「ライフキャリアデザイン」を行ったことはあるだろうか。
仕事に限らずライフイベントを含めて、
これからの人生で自分がどうありたいか、どのように過ごしたいか等、
3年後・5年後・10年後と区切りながら人生計画を行うもの。
20代の頃にキャリア設計を行う機会があったが、
その時は60歳くらいまでがゴールにして作った記憶がある。しかし今は、人生100年時代であり、
さらにキャリアとプライベートを分けて考えるのではなく、
60歳以降も仕事をしていたいと考えるプランもあり得るため、多様な人生設計が考えられる時代になった。
キャリアの提案をさせていただくことを生業としているからこそ、
定期的にありたい自分を思い描き、今の立ち位置を知り、
目標に向けた行動を見直すようにしている。
40代になってからライフキャリアデザインとして、10年後・20年後などの長期的な人生設計を
具体的に考えてみようと思い、先日外部のセミナーに参加してみることにした。
40代の今やってみると、当たり前ではあるが60歳が非常に近いものとなっていた。
20代や30代の頃は、想像もつかないくらい先のことだと感じていたのに、今は差し迫った現実として感じる。
具体的に書き出してみることで、あと数年で子供が成人したり、夫婦二人の生活になったら旅行に行きたい、
老後にどう暮らしていたいか等、お金の問題もかなりリアルに見えてくる。
一方で、あっという間に過ぎていく日々の中で自分自身でも気がついていなかった
「やりたいこと」や「新しく挑戦してみたいこと」が沢山あったことに嬉しさも感じることが出来た。
しかし、「時間ができたら、あれをやろう、これもやろう」と思っていたら、
またこれまでと同じように一日、一ヶ月、一年が過ぎて行ってしまい、
「いつか」は永遠に来ないということになるかもしれない。
自分がやりたいこと-それがキャリアであろうと趣味であろうと-をやるためには、
お金や時間、スキルや知識が必要で、
そのためにそれらを作り出すための術が必要になってくる。
具体的に考え始めることで、何がいつまでに必要なのか、徐々に明確になってくる。
転職を考える方々にとっては、まさに今、未来・人生について考えておられることだろう。
未来を想像することと同じくらい大事なのが、過去と現在を振り返り、
自分が築いてきたもの・すでに持っているものを知ることだと思う。
自分自身を知るための1つとしてお勧めしたいのが、職務経歴書を書くこと。
これまで自分が何を目指して、どんなことにこだわり、どう取り組んできたのかを知ることで
今までに自分はどんな経験、スキル、能力を得てきたのか、
そして、自分にとって何が大切であり、何に価値を感じているのかを知ることができると思う。
今の自分を知ることで、これから更にどうなっていきたいか、どのような意味ある人生にしたいか、
未来を描くことができる。
先が見えてきた年代だからこそ、今何をするかが大事であることを強く思う。
未来は今日の一歩から始まるということを胸に刻みたい。

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