先送り

最近、先送りをしたことで痛い目に遭った。
本来ならば、電話一本で終わる話だった。
それを昼ごはんを食べてからと考えた結果、
見事に忘却してしまった。

先送りしたことで、損をしている人の話しはいくらでもある。

・値下がりしている株の売りどきを見誤り、株価が暴落。
・取引先に季節品の提案をするのに、
社内調整等が面倒で先送りしていたことで、ライバル会社に先を越され、失注。
・興味のある求人案件があったが、迷っているうちに応募が殺到し、募集終了。

等々。自分のミスでは済まされない大問題にも繋がる。
実際にこのような経験をしている人は日常の業務スピードも著しく遅い。

反対に、すぐに行動にうつす人は
仕事の早い人、仕事ができる人、成果をあげている人が多い。
即断即決、即実行しているからだ。
本人に聞いてみても、それは当たり前の習慣で、特に意識しているようでもない。
後回しにすると、他の判断、決断に追われることになるから、その場で処理しているのだ。
当人は苦とも感じないようだ。

結局、世の中において人から必要とされる人はこういう人であり、
ぶら下がり社員となるのは前者のような人だ。

恥ずかしながら、自分は面倒なことや嫌なことを先延ばし・先送りすることが多かった。
何度か大きな損失を会社に与えてしまい、強く意識と行動を変えるようにしてきた。

些細な事でも、今できる事は今やる。タスクの断捨離だ。
片付いていない事が多いと、思考も分散し、集中力の阻害につながる。
それだけはなく、自分の処理能力の遅さを
時間だけで判断して多くの仕事を抱えていると思い込んでしまう。
周囲から見ると迷惑な存在でしかない。

すぐに実行する事を習慣化すると、物事がスムーズにいくように感じた。
メールの返信ひとつとってもすぐに返信する。その先に待っている人がいるからだ。
いますぐに解決できない事でも、「いつまでにやるかを決める事」をすぐに決断する。
仕事が早い人は、自分軸でのすぐやるではなく、関わる人に絶対迷惑を掛けないという
思いを持っている事に気付いた点が大きい。

脱先送りの意識や行動は、円滑な業務遂行につながるだけでなく、
関わる人の動きを活性化するということ、また多くの人からの信頼につながることに気がついた。
そして、知った。自分軸の先には何にもないということに!

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