帰郷のとき、将棋が趣味の父に久々に一局手合わせしてもらった。
腕前にかなり差があるので、八枚落ちにしてもらったが、負けてしまった。
対局後の感想戦のとき、
「おまえはここで二筋の歩をついて負けたが、一筋に歩を垂らせば勝っていた」と言われた。
あまり変わらないように見えたが、その後の筋を指してみると、確かに父の言う通りだった。
同じ局面で取る行動のわずかな違い。それにより勝敗の差が決まることを、
将棋というわかりやすい勝負の世界で垣間見たように感じた。
実は仕事や生活の中でも、自分が気付かないだけで、このようなことが多く起こっているのかもしれない。
漫然と先を考えず行動し、チャンスを逃すことがよくあるのかもしれない。
せめて勝負所は逃さないようにしたい。
それにはどうすればいいのだろうか?
漠然と行動するのではなく、将棋のように、先を読むことではないだろうか。
自分の行動が未来のどんな結果につながっているか、先を見ながら行動するとよいのかもしれない。

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