未分類

未分類

克己

先日、本田圭佑選手がとあるニュース番組に出演し語っていた内容に感銘を受けた。それは、今年18歳で世界一の名門クラブ、レアル・マドリードに移籍し、最近レアル・マドリードからマジョルカにレンタル移籍した久保建英選手についての話。レアルからマジョルカにレンタル移籍したことについて本田選手は、「個人的には(下部チームの)レアルBだとしても、レアルに残ってほしかったなという思いがあるんですよね」と話した。そこにアナウンサーが「マジョルカで、1部でプレーしたほうが良いという論調があるじゃないですか」と挟むと、「それはけっこう素人の意見」とばっさりと言い、次のように続けたのだ。「バルサとかレアルに行ってレンタルで出されると、なかなか戻ってこれないんですよ。しかも久保さんってむっちゃテクニックあるんで、上手いチームでやったほうが活きる。だから中位とか下位のチームでやっちゃうと、良さが消えてしまって、守備に追われたりしたら本末転倒だなって思うんです。そこで大活躍しないと、レアルに戻ることはできない。それは思ってる以上に難しいんですよ。」トップの世界に挑戦し続け、戦ってきた本田選手だからこそ言える言葉だと...
未分類

解釈の一致

9月も終わりに近づき、夏ドラマ・夏アニメが続々と最終回を迎えている。週末に平日取り溜めたドラマやアニメを見るのが習慣になっているのだが、今季はその中でドラマ『凪のお暇』を一番楽しみにして見ている。最近多い漫画の実写ドラマ化だ。コナリミサトさんという作者のファンでもあるので、当初実写化は受け入れられなかった。ただ最終回を迎えて、ストーリーに改編はあったのに原作を読んだ時と同じようにときめいたり、苦しくなったりが楽しくて一番の楽しみになる程実写化を受け入れている。実写化、というところで通常ネックになるのがストーリーの改編と、キャスティングにあると思われるが、一番は『解釈の違い』にあると思う。紙媒体でイラストとセリフ文字で表されている漫画と俳優が声と体、表情で作る実写は表現方法がまったく異なる。さらに原作者がドラマ監督をすることもないので、さらに乖離しがちだ。紙媒体は個人が思い思いに声や場面のスピードを想像して、登場人物の気持ちに入り込む。それがドラマだと声も気持ちの移り変わりも等身大になる為、よりいっそうリアルになる。ドラマだと表現者が監督であったり俳優であったり、関わっている人がそれぞれ...
未分類

プロセス

弊社ではアウトプット能力の向上のため、社内勉強会を定期的に実施している。最近題材になった本の著者は、かつて話し下手だったという予備校講師。生徒からのアンケート結果が全てというシビアな業界で、全く生徒に受けず、一度クビ寸前の危機に陥りながらも、有名な講師の授業を徹底的に分析して、生徒が評価するポイントと伝え方を必死に研究した。その甲斐あって、伝統ある予備校で、若手では無理だと言われたトップ講師になったという人だ。その著者の本を読むと、効果的な伝え方、そうでない伝え方がわかりやすく構造的にまとめられており、非常に納得できる。著者に話し下手という意識があるからこそ、ここまで徹底して研究できたのだろう。ビジネスにおいて結果は大事であり、成果を上げるのに、センスが影響するのも事実だ。しかしセンスには個人差が大きい。違う要因、再現性のあるプロセスを通じて成功した人の方が、共感や理解を得られやすい。転職活動において、成果や実績のアピールは勿論大事だ。しかしもっと大事なのは、組織として成果を上げるまでの過程に、自分がどう関わり、どう貢献したのかということだ。現代の転職では、一昔前よりも、結果に至るまで...
未分類

人の器量と発言

最近、スポーツ界の若い方の活躍が目覚ましい。注目すべきは若い選手たちの素晴らしい躍進と思慮深いコメントである。その一方で、隠蔽、あおり運転などの大人達の不正行為や意味不明な発言、不審な行動を見聞きすると、その意識の差に驚かされる。器量のある人は、自分の立場や役割を立派に果たす優れた能力を持ち、人に好かれ、信頼される魅力的な人柄を持っている。その人の発言は人に希望、勇気を与える。人の器量は持っている能力、置かれる環境そして得られる経験の三要素の構成によって、その人の器の外観が形成され、その内容の質量で価値が決まる。その器の一部が言葉として外に出て発言となる。人の能力には知力、体力、気力の三要素がある。①知力には思考力、判断力、記憶力が大切である。②体力は運動を行って体を鍛える。生活態度を改めて体質改善を図る。自己管理により体調を整える。体力は知力、気力よりその変化が早急かつ明確に生じる。③気力は自分の意欲・意地と責任・使命感そして周囲の支援・協力によって大きく影響を受ける。気力が盛り上がるには2つの場合がある。1つは自分がしていることが好きである、楽しい、周囲に認められる。もう1つは失敗...
未分類

血の通ったメッセージ

最近では、何か起こったら(政治、事件、事故、芸能ジャンル問わず)、まずはネット上に「自分の意見」を書き込むという行為が日常化している。SNS等の浸透によって、少数派の意見も注目されるなど、ポジティブに発展した事もたくさんある。でも、条件反射の様に繰り出される「Yes」「No」だったり、自分と異なる意見への執拗な攻撃なども多く、溢れる意見に際限なく触れていると気分が滅入る事もしばしば。なんというか、血が通っていないメッセージが多い気がするのだ。ビジネスにおいて「判断スピード」は極めて大事な要素とされる。だから、ベースとして過去の自分の体験や経験上のサンプルから素早く引っ張り出して、だいたい「これが回答だろう」と思われる意見を、人より早くアウトプットできる能力はわりと重宝がられる。しかし何でもそうだが、手段が目的化すると途端にチープになる。ややこしいけど「早く引っ張り出すためのアウトプットのためのインプット」になってしまうと、恐らくほぼ思考はゼロに近いのではないか。こうなると早々に限界が見えるし、顧客からの特別な信頼は得られないので、やっぱり、その人なりの思考が入っていないアウトプット(血...
未分類

成功の理由

大手文具メーカーが新しく発売した電子メモパッドは、紙に書くような感覚で、手書きでメモができる。この商品は、ひとりの男性社員が粘り続けて、クラウドファンディングで1000万円を集めて実現した文具だ。この男性社員は、かつて、前身となるメモパッドの開発も担当していたが、その商品には幾つか欠点があった。その欠点を補いながら、自分が使いたいと思える電子メモパッドを開発したいと2年前に決心。早速社内の会議で企画を出したが、周りの反応は思いの他冷たかった。そこで、「まずは市場の声を集めることから」と考え、クラウドファンディングの利用を会議で提案した。この提案は新しもの好きの社長に受け、すぐ実施することになったが、その対象は別の商品でということになってしまう。しかし、彼は新商品の機能をイチから見直し、どんな電子メモパッドならニーズが生まれるのか徹底的に研究した。いろいろな創意工夫で便利な機能を加えていった。その後、再び社内で提案。「そんなに作りたいのなら、クラウドファンディングで1000万円集めたら発売しよう」と言われた。ようやくチャンスが巡ってきたが、1000万円が集まらなかったら企画自体がなくなる...
未分類

染みついた習慣

先日、友人から来日しているイギリス人の女性と都内を回るので通訳として付き合って欲しいと頼まれた。昔は英語を使った仕事をしていたとは言え、それももう10年以上前のことだ。今は求人票などで英語を読む機会はよくあるけれど、話すとなると別問題で、通訳として役に立つレベルとは思えず一度は断ったのだが、どうしてもと頼まれて同行することになった。当日、久しぶりの英語に、最初は思うように言葉が出てこず、理解しようと努力してくれている優しいイギリス人の彼女に申し訳なさを感じながらも、伝えたいことが伝えられないもどかしさを覚えた。しかし不思議なもので、1日一緒にいて彼女の発音を聞いているうちに、リズム感や言い回しなど感覚を思い出し、考えなくても言葉が出てくるようになったのだ。自分でも驚きだったが、英語を使っていた期間なんてたかが数年だったというのに、数十年経った今でも身体が覚えていたとは!若い時に身に付けたものはいつまでも残っているものだと一人で感心しながらも同時に、当時、短い期間でも強い興味を持って必死に習得したスキルであり、その生活が日常的になっていたからこそ、身体に染みついたものだと気が付いた。そし...
未分類

瞑想専門スタジオ

『お金を払って通う意味が分からない』『胡散臭い』きっと学生の頃の自分ならそう思っていたと思う。先日、日経MJに瞑想スタジオオープンで盛況と記事が出ていた。間接照明の灯る個室に入りガイダンスに従い瞑想する。室内はクッションが置かれ、コースによって異なるようだがリラックス効果のある音楽がかかっている。一見シンプルだが瞑想に入りやすい工夫が随所にされているようだ。祈りの方法や武術の精神統一に用いられてきた瞑想は、1960年代に起こったヒューマンポテンシャル運動により、精神治療やセルフコントロールの方法として一般に広まった。効果としてストレスの軽減や集中力UPが挙げられる為、最近では企業セミナーで取り入れるところも出てきている。しかし、このような効果が高くコストもかからず出来る行為を、一般的に日常に取り入れている人は少ないように思える。身体と、静かな環境さえあれば簡単に出来るものなのに何故しないのか。静かな環境なくとも耳栓等で音を遮断することは出来る。だからこそ、スタジオ開設は少々難しいのではないかと考えた。瞑想が日常に取り入れる人が少ない理由として、一つは『瞑想』の重要性があまり周知されてい...
未分類

マネジメント

働き方改革関連法施行を受けて、就職情報提供会社大手が6月にまとめた企業向けアンケートで、非正規雇用の採用数を「増やした」と答えた企業が約4割に上った。時間外労働の上限規制により、正社員が稼働できない部分を非正規で補おうとする動きが顕著だった。厚生労働省の統計を見ても、非正規雇用労働者の割合は長期的に増加している。こういった傾向に伴い、非正規雇用の人を管理する業務や人が増えている印象を受ける。職位が管理職であってもなくても、マネジメントが誰にも求められる時代になってきたと言えるかもしれない。そういったマネジメントを行う正社員職種の求人も増えていく。ところで、採用が売り手市場とよくいわれるが、本当にそうなのだろうか。たしかに新卒採用を全体として見れば売り手市場だ。しかし、中途採用で、少なくとも弊社の領域である一般消費財業界やその周辺分野を見る限り、売り手市場とは思えない。企業が厳選して人を採用する傾向にある。採用需要の高まりは、2020年の東京五輪を控えた建設ラッシュに伴うものが大きく、他には、外食・介護・運送など、人手不足の業界がけん引しており、全業界で採用が増えているわけではないからだ...
未分類

言葉の力

最近、『言葉で伝える難しさ』を痛感することが多々あります。言葉はコミュニケーションを図るツールとして有効な手段の一つですが、その反面、微妙に使い勝手が悪いものでもあります。そもそも伝え方が下手であったり、相手の方の受け取り方に癖があられたりと、様々な理由はありますが、こちらの思いが上手く伝わらないときがあります。この曖昧な部分が誤解を生むこともありますが、だからこそ想像力を働かす必要があるのだと思います。言葉には人を突き動かす言葉と、そうではない言葉の様に、強弱や影響力の大小があると感じることがあります。強い言葉は、相手にも強い印象や悪い印象(ダメージ)を与えるし、弱い言葉は、その逆になります。強弱だけじゃなく、「温かさや冷たさ」・「優しさと厳しさ」・「固さと柔らかさ」というような特徴もあるのだと思います。人は言葉によって動かされる事がありますし、自らも言葉によって動くことがあります。誰かから自分へ自分からまた違う誰かへと言葉は人から人へと伝わっていきます。例えば、夢や目標を叶えるためには、自分だけではなく人のサポートが必要なことも多々あると思います。自らの夢や目標は口にすることで、誰...
未分類

芸人という人材

「闇営業」という言葉が話題になっている。元来は、反社会勢力との付き合い云々ではなく、事務所を通さず直接仕事を請け負う事をさす。ダイレクトに請け負えば、中間手数料を取られないので、ついつい手を出してしまうという事らしい。ネットなどでは、サラリーマンの副業規制の文脈でこの話が議論される事も多いようだが、個人的には、会社のお金を使い込む横領だったり、取引先からの利益供与などに近いと感じる。その意味で十分に悪質な行為で、相応のペナルティも仕方ないだろう。それも含め、芸人を職業として捉えると、中々割に合わない仕事だと思う。そもそも人を笑わせる事が難しいのに、それをお金に変える事がさらに難しいからだ。昔、大御所のお笑い芸人が「人を笑わせるのは泣かせる事の数倍難しい」と言っていた様に、本来、職業選択に相当な覚悟が必要な仕事のはずだ。少しばかり体力があればスポーツ選手になれるわけではない。ちょっと絵がうまければデザイナーになれれるわけではない。なんとなく説得力があれば弁護士になれるわけでもない。そして、クラスの人気者が必ずしも売れる芸人になれるわけではない。ほとんどの人は、どこかで悟って別の仕事を選択...
未分類

目標と結果

バスケットボールの八村塁選手が、日本人として初めて、NBAドラフト一巡目で指名を受けた。指名を受け「夢みたい」と語った八村選手。記者会見で印象的だったことのひとつが、鮮やかな色のスーツの裏地。母の祖国日本と、父の祖国である西アフリカのベナンを表しているという。自身のルーツを大事に思う気持ちが伝わってきた。そんな八村選手が記者会見で真っ先に語っていたのが、中学時代の恩師に対する感謝。恩師は、八村選手に対して、「君はNBAに行くんだ」と励まし続けたという。過去に、NBA選手になった日本人はわずか2人。「NBA選手に必ずなる」と信じて努力し続けられる人が日本にどれだけいるだろうか?もちろん、八村選手は恵まれた才能を持っていたとは思うが、この話は、目標を持って自己研鑽することの大切さを教えてくれる。スポーツだけではなく、当然ビジネスでも、偉業を成し遂げた人は、高い目標を掲げ、長い間努力し続けた人が多い。目標があまりにも高く「とても無理だ」と周りから言われたりしても、揺るぎない信念を貫いた人が、結果として成功している。今、なんとなく不完全燃焼だという人は、もしすると自分の力量に対し、掲げる目標が...
未分類

不易流行(ふえきりゅうこう)

不易流行とは、松尾芭蕉が提唱した俳諧の理念で、いつまでも変化しない本質的なものを忘れないなかにも、新しい変化を取り入れていくことを意味しています。様々な状況において、古くからあるものを大切にしつつ、変化することも恐れない姿勢が私たちの時代にも求められていると、最近、感じさせられることがよくあります。そもそも人は変化を恐れる生き物だと言われています。特に日本人は、何かを変えることによって、それまで維持されてきた状況が崩れてしまうことを恐れる傾向にあるそうです。旧態依然とした組織の中ではよくみられる光景だと思いますが、「前例がないから」「今まではそうやってきたから」「波風立てられたら困る」という理由で、提案した内容が通らなかったことがありませんか。また、自分自身も気づかないうちに、現状を良しとしている自分がいることに気が付くときがあります。例えば、やろうやろうと思っていても、始められないダイエット。仕事や気の置けない仲間達との時間を優先して、変えられない生活の一つかもしれません。一方で、今は、AIやIoTなどのテクノロジーをはじめ、常に変化し続けており、その変化のスピードも、昔と比べたら驚...
未分類

いい努力

南海キャンディーズの山里さんが女優の蒼井優さんと結婚し、話題になった。このニュースが多くの人を驚かせた理由は、二ヶ月間という交際期間の短さもさることながら、「非モテ」キャラの男性と、恋多き女優と言われる美貌の女性とのマッチングだった。しかし、山里さんの非モテは戦略としてのキャラ作りであり、裏には業界で生き残るための徹底した努力がある。結婚発表会見で、蒼井優さんは「山里さんの仕事に対する姿勢を本当に尊敬しています」とコメント。山里さんの相方しずちゃんは、結婚の報告を受けたとき、「真面目に頑張っていたら、 いいことあんねんな」と言ったという。このことだけでも、山里さんが真摯に仕事に向き合ってきたことがうかがえる。山里さんは、幼少期から、自分は大した人間ではないという強いコンプレックスを抱えていたという(実際は優秀なようだが)。普通にがんばるだけでは、他の人に勝てない。だから、念入りに作戦を立てて、それに沿って努力を重ねてきたそうだ。マッキンゼーのコンサルタントが書いた「いい努力」という本がある。この本の題名が表すように、努力には、いい努力とそうでない努力がある。山里さんは、他の人と自分の差...
未分類

相手の心を理解した言葉選びのセンスを磨くには

どれだけ正直に気持ちを相手に伝えようとしていたとしても、伝わる言葉で伝えられていなかったとしたら、、、意図したこととは違うことが伝わってしまうかもしれません。心の底から相手のことを傷つけてやろうと思ってコミュニケーションをとる人は相当な悪人でない限りいないと思います。もし相手と同じ考え・思いがあったとしても、それぞれに伝わらない言葉で言葉をぶつけ合っていては、伝わる思いも伝わりません。それは非常に残念なことです。どうしたら相手に伝わる言葉を選びながらコミュニケーションをとっていくことが出来るようになるのでしょうか。それにはインプットしかないようです。そしてアウトプット。このインプットとアウトプットをセットにして、繰り返し継続して自己表現(発信)をしていくことが重要となります。自分の考えていること、感じていること、イメージしていること等自分自身の内側で起こっている様子を”なんとなく”という曖昧な表現ではなく相手も一緒にイメージができるぐらいまで具体的に言葉を使って表現できるようになることが第一ステップです。自分のことを言葉に落とし込めるレベルで明確に理解している範囲のものでなければ、相手...
未分類

keep in touchならお断り

ヨーロッパの北、バルト三国の一つエストニア。IT技術で注目されている国で、近年は日本人もよく行くらしいが、彼らからの日本人評は芳しくない。「Keep in touch(連絡を取り合いましょう)だけなら、いらない!」と敬遠されているそうだ。目的なく来訪して本気で取り組む気もなく、視察のための視察、という日本人ビジネスマンが非常に多い事が原因らしい。「Keep in touch」は相手に興味がある事を何となく匂わせながらも、判断は先送りにできる非常に便利な言葉だ。何かある様で実は何も起こらない。やられた方は最終的に裏切られた気持ちになる。思うにこれは、かなり自己本位に「損か得か」の軸で判断してしまう場合に起こる現象だと思う。目の前の第三者が自分にとって有用か不確定だから、とりあえず関係を維持しておく。基本的に、ギブよりもテイクを中心にした考え方であり、裏を返せば自分もそう扱われるかもしれない事を意味する。「人脈作りとは何か?」という議論にも近いが、キープ状態の第三者がいくら多くても、いざという時にテイクにつながらない。もしくは裏切られるのが関の山という極めて薄い関係性である。そんな関係ばか...
未分類

通勤時間

趣味は何ですか、と時々聞かれるが、地味ではあるが通勤時間の活用が趣味のひとつだと言えるかもしれない。電車に入ると、まず、つり革広告など周囲をざっと見て、新しいものがないかチェック。目を引くもの、自分の仕事につながりそうなものは、ネット検索をしたりする。そしてざっと周り人の様子を観察。その後、仕事の段取りを考える。帰宅時は仕事の振り返りをしながら、寝落ちというパターンが多い。日々の通勤時のルーティンワークはこんな感じだ。最近、つり革広告やデジタルサイネージの見方が変わった。見る軸を変えることにより、「これはどういうビジネスなのだろう?」といろいろな物の見方を意識するようにしている。例えば、下記のような点を意識して、見るだけで捉え方が変わる。・真新しいものか、既存ビジネスの組み合わせで新しいものを作っているものか・固定費に見合った稼働で利益を出せそうか(最初に投資をして、時間と共に回収)・業界のスタンダードとどう異なるのか上記3点は弊社で毎週行っている勉強会で学んだ「発想のしかた」の一例だ。そこで触れた発想術を実践してみると、今まで何気なく見ている広告でも、非常に興味をそそる情報の宝庫だっ...
未分類

漫画「キングダム」に学ぶ

今年の長いゴールディンウィーク、皆さんはどう過ごされたでしょうか。私は、連休中に漫画でも人気のある「キングダム」を観に行きました。ご存じの方も多いと思いますが、「キングダム」は中国の春秋戦国時代を舞台に、大将軍を目指す下僕だった少年(信)と後の始皇帝となる秦国の若き王(政)たちの中国統一を描いた物語です。映画では、原作の4巻くらいまでのストーリーが描かれています。実は原作を読まずに映画を観た為、新鮮に個性的なキャラクター一人ひとりに物語がある点も魅力に感じましたし、また何よりも、王の政や大将軍の王騎の違った形のリーダーシップ像に興味を覚えました。映画を観終わった後、漫画も読みたくなり、読み進めているとのころです。原作はすでに54巻まで出ており、まだ読破出来ていませんが、上記の2人以外にも、考え方やリーダーシップの形が異なるリーダーが登場してきて勉強になりました。実際にリーダーシップのビジネス本としても販売されているらしく、納得です。物語の中では、大きく「知略」に優れた武将と「本能」に優れた武将、または双方を併せ持つ武将が出てきます。知略も本能も併せ持つ魅力的なリーダーとしては、秦の六大...
未分類

自ら思考して行動する

高度経済成長期やバブル経済など、右肩上がりの経済が終わった今、以前よりも更に、自ら考え行動することが求められている。少子高齢化で、国内市場が基本的に伸びないので、会社から言われたことを我武者羅にやれば、成果が出るというわけでもない。最近、AIの台頭が目立っているが、例えば将棋や囲碁のトッププロも、コンピューターソフトはあくまで参考で、自分なりの考えや感性が大事だと言う。他人が指し示す正しそうな答えに飛びつくことなく、自分が何を考え、何を感じ、何を基準にして、どう行動するのか。例えば、皆さんの周りにも、「何となく得だと思って選んだ」とか、「周りがやっているから何となく自分もやってみた」とか、大きな納得感のないまま行動に移して失敗した、という人を見かけることは、珍しくないのではないだろうか。転職市場においても、評価される人ほど、自分なりに考えて行動するという過程を大事にしており、その考えを解り易く表現し、結果として、実績を出していることが多い。こういったプロセスの実行の仕方や、解り易い表現には、ポイントがある。弊社のキャリアコンサルティングでは、そういった部分もお伝えしている。
未分類

令和という時代に求められる力

令和の時代に求められる力とは、それはやはり「考える力」ではないでしょうか。いつの時代も必要な力ではありますが、より一層求められる力となりそうです。考える力はすべての知的行為の源です。考える力が強靭であればあるほど、勉強でも仕事でも、創作や芸術活動においても、大きな成果を残せます。今まではないものを作り出そうと懸命に知恵を絞ってきた人たちがいました。しかし、今は考えることもせず、調べれば好きな時に好きな情報が手に入る便利な時代になりました。小中学校、あるいは高校に在学中は、記憶力が活躍します。記憶力、暗記力、反復力などが高いと、成績を上げるうえで有利です。実社会で役立つ力となると別物です。記憶力、暗記力などの学習力だけで成果をあげられるのは学生時代までで社会に出てからはより根本的な考える力です。考える力は教科書を読んで丸覚えしても身には付きません。生まれつき考える力が強い人でない限り、積極的に頭を使わないと考える力は伸ばせないのです。考える力を育むために有効なのが、言語化習慣です。言語は思考を具体化するための栄養素になります。思考がまだ何になるか分からない料理の材料だとすれば、言語は調理...
未分類

書評:「戦略読書」

読書の仕方について書かれた本が引き続き流行っています。少し前のものですがこちらもお勧めです。コンサルタントとして様々な顧客に向き合うために、必要な知識をどうやってインプットしていくかわかりやすく説明してくれています。普通に選んだら、まず手にする事がないジャンルというのが誰でもあると思いますが、著者はそういう本も戦略的に読んでいく事を強く推奨しています。三谷 宏治 「戦略読書」 ダイヤモンド社
未分類

「答えらしきもの」は「答え」ではない

長男が4月から小学生になり、文字通り保育されていた時代から、少しずつ自分で考え、行動する事が求められるようになった。親としてもろもろ心配は尽きないが、本人の成長を一番に考えた結果、あまり干渉しない事に決めた。本人なりに、危険を感じたり嫌な思いをしたりするのが大事だと思うし、そもそも親だって何が正解かもわからないから、積極的に「何もしない事」を選択しているというわけだ。我々は日常において科学技術の恩恵をこれでもかと受けている。無意識に何かの答えや「流れ」の様なものを受け取って暮らしている。ネット通販等ではリコメンドで自分が好きそうな商品が自動で出てくるし、ハンドルから手を放しても車が運転できてしまう世の中。これだけ技術が発展すれば、過去の事象や結果を積み重ねていき、その分析から相当な精度(価値)を担保できるのだろう。今世界を動かしているのは、まさしくそういうビジネスを展開する企業であり、常に、そしてオートマチックに答えらしきものが提示される時代である。初めから答えがわかっている状態というのは、便利だけれど刺激も少ないので、結果として人の成長の機会を奪う。そのうちきっと、寄り道やチャレンジ...
未分類

ブラックホール

日本を含む国際研究チームが、謎に包まれた天体「ブラックホール」の撮影に人類史上初めて成功した。ブラックホールの存在は、約100年前にアインシュタインの一般相対性理論によって予測されていたが、観測が難しく、これまで誰も目にすることがなかった。今回の撮影は、その一般相対性理論を裏付けた形で、専門家は「まさかここまで予言とピッタリのものが出てくるとは」と驚き、「ノーベル賞級の成果だ」と評価している。ブラックホールは光を出さないだけでなく、遠い場所にあるため、地球からの見た目が極めて小さく観測が困難だ。今回撮影に成功した「M87」銀河の中心にある「ブラックホールの影」は、地球からの見た目の大きさが、月面に置いたテニスボールと同じくらいしかない。これを見分けるには口径が地球の直径ほどの巨大な望遠鏡が必要になる。それはさすがに無理なので、世界6か所の電波望遠鏡をつなぐことで地球サイズの望遠鏡を構築し、人間の目のおよそ300万倍に相当する視力を実現し、撮影を成功させた。撮影が成功する前に、研究チームの一員がコメントしていた内容も印象に残った。「解らないことがあれば挑む。チャレンジをやめたら研究者では...
未分類

令和元年の入社式

令和元年の入社式。新元号「令和」の発表があった4月1日、多くの企業で入社式が行われ、平成最後の新入社員たちが社会人への第一歩を踏み出した。産労総合研究所が毎年発表している「新入社員のタイプ」によると、2019年度は「呼びかけ次第のAIスピーカータイプ」。AIスピーカーには便利そうだけれど、使いこなすのがなかなか難しいという面があるそうだ。彼らが生まれたのは、山一證券、北海道拓殖銀行といった大手金融機関が続々と破綻するなど、バブル崩壊の後始末が始まった頃。物心ついた時からリストラが起きており、終身雇用などは神話であり、日本の企業組織にそもそも期待などあまりしていないらしい。しかし、自身が就活するときには、売り手市場に流れが変わったこともあり、「どうせ」組織からの恩恵を得られないのだから、適当に就職すればいい「どうせ、何とかなる」と思っている人すらいるというから驚く。「AIスピーカータイプ」のように一括りにしてとらえるのはいかがなものかと違和感を覚えるが、実際、とある企業の調査では現在就活中の大学の新4年生のうち「将来的には転職もあり」と考える人が71%を占め「転職はなし」の6%を大きく上...
未分類

リセット(平成→令和」)

四月一日に、新元号が発表された。「令和」。この言葉には、「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味がこめられているという。先日、改元の歴史に関する特集番組がテレビで放映されており、興味深く見た。元号は元々、中国で始まったものだが、下記のように、日本で独自の発達を遂げたという。・中国では元号の重複がある(同じ元号が複数回使われたことがある)が、日本には重複が存在しない。 一部の例外を除き、他国の元号との重複もないようにしている。・中国の元号の数は189とされている。一方で、日本は247。意外にも日本の方が元号の数が多い。 一方で、元号に使用された文字の種類は、中国が148字、日本が72字。 日本は中国の約半分の漢字で、中国よりも多くの元号を作り上げている。 (上記はいずれも平成までの数字。)いまや、元号は本家である中国でも使われておらず、制度として残っている国は日本のみだという。歴史をさかのぼると、改元には何種類かあり、新天皇の即位以外に、凶事をリセットするための改元も多かったし、「珍しい亀が見つかった」「病を治す泉を発見した」といった、吉兆に由来する改元もあった。改元は...