ルール化

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サービス業

「人を見て法を説け」という古い諺がある。人に合わせて話すというお釈迦様の行為を語った言葉であり、「論語」にも同じ趣旨のことが書いてある。私たちは、法を説くというほど大げさなことはしていないが、弊社がキャリアのご提案をするにあたっては、相手のご関心・ご経験・お考えを思って、その方の心に染み入るような話をしたいと思うと、おのずと話し方、たとえ話なども、おひとりお一人に対して違ったものになってくる。その方のことを思い浮かべながらメールを書くとき、ご趣味の釣りを週末楽しみにされているだろうな、などとあれこれ思いをめぐらせながら書くと、自然に、本題に入る前に、筆が走って、釣りの話をしてしまったりする。今書いたことは、サービスのうちには入らないと思う。そもそも、私たちは人材紹介サービス業界に身を置いているが、「サービス業」というもの自体の難しさがある。「サービス」というのは、日本語にするのが難しいが、仕えるという行為であり、「お客様のために何ができるか?」ということだと思う。次に続く「業」という言葉は、仕事なので、「サービス業」というのは、より高いサービスを目指すことを仕事とする、という意味だと思...
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習慣化しておきたい大事なこと

年末が近づいてきており、サラリーマンの私達には待望のボーナスの時期がやってくる。先週末行ったお好み焼き屋にて隣の席に座っていた3人組の20代の若者達が年末のボーナスの使い道について話していた。半ば職業病であるが、お隣さんの職業が気になり断片的な話しから各々のメンバーの職業を想像してみた。何かしらの営業マン、公務員、アパレル系の店員であると想定された。各々、海外旅行、貯金、年始のセールにて買いたい洋服がある。・・・等が主な使い道のようであった。話しの中で「お前の会社はボーナスが良くて羨ましいなぁ」というコメントが出てきた。そのときに一人の若者が「お前は定時で仕事終わるだろ?俺は週末も忙しいんだから当たり前だよ」みたいな切り返しをしていた。実際に週末の夜であったのにも関わらず、彼のケータイには仕事の電話が何本も来ており、その都度「いつもお世話になっております」と軽快な対応をしていた。ボーナスの使い道や額はともかくとして、自分達の目的の為に日々の仕事を精一杯頑張る姿勢に、好感を覚えた。日々、様々な転職希望者の方とお会いさせて頂いているが、客観的に見たご自身の能力と関係なく年収UPを希望される...
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「気づき」についての気づき

年末のお大掃除に先がけて、休みを利用し家のホコリを1つ残らず吸いだしてやろうと掃除機を手に取った。途中からほんの少し掛け心地に違和感を感じながらひと通りかけ終わったので、スイッチを切り、ヘッドの部分を見てみると輪ゴムがローラーのようなものに引っ掛かっていてぐるぐると巻かれていた。原因はこれだったのかと思いながら、もっと早く止めて確認すべきだったなと思う。ゴムが幾重にも絡みついているものを剥がし取り、ちょっとしたこういう違和感に年々鈍感になってしまっているのでは無いかと考えてしまった。一時『鈍感力』や『細かいことでくよくよするな』に代表される精神的鈍さや大らかさをテーマした本がベストセラーになり、感情的ストレスに多数晒されるこの情報化社会において、鈍感さというのが個性ではなく、一つのスキルとして個人に求められる時代になってきたのかとそんなことを思っていたものだ。もちろん、神経質が服を来て歩いているなんて言われてしまう、典型的な小うるさいタイプの自分には関係の無いことだと思ってきたが、ちょっとした「違和感」に気づかなくなり、というか気づいてもその「違和感」の原因を突き止めようとしなくなった...
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相互認識の大事さ

最近は、「人の気持ちを理解することが出来ない人」が増えているそうだ。私もお客様や周囲への気遣いや心遣いを心がけているが、“ついつい”ということも少なくないので反省すべきなのだが。先日、幼稚園の園長をしている友人と話をしていて、なるほどと思うことがあった。小学生になるくらいまでは、子供は自己の認識と他人の認識に区別がつかないため、他人の気持ちを考えることが出来ないらしい。それが良く喧嘩の原因になるようだ。例えば、鼻水を垂らしている子供とそれを見かけた子供がいた時、鼻水を見た子供の方は親がしてくれたのを真似して「自分が鼻を拭いてあげよう」と良かれと思い、ティッシュを持って鼻水っ子に近づく。一方で鼻水っ子は自我が芽生え「自分でやりたい」と思っているので「やだーっ」ドーンっと相手を突き飛ばす→泣く。ということとなる。両者とも相手がどう思っているかは理解できないので、「なんで」「なんで」のぶつかり合いで、終いには喧嘩になるらしい。そういう場合は、「○○君が嫌がっているでしょ、やめなさい」とどちらかをなだめて喧嘩を制するのではなく、正しい教育としては、「○○君は自分でやりたいんだって」と「○○ちゃ...
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脚下照顧

良く聞く言葉ではありませんが、非常にアナログかつ大切な言葉です。現在日夜、様々な方と転職に対するお話をさせて頂いておりますが転職にかける希望や思い、欲求など本当に十人十色です。一つとして同じような方はいないのでしょう。もちろん、ご相談頂いた方々に対して希望条件を満たす、あるいは近づく求人案件をご紹介していくことが我々の事業となっているのですが、必ずしも転職をお勧めするということではありません。まずはご相談にこられた方々のお話を真摯に拝聴致します。それから転職先企業に対する希望や思いを続けて確認することが多くなります。ここで問題なのは表題の言葉です。日々の行動の振り返りをすることなく現職に不満を募らせて、転職先に有らぬ期待を持つ方がいらっしゃるのです。そういったケースの場合、弊社ではまず振り返りを提案し、現職で出来る事を真剣に考えて頂くことにしております。現職での振り返りを行わず転職しても、おそらくは転職を繰り返す事になると思います。当ブログで何度も申し上げているのですが、転職はいたずらにしないに越したことはありません。実際にお話させて頂くことで、転職を考え直す方も多くいらっしゃいます。...
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沸騰

最近、こんな言葉を知った。「井戸掘って あと三寸で出る水を 掘らずにやめる 人のはかなさ」耳の痛いところであるが、非常に的確に、人の性(さが)を言い当てていると思う。弊社は、英語研修も実施しているが、TOEICを例に取ると、よく受講生様から、「今まで何度も勉強したのに点数が伸びないんです」というお悩みを伺うことが多い。その度に思うことは、「結果が出るまで、集中して取り組む期間をもう少し長く取っていれば……」ということである。一度学習を始めると、成果を出すには、一日何時間か必ず要るので、その間は、趣味だとか、何かしら、したいことをあきらめないといけない。その期間を、例えば一年続けるのは苦痛だと思うが、実は、2~3か月続ければ成果が出る。これがなかなか難しく、息切れする方がよく現れる。お忙しい受講生様の心情もわかるので、つらいところではあるが、心を鬼にして、「続けましょう」と励ますことにしている。ヤカンで水を沸かすのに似ていて、沸騰するまで続けるのがコツだと思う。「もう少しで沸騰する」というのは、経験しないとなかなかわからないので、信じるのは難しいが、沸騰するのを信じて粘り強く続けることが...
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『夜と霧』ビクトール・フランクルの言葉

「『夜と霧』ビクトール・フランクルの言葉」という本を読んだ。ナチス強制収容所の体験を、自著『夜と霧』で綴った人だ。極限を経験した人の言葉は、重みがある。例えばこんな具合だ。「あなたの内側で起こっていることを見つめないで、あなたに見出されるのを待っている何かを探してください。」自分自身のことを振り返っても、非常に心当たりがある。仕事なり、生活なり、悪循環に落ちいるときは、メンタルも悪化している場合があるが、思考というものは、ループする傾向があるので、ぐるぐると悪いことだけ考え、空回りしてしまうことがある。それよりは、あなたを必要としている誰か、あなたを待っている何かを探しましょう、というメッセージだ。人は、人との関係性の中で、初めて成立するものだから、幸せも、その中にある、と語りかけている。弊社の企業理念でも、似たことを謳っており、本書を読んで、嬉しくなった。【以下、株式会社コア経営理念より抜粋】> 仕事が「“人から必要とされること”によって> 初めて報酬を得ることができるもの」だからです。> 人から必要とされ続けることができる人の人生は間違いなく幸せです。> ですから、その人が必要とさ...
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国内消費の流動化がすごい

本屋さんが消えているというのは、結構周知の事実ではないですか?昔は至る所に古めかしい本屋があり、立ち寄る癖を持っている方も多くいらっしゃったでしょう。最近は、本屋さんを探さなければと思うぐらい見当たらない、目に入ってこない。通販が主流だからか、電子書籍が流行っているからか。読書愛好家のいう紙という媒体の「匂いや味」については、この際、置いておいても、電子書籍が爆発的に流行るということはないように思える。著作権や価格交渉など、問題は多い。日本には再販制度があるから、値段そのものも通販と店頭では大して差はない。通販で買うメリットもあまりない。一方で、ダメージの深刻化が見えそうなのは、家電量販店ではないか。国内家電量販企業は合併などを行っており、通販に対抗しようと日夜努力している。ただ、米国では家電量販2位のCircuit Cityが経営破綻し、1位のBestBuyも経営不振がささやかれている。理由は言うまでもなく、AmazonやEbayなどの通販。米国の事象は数年後日本でも起こると言うのは既成事実とさえなっている中、今件も然りではないかと思う。日本において量販店に行く理由として、商品ガイダ...
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古典を超える

ヒット漫画『ヒカルの碁』にも登場した棋士・本因坊秀策は、江戸時代の人だが、昔から現代までを通じて、史上最強の棋士と言われているそうだ。しかし、秀策の後の名人達は、秀策のスタイルを破ろうとして、違う打ち方を試みている。その結果、現代の布石なり打ち方は、江戸時代よりも進歩しているそうだ。これを捉えて、前回のブログで紹介した棋士・呉清源は、こう言っている。「決して、昔のまねをしてはだめなのです。」百歳を過ぎてなお、毎日八時間の研鑽を積む人が言うと、深い。この言葉を最近知って、私は、胸が突かれる思いがした。昔のものなり古典は完成していて、現代の私達は、それをいかに忠実に実践するかが大事だ、と思っていたからだ。そんなことを考えていると、清王朝時代の中国を舞台にした漫画を思い出した。歴史のある中華料理店で料理人を務める主人公が、「この店の伝統は何か」と聞かれ、「伝統を打ち破ることでございます」と答えるシーンがある。8月10日のブログで書いたように、「古典を現代的に適用する」ことが最上だと思っていたが、そうではない。革新が大事なのだ。古典を超えるなんて恐れ多いと思っていたが、よく考えれば、お手本を模...
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真髄は調和にあり

度々父の話で恐縮だが、将棋が趣味の父に、囲碁の相手をしてもらった。父は、将棋に比べると、囲碁の経験は、あまりない。それでも、将棋同様、ハンデをつけてもらっても、また、負けてしまった。対局後、父が、ふと感想を漏らした。「おまえは、俺の石を攻めているとき、『攻めた結果、地合い(=陣地)を得よう』というのではなく、本気で俺の石を取ろうとしているよなあ」どきっとした。囲碁をほとんど打ったことがないのに、本質を突いたことを言うのは、将棋を極めたからだと思う。実際、二十世紀を代表する天才囲碁棋士・呉清源先生は、「囲碁の真髄は調和にあり」と考えている。「勝負事なのに、調和? そんな甘っちょろいことを言っていていいのか?」私は、最初そう思った。しかし、呉清源先生は言う。「碁は調和の姿だと、私は考えます。碁は、争いや勝負と言うよりも、調和だと思います。」「碁の勝負は普通の勝負とちょっとちがうと、私は思います。そこには人為的なものが少なく、ほとんど自然の現象というべきで、自然の現象を、ただ勝負と名づけただけではないでしょうか。」何か、悟ったような、仙人の言葉のようだ。言い換えると、「勝負事の真髄は、譲り合...
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まことの花

皆様のお引き立てのおかげで、いろいろ受賞させていただいたおかげか、最近は弊社にも、お取引が初めての有名企業様から「人材を探しているのですが……」と電話がかかってくるようになった。創業まもない頃を思えば、隔世の感がある(といってもまだ1年半だが)。しかし、能を大成した世阿弥の『風姿花伝』を何気なくめくっていたら、自分の思いを代弁してくれているようなことが書いてあったので、思いを新たにする意味で、引用したい。「新人であることの珍しさ、つまりその時だけの「時分(じぶん)の花」による人気を本当の人気と思い込むのは、「まことの花」(芸の真実の面白さ)には程遠い。そんなものはすぐに消えてしまうのに、それに気付かないことほど、おろかなことはない。そういう時こそ、初心を忘れず、稽古に励まなければならない。」何事も基本と初心が大事ということなのだろう。なお、この後、こんなことが書いてあり、焦りを感じた。「上手になるのは、34~35歳までである。40を過ぎれば、ただ落ちていくのみである。」能とは違うかもしれないが、もうすぐ34~35歳を迎える身としては、危機感を覚える言葉である。「初心を忘れず、稽古に励ま...
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争点の違い

先日、帰郷のとき、将棋が趣味の父にまた一局手合わせしてもらった。12月7日のブログで書いたことだが、以前対局後の感想戦のとき、「おまえはここで二筋の歩を突いて負けたが、一筋に歩を垂らせば勝っていた」と言われたことがある。今回似た局面になったので、今度は一筋に歩を垂らしてみた。確かに、以前の対局より私が有利な形勢になった模様だ。(私からすると)複雑な局面になり、読み切れなかったので、思いきって指してみた。その後父の口からぼそっと出た言葉は、かすかに芽生えた私の淡い希望を、根こそぎ奪った。「それだと君は勝てない……。」指してみると、確かに負けてしまった。一か所をめぐって争う局面になっていたのだが、先手と後手の戦力差を数えてみると、私は違う箇所で争わないといけなかった。違う場所を争点にしていれば、勝てたようなのだ。今回の教訓は、事前に読み切れる場合は、見切り発車で進めてはならないということ。争点の違いによって、勝敗が決まりうること。仕事にも生かせるので勉強にはなるが、駒落ちでも父に勝てるのは、相当先のことになりそうだ。
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マネージメント力とは

既に通説になっている「35歳以上はマネージメント経験を問われる」ということだが、最近では、部下を率いるポジションでなくとも、35歳以上でなくとも、30歳を過ぎた人には「マネージメント力」を見ている傾向にあるのをご存じだろうか。例えば、「役員面接までは行くけれども、いつも最終面接で落ちてしまう。何でなんでしょうか?」という相談を受けることが最近多い。心当たりがある方は、面接でマネージメント力に欠けていると思われている可能性が高い。部下がいて数値管理をしてきた、ということだけではマネージメント力をアピールするには力不足。では、どのような点を表現することで、マネージメント力についてアピールできるか。そして、どのような点を意識することで、部下がいなくてもマネージメント力を身につけることが出来るか。私の考えではあるが、マネージメント力とは、「会社全体を見渡せる力・動かせる力」だと考えている。直訳の通り、「経営する力」があるか。いかに「経営者(社長)の目線」を持っているか、ということ。自分に与えられた役割を果たすだけではなく、よりよい会社にするために考え、自ら動くという意識を持ち、実践してきたかど...
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贅沢というのは

弊社の隣駅に、立派な建物が出来ました。所要があり、その近くに行く際外観を見てきました。どうもバブリーな雰囲気を醸し出す建物です。一つ疑問なのですが、この建物は誰かに必要とされた外装・内装なのでしょうか。何が言いたいかというと、一言「無駄ではないかと」。もっというと、この無駄の産物を生みだすために「無駄な労力」があるのではないか。昨今の雇用状況から考えて、無駄であろうと何であろうと働き口が増えるのはいいことではないか、そんなこと言ってたら就業人口の何割が無駄な労働になっているのだ。という声が聞こえてきそうです。労働というのは、誰かに必要とされているから存在意義があるのではないか。単に労働量を増やすための「無駄作業」に何の意味があるのか。この建物、はっきり言うと「建設サイドの自己満足」でしかないのではないか。ただ、このような建物を生みだすところを見ると、日本経済はバブル時代に戻るべきと考えている人がまだまだ沢山いるような気がしてならない。あの頃はよかった、楽しかった、という言葉をよく聞きます。そりゃそうでしょ、一時期のお祭り騒ぎですからね。お祭りは、いずれ終わります。むしろ終わった後の夢の...
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今、求められているモノ

そろそろロンドン五輪です、2か月ほどで開催されます。前回の五輪前と今回の五輪前で、少し違和感を覚えているのは何だろうと考えていました。2か月ぐらい前となると、「テレビの買い替え」を提案してくる商戦ムードでしたね。今回は、実に感じない。家電量販店に行ってもテレビブースは意気消沈です。肝心のテレビCMはどうかというと、さほど流れていない。というよりもほぼやってないのではないか。それどころか、米ディスプレイサーチの予測では、2012年のテレビ出荷台数は、前年の半分近くという見通しです。今やすっかり日陰者です。多くの家庭でテレビを見ない時間帯が増えているようです。では家族が居間にいる時、何をやっているのでしょうか。どうやら、パソコンや携帯電話で動画を見ているようです。テレビ離れとなると家族の団らんにも影響が出てくるのです。家庭内でも核化が進んでいくということになると、ますますテレビのニーズは下がりそうです。生活スタイルも大きく変わりました、家庭内では共働きが「普通」になってしまい、家族が揃うのは遅い時間帯になってしまうのでしょう。そこから夕飯だのお風呂だのと寝る準備をすると、テレビをみんなでの...
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本当のサービス

顧客のことを真に考えたサービスとは、何だろう?最近、自分の営業スタイルを見直す出来事があった。私は2010年7月から、某社のスマートフォンを利用している。契約しているキャリアでは初めて製造されたスマートフォンだ。当時2年契約を前提の下に購入したのだが、5月に前倒しで機種変更ができ、さらにキャッシュバックもあるというお得なクーポン券が送られてきた。どうやら初代スマートフォン購入者限定のサービスらしい。利用中のスマートフォンはOSが古く、新しいアプリには対応していなかったり、動作が重いなど、不便さを感じていた。そろそろ変え時だと思い、クーポン片手に某社のショップへ行った。番号札を手に取り、順番を待つ。発売中の機種を眺めながら、変えるならこれだなぁなどとぼんやり考えていると、自分の番号が呼ばれた。カウンターへ行き、クーポン券を見せながら事情を説明した。また、この夏に新機種が出る情報もキャッチしていたので、念のため現在発売中の機種との違いも聞いた。すると、店員のお兄さんは「もし新機種が気になるなら、夏モデルが出るまで待ったほうが良い」と言い切った。ITに疎い私にはよく分からなかったが、最新OS...
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即決即断

弊社は外資系企業様の案件が多く、私は社内翻訳を担当している。英語を日本語に翻訳するにあたって、時に、適切な表現が何なのか頭を抱えることがある。取引先で、驚くべきスピードで翻訳をこなされることで有名な方がおられるので、秘訣を尋ねてみた。「私も、以前は職人気質というか、考えこんでしまう方だったんです。下手の横好きで将棋を指すんですが、名人の言葉に出会ったのは、そんなときでした。『長考というのは、多くの場合、考えているのではなく悩んでるだけだ』。それ以来、自分の身の丈を知るというか、長く考えても同じだな、ということは、スパッ、スパッと決めるようにしてきました。『下手の考え休むに似たり』だったんですね。長く考えることもまれにありますが、それは、『考えると良い成果に結びつく』と判断したときだけです。求められる質を時間内に満たすことを心がけ、こりすぎないようにしています。時間をかけようと思えばいくらでもかけられる作業なので、作業部分を細切れにして、ストップウォッチを使い、各部分が決めた時間内に終わるよう心掛けています。エンジニアだったこともあって、各プロセスを圧縮というか最小化するのが楽しいんです...
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Raison D’être(存在理由)

コアでは、クライアント企業様について、とことん考える勉強会を週1回行っている。最終的には、クライアント企業様の課題などをお伺いして、組織活性や事業推進に当たってどんな人材をご紹介するのが一番望ましいのか等を話し合うのだが、最初の打ち合わせでは、その企業様の存在意義について話し合う。単純なことなのだが、どんな事業をされていらっしゃるか、強みは何か、弱みは何か、競合との差別化は何か、そして社会から必要とされている理由を考える。人から必要とされ続けるには理由がある。それこそが、その会社の存在意義である。即ち、強みであり、差別化されたものなのだ。例えば、一見、似た商品群を持っている2社の日用品メーカーでも、1つは人々の暮らしに変化をもたらすことがそもそものコンセプトである会社と、もう一方は、気がつけばいつでも身近にある商品づくりをコンセプトとしている会社があったりする。結局店頭に並ぶ商品は似た展開となっている可能性はあるが、そのコンセプトや会社の求める姿によって、売り方や商品自体も変わってくるのである。すると、同じ量販店向けの営業経験を持つ候補者でも、その企業のコンセプトにあった売り方や提案の...
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料理

道理、条理、摂理、合理、義理、原理、定理・・「理(ことわり)」という語の使われている単語はいくつかある。その中で、先日NHKのプロフェッショナルで放送されていたのが「料理」である。「理(ことわり)を料(はか)ること」その素材の本質をあぶり出し、よりそのものらしく提供するため、ものすごく努力をしている。 一番印象に残ったのが、鮎の塩焼きだ。口を大きく開けて焼くことで過剰な湿度を調整し、内臓部分に一刺しすることで香りが引き立つようにしている。また、まるで川底で泳いでいるかのように見せるためであろうか、ヒレの部分を立たせて焼き、実際に皿の上に立たせ、その力強い泳ぎを表現しているかのように見えた。 うちの家内は、食材とその組み合わせ、その日の湿度や気温、私の体調によって、使用する塩を変えて料理している。アンデス、ハワイ、沖縄、小笠原、伊勢、ガンダーラ、イタリア、カナダ、南極・・と、10種類以上のも塩を使いこなしている。その合わせ方にも必然的な「理」があるのだという。長年料理をしていると、直感的に必要な塩に手が伸びるという。従って、料理中は本気で、なかなか近づけるものではない。  我々の存在価値...
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温故知新

東大で、サンスクリット語の初回講義に300人を超える学生が押し寄せ、大騒ぎになったそうだ。「Web R25」から下記引用する。「4月10日の午後1時から2時ごろ、東京大学教養学部で1、2年生を対象としたサンスクリット語の講義が行われ、その出席者が多かったという理由で、「サンスクリット」というワードが、ツイッターの東京エリアでトレンドに表示される珍事が起きた。」ヒンドゥー教や仏教で用いられる古典インド語なので、例年参加者数は一ケタ。今回の騒動は、単位が取りやすいという噂が理由のようだ。しかし、本当にそれだけで300人も集まるものなのか。新入生の求める「優」評価と単位取得には、極度に複雑な文法の暗記と、半年間の全出席が必要だが、東大生といえど、よほどの精神力がないと勤まらないそうだ。不確かな時代に、いつの時代も通用する考え方、日本人の源流をなす考え方を東大生は求めたのではないだろうか。上村勝彦・風間喜代三著『サンスクリット語・その形と心』(三省堂)のまえがきより、下記引用する。「仏教が日本人のものの考え方に大きな影響を与えたということは否定できないことである。そして,日本仏教の理解には,じ...
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携帯電話盗難騒動事件

嘘のような話を最近経験した。職場で段ボールのゴミを出すときに、誤ってその上に個人携帯を置いてしまった。3分ほどして気づいて戻ると、段ボールはそこになかった。携帯電話もなくなっていた。GPSと連携した「iPhoneを探す」という機能を初めて使うと、私の携帯電話が職場PCの地図上で動いていた。携帯電話は、職場から数km離れた、弊社社員が普段行かないところをうろうろしていた。不法業者が持ち去ったものと思われる。すかさず上司が声をかけてくれた。「タクシーに乗り、携帯電話を追いかけるんだ。自分はここで、職場から君の会社携帯に電話をかけてナビゲーションする」。GPSは1分ごとに更新されるので、場所にどうしても誤差が出る。「駒沢通りを直進!」とか「そこの交差点を右折!」とか「今来た道を戻って!」とか、ナビゲーションを電話で受け、幾度か行ったり来たりを繰り返しながら、対象物の近くまでたどりついた。しかし、不法業者の姿が見当たらない。タクシーを降りて、右往左往しながら歩いて探すと、結局職場の近くに戻ってきてしまった。iPhoneが地図上で全く動かなくなったが、不法業者らしき人の姿も、携帯電話も見つからな...
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本物のサービスとは

柔らかい日差しとパステルカラーが合う季節になったので、イメージチェンジをすべく美容院に行って来た。かれこれ10年以上も同じ人に担当してもらっている。同い年だから、お互い社会人となった頃からの付き合いだ。今や彼は店長となり、美容学校出たての20歳前後のスタッフを育て、店舗経営をする責任者となっており、そろそろ自分のお店も持つことも視野に入れているようだ。今日は店長さんの話をしたいわけでないのだが、彼のマネージメントにおける、こだわりの1つに、「若手は褒めない」というのがあるらしい。彼らは「頑張って当然」なんだと言う。誤解ないように追記しておくと、3年目以上の中堅は褒めることもあるそうだが、世の中、コーチングやら褒めて伸ばす傾向にある中、ある意味新鮮だった。そして大きな方向性は伝えるものの、具体的にそのために何をすべきかを、「自分で考えること」をルールにしているそうだ。その結果なのか、そのお店は、「とても気がきく」スタッフが多い。お客さんを楽しくさせたり、居心地良くさせたり、各々が思うサービスの提供を心がけているのだと感じることが出来る。一辺倒なマニュアルには無い爽やかな対応で、満足した気...
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役割

誰もが一目置く知人が取引先におり、社内外で良好な人間関係を保っておられる。周囲が味方なので、よく意見を求められ、ご自分からも頼みごとがしやすく、当然、仕事も円滑に進んでいる模様だ。私は、誰とでも人付き合いがうまくできる方ではないので、人間関係を良くするために、どんなことを気を付けておられるか聞いてみた。すると、こんな答えが返ってきた。「昔は、人間関係が今ほどうまく行っていませんでした。理由はいろいろありますが、一つは、周囲の人に期待をしすぎていたからだと思います。例えば、社会人になって最初の上司は、『見て盗んで覚えろ』というタイプでした。『手取り足取り細かく教えてくれたらいいのに』と思うことがよくありましたが、当然そんな願いはかないません。それが不満になっていました。」どんなふうに人間関係が改善したのか聞くと、以下の答えが返ってきた。「『この人に○○してほしい』と期待することをやめ、『自分がこの人に何をできるか』と考えるようにしたんです。すると、いろいろできることがあり、自分も充実し、上司も喜んでくれるようになりました。」「さらに、『人にはそれぞれ役割があり、細かく教えてくれるのは、こ...
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メモの目的

メーカーの営業責任者の方で、業務遂行能力が高く、仕事の達人として有名な知人がいる。その方は、気になることがあると必ずメモを取る、いわゆる「メモ魔」だ。その方ほどではないが、私もメモを取るのが好きな方で、手帳は年中書き込みで埋まっているし、机の周りはいつもポストイットが貼ってある。それにもかかわらず、私はその方のようには仕事がすいすいとはかどらず困っている。元々の能力の違いもあるだろうが、他の理由は何だろうと思って、ご本人にお尋ねしてみると、以下のような答えが返ってきた。「私も最初は、メモを取ることそのものに夢中だった時期がありました。ですが、大事なのはメモを取ること自体ではなくて、メモに書いた業務を実行することだと気づいたんです。数分で終わる小さい用事を、昔は面倒臭がって後回しにしていましたが、今は、その場で済ますようにしています。後回しにして時間が経つと、思い出す労力が必要だったり、面倒臭くなったり、やり忘れたりするので、結局その場でやった方が楽なんですよね。だから、メモ魔の評判からは意外と思われるかもしれませんが、その場で済むことはその場で済ませますから、メモを取らないことも実は多...
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ブランドイメージと現実の整合性

雑誌を見ていて、携帯電話に対するブランドイメージの調査結果が目についた。約10年間に渡り継続されてきた調査結果である。現在、利用している携帯電話会社とその会社に対するイメージのアンケートである。細かいデータは割愛するが、現在利用中≠好印象という結果に驚いた。例えば、D社の利用者は全体の約40%強であるが、使用者がその会社に抱くブランドイメージはそれほど良くはない。一方でS社の利用者は全体の20%強なのだが、利用者の半数以上の方がブランディングには好印象を持っていた。実際、プライベートと業務用ではあるが、両社のユーザーであった自分の見解と一致する内容であった。CM等の印象でいうと確かにS社はイメージが良い。特に犬が出てきてからは新しいバージョンのものは何となく見てしまう。D社のものは全く印象に残らないくらいにインパクトが無いように思う。しかしながら、ブランディングと使用感というものは、また全く異なる次元の話である。S社はあまりにも電波状態が不安定で通話中に何度も切れてしまうということが発生し、最近になり、別キャリアに替えたくらいだ。CMなどの印象が良かった分、使用感の悪さに、余計に印象が...