年始に親戚と会った時の話です。看護師の女性で、もう20年になる
ベテランですが、2人目の子供が生まれるので近々仕事を辞めるとのことでした。
割と軽い感じで話をするので、大丈夫かな?と思いましたが、
「まあ、また探せばみつかるから」という返答。なるほど、食べていくに
困らない資格を持っているというのは本当に強いものだな…とつくづく思いました。
終身雇用が崩れ、絶対安泰と言えるような企業を挙げるのが難い世の中では、
究極の安定の一つは「辞めても次がある」という状態を指すのかもしれません。
昨年も「この先無くなる仕事、食べていける仕事」のような特集が数多く
組まれていました。大体の論調としては、ロボットやIT技術の浸透に
代表されるような自動化に伴うもの、人口減少に伴うそもそものニーズの減少、
および外国人労働者の受け入れに伴う競争の激化などが、今後消えてしまう
仕事に共通したリスクとされています。消えてしまうというのは極端だとしても、
自分自身の存在価値を守ることに、皆が必死にならなければならない時代が
そこまで来ているという事だと思います。
看護師のような国家資格をこれから取得する、というのは現実的ではありませんし、
そもそも我々は、今の仕事の取り組み方について真剣に考え、自らの必要性を
明確にしていく事で、その存在意義を高めていく事ができると考えています。
そのためにまずは、実務経験が伴わない資格取得が意味をなさないのと同様に、
成長の伴わない実務経験にも評価が与えられないのだという事を受け入れ、
その上で日々の業務にあたっていくという事になります。
何か特別なことが必要なわけではなく、やはり大切なのは徹底した自己認識です。
何ができて何が足りないのか。そして、今何をしようとしており、それをどのように
実現させていくのか、というシンプルな事からスタートしていけば良いのだと思います。
出世とかリーダーシップという議論とは別物として「成長」という軸で考えてみれば、
どのような立場や職務内容の方でも必ずそのポイントが見いだせると思います。
一昔前に比べると、MBAなどの難関資格を取ってキャリアアップしたいという
ご相談をお持ちの方はずいぶん減ったように思います。CMでは今でも頻度高く
資格の通信講座の紹介を見ますが、「資格を取って一発逆転」というよりも、
「頑張る事って素晴らしい」というテーマに代わってきているように感じます。
私も仕事を通じて、少しでも成長が実感できるように今年も頑張ってまいります。
