社会人駆け出しの頃、ある方から、
『自分の部屋やデスク周りは、心の状態を映している』
と言われたことがある。
当初は、何の事かさっぱり分からなかったが、
社会人経験を積むにつれ、その言葉の意味や重みが分かるようになった。
これまで、弊社の上司・同僚を含め、
様々なビジネスパーソンを見てきたが、生産性が高い人は、ほぼ例外無く
デスク周りが綺麗に片付いていて、基本的に余計な物を置いていない。
断捨離は、
物を探す手間が省ける→時間が増える→気が散らなくなり集中できる
という、好循環を生み出しやすくなる。
考えたら当たり前だが、これだけで気を落ち着かせて
仕事に邁進できるので、効果は絶大である。
ちなみに、私は下記に留意して、定期的に断捨離を行っている。
・利用目的を5秒以内で言えない物は基本的に捨てる
・1ヶ月以上、業務で使用していない資料は破棄する
(どうしても捨てられない資料はデータで保存する)
・業務終了後、デスクトップの不要なファイルは全削除
・対応済みのメールは、受信boxに残さず、各フォルダに移動
・メルマガ等の明らかに関係無いメールは、開いた瞬間に削除
・仕事用の鞄には、必ず使う物以外入れない
そして、断捨離は、物の整理整頓だけでなく、思考の整理にも応用できる。
仕事の優先順位付け、緊急でないけど重要なタスクをいつやるかは、
多くのビジネスパーソンにとって、永遠のテーマであるが、
自分自身で優先順位を決めて、ある業務に取り組んでいる最中、
ふとした拍子に、『〇〇もやらないと』『急ぎじゃないけど、〇〇もやっておきたい』
という考えが浮かぶことはないだろうか。
これをやってしまうと、“今、この瞬間”に集中し辛くなり、
緊急度が高い事案を扱っている際も、集中力が削がれる要因となる。
この現象は、仕事と一生懸命向き合えば向き合う程陥りやすくなるが、
私の経験上、この思考の習性を断ち切ることで、集中力が増し、
普段2時間費やしている業務が1時間半で完結する。
今まで時間を掛けても思い付かなかったようなベストな提案が頭に浮かぶなど、
目に見える効果を発揮する。
殆どの方がToDoリストを用いながら業務にあたっていると思うが、
それにも関わらず、何かに取り組んでいる際、
余計な事が頭に浮かぶのが人間の性。
では、その時にどうするか。
やるorやらないを、その場で決める
↓
やる場合、『今(もしくは当日中に)やるか』『後日やるか』の期限設定
↓
当日中にやらないと決めた事は、取り組む日を決めてリマインダー設定
↓
リマインダーが鳴る迄は、その事について考えないと腹を決める※最重要
もうすぐ夏季休暇に入るので、この期間中に物と思考の断捨離を一気にやってしまい、
頭がクリアな状態でお盆を迎えてはいかがでしょうか。

コメント