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桜の季節

今年は3月14日に東京で開花が観測され、平年よりも10日ほど早い開花となったらしい。そう言えば近年は桜をゆっくり見る機会がなかったなと思い、散歩がてらに毎年綺麗な桜並木となっている近くの小学校に開花チェックに行ってみた。残念ながらまだ咲いていなかったが、蕾がうっすらとピンクに膨らんでいる姿を目にすることができた。新しい年度が始まる時期には、日本中で桜の花が咲き誇る。そしてその空いっぱいの桜の花を見て、私たちは、これから始まる新しいことに、気持ちを新たにすることが多い。桜の花は、新しい年度に向けた予祝の象徴として、日本人の心を豊かにしてくれる。「予祝」とは、以前にブログでも記載されたことがあったかもしれなしが、「事前に祝福すること」を意味する。日本では、祝福をすることで、そのことが実現するように願いを込める習慣がある。例えば、初詣や七五三、成人式なども予祝の一種として考えられる。丁度、新しい門出となる新年度に咲く桜の花は、予祝の象徴であり、花見は予祝の場でもあるらしい。新しい生活が始まる新入生や新社会人の方々は、きっと不安とワクワクした気持ちだろう。一方で、日々の生活は変わらない私たちは...
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満員電車とリュックサック

近頃リュックを使用している人をよく見かける。一昔前は、リュックを利用するのは小学校の修学旅行や、山登りの時くらいなものでしたが、今では学校の指定カバンもリュック。社会人も半数以上はリュック使用者となっている。荷物を背負う(前抱えする)事で、両手が空いて便利になり、今のスマホ時代にはうってつけのようだ。私が利用する通勤電車は、「乗車率」全国1位2位を争うあの電車だ。混雑時は、1メートル四方に、10人以上のおしくらまんじゅう状態。カバンからスマホを取り出すことすら、出来ない。でも待てよ、俺の前にいるこの人はスマホを楽に操作してる。なぜだ?そう、「前リュック」をしてパーソナルスペースを確保しているからだ。とそのリュックを前に背負った男性のスマホは、まるで水戸黄門で格さんの出す印籠のように、「ここは私のスペース内につき、控えおろう。」と言わんばかりだ。目の前の人にぶつかっていても、「私は、前抱え、マナーは心得ている。」という顔をして、スマホをやり続けている。「おいおいそのパンパンのリュックには何が入ってるのだ?1週間くらい山ごもりしながら仕事をするのか?」と、心の中で叫んでしまう。なにせそのリ...
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優しさとは

先日、ネットのスキルマーケットを眺めていた際、「愚痴聞きサービス」なるものを見つけた。なんでも、1分あたり100円を支払えば、聞き手の人が親身になって愚痴を聞き、優しく慰めてくれるとのことだった。調べてみると、元ホストやスナックのママ、自称イケオジなど個性が強そうな方々が対応してくれるそうで、数十件の掲載があった。それだけ需要があるということなのであろう。一昔前の日本では、精神論がまかり通っており、指導の際は罵声や体罰は当たり前で、それに対して何か愚痴や弱音を吐こうものなら「根性無し!」と一蹴されていたであろう。その時代と比べると、今日の日本は、「居心地の良い」世の中であるのかもしれない。多少の金銭は必要になるが、愚痴や弱音を吐くためのセーフティネットのようなものは利用できるし、また世の中的にも、「無理をしなくてもいい」「自分を大切にするべき」といった風潮があり、世間もそれを擁護をしてくれるからだ。ここでいう、愚痴や弱音を吐く人々を「被害者」と位置付けるのであれば、その原因を作った人々は「加害者」ということになる。その場合、被害者は擁護され、加害者は非難される。しかし、本当の被害者はど...
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敵か、味方か?

2023年は始まったばかりだが、学校や今月が決算の会社は年度末。新たな環境への挑戦となることや、配置転換等で出会いと別れが多い時期でもある。新たな配属先に行くのであれば、残りの期間で現在の部署の役割を全うし、周囲に応援されながら最後を迎えたいものだ。そんな中、人生には様々な出会いがあり、価値観や立場が異なる人と、意見の衝突もあるだろう。「この人とだけは一生分かり合えない」と思う場面に遭遇したり、拭い去れない不信感を抱えている方もいるかも知れない。相手が誰かを傷つけるような人の場合、「自分は絶対こうはならない」と心に誓うと良いだろう。ただ、「一生分かり合えない」と思っていた人でも、きちんと向き合うことで、わだかまりも解消され本当の味方であることを知ることもある。私には、5年ほど絶縁状態にあった前職の職場の先輩がいた。相手の発言が引き金となり、周囲を巻き込むトラブルへと発展し、上司が話し合いの場を設けても収集が付かず、喧嘩別れのような形となり私は退職した。当時の私は、自分は間違った事をしておらず、相手が非常識だという考えは、誰に言われても耳を傾けることも出来なかった。それから5年近く経ち、...
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意識に感染するもの

知り合いのおばあさんと会った時、息子が挨拶をせずにすれ違ったらしい。訳を聞くと、マスク生活になってから、喋らない方が良いと言われるようになって段々挨拶もおざなりになってしまった様だ。これもコロナ後遺症の一つかと感じつつ、子どもには挨拶の大事さと感染リスクの話をした。先日の日経新聞に「戻らぬ働き手1000万人」という記事が掲載されていた。今現在働いている人と仕事を探している人の数が減っているという事だ。これは先進国全体の傾向であり日本も例外ではない。日本人の場合「人材ミスマッチ」によるもので需要はあるがそのスキルを持っている人材がいない、というのが背景にあるらしい。コロナ禍での生活スタイルの変化に伴い、慣例だからやっていた様な無駄な仕事は減っていき、労働環境としては全体的に効率が上がっただろう。しかし、働き手の意識もアップデートされたかというと全く追いついていないように感じる。ハード(環境)は高性能になったが、むしろソフト(意識)は「緩く」書き換えられてしまい、色々なウイルスが侵入しやすくなっている。それによって職場や転職市場にギャップが発生しており、冒頭のミスマッチにもつながっているの...
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ゆるい職場

最近「ホワイト企業」に勤務しているのに会社を辞める若手社員が増えているらしい。その背景には、「今働いている会社がゆるすぎて、成長できないのではないか」という将来への危機感があるようだ。実際、弊社にキャリア相談にくる20代の若手にも、「簡単な仕事しか任せてもらえない」「ミスをしても、怒られない」といった“ゆるい職場”という事を転職理由に挙げる方も一定数おられる。私が、社会に出たのは20年も前のことだが、当時の私は、日々の業務に追われ、上司に叱責され、終電に乗れないなんて事も多々あった。しかし、現在は、「働き方改革関連法案」「パワハラ防止法」などの法律が施行され、上司が部下を叱っている光景は見られないし、深夜まで働いている新人もほぼいない。私の若い頃と比べると、かなりホワイトな環境になったと思う。しかし、最近の若手社員の一部は、今の職場を“働きやすい環境”ではなく、“ゆるい環境”だと捉えており、むしろ不安を感じているようだ。企業側は労働時間を減らし、パワハラにも気をつけて職場環境を改善する為尽力したが、一方で、若手社員を“正しく指導する”ことを放棄してきたことが招いた結果なのかもしれない。...
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心理的安全性とルール

通勤中にニュースをチェックしていて、「リモートワークが可能な求人案件がこの3ヶ月で半減」という記事が目に入った。Indeedの調べるによると、同社の求人サイトに掲載されている求人案件のうち、テレワーク可という求人が昨年10月以前には7.5%超だったのに対して、12月には3.5%に減ったということだった。確かに、弊社の取引先の企業様でも、今年から週2日もしくは3日は出社するように方針が変わったというところが増えた。さらに興味深いことに、別のニュース記事だが、とある調査会社の調査結果でテレワーク中に60%以上の人がサボったことがあると回答し、90%以上の上長がそれを「黙認している」と回答しているらしい。出社日数を増やす理由は、リモートワークでは人間関係を築きにくい、あるいはカクテルパーティー効果などがもたらす偶発的アイデアが減少する、などの理由があるのだろうが、心理的安全性が保たれず、やむを得ずルールを設けて部下を管理せざるを得ない状況になっているというのもまた事実だろう。世界で見ても、TwitterのCEOであるイーロン・マスク氏も、最低週40時間は出社するように言っており、さらにパフォ...
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今日は節分

節分とは、季節の分かれ目には邪気が入りやすいということで、その邪気払いを目的として、立春の前日に邪気を払い身を清める、1年の無病息災という意味を込めて行われる行事である。ちなみに必ずしも2月3日ではなく、2021年は2月2日であったし、実は2025年も2月2日が節分にあたるとの事だ。節分といえば「鬼は外、福はうち」と声をかけて、お面を被った鬼役である父親や、幼稚園の先生に豆を投げ、歳の数だけ豆を食べるという、楽しい行事として思い出に残ってる。しかし近頃は、少し様子が違うように感じる。豆まきよりも、恵方巻きを食べることに比重が置かれている気がするからだ。さて、この恵方巻きを「節分に食べる」という習慣はいつからあったのだろうか?恵方巻きは、江戸時代から明治時代にかけての大阪の花街で節分をお祝いしたり、商売繁盛を祈ったりしたのが始まりといわれていて、花街で商人や芸子たちが節分に芸遊びをしながら商売繁盛を祈り、食べたらしい。名前も恵方巻きという名前ではなく、「丸かぶり寿司」や「太巻き寿司」と呼ばれていたようだ。しかし、今では関東圏のほとんどの人が知っていたり食べていたりしている。気になって調べ...
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情報を「獲る」

出社のため山手線を利用していた際、「うなぎパイ」の紙袋を持った男性が私の目の前に現れた。今までの私であれば、単に「あ、静岡名産のうなぎパイだ」程度に見過ごすところである。しかし、私は職場の仲間から数日前、このうなぎパイについて雑学を教わったところであり、その真偽を確かめるため、紙袋に目を凝らしていた。そして、「夜のお菓子」と書かれた小さな文字を見つけた。この職場の仲間からは、まさにこの「夜のお菓子」について、その由来を教えていただいたところであり、その小さく書かれた文字のせいで思わず頬が緩んでしまった。ちなみにこの「夜のお菓子」の由来について、本来は全員がテーブルを囲む家族団らんのひと時、“夜のおとも”として食べてほしいという思いで名付けたそうだが、うなぎと言えば、精力アップや滋養強壮にうってつけのスタミナ食材であるイメージが定着しており、“夜のお菓子”=大人の精力剤みたいなエロティシズムな発想が勝手に定着したと言われている。このうなぎパイの件で、私は一つの気づきを得ることができた。それは、物事をとらえる自分の視野がいかに狭いかということだ。今回の場合はあくまで雑学であり、極論知らなく...
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“当たり前”の尊さ

今週の日本経済新聞で、インターネット動画サービスの『GYAO!』が、今年度末にサービスを撤退することが発表された。コロナ禍で登録数は増加したものの、2005年のサービス開始時とは市場環境が大きく変化し、新たなサービスが台頭し、会員数に数倍の差を付けられている為の事業判断とのことだ。15年程前になるが、私も利用しており、学生時代にヒットした懐かしい映画をDVDレンタルせずに鑑賞できる手軽さに新鮮味を感じた記憶があり、少し寂しさを覚えた。そして『GYAO!』といえば、USEN社の安定基盤があり、大手のサービス=簡単には無くならないとイメージする人も少なくないだろう。しかし、冷静に考えると、事業運営は、アイデアが実現に至るだけでも簡単ではなく、ましてや、収益を出して継続させるのはもっとハードルが高い。経済産業省の統計によると、新規事業を立ち上げて収益化できる企業は全体の14%程という説もある。客観的に見れば、事業が継続し続けて会社が存続し続けること自体決して簡単なことではないが、基盤ができあがった組織への慣れが生じることで、会社や部署があり続けることが当たり前という感覚になってしまう。更に言...
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うさぎで亀

仕事でもプライベートでも、相手の何気ない言動に対して「よくそこまで気づけるな…この人」と感嘆する事がある。それは、自分との「観察力」の違いに抱く嫉妬の感情に近い。ざっくり言えば、普通ならスルーしてしまう事をしっかり観察し、周囲への気配りや目配りを怠らず、そこから次の展開を考えて行動できている人たちの事を指している。同じ時間、同じ空間に居て出来事を共有していたとしてもそこから得られる情報量は「観察」の質によって大きな差を生みだし、成功と失敗に直結するもの。主体性の観点からすると、人生の幸福感にも影響を及ぼす大きなポイントになると思う。そもそも、観察という言葉は仏教からきているらしく、「人が持つ知恵によって対象となるものを正しく見極めること」だったり、辞書だと「事物の現象を自然の状態のまま客観的に見ること」と書かれていたりする。実際、これは相当難しいことだ。人それぞれ、好き嫌いの感情や思考パターンを持っているので、何かしらのフィルターを通して事象を処理して日々生きている。その方が手っ取り早いし、脳がサボれるからとても楽ちんなのだ。生き物としての自然な機能にサボりが組み込まれているわけだが、...
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初詣

新年あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。初詣は正月行事のひとつであり、これまでの感謝と新年の無事と平安を祈る行事である。今年は行動制限もなく、多くの人が各々の想いを持って神社を参拝していることだろう。受験生や受験生の子供を持つ親は学業の神様で有名な神社、出産を控えているご家庭であれば安産をうたう神社、その他、縁結び、商売繁盛等、自身の目的に合った神社を参拝する。もちろん、近所の神社や、有名な神社を参拝する人もいるだろう。自分の幼少期は両親や祖父母等と一緒に目的もなく参拝し、お目当ては神社の出店の方だった。学生になってから、またそれ以降も、友人等と大晦日の夜中に参拝することで集まることが楽しみだった。恥ずかしながら、毎年のように「健康でありますように」「仕事がうまくいきますように」等、自分の事を漠然と何とかなれば良いなーと神頼みしに行っていただけだった。今年の初詣で気付いた事があった。思い返すと、ここ数年は自分の中で、三つのお願いが中心になっている。①家族が健康でありますように②親が長生きしますように③会社がうまくいきますように。子供が生まれてからは、子供の健康や...
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今年の自分

もう師走だなと思っていたら、あっという間に今年も残るところ1週間ほどとなってしまった。2020年、2021年とコロナ禍だった過去2年は混沌とした月日を過ごしていた人も多いだろう。当初は治療薬もなく死にも至ってしまうかもしれないという謎多き恐ろしいウイルスだったが、今では、単純に感染者数が増加したり、身近に感染者が発生しても驚くことはなくなった。人間にとっていかに「知らない」ということ、「未知」であるということが恐怖であるかを思い知る。そう、「恐怖」や「不安」は、知らないことが根源であることが多い。今、何か漠然と不安を感じていたり、漠然とモヤモヤしていることがある人は、その不安やモヤモヤの正体が何かを知るために、今の感情や状況を書き出してみると良いらしい。頭の中で考えるだけではなく、書き出してみることで、何が起こっているのか、現状を冷静に把握することが出来、取るべき行動が見えてくる。これは縁あって面談をさせていただいた方々にはお話していることだが、職務経歴書を作成することは、自分自身を知るための棚卸しのツールとして最適だ。多くの場合、どこかの企業へ「応募するために」職務経歴書を作成すると...
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判断と決断

転職活動と採用活動。転職希望者様にとっては、ライフイベントの一つでもあり、企業様にとっては、大きな投資とも言えるのではないでしょうか。どちらも取捨選択を迫られる中、「決断」と「判断」が重要であると思います。判断は、過去から現在に至るまでの情報を整理・分析することを意味し、決断は複数の選択肢の中から、将来に向けて進むべき道を決めることを意味します。転職活動と採用活動は、第三者から見れば一つの舞台であり、その舞台で判断・決断を下すのは転職希望者様と企業様で、弊社は姿を現さない、黒子としての役割があります。しかし、弊社の役割の本質は、転職希望者様と企業様に対して、インターネットには掲載されていない、リアルな現実や事実・データをお伝えし、そこから両者の将来をお見せすることで、両者がハッピーになるよう判断・決断のサポートをすることだと考えております。したがって、転職希望者様と企業様からいただける「情報」は、弊社にとって「命」と言っても過言ではないのですが、単なる情報屋のように、得られた情報を右から左へというような方法では、判断や決断をサポートすることはできないと考えております。重要なことは、転職...
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やるならいましかねえ

「人間五十年 化天の内をくらぶれば 夢幻のごとくなり」織田信長が好んだ伝統芸能の舞の一つで、源平合戦で討死にした、平敦盛を題材にした「敦盛」という題名の舞に「人間界の五十年の人生は、化け楽らく天での時の流れにくらべれば、夢や幻のように短いものだ」という一節があります。「化天」とは、仏教で信じられている天上界の一つ、化楽天のことで、そこに住む人々は八千歳も生きるそうです。皆さん、「人の人生は50年しかないのだ」という解釈をされているかもしれませんが実は「人の人生五十年なんて儚いものである」 という意味なのです。私も数年前に知ったことなのですが・・思い込みというのは怖いですね実際、その当時、安土桃山時代の平均寿命は30代、江戸時代では32~44歳だったといわれております。現在の、令和時代の寿命は85歳くらいにまで伸びてきています。信長の世界観で言う、「化け楽らく天では夢のような一瞬の出来事」である「人間界の50年」という年を重ねた私は、大きな人生の転換機を迎えました。「団塊Jr.世代、第二次ベビーブーマー」とも言われている私たちの世代は、生まれた時から同世代との競争が始まっていました。産婦...
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“今、この瞬間”

今も根強い人気を誇り、映画化も話題になっている『スラムダンク』。様々な名場面が思い出されますが、私が好きなのは、物語の終盤で主人公の桜木が語るこのセリフです。“オヤジ(監督)の栄光時代はいつだよ…全日本の時か?俺は…俺は今なんだよ!!”時は令和、スポ根的精神論は流行らない時代になりましたが、この桜木のセリフには、今でも引き付けられるものがあります。桜木花道が所属する湘北高校はインターハイで、絶対王者・山王工業と対戦することになります。徐々にチームの総合力の差が出始め、大苦戦を強いられます。試合終了間近、湘北高校が怒涛の追い上げをする中、ボールがタッチラインを割れば負けが決定的になるシーンで、桜木花道がボールに飛びこみチームは窮地を脱しました。それと引き換えに腰を強打して立つことすら困難になり、一度はピッチの外に出ますが、“今が栄光”という台詞を言い放ち強行出場を選択、チームを勝利に導きました。桜木は怪我を負う前からチームへ多大な貢献をし、仲間をはじめ多くの観客からも賞賛されていたのですが最後には数分前の栄光を投げうち、選手生命と引き換えとなるリスクを承知で、“今、この瞬間”でやり切るこ...
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愛あるビンタ

アントニオ猪木さんが亡くなった。プロレスファンじゃなくても強烈に記憶に残る人だが、中でも「闘魂ビンタ」は有名だ。張り手をもらう事が「ご利益」とばかりに、イベント会場では人々が長蛇の列を作る。そのパワーに励まされた一人として、心からご冥福をお祈りしたい。最近のニュースで、上司に叱られない事を理由に、会社を辞める若者が増えているという記事があった。いわゆる「喝」がない環境では成長の実感が持てず、将来のキャリア形成に不安を感じるという理由らしい。数字に対しての厳しい詰めがある職場や恒常的な残業を強いられる環境の事をひとまとめに「ブラック企業」と呼び、つるし上げた時代があった。当然、真のブラック企業は糾弾されて然るべきだが、これだけリスキリングが叫ばれている今の世の中を見ると、実は働く側の意識の低さや主体性に大きな問題があって、ブラック化せざるを得なかった企業も多かったのかも…と思ってしまう。そもそも、誰かに叱られないと成長できませんという考えには、いわゆる「職場ガチャ」の他責感覚が強く入り込んでおり、自分の都合の良い場所を追い求めるジョブホッパーの様に、結局、どの職場でも同じ結果になる可能性...
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当たり前の難しさ

そろそろハロウィンの季節である。今では日本でも一般的に認知されるイベントになった。この時期になると毎年、思い起こされる事件がある。30年前に起った日本人留学生射殺事件だ。細かい経緯等はあるものの、加害者が「Freeze(動くな)」と言った事に対し被害者が「Please(どうぞ)」と受け取り、そのまま加害者宅に足を進めたところを撃たれたという痛ましい事件だった。普段の生活においても職場においても家族の話しを聞く、職場にて上司からのアドバイスや、同僚からの話しを聞く、取引先の担当者から話しを聞く等は、日常的なことで、生活をする上で必要不可欠なことだ。だが、ここで間違いが発生してしまうことが非常に多い。間違いで済むならまだいい。時には、取り返しのつかない事態になることもある。人は誰しも、先入観を持っている。だから、人の話を聞くときに、知らず知らずのうちに主観が入ってしまう。個人的見解を入れようと思って入れているわけではないので、本人も気づかないことが多い。ミスコミュニケーションの入り口とも言える。アウトプットも同様で、Aと伝えようと思ったのに、A'のように伝わってしまう。それならまだいいが、...
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人生100年時代の人生設計

「ライフキャリアデザイン」を行ったことはあるだろうか。仕事に限らずライフイベントを含めて、これからの人生で自分がどうありたいか、どのように過ごしたいか等、3年後・5年後・10年後と区切りながら人生計画を行うもの。20代の頃にキャリア設計を行う機会があったが、その時は60歳くらいまでがゴールにして作った記憶がある。しかし今は、人生100年時代であり、さらにキャリアとプライベートを分けて考えるのではなく、60歳以降も仕事をしていたいと考えるプランもあり得るため、多様な人生設計が考えられる時代になった。キャリアの提案をさせていただくことを生業としているからこそ、定期的にありたい自分を思い描き、今の立ち位置を知り、目標に向けた行動を見直すようにしている。40代になってからライフキャリアデザインとして、10年後・20年後などの長期的な人生設計を具体的に考えてみようと思い、先日外部のセミナーに参加してみることにした。40代の今やってみると、当たり前ではあるが60歳が非常に近いものとなっていた。20代や30代の頃は、想像もつかないくらい先のことだと感じていたのに、今は差し迫った現実として感じる。具体...
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「輪」と「和」

昨今、少子化を強く問題視するニュース番組や記事をよく見かける。内閣府によると、戦前の多産少死から、1960年頃を境に少産少死への人口転換が進み、2021年における合計特殊出生率は過去最低の1.30まで低下している。この背景には非婚化・晩婚化・晩産化、さらには女性の社会進出など様々な背景があり、これを解消するためには国政がイニシアチブをもって取り組むべきだなど、様々な意見が出るところではあるのだが、問題なのは「結婚し、子育てをしたくても、経済的に余裕がなくてできない」人が一定数いることだと感じている。日本人の給与について、OECDのデータを参考に書かれた記事を拝見したのだが、平均年収は年々減り続け、現在では世界で24位(4,054,834円)まで落ち込んでいる一方で、平均結婚(婚約~結婚~新婚旅行)費用は約357万円、また一人当たりの子どもの養育費について、大学まで通わせた場合約2,700万円から4,100万円かかるというデータもある。このことから、結婚し子育てをすることは、一昔前の価値観でいえば「当たり前」のことであったが、この背景を鑑みると「ぜいたく」「高嶺の花」と考えてしまう人もお...
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脳内リセット

どうしても思考の整理ができない、いつの間にか負のスパイラルに陥っているなどの、悪い流れを断ち切る為には、offタイムの使い方が非常に重要だ。美味しい物を食べる。スポーツに打ち込む。普段行かない場所へ行く。様々な方法が挙げられると思うが、私は脳内の雑念を取り払うことをおすすめしている。それには、まず、自分の好きなように時間を使える状態を整える。考え事をする際は、余計な情報を入れず無になること。そして、気持ちが落ち着く場所に身を置くことが重要である。私の場合は、温泉に浸かって、外の景色を眺めながら、まずは何も考えず無になる。一度、風呂から上がったり、休憩した後に再度、入浴して課題や悩み事を考える時間を持つことにしている。私が、前職を退職して現職への応募をするかしないか悩んでいた際も温泉思考したこと覚えている。1日何もしない日をつくり、午前中から箱根の日帰り温泉に向かい、大自然の露天風呂でゆっくりと腹式呼吸をしながら考えた。そうする事で、過去越しの先入観や、根拠の無いネガティブな感情など、意思決定を阻害するものが自然と消えていく感覚になり、何の迷いの無い状態で決断できた。それ以来、いくら思考...
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次の10年

行動制限のないお盆、3年ぶりに家族で帰省して両親に会う事ができた。孫の成長に目を細めていた母親がふと、「この子が成人するまであと10年か…私は見られないかな…」と小さく呟いた。「いや、全然大丈夫でしょ」と返したが、年老いた母親にとっての「10年」の重さを実感した。気が付けば、私がコアに入社してちょうど10年だ。その間、お会いした方は千人を超え、担当した企業様も数百社になる。当時は若手のホープだったご相談者が立派なマネージャ―になり、また、業界における企業様の順位もがらりと入れ替わってしまう。それくらい、人も世の中も変わってしまうのが10年という時間だ。次の10年をどうしていきたいか。この不確定な時代で「おいおい10年先がある前提で話すな」とお叱りを受けるかもしれないが、一日を良く生きるためにはやはり自分なりのゴールはあったほうがいい。ベテランの域に達しているビジネスマンの方であればあるほど、今まで通りの10年を過ごしてしまいがちなので、尚更、具体的に変化とチャレンジを意識しておく必要がある。次の10年の使い方を無駄にしては泣くに泣けない。例えば、今はリスキリングがブームになっているが、...
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脱ミドルエイジクライシス

先日、10数年位前に転職をご支援させて頂いたお客様から連絡があった。久しぶりにお会いしたその方は、元気そうに近況を語ってくれたのだが、彼の就業環境は、10数年前にご紹介した上場企業の管理職の立場からガラリと変わっていた。その方は、既に60歳近いのだが、空白の10年の間に会社を早期退職し、現在は若者向けのキャリアデザインの講師をしているとのことだ。50代前半で、自分の人生を振り返る機会があり、「このまま、目標もなく安定した環境で惰性で生きていていいのか」と不安に思ったとのことだった。彼は、俗に言うミドルエイジクライシス“中年の危機”に陥ったのだ。しかし、彼の素晴らしいところは、不安に陥ったあと一念発起し、これまでのキャリアの棚卸を行い、自分が今後の人生で大切にしていきたい「教える」という“新たな価値”に目を向けたことだ。そして、彼は大学院で学び直し、現在の講師という職業に就いたのだ。実際、会社員時代と比べると年収は少し下がったらしいが、「会社勤めの頃よりも、毎日が充実して楽しいんだ」と明るく話してくれた。話は変わるが、数年前に「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略...
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Z世代と変わらない価値

嗜好が多様化しているZ世代においては、メガヒットは生まれにくいらしい。そもそも嗜好が多様化しているため、Z世代向けのマーケティングをしてもそれが必ずしもすべてのZ世代に受け入れられる訳ではないとのことだが、Z世代を象徴するインサイトは、主に下記の4つになるということだった。<Z世代の4大インサイト>① 「透明性・プロセス」重視② サステナブルな「イミ消費」③ コスパから「タイパ(タイムパフォーマンス)」へ④ 正解より「納得解」(参照:日経トレンディ7月号 )世代の違いとは言えないかもしれないが、「みんなが持っているからとりあえず欲しい」「コスパが良いから買いだ」と思って無駄な買い物をしてきた昭和生まれの私とは大きな違いだ。自分がそれを選ぶ理由や意味、自分らしいって何かを考えている彼らはすごいと思う。一方で、「失敗したくない」という心理が働くのか、何かを選ぶにも慎重であり、常に「自分らしさ」のアイデンティティーを追い求めているようにも感じる。「何とかなる」と根拠のない希望を抱くことができた時代と、先が見えず正解がない時代において、自分らしさ(納得解)を追求せざるを得なかった時代背景の違い...
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背負うもの

東京ドームで開催された格闘技イベントの後日談となるが、残念ながら敗者となってしまった武尊選手が記者会見を開き、無期限休養を発表した。那須川天心選手との対戦を世間から熱望されてからの約7年間、体を酷使し続けた結果、試合前から、膝や腰に大怪我を抱え、SNSでも心無い中傷を浴びせられ続けたことで精神も追い込まれていた。格闘家にとって怪我やバッシングは避けられないとは言え、想像以上だった。まず、この状態でリングに上がり、多くの人に感動を与える試合をしただけでも普通では考えられないことである。そして1R終了間際、左のパンチを浴びせられダウンを喫してしまったが、全体重を乗せたパンチにカウンターを合わせられたので、そこで試合が終わってもおかしくなかった。それでも立ち上がり、最後まで前に出続けた。色んな想いがあったとはいえ、根本に団体を背負う意識があったからこそ、心身共にボロボロの状態でも戦えたのであろう。「格闘技をサッカー・野球のようにメジャーにして、地上波で放送されるようにしたい」と武尊選手は色んなメディアに出演して常々言っていた。強豪と戦って勝ち続ければ団体の価値も上がる。負ければ、所属ジムや団...