刻なように感じる。彼の言う教え甲斐のなさというのは下記の通りである。1、生徒の就学意欲の低さ(やらされている感)2、カリキュラムレベルの低さ(何を子供に教えたくて勉強のプログラムを組んでいるのか)3、先生のレベルおよび程度(生徒の裏返しで、先生も子供の将来や意識など意に介さず)彼は、英語の必要性をうたい、子供にやる気を出させながら教壇に立つようだがうまく伝わらない、先生の独りよがりと見られている事だそうだ。それを周囲の先生にも相談しているものの、取り合わないようである。もっというと、どうでもよいという風に感じるような態度らしい。彼の教え方、伝え方という面も一部要因としてあるだろうがここで取り...
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古い友人に逢っての気付き

10年ぶりに会うということが、世の中そうあるものではないと思うが、先日これが起きた。大学時代から実に10年ぶりの再会である。この10年間、特段連絡を取り合っていたわけでもなく、もちろんお互いの携帯電話なども知らない。とあるSNSで急遽再開することになった。最近、SNSが流行しているので、この手の話は珍しくなくなったかもしれないが、それでも10年のブランクを経て会うということの希少性に驚いている。大学時代の友人ということもあり、当時はテニスの話や仲間内の話で終始していたが、先日は仕事観・人生観・将来像などの話がメインとなった。大学時代から、キレのある後輩だと思っていたし、魅力的な人物でもあった。そのイメージはそのままに、更に進化を遂げて目の前に現れたから驚いた。進化と言うのは日々の中では確認しづらく、また確認しようとも出来ないものである一方ブランクを経て再会すると如実に分かってしまう。今回の友人は、それぐらいインパクトのある人物であったということを差し引いても素晴らしかった。そして、何よりも自身の成長意欲を刺激されたことが想定外の収穫であった。元より、頭のキレる人物であると知っていたし、...
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研修はなぜ楽しいか

最近、奇跡の書道家と言われる人の話が、心に残った。ダウン症をもって生まれた方が、母親に教わって書道を長年続け、個展を開くまでになった。来場者が次々に思わず涙を流してしまうほど、力のある書で、私も、本を通してだが、作品を拝見し、息を飲む思いだった。ご両親の子育ての様子が、本の中で語られており、親御様の溢れる愛が、お子様である書家の力を育み、開花させたのではないか、などと思いながら、本を読み終えた。非常に良きものを与えられると、ある意味、その後の人生が決まるような面もあると思う。私の場合はその典型で、生徒のために文字通り命をかける先生方に学生時代に恵まれたため、進路の選択や価値観の形成を含めて、恩師たちによって現在の人生が形作られたような感がある。今後の人生についても、同様に、決定付けられている感がある。それは、「次の世代に返していかないといけない」ということだ。信じられないほど無償で与え続けてくださった先生方の思いは、場所や学校は違えど、一貫していた。自分に返してもらうことを全く望んでおらず、「次の世代に返してほしい」ということだった。仕事においてお返しすることでいうと、今まで、お客様や...
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完全な理解はできなくとも

私はお酒が大好きだ。ご多分に漏れず、特に仕事終わりの一杯が格別であり、結構な頻度で飲み会に参加してしまう。概して、飲みのお誘いというのは突発的なものであり、妻への連絡が遅れがちになってしまう。食事を用意してくれている妻からすると「配慮が足りない」ということで怒られ、そこからしばしば犬も食わない状況へと発展してしまう。全面的に私に非があるのだが、これは、相手を理解しようとする意識がおざなりになってしまっている結果だと思う。人との出会いを起点とするビジネスに携わらせていただいている以上、この「他者を理解する」という行為は最大のテーマであり、最も困難な命題であると常々思う。1人として全く同じキャリア(人生)を歩まれてきた方は存在せず、語られる内容は常に新鮮であり、当方の予想を裏切られることが大半である。だからこそ、お客様の核心に触れるためには事前の準備が不可欠であるし、面談の場に双方が作り出す心地よい緊張感が存在するのだと思う。そもそも、完全に理解できるわけがないという前提があるため、イメージ通りにいかない事が当たり前だし、それだからこそもっと知りたい、もっと聞きたいという気持ちが芽生える。...
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『卵』

まさに厳寒というに相応しい寒さが続く今日この頃ではあるが、暦の上ではあと2週間ほどもすれば立春。立春には卵が立つなどといって都市伝説までいかないが大きくニュースなどになったことがその昔にあるらしいが、果たして卵が本当に立つということをご存知のかたはどれほどいるのだろうか。卵を立てるというエピソードで有名な「コロンブスの卵」の話があるが、稀代の冒険家の発想力と行動力を引き合いに出すエピソードとして多くの場面で語られている。しかし、大航海時代を体現するような偉人、新大陸を発見した功績は確実に世界史に大きな影響を与えた彼もある意味で先入観というのを持っていたようだ。実は卵は球体ながら、表面上に無数の穴を持ち、根気さえあれば誰でも生卵だろうがゆで卵だろうが立てることが出来る。自分はその事実に気づいてから面白くて練習を重ね、いまや20秒ほどあれば大体の卵は立てることが出来るようになった。話が脱線し過ぎてしまったが、常識というものの怖さであったり思い込みに囚われることが以下に可能性を狭めてしまうかということを良く感じる。ルールや常識、一般的な固定観念、世の中には色々なしがらみがある。それを物ともせ...