3月に入り、今年も新卒の採用説明会が開催される時期になった。
当時の自分の事を思い出すにつけ「若かったなあ」としみじみ思う。
面接は志望動機や自己PRがメインパートになるわけだが、
面接官からすれば、マニュアル通りの見え透いた回答や
「え?なんでそう思うの?」と思わず言いいたくなる根拠のない自信など、
かなり痛々しい発言をしていたに違いない。
今なら少しはマシな受け答えが出来そうな気もするが、
初対面の相手に、自分の事をわかりやすく、
かつ関心を持ってもらう様に伝えるというのは中々に難しいもの。
これは中途採用の面接でも一緒だ。
よく、中途採用はスキルの即戦力性が高いかどうかが重要だと言われるが、
それは基本的に大前提の条件。むしろ、ベースの経験が合致していないのに
面接に呼ばれているならば、逆にその採用背景を精査しないと転職失敗のリスクがある。
だから、書類をパスしている時点でスキルスクリーニングは7割終了していると見ていい。
では何が面接において重きを置かれる要素かというと、
身も蓋もない表現だが「人としてどんな感じだろう?」という部分なのだと思う。
人間力と言っても良いが、結論「一緒に働きたいと思うかどうか」という事だ。
もちろん、これは年齢によって求められるレベル感は違うし、
職種によってもその評価配分は異なってくる。
しかし、共通して大事なことは、身につけたスキルを披露するのではなく、
そのスキルを獲得するに至った他者との関わり方、その時の自分の思考などを
臨場感もって語る事が出来るかどうかという事なのだろうと思う。
つまり、中途採用で重視されるのは結果ではなく、
その過程における他者との関係性の濃淡にあるという事だ。
通常、内定まで面接は3回ほど実施されると思うが、そのどれも一発勝負である。
そして相手も人間であり、調子の良い悪いもあるだろうし、好みだって存在する。
その意味では、必勝法は存在せず、ご縁やタイミングの要素が大きいのも事実。
しかしながら、人事でも経理でも営業でも開発でも、皆スタートはビギナーであり、
体験を経験に紡ぎながら少しずつエキスパートになってきた。
それはデジタルではなく、アナログそのものであり、過去があって今がある。
だからこそ、その過程におけるそれぞれの成長のストーリーは、
全てのビジネスパーソン共通の原体験として相手に刺さる。
面接官の気持ちを動かすものは、そういう極めて人間臭い所に存在するとつくづく思うのだ。
