「見方の違いによる争いは避けなければいけないが、意識の違いによる争いは
避けられない。意識の高い方は低い方を攻撃しないが。」という言葉を聞いたことがある。
平たく言い換えると、「缶コーヒーを真上から見て、『円だ!』という人と、
真横から見て『四角だ!』という人が喧嘩するのは、無意味なので避けなければいけない。
しかし、多くの体験を経て経験則から話す大人と経験の浅い子供に見解の相違が
起こるのは避けられない。大人は子供を本気で攻める訳ではない余裕を持っている・・・」というところだろうか。
何故、上記を思い出したかというと、職場の新入社員と意見の相違が起こったからだ。
言葉の後半を思い出し、「自分の方が大人なのだから」と優越感を持って納得し説得を
していた。しかし、この姿勢に違和感を覚えた。謙虚さが欠けている気がした。
後輩が意見をしてきたとき、言い方はさておき、言っている内容はもっともだった。
「君の考え方にも思い込みがあるんじゃないか……」と思わず言い返したくなったが、
私の考え方の偏りを指摘してくれた内容自体は、正しかった。
相手の至らなさや粗(あら)に着目しても意味がない。それは、相手の問題であり、
自分は、自分の修正すべきことに集中することが大切だと思った。
自分の気付かないところで、様々なところで後輩たちに理知的に、表現をおしつけて
嫌な思いをさせていたに違いない。振り返れば、多々あっただろう。
私は、どこかで、「相手が悪く、自分が正しい」と思っていた。それが思い上がりであり、勘違いなのだと思う。「自分『も』悪い」だけでなく、「自分『が』悪い」というところに立ったとき、問題が解決するのだと思った。
人間関係でうまくいかなかったら、相手のいたらなさを責めるのでなく、自分の未熟さのみを顧みる。
思い込みや考え方の違いを指摘されたら感謝する。
書くだけで難しそうな気がするが、あえてルール化を宣言したい。
実践し続けたら、成長するのかも知れない。

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