行動制限のないお盆、
3年ぶりに家族で帰省して両親に会う事ができた。
孫の成長に目を細めていた母親がふと、
「この子が成人するまであと10年か…私は見られないかな…」
と小さく呟いた。「いや、全然大丈夫でしょ」と返したが、
年老いた母親にとっての「10年」の重さを実感した。
気が付けば、私がコアに入社してちょうど10年だ。
その間、お会いした方は千人を超え、担当した企業様も数百社になる。
当時は若手のホープだったご相談者が立派なマネージャ―になり、
また、業界における企業様の順位もがらりと入れ替わってしまう。
それくらい、人も世の中も変わってしまうのが10年という時間だ。
次の10年をどうしていきたいか。
この不確定な時代で「おいおい10年先がある前提で話すな」と
お叱りを受けるかもしれないが、一日を良く生きるためには
やはり自分なりのゴールはあったほうがいい。
ベテランの域に達しているビジネスマンの方であればあるほど、
今まで通りの10年を過ごしてしまいがちなので、
尚更、具体的に変化とチャレンジを意識しておく必要がある。
次の10年の使い方を無駄にしては泣くに泣けない。
例えば、今はリスキリングがブームになっているが、
一生勉強の姿勢で新しい事を学び続ける以上に、
既に自分が持っている武器の整理をしてみて、
その使い道を明確にしたり、逆にやらない事を決める事の方が
効果的なリスキリングになると思う。
足し算的なないものねだりではなく、教わってきたこと、
今あるものをどう生かすか?という発想の方が周囲をハッピーにできる事が多い。
ちなみに、DXに代表されるような「〇〇トランスフォーメーション」とは
会社や個人に「変革」を求めて時代を乗り越えていこうとする概念である。
実は弊社名の株式会社COREには「Change OR Evolution」という
意味があり「自分を変革していきましょう!」というメッセージが込められている。
手前味噌ながら、今の時代にぴったりの言葉だと思うのだが、
これまでお客様に対してこの言葉を何度も投げかけてきた張本人が
もうこれ以上変われないではシャレにならない。
次の10年をまた皆様(母含む)と振り返る事ができるよう、
変化を恐れずに挑みたいと思う。

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