未分類

未分類

見えない未来を見る力

このブログを書いているのは「2020年5月1日」。例年ならGW真っただ中の金曜日であり、誰もが少し高揚感をもって仕事をしていたり、すでに長期連休で海外にいる…というのが当たり前の風景だろう。しかし今年は違う。買い物も3日に1回。公園に子供を連れていくことすら困難。この数か月で、生活のあらゆる前提が崩れてしまったと感じる。宿泊、飲食業を中心にコロナ関連での倒産が100件を超えたらしい。人が動かない状態は兵糧攻めみたいなもので、資金はあっという間に底をつく。このままだと、健全な経営状態の企業も5か月で倒産危機、8か月すると預金準備が万端だった企業もシビアな状況に陥るという調査もあった。本当に、想像を絶する危機に直面していることを肌で感じる。仕事を失うことが、全ての人に等しく身近な出来事になってしまったのだ。当社の様な人材紹介業を営む者は、転職の支援を行う事で企業には組織活性や新規事業への投資や成功をもたらし、人材には自己実現や新しい生活の基盤となる環境を獲得して頂いている。つまり、「現在から未来へ」つながるサポートをビジネスとしているわけだ。しかしコロナ禍は、人が未来を思い描く事をとても困...
未分類

心得

コロナウイルスの経済への影響が日増しに大きくなっている。外食産業をはじめとし、サービス業全体への影響が著しい。この先はグローバル展開している大手製造業だけではなく、関連しているサプライヤー企業への影響も図りしれないものになるだろう。そのような状況下において、国は救済支援として、企業・個人向けの給付金、助成金。支援を決定。当然、対象になる企業・個人に一定のルールが存在するのだが。赤字国債の大きい日本が大盤振る舞いをしたら、国の財政はどうなるのだろうか・・・これは経済不況に直面している企業にも同じことが言えるのではないか。アメリカの元大統領ケネディは、就任演説で、「国が何をしてくれるかではなく、自分は何ができるかを問うてほしい」、と言った。国に対しても、会社に対しても、同じことが言えるのではないだろうか。コロナウイルスの被害者は、一般生活者だけでなく、ひとつひとつの会社や国の全員が対象だろう。勤務している会社が倒産された方等はともかくとして、無事に過ごせている人は、雇用を守ってくれている勤務先のために何ができるかを考えるべきではないだろうか。近所のよく行く飲食店においても店内での飲食は出来...
未分類

ひらめきのちょい足し

家にいる時間が増えたことで、最近ハマっているのが「料理」だ。手が込んだ料理ではなく、肉じゃがやオムライス、創作パスタなど本当に一般的なものなので、ハマっているというには大げさかもしれないが・・。料理が好きな理由はいくつかある。1つは、作っている間は作ることだけに集中しているため、無心になれること。2つ目に、出来上がった時に小さな達成感があること。3つ目に、“ちょい足し”が生むおいしさの発見に面白さがあること。3つ目が分かりにくいかもしれないので補足させていただこう。実は料理をするのは好きだが、味付けは計量スプーンを使わずに目分量と感覚で調整している。パンチが足りないなと思ったら胡椒を入れてみたり、コクが欲しいなと思ったらマヨネーズを入れてみたりする、という適当な料理だ。しかし、このちょっと足す一味が、感動する味に仕上げてくれる時がある。この発見が楽しい。このひらめきの感覚、料理以外でもどこかで同じ感覚を持ったことがある気がすると考えてみたら、マッチングの感覚と似ていることに気が付いた。転職希望者にも取引先企業にも、期待以上の感動を生む提案をするためには、料理と同様に、基本に忠実でありつ...
未分類

「言葉の力」

新型コロナウイルス関連の報道。・国連事務総長が「戦後最大の危機」と述べ、国際協力を求めた。・英国のエリザベス女王が、異例のテレビ演説を行い、「私たちが団結し、強い意思を持ち続ければ、打ち勝つことができる」と国民に連帯を呼び掛けた。・日本のノーベル賞受賞者が、 「人類は感染症との戦いに勝利してきた。今回も必ず勝利する」と述べた。一連の報道を見て、映画「英国王のスピーチ」を思い出した。映画の中で、第二次世界大戦の開始時に、ときの英国王が国民に向けて演説する。国民に勇気を与えたと言われるこの演説は、ある有名な言葉で締めくくられている。"We shall prevail."この言葉は、日本語でシンプルに訳すと「我々は勝つ」だが、それでは表現しきれないニュアンスが含まれている。willが人の意志を表すのに対し、shallは神の意志を表すという。人間の決意に留まらず、物事の理として、そうなるということだろう。prevailは、この文脈では「勝つ」だが、「広く行き渡る」「普及する」という意味もある。勝つ側が世界を覆うというイメージだとすれば、単に打ち勝つというよりも、完全に勝つという感じがする。そん...
未分類

一人一人の意識

連日の報道で嫌というほど「コロナウイルス」と耳にしている状況でも、電車内、駅構内でマスクを着用していない人を結構な頻度で見かける。もちろん、手に入らないという人は仕方がないのだが、そもそもマスクを軽視して着用していない人にはある共通項がある。それは「自分だけの世界で生きている人」という雰囲気である。電車内では広くスペースを使い、音楽を大音量で聞く、手で押さえずに大きなくしゃみをする。おそらく、普段からそうなのだろう。これでは周囲の方がいくら気をつけてもたった一人のモラルの無さや意識の低さから社会全体で取り組んでいる予防効果も意味をなさなくなってしまう。自宅であれば、ルールは自らが決めるので好き放題でも構わないだろう。しかし、家から一歩出れば、社会のルールに従うことが大前提になる。これがもし家族に感染した場合、どのような対応になるだろうか。おそらく自分でもマスクをするだろうし、他人にもしてほしいと感じるだろう。こういう人は、マスクが買えないからしないのではなく、自分には関係のないことだという思いがあり、まるで別世界の出来事かのように捉えているはずだ。人と共存するというのは空間を共有するこ...
未分類

正しく恐れ、正しく安堵する(リスクマネジメント)

コロナウイルスの猛威が止まらない。ついに東京オリンピックの延期も決まり、再び誰もが「身近な恐怖」として意識し始めた。そして、不安感に煽られた結果、買い占めという混乱もまた起こり始めている。新しいウイルスでわからない事だらけなのに、感染のスピードが異常に早い事が厄介なのだろう。そのため、一般市民も経営者も医師も政治家も全て、手探りで即判断、即対応を考えなければならない状況にある。例のクルーズ船の対応については専門家でさえ意見が分かれていた様に、改めて、非常時における対応力が問われているのだと思う。非常時、つまり十分な材料や時間がない状況でも最善の策を選択して実行していく。それは「リスクマネジメント力」と表現できる。日本でも地震や大型台風等での痛ましい教訓から、リスクマネジメントの意識が変わってきたように思うが、まだまだ自分の身や家族という「個」に対しての意識に留まると思う。仕事で言えば、経営者に限らず集団をまとめる立場にいる人は、「他者(従業員や会社全体、あるいは顧客)」へのリスク管理意識を常に持っていないと、有事に想像以上の深手を負う事になりそうだ。ちなみにリスクマネジメントの重要なポ...
未分類

厳しい市場でこそ、明確になる本質

転職サイトに登録する方が増加している。新型コロナウイルスの影響から在宅勤務となり、通勤時間などが無くなったので隙間時間を利用した転職活動が活性化した背景があるのと、今回の有事に対する現職の対応などを目の当たりにして、自社に脆弱さが見えて不安を感じる方が増えたためだと思われる。通常時だと、少しチャンレジ要素の高い企業からの内定を獲得することも可能な場合があるが、現在のような状況においては、買い手(求人企業)も現実的となり、教育的視点やポテンシャルでの採用には二の足を踏むケースが多い。そのため、転職希望者も現実的な企業選定が必要となる。企業側は、ぶら下がり、他責、思考スピードの遅い人材等を書類選考で徹底的に排除する傾向があるため、自ら考えて行動でき、自走出来ているような職務経歴書を作成する重要性は言うまでもないが、仮に通過しても、事前の企業研究や対策なしに面接に臨んでも先に進むことはない。そういう意味では、企業研究を良く行っていて、企業との関係性が強いエージェントでなくては内定獲得が難しくなり、また、その存在意義も問われている。厳しい市況感での現実的な話をしているが、上記のような転職活動を...
未分類

思いやり

最近スーパーに行ったら、マスクはもちろんのこと、トイレットペーパーやボックスティッシュ、即席めんなどあらゆるものが売り切れていた。さらに別の量販店に行っても同様の現象が起きていた。私は、無くなりそうなのでそろそろ買っておこうかなと思った程度だったが、空っぽの棚がいくつも並んでいるのを目の当たりにすると、いよいよ焦りが出てくる。群集心理とは恐ろしい。咳をしただけで電車の中で大喧嘩に発展したり、我さきにとトイレットペーパーを買い占める姿を目にすると、ヒトは誰しも自分が一番かわいいということを思い知らされる。だからこそ、こういう時にこそ「思いやり」を持てる人になりたいと思う。しかし、思いやりのある大きな器を持つことは簡単ではない。マスクが1つだけ売られていたら、迷わずに自分が手にしてしまうだろうし、車内で咳をしている人がいたら気になり、その人がマスクをしていることに安堵してしまう。大きな器をまだ持てていないが、この状況における自分の卑しさには気づくことはできる。一般的に人は、好きか嫌いか、損か得かで動くものだと言われている。他人が困ろうが、自分が良ければ良い。それがいい悪いではなく、少なから...
未分類

先と背景

新型コロナウイルス感染症が猛威をふるっている。日々事態は悪化している中で、感染者が近くにいない人でも影響を感じられることが多くなってきている。まずマスクや除菌、ウイルスバリア製品の不足。危機管理において必需品と思われるものはもちろんトイレットペーパー不足のデマにより先々週はスーパーやドラッグストアをはじめ、コンビニまで紙類製品の棚が空になっていた。さらに上記の品薄商品の転売も問題になっている。転売の自体の是非については、ここでは触れないが今回の不足品の転売は、一番必要な人に届かないことが問題だと感じた。運よく買えて、儲けられた一部の人達はコロナウイルスで特に悪化するとされているお年寄りの方々へ、予防に必要な物品が届かなくなることは考えていないだろう。自分だけが良ければ良い、という思考や行動が、最悪の事態へ近づけていることだと、想像に及ばないのかもしれない。また、公立の学校が休校になる理由に関して、最初はウイルスに打ち勝つ体力のある若い世代に対しての措置として意味のないものに感じたが、経済を作っている我々世代の人をとめてしまっては日本の経済が終わってしまう。人命か経済かということではなく...
未分類

攻めと守り

市場ニーズの変化や産業構造の変革が著しい。その中で、新しい市場を開拓すべく、新規分野に参入する企業が増えている。このような新規事業に伴う中途採用も増えている。転職市場の中で、人気がある種類の求人だ。このような採用において、転職希望者に求められることは何だろうか。言うまでもなく、当該分野の経験や知識は必要だが、それは前提でしかない。選考において見られる重要ポイントは、利害関係が異なる様々なステークホルダーを巻き込み、周囲の理解を得ながら、新規取り組みを推進していける人物であるかということ。新規事業とは言っても、勿論、何もかも新しくするわけではない。企業理念など、守るべき軸を守りながら、組織に新しい風を吹き込むことが求められる。社内において昔から続く伝統(考え方・価値観等)の意味を解り、その良さを後進に伝えていくことができるかどうか。採用の選考プロセスにおいては、そういった素地も見られていると考えた方が良いだろう。伝統と革新の共存。守るべきものを守りながら、新しいものを取り入れていく。言い換えれば、攻めと守りのバランスでもある。転職希望者としては、自分が、これまで攻めと守りの両方に強みを持...
未分類

用いられるその先、頼られる存在として

信用と信頼という言葉があります。信用・・・実績とか成果物、過去の実績に対して『客観的、あるいは物質的』に委ねる行為【事実、実績ベース】⇒信用取引・・・〇 信用関係・・・×信頼・・・上記の信用に基づき、『主観的、精神的』に委ねる行為【感情、想いベース】⇒信頼取引・・・× 信頼関係・・・〇英語で言うと信用=credit 信頼=trust⇒クレジットカード・・・〇 トラストカード・・・×私どもの人材紹介業というビジネスを通して、企業様と転職希望者様との間に立ち、双方の合意の下、成約(マッチング)し、ビジネスが生まれていく。そのような場に介在させて頂ける理由の一つは業界に専門性を持っているということ、過去実績からなる「信用」を頂けていると感じています。当社でも既存のお客様で長くお付き合いをさせて頂き、信頼頂いている会社様もございますが、初めてお会いさせていただく会社様も多くあられます。同業界の人材が多数登録している、業界情報に精通しているという信用はあるのかも知れないですが、二度三度の成約に至るまで、「信頼」は頂けていないと思います。この仕事はお客様(企業、転職希望者様)の未来を託していただく...
未分類

今だからこそ、face to face

私の家の近所の大手DVDレンタル店が閉店した。徐々にレジが自動化されて店員さんが減り、ついにはお店ごと無くなってしまった。少し偏ったセレクトながら店員さんのおすすめ作品にはまっており、密かな楽しみになっていた。無くなってみるとやっぱり寂しさを感じる。人手不足の世の中。今後も否応なしに様々な場所からもっと人は消えていく。少し意味あいが異なるが、職場もまた同様だ。リモートワークや省人化が進めば、一日中誰とも顔を合わせずに仕事を終えるのが普通になる。ちなみに、人材紹介という仕事はもともと、リモートワークやオフィスに決まった席がない事も珍しくなく、その意味で昔からひとりでもやれる仕事ではあった。実際、ヒヤリングだけなら電話だけでも事足りるし、そういうスタイルを選択するエージェントも多い。しかし、この選択はお客様の利益を損なう可能性がある。現状、企業は人材採用に大きなコストがかけられないうえに、現場のニーズや要件はますます複雑化している。そのため、エージェントには候補者をより深く知っている事を期待し、より多くの情報を把握していることを求めている。対人接点が世の中から減れば減るほど、逆に強く求める...
未分類

モノの見方と見せ方

最近、何人かで話していたときに、こんな話が出た。ここ数年で、電子たばこがかなり普及しているのにも関わらず、駅前の喫煙所を見ると、紙巻きたばこを吸う人が多く、電子たばこは一割ほど。なぜだろう?その場で話していた数人から、いくつか意見が出たが、最も納得感があったのは、次の見解だった。元々紙巻タバコから電子タバコに切り替えた人の方が、紙巻タバコのニオイに敏感で、臭く感じるから、喫煙所に立ち寄らないのでは・・・確かに思い当たる。また最近は禁煙の喫茶店が多くなり、喫煙できても電子たばこだけ、という店が多くなっている。普段の居場所がなくなった紙巻きたばこユーザーが、喫煙所に来ている…というわけだ。何事も、背景を把握することや、この話しの場合だと、目線をユーザー視点に切り替えることが必要だった。喫煙所だけを見るのでなく、世の中の変化を捉えることが必要になる。仕事ができる人ほど、目の前の事象だけを見るのでなく、背景を捉えて考え、相手の立場をイメージし行動しているのだろう。必然的に、周囲から見て納得が行く業務プロセスを踏んで行動している人は、結果を出すし、仕事でも評価されやすい。仕事では意識出来ている人...
未分類

自分にとっての価値

近年日本は「安くて良いモノを買える国」になっていると言われています。かつて日本は世界でも有数の物価が高い国でしたが、諸外国が目覚ましい経済成長を遂げたことから、日本の相対的な物価が安くなっていることが理由のようです。「安い」ことは魅力の1つであり、インバウンド需要に繋がっているわけですから悪いことでありません。ですが、「高い技術力」と世界でも存在感のあった日本だったのにと何だか寂しい気もします。2020年の今年は、オリンピック・パラリンピック・イヤーです。世界中に今の日本の技術力や魅力を知っていただく最高の機会です。どんな技術に力を入れているか詳しく調べたことがなかったので、調べてみました。・0.3秒で照合可能な顔認証技術を活用したセキュリティチェック・リアルタイムに競技空間やライブ空間を「丸ごと」伝送、再現をめざす超高臨場感通信技術を活用してパブリックビューイングでもまるで会場にいるような体験をすることができる技術・選手村で走る自動運転車・介助ロボットや多言語対応ロボットなどのロボット技術 等々日本の科学技術を駆使したハイテクノロジーなおもてなしが期待できそうです。こうして調べてみる...
未分類

おおきな節目

明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。今回の年末年始は晦日から三箇日がぴったり月曜日から金曜日にまでおさまり、土日と合わせて9連休の方が多かったのはないでしょうか。久しぶりの連休ということもあり、年末に社内で今年の垢は今年で落とし、新しい年に備えようという話があったことを思い出し、垢ということではありませんが、私自身も去年の棚卸をしてみました。一昨年から変わったこと、去年一年で成長したこと、また、去年一年間で出来なかったこと。日報をつけているのでそれを見つつ、時系列で書き出してみると少しずつですが、変わっていく様がわかりました。個人的に、去年は担当変更があり新しい業務を覚え、新たなお取引先の方との出会いもありました。その中でふとひとつ、気づいたことが。なにがあったか、どう変わったかを頭で思い出そうとしている時は新らしく始まったことを思い浮かべていました。また、日報を見返している時は“こういうことやってたな”と、終わったこと、やめたことがあったことに気づかされました。当たり前のことですが、なにかが始まるということはなにかが終わるということ。日々、仕事をしていく中で...
未分類

一年を振り返って

今年ももうすぐ終わろうとしている。いろいろなことがあったが、大きな出来事といえば何だろうか。イチローの引退、消費税10%の導入、ラグビーのワールドカップ……。人それぞれだろうが、今年日本で起こった大きな出来事を挙げるとしたら、令和が始まったことも重要な出来事の一つではないだろうか。平成と令和で、一秒や一日の速さが違うわけではないが、それでもたしかに違う時代を私たちは生きている。自然から見たらいつも変わらない時の流れを区切り、意味を持たせる。人に固有の営みと言っていいだろう。時を表す言葉の一つに「刻」があるが、元々、この漢字は、刀で印を付けることを表しているという。物事に区切りをつけ、そこに意味を持たせていると言ってもいいだろう。転職も人生において大きな区切りだ。仕事が変わる前と後では、同じ一日、同じ一年でも、違う意味を持つ。これも人に固有の営みといえる。平成を振り返ると、バブル崩壊に始まり、金融恐慌、リーマンショックを経て、採用する側の視線がどんどん厳しくなっていった。仕事で結果を出しさえすれば評価されたのは昔の話。今は、実積を作るだけでなく、その結果をどう出したのかという業務プロセス...
未分類

努力の方向性

努力をしたら必ず報われるのか。向かうべき方向に努力を積み重ねていかなければ、努力は報われません。今年、弊社ではメタ認知という言葉をテーマとして、各社員が他人から見た自分を知り、長所伸展、短所克服に努めています。(メタ認知とは・・・メタ認知の「メタ」とは「高次の」という意味です。つまり、認知(知覚、記憶、学習、言語、思考など)することを、多次元、他の視点から認知するということです。メタ認知は何かを実行している自分に頭の中で働く「もう一人の自分」と言われていたり、認知についての認知といわれることがあります。)日常生活をしているうちに、いつの日からか惰性となり、もともと設定した目標を見失います。(皆様もご経験はないでしょうか。)惰性から戻すのには負荷がかかります。人は好きなことだけを選び、楽な道を選びます。好きなことだけを伸ばすのは良いことなのですが、全方位をカバーすることができません。 好きなことだけを伸ばすことにはリスクがあり、好調の時は良いですが、成績に波がでます。(良い時も悪い時も運次第)また好きたなことだけを伸ばす人の場合、成績不振時からの立ち直りが遅いことも特徴にあります。本当の...
未分類

やらせとプロセス

最近、立て続けに「やらせ」が明るみになって、二つのテレビ番組が打ち切りに追い込まれた。いわゆるドキュメント形式の番組において、本物のように見せかけて放送していた箇所があり、視聴者からの強い反感を買ったらしい。確かに、それが「真実ですよ」とうたっていたからこそ、興味を持ち、観たいと思い、心が動かされる人も多いわけで、詐欺と言われても仕方のない事例だと思う。裏を返せば作為的でない「モノ」や「コト」にはそれだけの価値があるとも言える。それは、「過程」に対するリスペクトの様なものだろうか。さぼらず、ズルせずに地道に歩んできた事だったり、本人の努力や運不運もひっくるめて、一つの結果に至る道のりに人は強い興味関心を持っている。実際、世の中における評価と本人の努力は比例していない事も多く、それだけ現実世界というのはシビアで不公平なものだと皆が知っている。だからこそ、過程に尊さを感じるのかもしれない。仕事に置き換えると非常に分かりやすいが、目的思考をもって取り組まないと単なる作業となり、そこにプロセスの尊さは存在しない。また、どんな世界でも常に結果は求められるわけだが、結果だけを早くインスタントに求め...
未分類

想像力

昔から遺跡などの考古学に興味がある。遺跡を見たり、前に立ったりして、昔ここにいた人はどんな人だったのだろうか、どのような生活を送っていたのだろうかと、想像を巡らせると、飽きることがない。最近ベトナムのダナンに行った際も、古代遺跡を見て回り、非常に楽しかった。解説は特に見ない。想像することが面白いのだ。帰国後、歴史的背景を知ることで、更に興味を持つことが出来たり、新しい発見があったりする。実は仕事も同じだったりする。転職希望者とお会いする前、ご紹介の方からの情報だけを基に、どんな人なのか、職場の雰囲気はどうなのか、今の会社におられるのはなぜなのかと思いを巡らす。また、お会いする直前に履歴書や職務経歴書を見て新たな発見がある。その方に様々な興味持ってお会いする日を心待ちにする。人に対する興味と想像力。業界問わず、ビジネスにおいては大切なことだと思う。書類選考において、企業の人事や面接官は戦力化できる人材か否か、隅々まで細かく転職希望者の経歴を読みこむ。3-4頁の中でその方の何年ものキャリアと向き合う。それは興味を持っていただくこともあれば、悪しき先入観となることもある。履歴書や職務経歴書で...
未分類

JOKER -ジョーカー-

※多少ネタバレありなのでご注意ください。最近始めたことなのですが、映画鑑賞や美術鑑賞・舞台鑑賞など、1か月に一度は様々な芸術に触れる機会を持つようにしています。ただ鑑賞するだけでは「素晴らしかった~!」で終わってしまうので、学んだことや感じたことなど、ブログでアウトプットさせていただきます。第一弾は、アカデミー賞も確実と言われる話題作、映画「ジョーカー」です。本作はR指定なのですが、その内容から上映にあたってはロサンゼルス市警やFBIが警戒態勢を取るほど、色々な意味で、様々な人の心を揺さぶる作品であると思います。まず私が絶賛したいのは、ジョーカー役を演じた、ホアキン・フェニックスの演技です。圧巻です。ジョーカーのあらゆる不安定さ、狂気を細部にわたって表現しています。貧困ゆえに肋骨や肩が浮き出るほどに痩せた男、「失笑恐怖症」ゆえの悲しみ・絶望が混じる笑い、、、。プロフェッショナルとはこういうことを言うんだろうなと思い、尊敬しました。ホアキン・フェニックスの演技を見るだけでも価値があると思います。「ジョーカー」について初耳の方のために、ザクっとあらすじをお伝えすると、バットマンの宿敵で有名...
未分類

失って初めて気付く大切なもの~

よく聞く歌の歌詞に一つはありそうなセンテンスだ。最近この歌詞のような体験をした。先日急な体調不良になり、病院へいくと食物アレルギーの疑いがあるとアレルギー検査を受けることになった。前日に食べたものをもとに検査項目は『卵』『小麦』『ウリ科』『ナス科』。検査が出るまでどれが体調不良を引き起こすものかわからない為、一週間上記の項目のものに当てはまるものが食べられなかった。食事の時、食べるもの・原料に気を付けなければならず大変だったが特に困ったのが『卵』『小麦』だ。主食としては米以外の麺類・パンはもちろん小麦粉が使われていることを始め、米は大丈夫だからと、カレーを手に取ると物によっては小麦粉が使われている。他、大好きなチョコレートには鶏卵を使っているものもあったり、食事以外のおやつも制限された。一週間後、結果は検査項目で『小麦』のみがセーフ。卵はやはりダメだったのだが、小麦製品が食べられることに安心したし久しぶりに食べた時のありがたさ・おいしさはひとしおだった。もちろん他のひっかかってしまった検査項目の食材を食べられないことは非常に残念だが、今食べられるものの有難さを知ることが出来た。『今ある...
未分類

強い人

先日の社内ワークショップでの出来事だ。「精神的に強い人と聞いて思い浮かべる人は」という質問に対する参加者の答えが、サッカー選手であったり作家であったりと様々で、どの答えもなるほどと思うものだった。一方で、共通点も確実にある。精神的に強い人は、どういう状態があるべき姿なのかを体感として知っていて、不調のときに戻す力が働くということだ。ぶれない軸や芯があるといってもよいかもしれない。採用面接においてよく聞かれる質問の一つに成功体験があるが、失敗体験もよく聞かれる。挫折のない人間を雇用するのに企業はリスクを感じるからだ。失敗があるのは当然で、大切なのは、失敗をどのように乗り越えたかということ。低迷したときに、「現状から上げなくては」と焦っても、空回りしてしまうことが多い。むしろ先ほど書いたように、あるべき状態をイメージして、その状態に戻ろうとする方が上手く行く。苦境で何を感じ、何を考え、自らどう行動したか。結果だけではなく、どのような思いをもって取り組んだか、という部分を含む全体のプロセスが非常に大事だ。平成を前期、中期、後期と分けるとしたら、少なくとも後期以降の中途採用は、確実に業務プロセ...
未分類

ラグビー日本代表、活躍の背景

現在、ラグビーワールドカップが開催されております。毎週のように日本代表が感動をもたらせてくれるプレイの連続で、私たちに勇気と希望を与えてくれています。私自身もラグビーをしていたのですが、ラグビーというスポーツの熱さと人に与える影響力を改めて感じました。例えば、ラグビーは後方へのパスしか認められていません。巧みなパスワークをしながら前へ進む時もあれば、スクラムを組んで押し合いジリジリと前へ進む時もあります。相手の陣地へ侵入し、前へ前へとボールを進めていくスポーツです。みんなでひたすら前進していきます。自分がおとりになって味方にパスを繋げるプレーなど、瞬時に判断をしなければならない場面も多く、チーム連携が必要とされます。「One for all, All for one」という言葉があります。よくラグビーを題材にした番組などでは耳にする言葉です。「一人はみんなのために、みんなは一つの目的のために」という意味があります。ここでいう一つの目的とはトライのことです。日本代表の選手もインタビューで「みんなが繋いだパスでトライすることができた。」「主将に勝負に出ろという言葉で背中を押してもらえたよう...
未分類

それぞれの物語をつなぐ

10月となり各企業で内定式が行われる時期となった。今年は大手消費財メーカーが仕掛けた「内定式の髪型を自由に」というキャンペーンに多くの企業が賛同し、いわゆる“黒髪”“後ろで纏める”様な旧来のリクルートスタイルではなく、それぞれの自分らしさを出した髪型で内定式に出席した学生も多かったと聞く。この「自分らしさ」という言葉には賛否様々な意見がある様だが、就活において学生の立場が強い以上、今後もこのスタンスに追従する企業は増えていくのだろう。ちなみに、調べてみると今のような「リクルートスタイル」が就活の常識として定着したのは2000年初頭の頃のようだ。バブル崩壊後の就活、いわゆる氷河期を目の当たりにして圧倒的買い手市場に対応するための学生側の苦労が垣間見える。実際、私自身もその時期あたりに大学を卒業しているので、当時の就活生を取り巻く空気感を肌で記憶している。当時、大学生から社会人になるというのは、遊びモードから本気モードへの移行、もっと言えば「楽しさ」から「辛さ」に日常の色が変化していくような何とも表現しがたいものだったように思う。学生気分から完全脱却は図れない中で、「とりあえず服装から…」...
未分類

楽しむ余裕

イチローは現役引退会見のときから、草野球デビューへの思いを口にしていた。この冬、日本でその念願を果たす。その日に向けて、室内打撃練習場で300球を毎日投げ込みながら、球を真剣に追う。イチローの華々しい実績の裏には、本人しかわからない苦しみがあった。ある日、イチローはこんなことを言った。「今のメジャーの年俸ってすごいけど、その金額でよくサインできるよなって思うよね」具体的には、「高額年俸をもらうということはそれに見合った成績を残さなければいけない。それを受け入れる自信がすごい」という意味だ。イチロー本人も、20億円近くの年俸を受け取っていた時期があった。他人にはわからない重圧と責任の中で、シーズン200安打を続けた。「プロの世界でここまでやってくると、純粋に楽しい、子供みたいに楽しめるかといえば、それは責任を伴うのでできなくなる。だからそういうものがなくなって、もう一度純粋に楽しい野球がしたい。」と思ったのだろう。草野球に回帰する理由は、野球を心から楽しめるから。これはプロの世界で極限まで野球と真剣に向き合ったイチローだから言えるセリフだろう。草野球を通じて、子供にプレーを見せたり、野球...