ルール化

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靴磨き

知人に靴磨き職人と言っても過言ではないようなお知り合いの方がいる。その方はメーカーの営業責任者の方で、素晴らしいのは、磨き上げた靴の美しさや身なりだけではなく、すごく仕事が出来る方で、非常に業務遂行能力が高く、対応に無駄がなく、効率的だ。私は靴磨きの習慣をつけようと志して続かず挫折した経験があるのだが、ご本人いわく、靴磨きが続くコツは次の2点だという。1.アイテムをそろえること。ブラシ各種、汚れ落とし、クリーム各種(黒でも5パターン・茶でも4パターンを有する)、艶出し、特殊布等々、実に様々な道具を使っている。整然と並んだ道具を見ると、胸が躍るそうだ。2.汚れた靴がきれいになって仕事への気合いが入るとのこと。埃落としだけなら簡単な作業で済むのだが、予期せぬ雨などで汚れた場合はそれなりの工程が必要だ。勤め人なら、平日の夜は時間を掛けられないので、応急処置を施し、週末にゆっくりときれいにし、試履きして紐を結ぶと、グッと前向きな気持ちになり、爽快感を覚えるそうだ。そんな折、その方の会社にお邪魔させていただく機会があり、彼の執務デスクを見たのだが、驚きを隠せなかった。靴磨きグッズに引けをとらぬ、...
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人間関係はお節介な位がちょうどよい

この間、とあるドラマを見ていて、心に残ることを言っていた。「人間関係なんて、お節介な位がちょうどいいんだ。」その通りだ、と思った。私もある意味、若者の部類(自称?!)に入ると思うが、隣人がどんな方かも知らないし、海外での生活も長いせいか、良くも悪くも「そういう人もいるよね」って他人を受け入れる習性があった。受け入れるというと聞こえがいいが、要するに「自分には関係ない」と場外に置いてきた人間だった。しかし、この仕事に就いてから、職業柄、多くの方と深く関わることが多くなった。担当させて頂いた方のキャリアアップとか、仕事を探すことだとか、目先のゴールだけを見るだけなら、「他人は他人、自分は自分」でもやっていけるものだと思う。実際、前職までの自分はそうだったかもしれない。その時その時で真剣に向き合ってきたつもりだったけど、今の会社でやってみて、少しずつ考え方が変わって来た。「この人に本当に必要なものは何か」をもっと真剣に考えるようになった。そうやって考え抜いた結果、時に転職を留まることだったり、本人が思っていた仕事ではない時もある。更には、その人にとって本当に必要なものは、仕事以外の場合もある...
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無用の用、細分化の効用

先日受講したセミナーで、意味のない下記の18文字を1分で覚える、という演習があった。①「あんんでいさかでなきだぶのいきじえみ」(意味はない)通常はこれを一分で覚えることは出来ない。しかし、②「みじかいぶんでさえあんきできないのだ」(短い文でさえ、暗記出来ないのだ)同じ18文字でも意味を成す言葉は覚えられる。何事も意味づけが明確でないと覚えられないものだという様な内容だった。そんな中で、上記の①の意味不明の18文字を暗記出来た参加者がいたので、どうやって覚えたのか聞いてみた。全く、②と発想は同じで下記のように、意味のある文字列に分解しているとのことだった。あん:餡んで:「~ので」いさか:伊坂(名字)で:助詞なき:泣きだぶ:「ダブル」の「ダブ」の:助詞いきじ:「生き字引き」の「生き字」えみ:笑みこの強引なまでの記憶法が役に立つかどうかは別として、ひとつの事に気が付いた。こんな暗記を日常生活で行う機会はまずないが、下記のように自分の仕事にも生かせると思った。1.できなさそうな仕事があったら、できそうな単位まで細分化する。2.意味がないと思う作業があったら、自分で意味をつける。  例:切手を貼...
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三角運動のススメ

大人になってから、トイレットペーパーの先端を三角折りにされているのを目にすることがあまりないと思いませんか?ある日、会社のトイレに入った時に、トイレットペーパーの先端が三角に折られていた。最初は何て事もない出来ごとのように思えたが、実際に、そのトイレットペーパーを使う状況がやって来たときに、非常に感動した!普段は、ペーパーホルダーが重く、ペーパーの切れ目を見つけることにもひと手間がかかるのだが、三角の頭があるおかげで、トゥルトゥルトゥル~っと、簡単にペーパーを巻くことが出来たのだ。何て言う事のないことなのだが、誰かの「何気ない心遣い」に、とても感動した。心遣いや努力って目に見えないから、尊いものなのだ。顔も知らない誰かの為に、少し「あっ。」と小さな感動と「良かったな」が与えられたらいいなと思い、その日以降、私も自分がトイレを出る時には、トイレットペーパーの先端を三角に折るようにしている。そして、いつか誰かが私と同じように感じ、三角に折ってくれたらもっと嬉しい。そうやって、心遣いの連鎖が起こり、小さな「思いやり」が生まれるといいと思う。
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32時間

あるサイトを見ているときに「時間の感覚に関係するアンケート」というものが目に入った。私は変な安堵感を覚えた。内容はこんな感じだった。1日の時間を増やせるとしたら、あと何時間欲しいですか?という設問に対し、東京在住の100人のビジネスマンを対象とした平均は+8時間32分であった。平均ということを考えると数字にかなりの偏りがあると思われるが、1日に32時間あるというのは有難い話ではあるが、そういう感覚の人は私も含め、32時間あっても、やはり足りなくなるのではないだろうか?時間の使い方が下手な私は、自分と同様に時間を欲しがっている人達が沢山いることに妙な安心を感じてしまったのである。夢うつつの中、一日は残念ながら24時間。現実は厳しいのである。そうなると、「業務の効率化」が余儀なくされる。日々、上司から指摘される時間の使い方である。明らかに無駄が多いのは、自分が一番、解っている。以前は何が無駄なのか、考えようとさえしなかったことからすると、作業効率の改善はまだ出来ていないものの、何が無駄なのかを把握出来、削減できるようになった。最近は、業務にゴールを設定し、いつまでに何をどこまで終わらせると...
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パラレルキャリア

本日の日経新聞で別の自分は社会活動家、パラレルキャリアの実践についての記事があり、興味深く、読ませてもらった。弊社においても、このような類の相談をよく受けるし、弊社のセミナールームで似たような事を実施させて頂いている。現在のキャリアとは全く関係の無いものだったりもするのだが、新しい感覚や環境を知ることで刺激を受けたり、新しい気持ちで現業に精力的に取り込めるようになったと言うのを耳にする。弊社での取り組みとして行っているのは、その道のスペシャリストが行う勉強会や研修に参加する形のものだけではない。未経験主催者の提案をお待ちしている。自分が得意なこと、よく知っていることを人に伝える経験をしてみたい方々が、見知らぬ方に伝えていくことで教える事や経験したことのないことを実体験できるものである。現在は、『こういうことがやってみたい』という想いに対して、弊社登録者の方にお声掛けして参加してもらっている。美味しいコーヒーや紅茶の淹れ方、華道、茶道、インド哲学勉強会からコミュニケーションスキル向上研修会や本格的な仕事を行う上での物事の考え方などの実践まで、様々な分野で行っているが、非常に好評で新たに趣...
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“当たり前”の見直しの重要性

私は、前職で社長秘書をしていた。社長のように仕事のできる(常に業務に関する整理が出来ている。)人に近づいたかというと、全くそんなことはないのだが、三年半の期間、業務と言う業務の処理能力の早さを傍で見てきた為、社長の考え方や仕事の仕方が理解できるようになった。異なる立場になってから、殊更に感じるようになった。社長が業務上でメールを使用する上で工夫なさっておられたのは、下記の点だと思われる。・邪魔されずに自分のペースでいつでもどこでも読める&書ける。・相手がご都合の良い時にいつでも読める。・(言い換えると)時間と場所を選ばない。・仕事をためずにその場で仕事が完結する(こともある)。・情報を自分のスタイルで整理できる。(例:フォルダ分け)・相手がメモを取らなくて良い。・関係者に一斉送信できる。・紙のゴミがたまらない。・直接届く、瞬時に届くため、時間対効果が高い。・無料であること。・忘れずに書いて備忘録を兼ねる。・一瞬で検索できる。ご多忙であるため、提案や指示などを敏速に行えることもメリットであったと思うが、口頭でも、おっしゃるので、リマインド機能もあったし、視覚、聴覚に訴えるので記憶にも残っ...
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大切なひととき

先日、久しぶりにスーツを新調しに以前からお世話になっているお店に行った。7年前位にお客様から紹介されて以来、通っているこだわり親父の店である。下町の住宅街の中に埋もれるように存在しており、外観からはその手のお店のようには見えない。小さな店舗内には、スーツのディスプレイやら生地のサンプルやらが所狭しと並んでいる。店主は40代後半のダンディーな男性で、10年程前に独立し、始めたそうだ。お店に行くと先ずはお茶を出してもらい、何となく世間話しをしながら、作りたいと考えているスーツのイメージを伝えていく。一番時間が掛かるのが生地選びなのだが、話しを聞いているだけでも面白い。どこそこの潰れた工場に眠っていたものだとか、現在は存在していない機械で織られた生地だのと話しは尽きないのである。生地や形の注文もさることながら、ボタンや裏地選びまで入れると一つのスーツを作るのにかなりの時間が掛かる。あっという間に2-3時間が経っているのである。そこの店主は用途やシーンに合わせた提案を丁寧にしてくれるため、大抵の場合において、自分が当初作ろうとしていたものとは違うスーツを作ることになっている(笑)。その店の名誉...
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毎日を過ごすということ

仕事柄、夜遅くなることが多く、自宅に帰ると家全体の明かりは大体暗くなっている。ということから、夜帰ると習慣としてパソコンを開く癖がある。夜な夜な、色々な作業をしているのだが、その合間に見た話で印象的なものがありましたので一つ共有をと思いました。たまたま見た記事(というか一つのお話)で久々に感動した。いわゆるBBSの記事なのですが、この手の物は初めて読みました。正直言うと、こんな良い話が同サイトにあるのかと思ったぐらいです。普段から小説の類は読まず、このようなストーリー性のあるものには免疫(耐性?)がない自分としては、読み終えた後、ただ泣いていました。BBSの話なので、事の真偽ははっきりしておりませんが、素直にこういう話に感動致しました。ふと感じたことは、今日生きる日がいかに素晴らしいかということです。明日があるということに対して、慣れ過ぎているという感覚です。明日も朝日が昇ることに、朝日が見られることを「普通」と思っている自分に気づきます。何の気なしに読んだ内容でしたが、こういう類の物を読んだことがない自分としては気付くに足るポイントが非常に多かったと思います。既に社会現象の一歩手前ま...
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オフィス移転からの気付き

ブログでのご報告が遅くなりましたが、12月から新しいオフィスへ引っ越ししました!新しいオフィスは、面談ルームの数も増え、セミナールームも作りました。白い壁も、新しい絨毯も、新しい扉も、新鮮で身が引き締まる思いです。バタバタの引っ越し後に、ふと、これまでのオフィスで写真を撮っておけば良かったな、と思いました。ここから始まった、という記念と言ったら青臭いでしょうか。何事も初心(自分の心)が大切なんだ、とこの仕事をしているせいか、特に感じます。自分自身も、迷った時に、いつも振り返るように心がけています。自分がしたいことって何か。自分が大切にしていることって何か。難しいようで誰もがきっと持っているシンプルなこと。私で言えば、この仕事に就いた時の思いは「誰かのために出来る仕事。気づきの手伝いをしたい。」でした。だからこう振り返ります。自分は転職希望者の役に立っているだろうか、クライアント企業の役に立っているだろうか。何者でもない自分が出来ることを精一杯やろう。そういうシンプルなことです。そして、今の自分をリセットします。目先のことばかりに囚われていると、本当の大切なことから遠ざかっていることがあ...
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2012年

あけましておめでとうございます。小さなころとは違って、新年15分前の「ゆく年くる年」を見ていても、何だか1年が終わって行く感じがしません。大人になり、午前0時を過ぎても起きていることが日常的になったことも理由の1つかもしれません。それでも、0時を過ぎた年明け後に、お風呂につかりながら、1年を振り返り、今年はどんな年にしようか、と一人反省会をしました。今年のキーワードは、「伝える」にしました。コアのメンバーには「今年もかよっ」と野次が飛んできそうですが(苦笑)、私にとっては、難題で、何度も挑戦して体と心で覚えないと自分が納得できるようになれないんです(涙)伝えるためには、自分自身の考えや軸が必要になります。まず、軸の幹をしっかりと地に根を張らせること。ここで気をつけたいと思っているのが、「本質はどこにあるかを見極める」ことです。この本質の見極め方に修練します!次に、相手にしっかりと伝わるかどうかは、また他の技術が必要となります。今年は特にこの「伝える技術」を強化したいと考えています。12月に参加したセミナーが1つ参考になっていますが、相手を伝えやすい状態にし、どのように言葉を組み立てるか...
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変わらぬもの、変わりゆくもの

もう年の瀬です。昨年の今頃、会社を立ち上げるために「師走」となっていたころが懐かしく感じます。来年からもさらに精進するべく、年末年始を迎えたいと思っています。今年良かった人、いまいちだった人、来年は今年と比べて何かが101%以上となるよう頑張っていきましょう。さて、年末になると色々なことを思い出すのは、皆さんも同じではありませんか。とりわけ、このビジネスにおいて年末になると色々な方を思い出します。転職相談に来てくれた方を思い出すことが多いのですが、転職成功した人・そうでない人・相談のみの人、今年も例年同様、様々でした。年末になるとご連絡をくださいますので、さらに思い出します。便りがないのは元気な証拠、というのもあるのでしょうが、やはり連絡を頂くことは嬉しい限りです。今年は日本のみならず世界でも騒がしい一年でした。今年の漢字は「絆」だそうです。絆らしい絆を世間で見た印象はありませんが、この業界は「絆」という文字を無視できないと思います。様々な価値が見直され、我々が信じていた価値観すら疑われているような昨今です。パラダイム変化なども言われていますが、この「絆」というのはどの様な状況下でもあ...
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適時適材

私は以前、社長の秘書をしていた。その社長は、紙資料をもらうと、「私は紙をなくしてしまう」「紙は要らない」と言って、紙は処分し、必要と思われるものは全てスキャンしてPDFにしていた。年中出張や移動をしているからか、スケジュールや必要情報を全てノートパソコンに入れていた。そのときは不思議に思ったが、今は、そのお気持ちがよくわかる。社長はご自分をよくわかっておられたのだ。数年経ち、気がつけば自分も同じことをしている。私は紙をすぐ散逸させてしまう。字を汚く書いてしまう。別々の紙に書いた情報をひとつにまとめるのが面倒だ。そんなわけで、必要な情報もスケジュールも、基本的に全てデジタルにし、iPhoneやパソコンを通じてクラウドで管理している。別にデジタルに長けているわけではないが、紙が苦手なため、私をよく知る周囲の助言を受けて自然にそうなった。デジタルとアナログにはそれぞれの良さがある。デジタルには、場所を取らない、字がきれい、メールで瞬時に無料で送れる、同じものを一斉に送れる、紙の複製可能、加工が容易という特性がある。アナログには疲れない、すぐ書ける、微妙なニュアンスを表しやすい、インフラに依存...
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情報取り扱いにおけるモラルハザード

弊社の中でも色々なSNSの名前が飛び交っています。皆、背伸びして使用している感もあるようにも思います。元々、ネット社会は秘匿性という認識が強い日本人ですから、約束・ルールが明確ではないと一利一害ということになってしまいます。ニュースに良く出てくるのは、うっかりやってしまった系が重大事案になったものばかりです。記憶に新しいのは、なでしこジャパンの選手が飲み会で話した内容を相手にネット掲載されてしまいました。選手の問題と言うよりは、有名人と飲んで浮かれている人にあるような気がします。よほど嬉しかったのか、自慢したかったのでしょう。有名人が自身の個人情報を出してしまい、問い合わせ殺到などもありましたし、会社員が会社の内情を暴露したケースもありました。最たるところは、先日の眞子様画像掲載事件でしょうか。これは学生によるものでした。業務上、個人情報保護責任を担う立場から言わせて頂くと、当事者の脇の甘さも否めないですが、掲載者の悪ふざけが過ぎるように思います。誰もが使用するルールを説明されていないのであれば、それは「個人の裁量」「個人の良識」に委ねるものとなります。要するには、「ツールも使う人によ...
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視点より先へ

帰郷のとき、将棋が趣味の父に久々に一局手合わせしてもらった。腕前にかなり差があるので、八枚落ちにしてもらったが、負けてしまった。対局後の感想戦のとき、「おまえはここで二筋の歩をついて負けたが、一筋に歩を垂らせば勝っていた」と言われた。あまり変わらないように見えたが、その後の筋を指してみると、確かに父の言う通りだった。同じ局面で取る行動のわずかな違い。それにより勝敗の差が決まることを、将棋というわかりやすい勝負の世界で垣間見たように感じた。実は仕事や生活の中でも、自分が気付かないだけで、このようなことが多く起こっているのかもしれない。漫然と先を考えず行動し、チャンスを逃すことがよくあるのかもしれない。せめて勝負所は逃さないようにしたい。それにはどうすればいいのだろうか?漠然と行動するのではなく、将棋のように、先を読むことではないだろうか。自分の行動が未来のどんな結果につながっているか、先を見ながら行動するとよいのかもしれない。
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コンセプトという幹

よく、週刊誌やインターネットニュースでテレビ番組の視聴率の記事を目にする。その都度、取り上げられるのが、『出演者の旬』という言葉である。果たして、番組というものの『モノづくり』と出演者に大きな因果関係はあるのだろうか?決して、出演者の肩を持つわけではないが、『モノづくり』自体にこだわりが無くなったのでは無いだろうか?何を世の中に伝えたくて、何を意図して作ったものなのか?作り手の表現力の無さを憂う事の方が自分の中では多いように思う。出演者頼りで作品を創出してきたことの“ツケ”が回ってきたのではないだろうか?作りこみの技術や効果、視聴者の立場に立った『コンセプト』が無くなってきている。出演者で自分の地位や立場を上げてきた制作者が不出来の際には出演者の責任とする。どこの世界でも同じようなことがあるものなのだなぁと感じた。日本は『ものづくり大国』と言われてきた。品質・技術力において、まだ世界のトップレベルにいる事は間違い無い。しかし、この『ものづくり』に最近影を感じている人は多いのではないだろうか。日本の産業はこれまで製造業が中心であったし、今後もその点は変わらない。ただし、これまで通りの製造...
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社会を動かす力

基本的に無趣味だが、読書とドラマ鑑賞は私の趣味の1つと言えるかもしれない。最近読んでいるのは、日本の戦後から高度成長時代の日本を舞台とした小説だ。何となく手にとって読み始めたものだが、古き良き日本の「面影」を感じ、はまって読んでいる。最近のドラマではキムタクが出演する「南極大陸」もお気に入りドラマの1つで毎週欠かさない。共通して言えるのは、「昔、昭和が舞台」ということだ。私が何となくはまってしまっている背景は、今の時代に珍しくなった暑苦しいとも言える「熱意」やある意味クールに見がちな「純粋さ」があるからなのかと思う。そして、みんなが幸せや豊かさを求めていた時代。一生懸命な時代。ドラマは時代を映す鏡を言われてきたが、そんな本やドラマを鑑賞する自身も含めてだが、震災をきっかけに社会全体が「夢」や「希望」を求めているように感じる。それが「ない」から人は求める。ふと、他人にそれを求めているように感じ、反省する。心の豊かさは自分で生み出すものなのだ。そして、重要なのが自分のことで満足してはいけないってことかも。家族を思い、日本国を思い、自分は何が出来るかを愚直に考えることが出来るか。仕事でも言え...
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タイミング

タイミング=ある物事をするのに最も適した時機・瞬間。コントロールするのは、なかなか難しいものである。世の中には、あらゆる環境下においてでタイミングというものがある。一般的には人生の節目等において使われることが多い。例えば、結婚、住宅購入、転職等々である。失敗した後に、「タイミングが悪かった」というフレーズを耳にするが、一体どういうことなのか。適した時期ではなかったということなのか?大半の場合、単に準備不足であったりするのではないだろうか。私がアドバイス出来得る範囲である転職ではどうであろうか?そのタイミングとはどのような時を言うのであろうか?確実に言えることは準備が整っていれば『タイミング』をずらすことはない。現職の~がイヤだから、上司や同僚とうまくいかないから、やりたい仕事をさせてもらえないから、給料が安いから・・等よく聞く転職理由である。イヤだから今すぐにでも転職したい気持ちは良く解るが、それは『タイミング』ではない。準備も整わず「見切り発車」をすることにより、本当の希望の会社へ行ける可能性は非常に低くなる。しっかりとした事前準備(経歴の棚卸し、書類作成、関連情報収集、面接対策)を...
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差別化

弊社は、元々異なるエージェント出身のコンサルタントの集合体である。多種多様な文化をうまく融合させて、一つのエージェントという体を成している。エージェントと一言でいっても、会社の数だけ特徴や訴求ポイントが異なってくる。弊社が各エージェントからコンサルタントを集めたのも、色々な特徴を「欲張り」に集結させたいという想いがあることも事実である。さすが、各社さん特徴が異なる。一つと言って同じようなエージェントはないようである。ただ、そんな議論の中で行きついた一つの結論がある。それは「人の、人による、人のための」ということである。原点回帰のようなテーマになってしまうが、時代は正に原点回帰を迫られているような傾向にある。道徳なき商業も、人間性なき科学も、原則なき政治も、やはりうまくいかないのである。ビジネスマンなら誰しも営利を追求すると思うが、先行するのが営利であれば、それは道徳なき商業といっても過言ではない。転職バブルから景気悪化を経て、転職氷河期に突入しているこの市場ではあるが、弊社の考えは一つ、「人のための」転職サポート事業を「継続」すること。当たり前のことを言っているようだが、どうにも難しい...
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投票率は上がるかどうか~そうだ選挙に行こう~【後半】

解決策はそんなすぐには出来ないでしょうが、小さいマニフェストを掲げる小さい政党が複数いることが良いのではないでしょうか。今の政治派閥を見ていると、正に「寄らば大樹の陰」状態。(最近は少し異なりつつありそうですけど、大樹が異なるだけで本質は同じですね。)なんでもやります、できます、じゃなく、それぞれの争点が明確に異なることで関心も引き立つのではないでしょうか。相反する要望も多いでしょうから、全てを網羅することは出来ないでしょう。無料サービスを増やせと言いながら、税金を下げろという人も多いのですから。だからこそ「確実に特定の人々のニーズを満たせる政治家(政党)が複数現れる」ことも良いのでは思います。集約することが出来るものは、その後纏めれば良いと思いませんか?特に今は若い世代のニーズをくみ取る政治家が少ないように思えます。政治家も老人ですからね。若い世代の考え方が到底理解できないのでしょう。もちろん、若い世代の政治家もいるのですが、政治の世界しか知らない頭でっかちばかりのようです。ニートやフリーターという単語も頭で解釈しているだけであり、事実を見つめていないでしょう。また、経済低理由で結婚...
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投票率は上がるかどうか ~そうだ、選挙に行こう~【前半】

総理がコロコロ変わりますね。諸外国には、この異様な様変わりはどの様に映っているのでしょうか?あまり声を聞きたくない気がしますけど。国の代表は一体どうやって決まっているのか?変な話ですが、国会の中だけでほとんど決まっています。アメリカとは大きく違いますね。これも文化かと考える事を止めてしまいますが。しかし、日本国の選挙における投票率の低さは何でしょうか。こんな投票率であれば、国会の方々も代表選投票権を国民まで下ろしたくないでしょうね。選挙が近くなると、決まって啓蒙活動のように「選挙へ行こう」「選挙は国民の声を大事にする」など、選挙に行かせようとしますよね。だけど、本当に選挙の大切さを訴えているものがないので「とにかく大事だから行け」とか「他人事ではないですよ」などと半ば押し付けのように感じます。本質である選挙の大切さを教えられない世の中なのでしょうか。一方で、選挙の投票率も実は上がってほしくないという裏の声も聞こえます。投票率が低いのであれば、固定票を確保する戦略で良いのです。選挙に行くことが習慣となっているいわば老人ターゲットと言っても過言ではないでしょう。そのぐらい、選挙時に話すマニ...
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「青黒い人こそが今求められている人材像」

先日ダイヤモンドオンラインに『事業創造人材が持つ11の特性』という記事が掲載されていた。事業開発に携わる人に限らず、今企業が求めている人材の根本素養であり、今の世の中にそれほど多くはない人種だと、毎日雇用の現場に携わる一人として思う。大義や理想をかかげ、よりよい社会を作りたい、世の中をどう変えるか等信念を持つ「青臭い」部分と、冷静に世の中に提供するためには、どうやってその製品やサービスを作り、ユーザーに届け、そこから利益を得るのか方法論としてのBusiness Storyを語る「腹黒い」部分。一見矛盾するものをあわせ持つ、いわば「青黒い」人こそが、21世紀型に新しい事業を生み出すことのできるイノベーターなのである、とのこと。(参照→  )「腹黒い」部分とも言える「手段に長けた人」にはよく出会うことがある。素晴らしいスキルを持った能力者であり、人材価値としても高い。しかし話を聞いているうちにモヤモヤっとした思いが巡ることがある。消費財に携わっているにも関わらず、その商品を介して消費者に何を伝えたいのか、何を与えたいのか、そもそも消費者への思いがないように感じる時が稀にあるからだ。一見「キ...
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履歴書と趣味

先日、とある企業は履歴書にある「趣味」も大切だと考えていると聞き、なるほどなぁと思った。趣味や仕事を問わず様々な領域やジャンルがある。そこには「プロ」と呼ばれる人がいる。趣味と仕事のプロの違いは何か。(以下某企業の社長コメントより抜粋)『そもそも趣味は単純な「興味」から始まるもので、極めるにあたってのプロセスは、「調査」「理解」「判断」「仮説」「検証」「まとめ」「アウトプット」ということになる。このプロセスはビジネスのそれと何ら変わらない。つまり、この試みの実現と成功体験は、ビジネスでも通用する経験値(ノウハウ)に他ならないのです。もしも、誰もが経験している多くのビジネス経験と異なるものがあるとするならば、それはプロセス以前の「興味」の有無と度合いだけかもしれません。』なるほど。趣味を持つことを奨励しているのではなく、突き詰めることや得意な何かを持つことは、仕事におけるプロセスが出来る人ということなのだろう。確かに、「何故だろう」と思うことから上記プロセスを経て自分なりの「こだわり」を持てる人は得てして、目を引く力を持っている人が多いように私も思う。面談をしていて「私はこれが出来ます」...
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反韓思想について

最近韓国ブームに対して物議を醸している場面が報道されていますね。ここで働いている国民感情はどんなものなのでしょうか。大まかな背景としては政治背景でしょう。日本政府が良いように韓国政府に押し切られている、また日本の主張も言えないことに対して、国民感情のやり場のない怒りが「だらしない政府」に向いている。その中で、最近の韓流ブームに飛び火している、そんな一面を見せているのではないかと思います。国民感情の変遷についてはこんな感じでしょうか。「何もしてくれない政府に対して」のいらだちが「ずけずけと入ってくる韓国に対して」とベクトルを変え、現在は「韓国ブームを後押しするメディア」に向けてと移り変わっているような感覚を覚えます。確かに最近の韓国ブームをPRする場面は多いですね。冬のソナタを切っ掛けに韓国芸能が大ブレークしているように感じます。竹島でのやり取りや、鬱陵島視察に対する入国拒否を見ていても、何とも嫌な感情を覚えますが、それは日韓政府に対する感情です。我々国民は、もう少し大局的に物を見て意見を言う立場になっていきたいと感じます。メディアが事実現状を言わないのは、今に始まったことでもありません...
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考え方の相違の受け止め方

「見方の違いによる争いは避けなければいけないが、意識の違いによる争いは避けられない。意識の高い方は低い方を攻撃しないが。」という言葉を聞いたことがある。平たく言い換えると、「缶コーヒーを真上から見て、『円だ!』という人と、真横から見て『四角だ!』という人が喧嘩するのは、無意味なので避けなければいけない。しかし、多くの体験を経て経験則から話す大人と経験の浅い子供に見解の相違が起こるのは避けられない。大人は子供を本気で攻める訳ではない余裕を持っている・・・」というところだろうか。何故、上記を思い出したかというと、職場の新入社員と意見の相違が起こったからだ。言葉の後半を思い出し、「自分の方が大人なのだから」と優越感を持って納得し説得をしていた。しかし、この姿勢に違和感を覚えた。謙虚さが欠けている気がした。後輩が意見をしてきたとき、言い方はさておき、言っている内容はもっともだった。「君の考え方にも思い込みがあるんじゃないか……」と思わず言い返したくなったが、私の考え方の偏りを指摘してくれた内容自体は、正しかった。相手の至らなさや粗(あら)に着目しても意味がない。それは、相手の問題であり、自分は...