ルール化

リセット(ReSet)の覚悟

明けましておめでとうございます。旧年は大変お世話になり、誠にありがとうございました。本年もより一層、励んで参りますので、倍旧のご支援を賜れますよう宜しくお願い申し上げます。旧年に引き続き、今年も人材ビジネス業界の変動は激しく、より一層の研鑽や成長が必要になる一年になりそうです。弊社も2010年からの設立で、いよいよ5年目です。まず、今年のスタートテーマは「原点回帰の再徹底」としたいと考えております。5年目を迎え、これまでの日常感覚と認識を刷新するステージに弊社は段階を上げてきたと思います。それと同時に、自分自身の足元を再度固め直し、基本事項の再徹底をルール化としたいと考えております。先に申し上げた通り、業界の変動もあり、転職やキャリアの価値観も日々変化しております。そういう世相に求められるような会社とするべく、またそういう社員でありたいと考え、改めて5年目のスタートは基礎固めを行うと決心致しました。慣れや慢心への寄り掛かりをやめ、新たな自分自身の基軸を作り、良い部分だけが全社に反映できればと考えています。思い起こしてみると、2010年の年末から2011年の年始にかけては、非常に緊張感を...
未分類

案ずるより

卒業して十数年になる学校の同級生から、電話があった。家庭を持ち、働きながら一児の母をしているその同級生は、忙しいはず。彼女から連絡をもらうのは久しぶりだった。話を聞くと、以下のような相談だった。彼女には、在学中、同じクラスで近くの席だったが、親しくなれなかった男の子がいたとのこと。その男の子は、私と彼女の共通の知人なのだが、仲良くなりたいので、会う場を作ってくれないかとのことだった。それで、彼と接点の比較的ある私に電話してきたらしい。彼女は、以前から個性豊かな人だったが、相変わらず面白い人だなあと私は思った。彼女が仲良くなりたいという男性の性格を考えると、場合によっては難しいかもしれないと思ったが、彼に連絡を取ると、意外にも、快く引き受けてくれた。今度、三人で久々に会うことになっている。以上のようなことが最近あったが、公私共に学ぶべきことが多いと思った。仕事でも、私生活でも、人との距離を縮めないといけないことはある。それがなかなか出来ずに悩んでいる人は、私に限らず、少なからずいるのではないだろうか。案ずるより産むが易しというが、相手の懐に思い切って飛び込んでみると、今回のように、道が拓...
出来事

家探しの現場から

もう10年も都内の某区に住み続けています。家族の変化もあり、住環境にもこだわり、子供の教育、家族の将来をふまえて、あとは・・そろそろ資産形成にと家探しをしています。ところが、妻も私も東京出身でもなく大学も外、仕事でこちらに来たのが30過ぎてからということで、東京を実は全然知らない。特に住宅エリアとなると、足を踏み入れる機会がない。住宅街を見学するという事もかねて、色々な電車の路線に試しに乗って何駅かごとに降りて、雰囲気を見たり、不動産会社でマーケットの聞き込みを行ったりと情報収集を行っています。まずは電車内、駅前の雰囲気、人の風格、顔つき、歩くスピード、街の綺麗さ、便利さ、年齢構成等々。そして家に帰ってからは、乗車人数の推移や地盤、職場までの通勤時間、近隣の家賃や路線価、都市計画、人口動態のチェックなどをしています。家を決めるにあたって、必要な情報量が結構多い。一番心に響くポイントというのはもちろん自分の肌で得る空気感、それから、地名の由来などがけっこう面白くて興味が高まります。自然に由来するもの、人工構築物にちなんだもの、歴史に由来するもの・・様々であり、家探しをしている中でも勉強に...
ルール化

Made in Japan(メイドインジャパン)

みなさんは、日本がその歴史から日本各地で聖地があることを御存知でしょうか。たとえば、よく知るところでは、倉敷市がデニムの聖地であることなどはご存じの方も多いのではないでしょうか。先日、「そろそろ眼鏡を新調しないとな~」と思い、プラっと眼鏡屋さんに入りました。その時は、下調べ程度で購入するつもりは全くなかったのですが、親切な店員さんに導かれるままに、どれが自分に合うかと色々な眼鏡をかけて探していました。そのうち、某有名海外ブランドのデザインが候補に上がり、「やや予算オーバーだけど、これかな」と妥協はあるものの、購入しようと心に決め始めていました。そんな中、「これは鯖江の眼鏡なんですよ~」と店員さんに進められ、かけた眼鏡が、これまでの眼鏡とは比べ物にならない程のフィット感に感激!その結果、海外ブランド製品を更に超える金額ではありましたが、完成度の高さに感動し、鯖江の眼鏡を購入してしまいました。デザインを重視するのであれば、某有名海外ブランドの方が格好良かったと思いますが、鯖江の眼鏡を選んでいました。その後、テレビ東京の「ガイアの夜明け」でメイドインジャパンの商品特集しているのを見て、この時...
ルール化

受信と発信

私が以前、実家に住んでいたとき、地元で名士と言われる方と、お付き合いをさせて頂いた事があった。いつもお忙しく、日本各地を飛び回って活躍しておられる方だった。私が実家を出て、離れた地で暮らすようになり、だいぶ経った後、父が亡くなった。そのとき、上記の方から、実家に弔電が届いた。その方と父とはお付き合いがなかったが、丁寧な方だと思った。一周忌を迎えた頃、その方の秘書の方から、お電話を頂いた。ご本人様が、線香を上げさせてほしいということだった。ご指定の日程に、家人も私も都合がつかなかったため、その話はなくなったが、何度も連絡をもらううちに、ふと不思議に思った。ご本人がどういう意図かは分からないし、穿った見方だったら申し訳ないが、地元の人間の家に来ること自体が目的のように感じられたのだ。もしこの受け取り方が実際と違ったら、誰にとっても損な話だと思う。自分を振り返ると、同じことを人にしていないだろうか。人に何かしていただくとき、自分の気持ちを人に伝えているか。気持ちがあっても、正しく伝えているか。そもそも相手を思う心があるか。生きていく以上、働く以上、人と関わることは不可欠だが、何かを伝えたり人...
キャリアについて

黒か白か

このブラック企業というフレーズ。本当によく聞くようになりました。転職支援をさせて頂いている弊社としては、このフレーズについてはしっかり吟味しないといけないと考えています。ブラック企業は、何を基準に認定されるのでしょうか。確かな定義は存在しませんが、統計を取ると下記の項目が列挙されます。●定着度●女性活躍度●評価体系●理念、ビジョン●事業運営上の安全性●社内の人間関係●成長できるかどうか●ワークライフバランス数え出したらキリがないかもしれませんが、大よその話は上記に分類できると思います。たしかに、上記のような事を一切無視した組織は労働意識を低下させ、労働力を社会から減退させる原因になるような理由ですね。弊社でも上記のような企業はご紹介しないように、企業を見る選球眼を高めて、サービスを提供しております。ただ、最近ではこのブラック企業が独り歩きし、上記に類似するような事例があった瞬間、ブラック認定となるような、過剰意識が世の中に蔓延しているように感じます。会社組織の運営もボランティアではありません。存続をかけた競争を常に行っている、いわば戦場です。そのため、スポット的には過剰労働になる側面な...
ルール化

休み方の作法

皆様、お盆はどのように過ごされたでしょうか。ご実家に帰られた方、少し遠出をされて羽をのばされた方、様々だと思いますが、しっかりとお休みを取られて無事に仕事に復帰されていれば何よりでございます。(まだこれからの方は楽しみが残っていますね)。ここ最近、また、「休み」についての議論が盛り上がっている気がいたします。聞き飽きたテーマかもしれませんが、日本人は働きすぎである、欧米をお手本にもう少し上手に休むべきであるというような内容がその議論の柱になっています。実際に、ある調査では日本で働く人の有給取得率は4割少々くらいとの事で、会社から与えられた休みの半分以上の日数を諦めていることになります。理由としては周りの目が気になるという「うしろめたさ」だったり、自分が果たさなければならない「責任感」など、会社環境や立場によっても様々だと思いますが、基本的に日本人は主体的に休みを取ることが苦手だとされています。端的に言えば、休みを取ることがネガティブなイメージに結び付きやすい、という事だと思います。その結果、周囲を見ながら「空気を読んで」自分の休みを取ったりスケジュールを組んだりするので、右にならえ、一...
ルール化

真の仕事人~プロの仕事とは~

最近、舞台にはまって月に数回、舞台鑑賞することが習慣化しつつあります。最近観た「ミスサイゴン」というミュージカルでは「これぞ舞台の醍醐味」というのを味わうことが出来ました。作品自体は以前にも観たことがありましたが、今回は新演出版ということもあり、ヘリコプターや爆竹の爆音などリアルを追及したスペクタクルな演出に、完ぺきなミスサイゴンの世界観を感じました。しかし、今回一番魅了されたのは、キャスト一人ひとりのプロとしての気迫に圧倒され、生で味わう醍醐味と感動を得られました。キャストの中でも、市村正親氏のエンターテイナーとしてのプロフェッショナルさに感動しました。ミスサイゴンと言えば、1980年代から世界中で上演され続けているミュージカルの定番です。歴史ある作品にも関わらず、アドリブや笑いを混ぜて役を演じている姿を見て、驚きとともに、偉そうで恐縮ですが感心しました。ただ芝居をしているだけでは、映画館と同じですが、生の観客を前にした舞台だからこそ、観客を巻き込んだ笑いや涙の一体感を作れる。それこそが、舞台の醍醐味のように思います。演じている市村氏から「今、この場にいることを楽しんで欲しい」という...
ルール化

組織の中での働き方

ドラマ「半沢直樹」の大ヒットに続いて、池井戸潤氏の小説でドラマ化された「花咲舞が黙ってない」が高視聴率で、最終話を終えた。銀行を舞台とし、主人公の花咲舞が“臨店班”として各支店で起こる問題を解決していくドラマである。「お言葉を返すようですが」と上司に対しても、真正面から立ち向かっていく姿が、幅広い世代から支持を集めたようである。最終話では、理不尽な処遇で、出向となった行員と、その家族との別れを行ったあと、花咲は「働くって何なんでしょうか。」と、問いかける。銀行員としての在り方、会社組織の中の一員としての在り方に、疑問を持ち、上司に問いかけたシーンは印象的であった。ドラマのみならず、書店でも、こういった「組織の中での働き方」をテーマにした書籍は多く、人気も高いようである。自己啓発本や、できる会社員になる、といった個人を視点にしたものではなく、会社員としての働き方そのものを見直す、といった内容のものや、会社に使われない働き方を提案するものなど、さまざまな視点から「組織の中での働き方」について考えさせられるものが、増えてきたのではないかと思う。会社の一員だから、振り回されても仕方ない、と考え...
ルール化

求人票

求人票は、多くの方が、ご覧になったことがあると思います。人材紹介会社では、求職者様に、求人をご案内するとき、求人票を、提示します。弊社でも、もちろん作成しておりますが、これが、実に、奥の深い代物です。まず、字数制限があります。求人票の表面には、事業内容の欄と、会社特徴の欄がありますが、それぞれ、制限字数が2,000字となっています。企業様から伺った、こんな点も、あんな魅力も、盛り込みたい……と思っているうちに、制限字数を超えてしまうことは、珍しくありません。そのため、内容を削らずに、字数を削るため、頭を悩ませることになります。また、それぞれの欄に関して、横80字×縦38行という制約もあります。いたずらに情報を詰め込んで、良い求人票になるかというと、決してそんなことはありません。上記のスペースに収めながら、読みやすくするため、適度に、空白や改行も入れ、箇条書き等も使う必要があります。ある音楽評論家は、モーツァルトを例に挙げて、「真の芸術家は、制約を逆手に取って、名作を生み出す」と言ったそうですが、もちろん、私のような凡人には、遠い世界の話です。なんとか、企業様から伺った話や、調べたことを...
ルール化

材を持って財を成す

つい先日、塾講師をしていた時代に勉強を教えていた当時の生徒だった方から、Facebookを通じて連絡がありました。頭のキレも良く、もともと勤勉な姿勢と意欲を持ち合わせていたことから、あっさりと有名大学に決まり、労せず学生生活に突入した生徒でした。その生徒からの質問で思い出したことといえば、授業中に「こんな事を知って何になるのか?」という純粋な質問でした。生徒に対しては大学に合格するため、という答えで良いのですが本質的な回答になっていないと感じていたことを思い出しました。知性や教養といったものは知ったからといってどうなるものでもない。ましてや、大学合格を果たした後であれば、得たものは水に流すというこの国において、一過性の知識などは何の役にも立たない。そう思えてしまうのかもしれません。ただ、自分の中では「知識(学術的なこと以外においても)は生きるために必要なことではない」という定義があります。「知識というのは豊かになるために必要なことである」と考えています。最低限度の生活を営む程度であれば、そんなに知識は必要ないでしょうし、むしろ知らない方が純粋に楽しめることが多いような気もします。教養は...
キャリアについて

思わなければ何も始まらない

今週末から、いよいよブラジルワールドカップが始まる。オリンピックをしのぐ世界最大のスポーツイベントであるサッカーの祭典を前に、日本でもお祭り気分が高まっている。一説では経済効果として2兆円などとも言われているが、それはさておき、1998年以降日本は連続でワールドカップに出場しているので、4年ごとの恒例行事と言っていいくらい、一般的に定着したイベントになったと思う。私個人的には、ホスト国でもあり過去の自国開催時の敗北の呪縛から解き放たれたいとするブラジルに優勝してほしいと思っているし、それが大多数の思う順当なシナリオだと思う。もちろん、日本も応援してはいるが、そのレベルとしては「できる限り頑張ってほしい」というのが実際のところだ。ちなみに、とある調査によればブラジルの優勝オッズは4倍で出場国中1位、対して日本は126倍とのこと。スポーツの中では比較的番狂わせが起きやすいと言われるサッカーにおいても、さすがに現時点で日本の優勝を本気で応援している人はほとんどいないのではないだろうか。時にサッカーは、戦術・戦略という文脈で語られるときに、ビジネスの世界と重ね合わせられることがある。サッカーは...
キャリアについて

バナナときな粉

この4月から娘が保育園に行き始めた。最初は泣いていたらしいが、もう慣れたようで楽しく通っている。行き始めてすぐに保育園から言われたのが、食べられる食材が少ないこと。食べてもまずそうな顔をして「ぺーっ」としている。食べたことがあるけれど食べられなかった食材を克服しようと、妻がいろいろと試行錯誤していた。バナナも食べなかったし、きな粉も食べなかった。でもどうやって思いついたのか知らないが、その2つを組み合わせて食べさせてみたところ。なんとぱくぱく食べているではないか。単品ではダメだったのに…。恐らく、バナナは青臭いし、きな粉はまったりしすぎていたのだろう。でも、2つを組み合わせることで、娘にとっては美味しい一品となったらしい。青臭さとまったり感、その両者のとんがった部分、個性のある部分がお互いに消し合うでもなく、調和したのだ。陰陽の☯図のようである。このハーモニーは人間関係にも当てはまると思う。結婚はまさにその典型である。一生を共に過ごすわけだから、調和がないと続かない、かといって同調ばかりでは学びもない。「バナナ」と「きな粉」の関係でないと続かないのではないか。私は妻の戦略的思考に支えら...
キャリアについて

開花の先を見据えて

厳しい寒さに耐え、やっとのことで膨らんだ蕾から咲いた途端に、春の嵐が薄紅色の花びらを散らしていった感のある今年の桜だが、同時に新年度が始まって、世の中にも蕾から花を咲かせようと、意気込む若者の姿が目立つようになった。経団連の自主ルールに基づき、4月1日から個別の採用面接が解禁になり、2015年春に卒業する学生達が志望企業での内定を夢見て、時に地方からか、重そうなスーツケースを必死に引いて、スマホの地図を確認しながら、きょろきょろ辺りを見回している姿を見ると、心のなかでエールを送ると共に、本当に自分にあった企業に入社出来る人はどのくらいいるのかなと、感傷深くもなってしまう。メディアでも報じられているが、直接話を聞いてみても、どうやら今年は「当たり年」とのことで、膨らみ始めた景気回復への期待とともに企業側の採用意欲はかなり高いらしい。某大手就活サイトは前年度に比べて、掲載企業数が1.5倍になったとのことで、ある程度の規模の企業は、団塊世代の退職に伴う実需と、景況感からの先行きへの投資の側面で採用数を増やしているのだろう。また別の大手就活サイトでは、膨大なエントリー数を煽り、就活生をむやみに...
出来事

増税と中途採用動向

消費税が8%に上がるということで、増税前に細々とした買いだめと今考えると不必要だったのではと思う衝動買いもしてしまいました。直前にミネラルウォーターをネットで購入したのですが、届いたのが今週末という増税後の買い物となってしまったものも・・。増税後の週末に銀座へ買い物に行くと、増税後の反動なのでしょう、高級ブランド店でショッピングを楽しむ人は疎らでした。また、イトーヨーカ堂などの大型量販店もお客さんはいるものの、カゴの中身が少量の人が目立ったように思います。このまま国民が支出を控え続けたら景気はどうなるのだろう・・と少々不安になりますが、実際、今後の消費の行方を左右する肝心の現金給与総額はほとんど伸びておらず、大手自動車メーカーなどではベースアップをしていますが、多くの経営陣はこの景気の行き先を慎重にみているようです。中途採用市場では、2020年オリンピック需要や復興需要などによる建築・不動産などの業界では人材不足が課題となっていますが、弊社が特化している食品・化粧品を含めた消費財業界においては、増員傾向にあると見ているものの、設備投資や研究開発への投資、増税後の価格転嫁を抑えるためのコ...
感動したこと

女性の皆様(妻含む)から学ぶこと

もうすぐ1歳半になる我が家の息子について、先日私と妻との間でちょっとした意見の食い違いが生じました。簡単に言えば、「教育について親が何かアクションを起こすタイミングはいつぐらいからが妥当なのか?」というテーマでした。わりとのんびり構えている私はしばらく先でいいのではないかと話したのですが、妻は今からでも何かできることがないか、そう考えていた様です。この4月から保育園に預けることがようやく決定して妻も職場復帰することもあり、今のうちに話し合えること、考えられることについて整理しておきたいという気持ちがそうさせているように思えました。妊娠してから実際の出産、そしてこれまで1年半の子育てに集中してきた子供中心の生活から仕事に復帰することの不安と期待感、さらに子育てとの両立などを現実的に考えると、少し焦りにも似た感覚があるのだと思います。特に私は生活が不規則であり、平日はほとんど子育てらしい子育てに参加していないのが現状としてあるため、事実上戦力外としての扱いを受けております。そんな状況で自分が仕事に復帰したら子供のことはどうなってしまうのか、妻としては当然の不安感だと思います。やはり、仕事と...
出来事

神田川

「あなたはもう忘れたかしら……」の歌詞で有名な、神田川。東京在住の方にはおなじみだと思うが、その神田川沿いの土手の上に、御茶ノ水という駅がある。ふと、幼い日のことを思い出した。朝早く、父と二人で郊外の自宅から出てきて、東京西部の奥多摩までハイキングに行ったことがあった。そのときに、乗り換えたのがこの駅だった。その日も、あたりに霧が立ち込めていた。今回、同じようなシチュエーションを経験したことで、ふと昔を思い出したのだろう。最近他界した父は、物静かな人だった。寡黙な昭和のお父さんというイメージの人だった。今だから言えるが、私の幼いときは、非常に近よりがたく、昔は、父に怒られるのが恐くて仕方がなかった。しかし、振り返ってみると、仕事で疲れていて、休みたいはずの土日に、何度も私を遠くに連れていってくれたこと自体、家族に対する父の思いの現れだと思うようになった。自分自身、一歳半の息子を持つ身になり、休みの日はどこに連れていこうかと、最近あれこれ考えるようになった。そんな中、より一層父のことに思いをめぐらすようになった。昔を振り返ると、父が厳格な人だったということもあり、父と共に過ごした時間が、...
ルール化

ガラパゴス携帯!?いやガラパゴス経済です!

リストラと聞くとネガティブなイメージがつくかもしれません。実際、人員整理・解雇ということが真っ先に頭に浮かびますし、そのようにすることを「リストラ」という代名詞にしてきた国です。そもそも、リストラというのは「リストラクチャリング」の略語であり、人員削減・解雇だけを指すのではないということは一般的な解釈でしょう。ただ、今までは終身雇用という名目上、余程のことがない限りリストラクチャリングは行いませんでしたし、時代の成長力も相まって何とか切り抜けてきた為、事業整理なども必要なかったのかもしれません。外資系企業や国内系大手企業が事業整理の名のもとに、人員整理を始めることが必然になってきたため、企業側も終身雇用の義務から解き放たれ、まともな成長曲線を描くようになってきたように感じます。さらにこの頃は経済も良い循環になってきたと吹聴されれば、そこまで業績向上していない企業は更に焦りを感じ、足早に構造改革を半ば強制的に行おうとする擬似的な自浄作用が働くのではないかと思います。このあたりが昨今の景気が良いと言われているのに企業がリストラする理由の一つとしてあるのだと感じます。日本企業は少し経済の良い...
ルール化

四季と幹

関東でも2週にわたって大雪が降り、珍しい積雪が2週の週末で見ることができました。普段、雪かきなど行う必要がないエリアなので雪に対する対応が不慣れであり、珍しい物を見たという感動と実際に生活する上での面倒さが一緒になった週末でした。2013年は夏が盛況をきわめ、10月に入っても猛暑日が続き、すぐに冬へ入りました。秋を感じる間もなく、冬に入りました。2014年は2月の終盤で大雪の連続、さすがに春を通り越して夏が来ることはないと思いますがが、それでも大幅な気候変化が続いているように感じます。特にここ数年は気候変化が激しく、子供の時に感じた四季が乱れていると感じるようになりました。これだけ温暖化などの環境変化が叫ばれているのですから、四季が狂うのも必然な気がします。元来、四季は季節の移ろいをあらわし、それに伴い生活環境の変化が来ることを予測して生活基盤の指針となるようなものとして日本は活用していました。春が来れば、入学式や新入社員の時期、お花見などの宴も日本ならでは。夏が来れば、学校の夏季休暇に始まり、夏イベントの目白押し。秋が来れば、気温の低下を徐々に感じ、草木や花の変わりに目や鼻が敏感に反...
ルール化

目的意識を持つ大切さ

ここ数日、オリンピック中継を見ていて、寝不足が続いています・・。先週末には羽生選手が金メダルを獲得し、素晴らしい快挙でした。個人的には、高橋選手が充実した表情で滑っている姿がとても印象深く、「お疲れさまでした」という温かな想いがこみ上げて来ました。オリンピックやスポーツ番組で選手が試合前にインタビューに答え、「いつも通りやるだけです」というような内容の方が多いのに気づきます。自信があるとも取れる発言ですが、今日この日のために積み重ねてきた厳しい練習を、あとは発揮するしかない局面で言えることなのでしょう。努力した者にしか言えない一言。その時に想うのです、「自分はそれが言える程、努力をしているだろうか」と。選手のインタビューを見ていて、「私は、ただ頑張っているだけなのでは?」と自問自答するときがあります。彼らとの違いは何なんだろう・・。それは、使命感を持った目標があり、殺気が立つ程本気なことなのではないでしょうか。誰でも日々の生活で、仕事で、踏ん張って頑張っているのだと思います。ガムシャラが必要な時もありますが、「こうなりたい」という強い想い・目標を持って、思考した努力がきっと必要なんだと...
出来事

雪は豊年の瑞

東京都心は45年ぶりというまさに記録的な大雪に見まわれた先週末。日曜日は東京都知事選挙の投票日であったが、足元の悪さも相まってか、投票率は前回を18%も下回りながらも新たな都知事が誕生した。政治テーマに関わることなので結果に関して言及は控えるが、我々のようなエージェントが都知事を探すとしたら、相応しい人物像とはなんなのかを考えてみた。政治家なので、企業経営者などとは求められるテクニカルスキルもヒューマンスキルも異質のものだが、簡単な求人票を書き起こしてみる。【職務内容】課題が山積みの地方公共団体、人口1300万人の東京都のマネジメント業務全般をご担当頂きます。特に2020年開催予定の東京オリンピックの成功の為の施策や、超高齢化社会による福祉負担増、少子化という日本全体が抱える課題に対して、首都東京からの発信で現状を打破するような施策を打ち出して頂きます。・予算策定と執行・東京都政に関わる施政業務全般・国、中央官庁との折衝業務全般・各種許認可の許諾など【必須】・日本国民で満30歳以上であること【歓迎される要件】・過去に国もしくは地方公共団体にて政治活動の経験がある方・組織マネジメントに優...
出来事

プロの見立て

我が家、10年ぶりに引っ越すこととなった。結婚しても何も変えないまま、家具もパッチワーク状態、昨年長女が生まれてからはますます手狭になってきたのだ。自分の好きな家具に囲まれての生活がやっとできる!もうずっと通っている家具屋に今回お世話になることとなった。行ってはソファに座り、の繰り返し、大好きな椅子がある。それをリビングに置きたいとなり、それにダイニングにと計画を練っていた。しかし、狭くもないリビングだが、全てを希望通りにできるほどのゆとりもない。はてさて困った。あの椅子には座りたい、でも横にもなりたい、ダイニングに大きな机も欲しいけど大きなL字ソファも欲しい・・すべて叶えることは到底無理である。そこでプロにご相談である。このどうしようもない願いをどうか叶えてください!彼は、あまりに多いオプションから選択肢を狭めるよう、誘導してくれた。現場まで足を運び実際に部屋の大きさを測ってもらう。それを基に、気に入っていたソファをリビングに置くとどういう距離感・空気感になるか売り場で再現して見せてくれる。ラグとソファと机の色の組み合わせ、ソファの生地・・。私たちに意見を押し付けるでもなく、かといっ...
ルール化

生き様がにじみ出る「趣味」

突然ですが、皆さんは履歴書の趣味欄はどのように記入されていますか?エージェント経由の場合、空欄のまま提出される方も多いかと思いますが、「読書」とか「音楽鑑賞」あたりを無難に記載される方も多いのではないでしょうか。私自身もこれといったものがないため、「趣味はなんですか?」と聞かれ回答に窮することがこれまでも多々あり、何か体裁の良い趣味の一つでも持ちたいなと思う事もありました。しかしながら、趣味のある自分になりたいために趣味を探すというのもなんだか本末転倒ですし、子育てとか健康管理とか一般的な趣味としては定義しづらいものに集中されている方も多いはずですので、趣味と括ってしまうと非常に限られた方だけの話になってしまうかもしれません。ただ、最近趣味と仕事の仕方には少なからず相関関係があると思う事があります。当然、趣味を持つことで単純にプライベートの時間が充実するというのもメリットかもしれませんし、そこから広がる人脈や新しい出会いそのものに価値があるとも思いますが、そもそも趣味の世界で何かに強い関心を持ち続けてそれと関わっていく行為というのは、結局、やるも辞めるもクオリティも自分次第という世界で...
キャリアについて

先読み力

弊社では、キャリアコンサルティングの際、思考して行動することを求職者様にご提案している。現在、ビジネスパーソンは、言われたことをするだけでは不十分で、自ら自律的に組織のために何が必要か考え、実行に移す人が求められている。また、自分の業界・業種についても、経済・政治の動向や他社の動きをふまえ、次を先読みし、必要な行動を自ら取ることが必要となってくる。自分自身、上記のようなことをどこまでできているかわからないが、弊社にお越しくださる方のキャリアアップに少しでもつながればと思い、働き方のご提案をさせていただいている。ところで、以前、異業種交流会で、日経TEST千点満点という人に会った。ご存じの方もおられると思うが、ビジネスパーソンや就職を控えた学生のビジネス能力を判定するテストだ。満点の方と話すと、さすがに経済や政治の情勢について詳しく、またそれぞれの話題について、独自の意見をお持ちだった。上記のようなことを、久々にお会いした元求職者様(転職が決まって卒業された方)に話すと、ご自身も日経TESTを最近受けたとのこと。私は受験したことがないのだが、このテストには、知識(「基本知識」「実践知識」...
ルール化

おもてなし

年末年始に帰省した際、サービス業とは何かを考える機会が何度かありました。「人の振り見て我が振り直せ」ではないですが、良い勉強になりました。年末に親戚の結婚式があり、会場は最近できたばかりというゲストハウス風の式場でした。県内で有名なホテルチェーンが経営していることもあり、演出は素敵でしたし、お料理も、大変、美味しくいただきました。しかし、残念だったのは、実際のサービスの質でした。スタッフの方々の服装や髪形がピシッとしていなかったり、お茶がぬるかったり、写真撮影の為に、氷点下の寒空の下で何十分も待たせられたのですが、寒いことへの配慮がなかったり等、些細なことの積み重ねです。マニュアル、もしくは予め決められたことは出来ていても、もう少し、従業員の意識が高ければと残念に思いました。結局のところ、「今日というお客様にとって大切な晴れの日を最高な想いで過ごして欲しい」という決意とその想いから自ずと顧客目線での言動や行動となり、最高のサービスが成り立つのだと改めて感じさせられました。サービス業とは難しいもので、一人ひとりの意識が全てです。また、その意識を持って行動するように指導することは非常に難し...