今年は3月14日に東京で開花が観測され、
平年よりも10日ほど早い開花となったらしい。
そう言えば近年は桜をゆっくり見る機会がなかったなと思い、
散歩がてらに毎年綺麗な桜並木となっている
近くの小学校に開花チェックに行ってみた。
残念ながらまだ咲いていなかったが、
蕾がうっすらとピンクに膨らんでいる姿を目にすることができた。
新しい年度が始まる時期には、日本中で桜の花が咲き誇る。
そしてその空いっぱいの桜の花を見て、
私たちは、これから始まる新しいことに、気持ちを新たにすることが多い。
桜の花は、新しい年度に向けた予祝の象徴として、日本人の心を豊かにしてくれる。
「予祝」とは、以前にブログでも記載されたことがあったかもしれなしが、
「事前に祝福すること」を意味する。
日本では、祝福をすることで、そのことが実現するように
願いを込める習慣がある。
例えば、初詣や七五三、成人式なども予祝の一種として考えられる。
丁度、新しい門出となる新年度に咲く桜の花は、
予祝の象徴であり、花見は予祝の場でもあるらしい。
新しい生活が始まる新入生や新社会人の方々は、
きっと不安とワクワクした気持ちだろう。
一方で、日々の生活は変わらない私たちは、
予祝の象徴である桜の花を見上げて一体何を願うだろうか?
初詣のように商売繁盛や、さらなる自己成長を願う人が多いと思うが、
前年度とは違う自分であるためには、目標が必要となる。
大それた目標でなくても良いと思う。
「これをやろう」と具体的なことを一つ心に決めることが、一歩を踏み出す力になる。
桜の美しさは、その儚さにある。
年齢に関係なく、今しかできない経験を思いっきりすることで、
自分なりの花を咲かせ、美しく散りたいものだ。
今年は、出会う一人ひとりの花が開花されることを願い、そして
そのサポートをするという自分の役割を全うできることを願って花見をしようかと思う。

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