道理、条理、摂理、合理、義理、原理、定理・・「理(ことわり)」という語の使われている単語はいくつかある。
その中で、先日NHKのプロフェッショナルで放送されていたのが「料理」である。
「理(ことわり)を料(はか)ること」その素材の本質をあぶり出し、よりそのものらしく提供するため、ものすごく努力をしている。
一番印象に残ったのが、鮎の塩焼きだ。
口を大きく開けて焼くことで過剰な湿度を調整し、内臓部分に一刺しすることで香りが引き立つようにしている。
また、まるで川底で泳いでいるかのように見せるためであろうか、ヒレの部分を立たせて焼き、
実際に皿の上に立たせ、その力強い泳ぎを表現しているかのように見えた。
うちの家内は、食材とその組み合わせ、その日の湿度や気温、私の体調によって、使用する塩を変えて料理している。
アンデス、ハワイ、沖縄、小笠原、伊勢、ガンダーラ、イタリア、カナダ、南極・・と、10種類以上のも塩を使いこなしている。
その合わせ方にも必然的な「理」があるのだという。長年料理をしていると、直感的に必要な塩に手が伸びるという。
従って、料理中は本気で、なかなか近づけるものではない。
我々の存在価値も、いわば、人が本来持つ能力を最大限引き出すことにある。
その人の本質は何かをつぶさに見極め、合致する職業を瞬時に選び出す。
その人の過去や現状のみでなく、将来像をも現在に取り込むことにより、
より幅広い可能性の中からよりその人の「理(ことわり)」に近いものを引き寄せる。
「人理」というのかもしれない。
よりその人がその人らしくいられるように、他者と比べるのでも何でもない、その人らしさが、一番美しいと思う。
無理する必要もない。
理が無いこと=無理。理が無ければ成立しない。
我々も、より「理」に近づいた職業を提供するべく、日々努力したいと思う。

コメント
まとめteみた.【料理】
道理、条理、摂理、合理、義理、原理、定理・・「理(ことわり)」という語の使われている単語はいくつかある。その中で、先日NHKのプロフェッショナルで放送されていたのが「料理わ…
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御社は、日常の何気ないことを深く観察し、考えられることが多い気がしますね。
それが弊社の要望と転職者様とのマッチング精度にもつながっていると思います。
それぞれ独自のこだわりを持った職人集団なのかな、という印象を受けています。
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毎回拝読しています。
今回のお話は、特に共感出来ます。
また弊社にお越しの際、面白いお話をお聞かせ下さい。