未分類

未分類

努力に勝る天才なし

平成という一時代を多くの記録と記憶で彩ってきた天才打者が、バットを置いた。2019年3月21日、イチロー選手は試合後の記者会見で28年間のプロ生活を終え、現役を退くことを表明した。日米通算4367安打はギネス世界記録。改めてイチロー選手という人物を振り返りました。イチロー選手が徹底している5つのこと。「いま、小さなことを多く積み重ねることが、とんでもないところへ行くただひとつの道なんだなというふうに感じています」これはイチロー選手が、メジャーリーグの年間安打数の記録を破ったときのコメントです。さまざまな記録を叩き出している非凡な選手に見えるイチロー選手も生まれついての天才ではなく、小さなことを積み重ねた末に高みまで辿り着いたのです。この言葉は、ひとつひとつは小さなことでも、継続することが結果を生み出すという普遍的なことを教えてくれます。1.努力とは、意欲ではなく習慣の問題であるとんでもない結果を出す人は、人とは違う努力をしていたり、生まれつき特殊な才能を持っているものだと考えがちです。イチロー選手が過去に残してきた成績は特別なものですが、彼が行なってきた努力の内容は少しも特別なものでは...
未分類

面接官の心を動かすもの

3月に入り、今年も新卒の採用説明会が開催される時期になった。当時の自分の事を思い出すにつけ「若かったなあ」としみじみ思う。面接は志望動機や自己PRがメインパートになるわけだが、面接官からすれば、マニュアル通りの見え透いた回答や「え?なんでそう思うの?」と思わず言いいたくなる根拠のない自信など、かなり痛々しい発言をしていたに違いない。今なら少しはマシな受け答えが出来そうな気もするが、初対面の相手に、自分の事をわかりやすく、かつ関心を持ってもらう様に伝えるというのは中々に難しいもの。これは中途採用の面接でも一緒だ。よく、中途採用はスキルの即戦力性が高いかどうかが重要だと言われるが、それは基本的に大前提の条件。むしろ、ベースの経験が合致していないのに面接に呼ばれているならば、逆にその採用背景を精査しないと転職失敗のリスクがある。だから、書類をパスしている時点でスキルスクリーニングは7割終了していると見ていい。では何が面接において重きを置かれる要素かというと、身も蓋もない表現だが「人としてどんな感じだろう?」という部分なのだと思う。人間力と言っても良いが、結論「一緒に働きたいと思うかどうか」と...
未分類

整体

最近、整体に通い始めた。肩こりがひどかったことと、体の歪みを感じたことが事の発端である。スポーツ仲間の紹介で行ったのだが、予想以上に大きな効果があった。そこのお店は『整体とは本来、正常な状態へ体を整えることです。』という考えで、押したり、揉んだりというのがあるわけではない。あくまでも本来の位置に戻すということを前提としている。体の歪みが若干とれたように感じ、間違いなく重心が矯正され、「立っていること自体が気持ち良い」という状態になった。体の芯から活力がわいてくるような感じがした。年齢に伴って、メンテナンスの重要さを強く感じた。たまたま体の重心を治すという話であったが、仕事でも、忙しい日常の中で原点やバランス感覚を見失いそうになったことがないという人は、少ないのではないだろうか。ビジネスで超一流と言われる人の中には、休日に、仕事の原点となった場所を訪れ、振り返ることを習慣にしている人がいるという。最初に勤めた会社のビルだったり、創業の地であったり。いわゆる成功者の中には、特定の場所に行かなくても、仕事の原点となった物や、初心を振り返るための言葉をいつも傍らに置いている人も多い。頑張っても...
未分類

「働き方改革と意識改革」

先日、いつも通っているスポーツジムのトレーナーと、「働く意識」についての話になった。ひたすら腹筋しながらする話題ではないように思うが、そういう流れになってしまった。そのトレーナー曰く、スポーツトレーナーと老舗料亭の修業期間は似ていると言っていた。師匠の考え方にもよると思うが、見習い期間中は「見て覚えろ」という考え方らしく、それが出来ない人は自ら去っていく。ここである程度のふるいにかけられるそうだ。言い換えれば、懇切丁寧にやり方を教えてくれるわけではなく、見てそれでどのように自分のものにするか、その人の意欲・意識、努力を含めて素養を試されているのかもしれない。4月から労働基準法の改正いわゆる働き方改革関連法が施行される。改正項目の1つに残業時間の上限があり、残業が削減されることになる。働く私たちは、限られた時間の中で現状以上の成果を生むことを期待されている。それを実現させるために、働く時間や場所、または人事制度や評価制度を変えることが先行しがちだが、システムや制度の導入はハード面にすぎず、一番重要なことはソフト面である、従業員の意識改革のように思う。勤務場所を含め働き方が自由になるという...
未分類

挫折

将棋のフィクションを手掛けた作家が、「将棋のフィクションは二種類に分かれる。羽生善治氏をモデルとする人物が登場する作品とそうでない作品だ。」という趣旨のことを語ったことがある。平成時代における将棋の特徴の一つを言い当てていると思う。フィクションならではの特徴として、現実離れした登場人物の強さを描けるという点があるが、7冠達成などの実績を持つ羽生氏の影響力には圧倒的なものがあり、主人公が目標にするような「棋界の頂点」にいる人物を描こうとすると、どうしても羽生氏を意識せざるを得ない。一方で、そもそも羽生氏が現実離れした強さを誇っているので、中途半端な強さの人物を描くと、インパクトに欠けるという状況になっている。藤井聡太氏の出現により、この傾向には拍車がかかっていると言ってよいだろう。そんな状況の中、羽生的な人物が登場する従来型のプロの世界を描く作品ではなく、「年齢制限のあるプロ養成機関を退会した人物が、アマチュアからプロ入りを再度目指す」という作品が増えている。ドラマなら、玉木宏主演で最近まで放映されていたNHK「盤上のアルファ」、漫画なら「リボーンの棋士」。アマチュアからのプロ入りは極め...
未分類

予祝思考

最近、弊社では予祝という言葉がプチブームとなっております。ちなみに皆様はこの言葉をご存知でしょうか。予祝とは豊作や多産を祈って、一年間の農作業や秋の豊作を模擬実演する呪術行事。農耕儀礼の一つとして行われることが多いそうです。あらかじめ期待する結果を模擬的に表現すると、そのとおりの結果が得られるという俗信にもとづいて行われてきました。『お花見』は秋の豊作を願った予祝だと言われてます。日本人は大昔から前祝いをしていたのです。ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』なども同様の類ですが、予祝をすると自分の願っている夢や願望がかなりの確率で叶うという話です。怪しい話に思われがちですが、最近、科学的に実証されているようです。なぜ、あらかじめ祝うと夢が叶うかというと、人の思考は必ず「未来が先に来る」と言われており、過去、現在、未来という時間があった場合、脳は「未来」を先に考えるそうです。「未来が先に来る」というのは、人は頭で考えた創造を基に行動する生き物だからだと言われています。つまり、全ての行動は「脳が先に未来を考えている」からできることなのです。だから自分の脳が考えたことはほぼ間違いなく達成でき...
未分類

必勝パターンは存在しない

昨年夏に注文しておいた、長男のランドセルが家に届いた。子供と一緒に箱から出しながら無意識に、「職人さんはどういう経緯でこの仕事を選んだのか?」「何歳くらいの人?」「年収は?」などと考えてしまう自分がいた。仕事の癖といえばそれまでだが、これは少々行き過ぎかもしれないと思った。頻繁に耳にする言葉に「目的意識」というものがある。同じ様な内容で「思考は現実化」するという言葉もある。仕事をする上で発生する出来事や、入ってくる情報に漫然と触れていても、何も生み出せないし成長もない、だから目的を明確にして常にゴールを見据えろという考え方だ。この考え方自体は正しい。また、大多数の人は今より良い仕事がしたいと思っている。そのために色々な努力もしているし、もっとお客様を喜ばせたいという信念もある。しかし、目的意識を「意識」すぎて仕事に集中した結果、気が付かないうちに視野が狭くなってしまっていて、手段が目的になっていたり、思考停止状態に陥ってしまう事もあるかもしれない。とても難しい事だが、やはり必勝パターンは存在しないので、常に自分を律し、アップデートしていく厳しさを持ち続ける事が重要だ。まず、子供のランド...
未分類

やるべき時にやるべき事を成す力

大坂なおみがテニス全豪で優勝し、世界ランキング1位になった。テニスの強さは言うまでもないが、彼女の人柄に魅力を感じる人も多いだろう。大坂はシャイなことで有名であり、スピーチも決して饒舌ではない。その中で、心から感謝や気持ちを表していることが伝わってくるのはその人柄によるものだろう。今大会の制覇という実績は、精神的成長によるものも大きいと考えられる。かつて自分の欠点を聞かれた大坂は、「自分のミスを許せないことだと思う」と答えているが、ミスした後のつらそうな表情が、最近では随分変わった。「ミスをした後に気持ちを切り替えるというよりも、目の前のことに『フォーカス』出来るようになったのだと思う」「フォーカスしようとか、自分に言い聞かせるのではなく、自然と目の前のことに集中できたのが良かったのだと思う」と本人は振り返る。いわゆるゾーンといわれる領域だ。一流同士の戦いは、紙一重の勝負だ。今回の全豪でも、苦しい状況になり、試合の流れが相手に大きく傾いた場面があった。その場面は泣きそうになる自分がいたという。『後悔してもしきれない。』その後のゲームで驚くべきことが起こった。21歳の彼女が感情をコントロ...
未分類

通販サイトと採用ブランディング

最近何かと話題になっているファッション通販サイトで出品を停止する企業が相次いでいるという。この記事を読みながら、採用のブランディングにも同じことが言えるのではないかと感じた。その記事によると、有名アパレルメーカーが出品を停止する理由は大きく2つのようだ。1. 恒常的に行われている割引セールをはじめ、値引きによるブランド価値低下のリスク2. 自社ECサイトの成長や、百貨店ブランドも参画するハイターゲットのネット通販モール等の登場高価格帯のアパレルブランドであれば、ブランド価値の低下は死活問題である。常に値引きセールが実施されていることで、「いつも安売りしているブランド」というイメージとなり、高級感があるから、ハイブランドだから、着たい・欲しいという意識が薄れ、価値がなくなり、そしてブランドのファンは離れていく。ケースとしてよく例えられるのが、GAPの事例だ。店舗でも頻繁に値引きセールをしているのをよく見かけるが、いつ行ってもセールをしているため、「安っぽいブランド」としての印象が今や定着してしまっているように思う。ブランド価値の低下だけが問題ではないと思うが、客離れの結果、本国のアメリカ...
未分類

差別化

弊社は「生活に身近な分野」をコンセプトに事業を展開している。人材紹介会社は、金融やITなど、大きい採用市場を横展開する場合が多いが、弊社は全くの逆張りだ。例えば、私どものメイン分野の一つである食品業界。日本の採用市場においてはニッチ領域だが、弊社はこれに関連する素材原料・農業なども手掛けるといった具合で、元々狭い食品という分野を深掘りしている。初めてお会いした方からは、珍しがられることが多い。心強いとか、ユニークな差別化ですねと言われることもある。ありがたいことではあるが、私はこれは差別化でなく前提条件だと思っている。事業領域を決めるのは当たり前のことで、それがニッチ分野であるにすぎない。では、どこで差別化を図るのか。最近、メイン事業を軸に新規事業を立ち上げ、それに伴って採用をされる会社様が多い。例えば製薬会社が健康食品を展開したり、食品と関わりのある機械メーカーが食品事業を展開するというものだ。異業界から人材を迎え入れて、オープンイノベーションを促進したいという企業様も少なくない。こういった場合、パズルの欠けた部分を埋めるような採用ではなく、自らが「中核」となって新しい動きを作ったり...
未分類

己亥(つちのと・い)

東京オリンピックまであと一年、2019年が幕開けとなりました。ちなみに、干支は「己亥(つちのと・い)」です。己は五行説で「土の弟」にあたり、自分の「信念」を持っている様子、また亥には「無病息災」を願うほか「情熱」といった意味合いも含まれています今年も含め、この数年間を干支の組み合わせでとらえると、2016年の「丙申(ひのえ・さる)」に勢力を拡大した経済や政治権力などが、2017年の「丁酉(ひのと・とり)」には一段と勢いを増すが、2018年の「戊戌(つちのえ・いぬ)」にはその極致に達し、2019年の「己亥(つちのと・い)」にはピークアウトから収縮に向かう可能性を表している。という解釈ができるようです。今年は、様々な障害や困難もありますが、厚い皮を破っての新芽の芽吹き、新たな胎動の始まりも示唆しているとの事で、ポジティブに捉えたいと思います。過去を振り返り、前回60年前の「己亥」である1959年(昭和34年)に何が起きたかを見てみると、時代は高度成長がピークに向かう頃。大きな変化が訪れる兆候もあった年でした。皇太子(現天皇)が4月にご成婚され、5月のIOC総会で1964年の夏季オリンピック...
未分類

2019年もChange or Evolution

元旦に、今年小学校に上がる子供と下の子を連れて近所の氏神様へ初詣に出かけました。「どうして、こんなに寒いのにお正月はお参りに行くの?」と子供が質問してきたので、お寺と神社の違い、一年という区切りの話やご先祖の話なども交え、なんとか意味を理解してもらえるように試みました。子供も一つのきっかけではありますが、以前なら、ただ習慣としてこなすだけだった事について、一つひとつに意味を持たせる事を最近意識しています。そうする事で、これまで何となく漫然とやっていた事が結構多い事に気づきます。今の時代は自分が何者で、何を考えているかを明確化し、それを相手に伝える事が出来ないと、AIの持つスペックの高さに埋もれてしまいます。そこでは「ただ何となく」という行為は無価値で、それをする事の自分なりの意味や意義の明確化が強く求められている時代という事だと思います。日本人は自分が感じた何か、思った何かをアウトプット出来ずにそのまま場が流れてしまう事すら、「よし」としてしまいがちです。軋轢を生まない故、それなりに便利だったその行動パターンが今は非常にリスクが高い選択肢になってしまっているという事を様々なお客様のお話...
未分類

ホスピタリティ

ついこの間ですが、大手食品メーカーへ弊社候補者様がご入社する事が決まり、プロジェクト成功の祝杯も兼ねて、上司とメンバーで食事に行きました。落ち着いた雰囲気のイタリアンのお店で、美味しい料理をいただきながら、ご内定に至るまでの過程における振り返りをしていました。隣のグループがお会計だったようで、一番年配の方が、店員さんを呼び、「お会計お願いします、カードで」と伝え、カードを手渡しました。店員さんは会釈をしたあと、カードを受け取って奥へと去っていきました。そして数分後、戻って来た店員さんは年配の方へカードと領収書をお渡ししました。その年配の方は「ありがとう、さすがだね」と仰っていました。私は、ごちそうさまの意味の「ありがとう」なのかな?と思いましたが、店員さんが笑顔で一礼をし、その場を去っていきました。お連れの方も口には出しませんでしたが、「ありがとう、さすがだね」の言葉に疑問に思われた表情をしておられ、それを察した年配の方はこう仰いました。「前に一度しか来ていないのに、領収書に社名を書いてくれていたんだよ」と。お連れの方は笑顔でその店員の後ろ姿を見ていました。そしてそのまま席を立ったあと...
未分類

食わず嫌いの処方箋

自己成長の為であったり、会社からの評価であったり、様々なキャリアの方向性に悩み、相談に来られる方が多い。人によって「処方箋」は異なる。一旦、何かをとことん掘り下げて、深さを追求した方が良い人もいれば、幅を広げた方が良い人もいる。他にも色々とアドバイスをさせて頂いているが、今回は、幅を広げるということにフォーカスして話を進めたい。よくおられるのが「食わず嫌い」タイプ。実際にやってみると苦手ではないかも知れないが、これまで抵抗感があったり、何となく手をつけてこなかったという方だ。この抵抗感というのは、意外に、何の根拠も無いことが多々ある。人は誰にも自分の興味の範囲というものがあるので、よほど意識的にしないとその幅は広げられない。好奇心旺盛で、とにかく色々な事をやってみるという人もいるが、そこは性格なので、安易に模倣することは出来ない。そんな中で、最近、自分が意識しているのは、「今までよく知らなかったが、試しに興味を持って見よう…」という観点で、自分自身に情報を与えてみることだ。自分の元々持っている情報とリンクしながら、自然な形で、新しい分野への興味関心につながる場合がある。そこで少しの興味...
未分類

成長するということ

株式会社コアでは毎週1回「勉強会」を実施しており、メンバーの一人があるテーマについて他のメンバーに教え・伝えるという研修を行っています。ブログを読んでくださっている方々にもお伝えしたいと思い、今週の勉強会で学んだことの1つを共有させていただきたいと思います。転職をお考えの方に転職理由を伺いますと、「成長したいから」と答える方は少なくありません。『成長』というと、より幅広い経験を積む・より責任のある立場で仕事をする・より専門的に知識を得る等が想像されると思いますが、どれも正しい「成長」だと思います。ただ、成長とはどちらか一方向に伸ばしていくものではなく、自分を「広げる・高める・深める」の3方向で考えるべきことだと今週の勉強会で学びました。そもそも成長の種はそこかしこにあるもので、成長のチャンスを見落としていることが多いようです。3方向の成長とは、具体的にどういうことかというと、例えば、●自分を「広げる」ための行動とは・・・ ・自分の趣味嗜好に合った本だけではなく、いろいろな読書をすること ・仕事以外の活動も積極的に参加すること ・様々な人と繋がること●自分を「高める」ための行動とは・・・...
未分類

分析力と構築力

先日、社内勉強会で、課題解決の技法に改めて触れる機会があった。課題解決力とは分析力と構築力からなる。1.分析力とは、物事を構成要素に正しく分解する力。2.構築力とは、ストーリーを展開して人をその気にさせる力。なんだか、一昔前に流行った、IQとEQを思い出させる。考えてみれば、転職活動の書類選考や面接は、分析力と構築力を総動員して自己アピールすることなのかもしれない。先ほどの順序だと、下記のように言える。1.自分が、企業で求められる経験やスキルをどれだけ備えているかを伝える。2.企業に採用したいと思われるように働きかける。一番目は、職務経歴書を見れば解る場合が多い。だから二番目に当たる面接があるわけで、面接で見られる重要ポイントは人物像だ。社風とのフィット感や、「一緒に働きたい」と思えるかどうか。「なぜ自分を採用するメリットがあるのか」をアピールする場でもある。問われるのは、これまでどのように考え働いてきたのかという本質。だから表面的につくろう必要は全くないが、人に伝わる言い方と伝わりにくい言い方があるのも、また事実だ。弊社では、それぞれの人の良さが最大限発揮できるように、そういった部分...
未分類

自ら考え、自ら行動する

日々のお客様との接点や業界の会合に参加する中で気付きを与えられている。ある事象に対する捉え方や考えが自分軸になってしまっていないか、ということを再認識するには、ほかの人の思考に触れるのが一番有効であると思う。人間はその場その場で対峙した相手(人物)の印象をイメージ付けしている。過去にお会いして、思考や行動を共にした背景があるなら解るかもしれない。しかし、何千人何万人と会うなかで一つの部分(限りある時間の中で)を切りとってその人を分析することは難しい。それが商談であったり、面談であったりする。特に人材紹介という職業はお客様の人生の分岐点で最良の判断をして頂くためのアドバイスをすること。お客様との面談を通して、その方のキャリアをまるで自分が疑似体験したような感覚になる。ふと我にかえるとお客様の人生が重くのし掛かる場面もある。人間には、グライダー能力と飛行機能力とがあるという話を聞いたことがある。受動的に知識を得るのが前者、自分でものごとを考え、発見するのが後者である。学校は、指導者と教科書ありきの受け身の姿勢。独学で知識を得ることができない=自力で飛び上がることができないグライダーのような...
未分類

成すべきこと

今週、数年前に弊社から転職された方お二人と別々の機会で会食をした。お一人は40代半ばの方で、営業マネージャーの方。支店にいながらも、停滞気味な本社の空気感を変えるために、予算を圧倒的に上回る数字実績を作るために必死でお客様にアプローチしているらしい。その実績に納得せざるを得ず、徐々に本社から問い合わせが来て、連携を進めていく下地ができてたとの事。もうひと方。この方は30代半ばでやはり営業マン。ご本人は「自分には取り柄がない」と謙遜されるが、分け隔てなく誰とでも接点を持ち、部署間に存在した壁を徐々に取り去ることに成功しているとの事。「どうやったらこの人と楽しく話せるかを考えているだけ」と話されるが、そこで得た様々な情報も活用しながら、営業実績も高く維持できているらしい。今週の弊社の社内勉強会でビジネス書の「古典」に触れるというテーマがあり、その時はドラッカーが取り上げられた。改めて印象に残ったものに「成すべきことをなす」というのがあった。要は仕事である以上、そしてプロとして対価をもらう以上、お客様や会社から要求されている事に応える事が一番であり、自分のしたい事に引っ張られている状態は仕事...
未分類

Resilience

「Resilience」、最近、中途採用で企業が候補者に求める要素としてよく聞くようになりました。そもそもレジリエンスという概念が注目され始めたのは1970年代になります。きっかけの1つとなったのが、第2次世界大戦でホロコーストを経験した孤児たちの研究でした。孤児たちのその後を調査すると、過去のトラウマや不安にさいなまれ、生きる気力を持てない人たちがいる一方で、トラウマを乗り越え仕事に前向きに取り組み、幸せな家庭を築く人たちもいました。同じ経験をしながら、その後の人生が大きく違うのはなぜか。それは思考の仕方が大きく影響します。このケースに限らず、逆境を乗り越えた人たちの思考として、共通の傾向があるようです。1、状況に一喜一憂せず、感情をコントロールする。2、自分の力を過小評価しない自尊感情を持つ。3、自己効力感を持つ。→課題の失敗を繰り返す中でも、少しずつ成長していると感じたり、いつかできるだろうという気持ちを持つ。4、楽観性→失敗の中でもいつかできると思う。高い課題と言う名の壁が目の前に現れた際に、上記4つのブロックを積み上げて、壁を乗り越えていくイメージです。それぞれの感情が相成っ...
未分類

インプット

キャリアコンサルティングや企業様へのコンサルティング、税理士、会計士などの士業、営業などの職種は、色んな場所でアウトプットを求められる機会がある。そのため、自分自身に対するインプットも必要不可欠となり、多くの情報のインプットの為に、新聞や雑誌、本、ネットニュースなどに目を通すことが多い。しかしながら、自分自身も含め人には好みや癖があるので、どうしても、無意識のうちにインプットするものに偏りが出てしまう。例えば書店では、新刊コーナーを見てから、いつもの書棚を見て回り、最終的には文庫コーナーに辿り着く。そのコースは私のルーティーンワークであり、そこで自分の思考が作られたと言っても過言ではないと思う。しかし、普段足を運ばない棚にこそ、自分に必要な本があったり、未知の領域がある。結局のところ、知っている、興味のある領域で更なる見識を深めることは長所伸展ではあるが、短所の撲滅や新しい知識の習得にはならず、ある意味、既得特権の中で胡坐をかいているとも言えるのかも知れない。そのため、最近は意識して、新聞の書評の中から、あまり馴染みのないジャンルの本をピックアップしたり、全く思考の異なる人に、良書を推...
未分類

カスタマイズ

現代は、物に溢れている時代。そういえば、「どうしても欲しい!」と思えるようなものってないかもしれない。物欲のない時代に「欲しい」という欲求を作り出すことが課題である、とのこと。「今だけ」「ここだけ」「あなただけ」という法則がある。そういわれると、機会を逃すまいと「欲しい」という気持ちになってくる。「セールは今日までなんですよ。」「このジャケットは人気があって、あと1着しか残ってないんですよ。」などという店舗でのセールストークはよく耳にするが、最近では「あなただけ」というのが特に増えているらしい。自分だけのために作れた商品。例えば、自分のためだけのシャンプーとコンディショナーというものがあるらしい。インターネット上でいくつかの質問に答えて、自分の髪の状態に合わせて処方をしてくれ、数週間後に自宅に届くというカスタマイズ商品。他にも、他の人とは被らない、色も形もオーダーメイドの低価格帯のバッグや、自分の足の形にあった低価格帯のオーダーメイド靴が人気らしい。すべて、インターネット上でもオーダーが可能な物。実際、「そんなカスタムメイドなものがあるのね」と記事を読んでいるうちに、オーダーメイドシャ...
未分類

人の営み

私たちはキャリアコンサルタントの会社だが、目指すところとしては、ライフコンサルタントに近い。そのため、採用に限らず、人の一生に関わる情報をなるべくフォローするようにしている。こう書くと漠然としているが、要はカバーすべき範囲が広い。仕事柄、話す機会は多い。転職を希望される方にお話しするだけでなく、企業様に呼ばれて、採用について説明する場合もある。話す際に求められる水準は高い。アウトプットするには、絶え間ないインプットが必要になる。世の中の流れは速く、トレンドや技術は時間とともに、どんどん変わっていくので、絶えざるアップデートが必要になる。インプットには様々なやり方があるが、一つの方法として、全員が読書を重視している。基本的にそれぞれの自主性を重視しているが、会社として良書と判断したものは、都度、社員に推奨する。コアのコンサルタントの読書量はどのくらいですかと、時々人に聞かれることがあるが、答えを聞いた人は、だいたい驚かれる。しかし、読むこと自体は時間を確保すれば別にむずかしくない。肝心なのは、学んだことを、いかに実践するか、自分の血肉となったものを、人によって異なる状況に応じて、わかりや...
未分類

非合理の中にある合理性

学者いわく、人間はかなり非合理的な生き物だそうです。一般的に人間は基本的に自分に有利になるように行動する動物と言われ、頭を使って合理的に行動するものだと思われています。しかし、私たちは日常生活でかなり頻繁に非合理的な行動をとっています。それは知らず知らずのうちに選択しているもの、わかっていながらあえて選択しているものがあります。もちろん、全ての行動が合理的である必要はないと思いますが、やはり、知らず知らずのうちに非合理的な行動をとっていることは少々考えものです。自分では合理的だと思っていたり、特に何とも思わなかったりするものが実は非合理的な選択だったというのは、長い人生の中で大きな損失になるかもしれません。ちなみに、似たような言葉に「不合理」というものがあります。不合理と非合理は、意味の異なるもので一緒にしてはなりません。「不合理」は道理に合わず、また論理的にも筋が通らない矛盾をいいます。たとえば、“私の兄は、私より齢が下である”と言うのは不合理です。「非合理」は哲学用語で、合理的な知性では理解できない、論理を超えた認識のことをいいます。だから、芸術的価値というのも非合理性に基づいて存...
未分類

いつ、何時でも、学ぶ姿勢を

最近、予備校講師の授業を動画配信するサービスが好調だったり、社会人向けの勉強指南本も人気で、よく売れているらしい。人生100年時代に備えて、学びなおしが一つのブームになっている。政府も後押しする、この学びなおし。日本人が意識してきた普通の働き方の共通認識が、急速に変化してきている一つの現れだろう。何かが大きく変わろうとする時、そこに期待を寄せる心理もあるが、一方では強烈な不安を抱く人も多くいるはずだ。特に、マネジメント層においてはその変化についていけずに、大きな戸惑いを感じる人も多いだろう。今まで積み重ねてきたものを守る事で手いっぱいなのに、勉強なんて何をいまさら、となっても仕方がない事だとも思う。しかし、本当はそういう状況の人(私も含めて)こそ、何かを学ぼうという「姿勢」は必要なのかもしれない。「自分は正しい」「どうせ変わらない」という意識の縛りが血栓不良を起こす。マネジメント層の病巣は、当然若手にも伝染していくので責任も重い。凝り固まった状態に一日も早く手を打つ必要があるのだ。別に、真新しい事に手を付ける必要はない。目の前の環境、今の材料でできる事がまだまだあるはずだと、この機会に...
未分類

伝え方で大切な事

最近、書店に行きました。常に一定量、伝え方についての書籍が売上ランキングの上位にあるのですが、とどのつまり、自分の考えや想いを伝えるという行為が非常に難しいもので、日常の様々なシーンで「もっと上手く伝えられれば結果は異なっていただろうな・・・」と思われる方がいかに多いか、という事だと思います。私も伝え方についての研鑽のため、ランキング情事の本を参考にしてみたり、時には伝え方が上手なコメンテーターの真似をしてみたりするものの、イメージのように上手くいきません。例えば、・○○法を使うと伝わり易いですよ。・マクロとミクロの視点から話すと、聞き手は理解しやすいですよ。・映像化すると次から次へと話せますよ。など、その方の伝え方のパターンみたいなものがあり、それを自分が使用した場合、それなりの効果はある様には思います。しかし重要と感じるのは、テクニックよりも伝える本人の感情が込められているかどうか、それが自然と臨場感のある表現に繋がっているかどうか、という部分です。つまり、先述した○○法のようなテクニックを使用することは、相手側にとって理解しやすく、聞き心地は悪くはないものの、その一方で技術を優先...