ルール化

「グローバル化」の解釈

先日、ある総合商社OBの方と話をする機会があった。世界を飛び回り、ビジネスをされてこられた方の言う事は面白く、話す内容が豊かである。話の途中に、「英語は出来ますか?」という質問を頂き、私は「いいえ」と答えた、さらに突っ込まれて「何で出来ないのですか?」と聞かれ、私は「苦手な上に勉強していないので」と少し笑いながら回答した。すると今度は「日本人は何で英語が出来ないのか?」と意見を求められた。それに対して、「日本語を勉強しているからではないですか?」と質問で返した。少し興味を持って頂いたようで、話が盛り上がった。私自身の考えは、日本人の英語習得人口率が他国より低いのは「日本が優秀だから」と考えている。植民地化もされず、他国の文化の真似をすることもなく、日本独自のカラーを発色し、在り続けてきた。日本人は英語よりも何よりも守るべき「日本語と日本文化」があるからこそ、英語を後回しにしてきたと考えている。昨今のグローバルというものに関して、少し違和感を覚えているのは自分だけではないであろう。最近では、グローバル化に影響され、英語のレベルを日本全体で高めようという機運も高まっており、小学校(幼稚園か...
出来事

子供から学ぶこと

最近、我が子の成長に伴い考えを巡らせることや思いがけない気付きを得ることが増えているように思われます。多くの大人は自分の知らない物事や世界に対し、少なからず不安感を持つことが多くなるのではないでしょうか。それは知ること、学ぶことが増える程、知らないこと、未経験の領域に対しての不安を感じる傾向にあるからなのかもしれません。未知の領域に対し、自分がイメージする世界観は、実際に起こりうる現実と一致していないケースがあり、そのイメージが、自分が積み上げてきた経験とリンクする世界観を崩してしまうことを恐れているからではないでしょうか。反対に子供は知らないこと、経験していないことが数多くあることもあり、大人が持つ失敗のイメージ、社会人の場合は会社からの評価、自分が仕事として取り組んできたことの成果等とは無関係であることからも、結果や成果はさほど重要ではなく、純粋にプロセスを楽しんでいるように感じられる。我が家でも娘が、至るところに動物シールを貼ってみたり、ぬいぐるみに自身の洋服を着せてみたり、手を伸ばしてギリギリ届くかどうかのものを無理に取ろうとしてみたり、ソファーから飛び降りようとしてみたり中に...
ルール化

選挙権と少年法

先日、公職選挙法改正案によって選挙権を18歳以上に引き下げる法案が成立する見込みであるとニュースになっていました。改正案では、飲食・喫煙などは20歳以上とする民法と、少年法の年齢にかい離がある為、合わせて議論すべきであると指摘されていました。おりしも、その翌週に川崎市の中学生が17歳・18歳の少年たちに殺されるという残虐な事件が起こり、少年法の適用年齢の引き下げについてあちこちで議論が飛び交っています。そもそも少年法の目的は「少年の健全な育成を期す」「非行のある少年に対して性格の矯正及び環境の調整に関する保護処分を行う」となっており、もともとは刑罰を科すことではなく、少年の更生なのです。人間味のある法律だと思いますが、先に述べた川崎の少年刺殺事件や昨今の名大生事件等現代の残虐な事件を見たときに、果たして、この少年法が理想とする効果があるものなのだろうかと疑問を持たずにはいられません。一方、少年法に守られ本当に立ち直り、その後の人生を真っ当に歩んでいる若者も多くいるに違いないと思うと、非常に難しい問題であると思います。しかし、あくまで個人的な考えではありますが、取り戻すことが出来ない大切...
ルール化

一流 その4

今年から新卒採用要綱が変わり、各社も新卒スケジュールを後ろ倒しにされており、例年よりも圧縮して新卒採用活動をやっているようです。より多くの学生を面接したいという想いからか過密なスケジュールが採用担当者を激務にさせているようです。私の友人の一人も、某企業の人事として新卒担当をしております。やはり相当忙しく、スケジュールもかなり圧縮しているようです。先日話をしていたら、このような話題がありました。「面接で厳しい事を言ったら、ネットで晒された。嫌な時代になったものだ。」と。詳しく話を聞いてみたところ、志望動機を確認する中で友人が発した言葉が、学生にその様な行動をさせたのではないかとのこと。そのフレーズとは、「その志望意欲であれば、うち(友人が勤める企業)じゃなくても良いというように聞こえるけど」とのことでした。私は、その言葉で癇癪を起こすことはないと思い、もう一度聞いてみました。そうしたら、言葉は確かに間違いないのだが、少しスケジュールに無理があり、疲れもたまり、態度に出ていたようです。これでは、面接の様相は全く別のものになってきます。学生も暇ではないですし、ましてや志望してきてくれているだ...
ルール化

認識のズレへの気づき

先日、2歳になる息子の保育園の個人面談に行ってきました。家では見ることができない、園内での友達や先生とのやりとりがどんな様子なのか興味深かったので、ぜひ話を聞きたいと考えて参加を決めたのですが…。実際には少々肩すかしの内容でがっかりする結果になってしまいました。お互いの目線が違う、といいますか、保育園の先生方は園のルールの確認と徹底、親に対して「伝えた」という事実を作りたいという場であったからです。先生方は職務を全うしているだけで何の罪もありませんが、保護者の期待値からすると拍子抜けで若干の不満を持ったのも事実でありました。自分が相手にして欲しい事、あるいはしてもらって当然と考えている事が、実際には相手の気持ちとは大きなギャップがあった、というのはよく聞く話です。単純な事ですが、人はそれぞれが意図や意志を持って行動しているわけですし、例えばそれが仕事上の付き合いであれば、なおさら「利害関係」という枠の中で、全ての言葉や行動は自己の利益に強く誘導されているはずです。たいていの場合、ずれている事を前提にスタートしていると思った方がよさそうです。お客様が何を求めているのか、そしてどうやってそ...
ルール化

アナと雪の女王

紅白歌合戦にも出演した、「アナと雪の女王」英語版の主題歌を歌った歌手が、初来日するという。テレビで特集を放映しており、英語版主題歌の歌詞と、対訳が紹介されていた。訳を見て、意外だった。私は洋楽を聴かないので、英語版の歌詞を知らず、オリジナルと日本語版の歌詞は、大体同じ意味だと思っていたが、こんなにも違うものなのかと感じた。テレビでは、英語版の直訳も紹介されていた。それを見ると、英語版の意味を、日本語の限られた字数にそのまま移し変えるのは、無理があると感じた。歌詞の中には、「英語ではこう言っているのが、何故こういう日本語の表現になるのだろう?」と思う箇所がいくつかあり、思わず考えこんでしまった。例えば、下記のような表現だ。A kingdom of isolation / And it looks like I’m the Queen(直訳:孤独の王国 / 私は女王のように見える)→日本語版歌詞:真っ白な世界に / ひとりのわたしThe cold never bothered me anyway(直訳:寒さは二度と私を困らせなかった)→日本語版歌詞:少しも寒くないわ私が思いついた答えは、「...
出来事

塩野七生の政治論

年が明け、そろそろ引越しをするというので、荷物の整理をしていた。ひょっこりと読まないままカバーが掛けられている本が出てきた。塩野七生である。2010年に出版された本だ。思い起こせば会社を設立して間もない頃、読む間もなく過ぎていっていた頃だ。読んでからリサイクルにでも出すか、と思い読み始めたら止まらなくなってしまった。塩野七生独特の滑舌、言い回し、ズバズバと日本の政治家を斬ってゆく。肉食な欲望に冷静な目。正月そうそう、スカッとした。「求めない」で始まる詩をすべて「求める」に替えて書き直していたりするところは思わず笑ってしまった。海外では自分の価値観を問われることが多く、自然にはっきりした意思表示をする習慣ができる。私も日本へ戻って10年以上経ち、いろいろなしがらみ?にもまれ、いつの間にか「和」な感じで人と人の間に立ち、良い意味で物腰も柔らかくなってきたのかもしれない。がその一方、独自の意思・思考というものを日々忘れがちになる。アベノミクスで経済社会情勢が大きく変わる中、昨年と同じ手法では対応できなくなってきている。マーケットニーズも大きく変わっている。このような状況に対応していくにはどう...
ルール化

本音で話せる人間関係

最近、どこかの新聞記事で約20%以上の方が30代後半を過ぎると言いたいことが言えなくなるというアンケートデータを見ました。会社でもセクハラ・パワハラ・マタハラなどと様々なリスクがある為に、自分の発言に慎重になることが増えました。会社の後輩に叱咤激励のつもりで「男なんだからもっとしっかりしなさいよ!」と言おうものならセクハラリスクを覚悟する必要があるほどですよね。この仕事を始めたばかりの頃は、人それぞれの価値観があり、それがどんなに自分では「本当にいいのかなぁ」と腑に落ちていなかったとしても「この方の選択なのだから」と思いを胸のうちに潜め、ご要望のみにお応えすることに懸命になっていました。でもこれは紛れもなく「嫌われたくない」という心理が働いており、キャリアコンサルタントとして伝えるべきことを伝えずに、本当の意味で自分の仕事を全うしていなかったと思います。これは私だけではなく、相手がどう思うかを気にしすぎるために、周囲とのコミュニケーションを恐れ、口を閉ざすことが増えからのように思います。嫌われるくらいなら、リスクがあるくらいなら、黙っておこう。自分自身のことだけ考えるのであれば、黙って...
ルール化

資格より頼れるもの

年始に親戚と会った時の話です。看護師の女性で、もう20年になるベテランですが、2人目の子供が生まれるので近々仕事を辞めるとのことでした。割と軽い感じで話をするので、大丈夫かな?と思いましたが、「まあ、また探せばみつかるから」という返答。なるほど、食べていくに困らない資格を持っているというのは本当に強いものだな…とつくづく思いました。終身雇用が崩れ、絶対安泰と言えるような企業を挙げるのが難い世の中では、究極の安定の一つは「辞めても次がある」という状態を指すのかもしれません。昨年も「この先無くなる仕事、食べていける仕事」のような特集が数多く組まれていました。大体の論調としては、ロボットやIT技術の浸透に代表されるような自動化に伴うもの、人口減少に伴うそもそものニーズの減少、および外国人労働者の受け入れに伴う競争の激化などが、今後消えてしまう仕事に共通したリスクとされています。消えてしまうというのは極端だとしても、自分自身の存在価値を守ることに、皆が必死にならなければならない時代がそこまで来ているという事だと思います。看護師のような国家資格をこれから取得する、というのは現実的ではありませんし...
ルール化

リセット(ReSet)の覚悟

明けましておめでとうございます。旧年は大変お世話になり、誠にありがとうございました。本年もより一層、励んで参りますので、倍旧のご支援を賜れますよう宜しくお願い申し上げます。旧年に引き続き、今年も人材ビジネス業界の変動は激しく、より一層の研鑽や成長が必要になる一年になりそうです。弊社も2010年からの設立で、いよいよ5年目です。まず、今年のスタートテーマは「原点回帰の再徹底」としたいと考えております。5年目を迎え、これまでの日常感覚と認識を刷新するステージに弊社は段階を上げてきたと思います。それと同時に、自分自身の足元を再度固め直し、基本事項の再徹底をルール化としたいと考えております。先に申し上げた通り、業界の変動もあり、転職やキャリアの価値観も日々変化しております。そういう世相に求められるような会社とするべく、またそういう社員でありたいと考え、改めて5年目のスタートは基礎固めを行うと決心致しました。慣れや慢心への寄り掛かりをやめ、新たな自分自身の基軸を作り、良い部分だけが全社に反映できればと考えています。思い起こしてみると、2010年の年末から2011年の年始にかけては、非常に緊張感を...
未分類

案ずるより

卒業して十数年になる学校の同級生から、電話があった。家庭を持ち、働きながら一児の母をしているその同級生は、忙しいはず。彼女から連絡をもらうのは久しぶりだった。話を聞くと、以下のような相談だった。彼女には、在学中、同じクラスで近くの席だったが、親しくなれなかった男の子がいたとのこと。その男の子は、私と彼女の共通の知人なのだが、仲良くなりたいので、会う場を作ってくれないかとのことだった。それで、彼と接点の比較的ある私に電話してきたらしい。彼女は、以前から個性豊かな人だったが、相変わらず面白い人だなあと私は思った。彼女が仲良くなりたいという男性の性格を考えると、場合によっては難しいかもしれないと思ったが、彼に連絡を取ると、意外にも、快く引き受けてくれた。今度、三人で久々に会うことになっている。以上のようなことが最近あったが、公私共に学ぶべきことが多いと思った。仕事でも、私生活でも、人との距離を縮めないといけないことはある。それがなかなか出来ずに悩んでいる人は、私に限らず、少なからずいるのではないだろうか。案ずるより産むが易しというが、相手の懐に思い切って飛び込んでみると、今回のように、道が拓...
出来事

家探しの現場から

もう10年も都内の某区に住み続けています。家族の変化もあり、住環境にもこだわり、子供の教育、家族の将来をふまえて、あとは・・そろそろ資産形成にと家探しをしています。ところが、妻も私も東京出身でもなく大学も外、仕事でこちらに来たのが30過ぎてからということで、東京を実は全然知らない。特に住宅エリアとなると、足を踏み入れる機会がない。住宅街を見学するという事もかねて、色々な電車の路線に試しに乗って何駅かごとに降りて、雰囲気を見たり、不動産会社でマーケットの聞き込みを行ったりと情報収集を行っています。まずは電車内、駅前の雰囲気、人の風格、顔つき、歩くスピード、街の綺麗さ、便利さ、年齢構成等々。そして家に帰ってからは、乗車人数の推移や地盤、職場までの通勤時間、近隣の家賃や路線価、都市計画、人口動態のチェックなどをしています。家を決めるにあたって、必要な情報量が結構多い。一番心に響くポイントというのはもちろん自分の肌で得る空気感、それから、地名の由来などがけっこう面白くて興味が高まります。自然に由来するもの、人工構築物にちなんだもの、歴史に由来するもの・・様々であり、家探しをしている中でも勉強に...
ルール化

Made in Japan(メイドインジャパン)

みなさんは、日本がその歴史から日本各地で聖地があることを御存知でしょうか。たとえば、よく知るところでは、倉敷市がデニムの聖地であることなどはご存じの方も多いのではないでしょうか。先日、「そろそろ眼鏡を新調しないとな~」と思い、プラっと眼鏡屋さんに入りました。その時は、下調べ程度で購入するつもりは全くなかったのですが、親切な店員さんに導かれるままに、どれが自分に合うかと色々な眼鏡をかけて探していました。そのうち、某有名海外ブランドのデザインが候補に上がり、「やや予算オーバーだけど、これかな」と妥協はあるものの、購入しようと心に決め始めていました。そんな中、「これは鯖江の眼鏡なんですよ~」と店員さんに進められ、かけた眼鏡が、これまでの眼鏡とは比べ物にならない程のフィット感に感激!その結果、海外ブランド製品を更に超える金額ではありましたが、完成度の高さに感動し、鯖江の眼鏡を購入してしまいました。デザインを重視するのであれば、某有名海外ブランドの方が格好良かったと思いますが、鯖江の眼鏡を選んでいました。その後、テレビ東京の「ガイアの夜明け」でメイドインジャパンの商品特集しているのを見て、この時...
ルール化

受信と発信

私が以前、実家に住んでいたとき、地元で名士と言われる方と、お付き合いをさせて頂いた事があった。いつもお忙しく、日本各地を飛び回って活躍しておられる方だった。私が実家を出て、離れた地で暮らすようになり、だいぶ経った後、父が亡くなった。そのとき、上記の方から、実家に弔電が届いた。その方と父とはお付き合いがなかったが、丁寧な方だと思った。一周忌を迎えた頃、その方の秘書の方から、お電話を頂いた。ご本人様が、線香を上げさせてほしいということだった。ご指定の日程に、家人も私も都合がつかなかったため、その話はなくなったが、何度も連絡をもらううちに、ふと不思議に思った。ご本人がどういう意図かは分からないし、穿った見方だったら申し訳ないが、地元の人間の家に来ること自体が目的のように感じられたのだ。もしこの受け取り方が実際と違ったら、誰にとっても損な話だと思う。自分を振り返ると、同じことを人にしていないだろうか。人に何かしていただくとき、自分の気持ちを人に伝えているか。気持ちがあっても、正しく伝えているか。そもそも相手を思う心があるか。生きていく以上、働く以上、人と関わることは不可欠だが、何かを伝えたり人...
キャリアについて

黒か白か

このブラック企業というフレーズ。本当によく聞くようになりました。転職支援をさせて頂いている弊社としては、このフレーズについてはしっかり吟味しないといけないと考えています。ブラック企業は、何を基準に認定されるのでしょうか。確かな定義は存在しませんが、統計を取ると下記の項目が列挙されます。●定着度●女性活躍度●評価体系●理念、ビジョン●事業運営上の安全性●社内の人間関係●成長できるかどうか●ワークライフバランス数え出したらキリがないかもしれませんが、大よその話は上記に分類できると思います。たしかに、上記のような事を一切無視した組織は労働意識を低下させ、労働力を社会から減退させる原因になるような理由ですね。弊社でも上記のような企業はご紹介しないように、企業を見る選球眼を高めて、サービスを提供しております。ただ、最近ではこのブラック企業が独り歩きし、上記に類似するような事例があった瞬間、ブラック認定となるような、過剰意識が世の中に蔓延しているように感じます。会社組織の運営もボランティアではありません。存続をかけた競争を常に行っている、いわば戦場です。そのため、スポット的には過剰労働になる側面な...
ルール化

休み方の作法

皆様、お盆はどのように過ごされたでしょうか。ご実家に帰られた方、少し遠出をされて羽をのばされた方、様々だと思いますが、しっかりとお休みを取られて無事に仕事に復帰されていれば何よりでございます。(まだこれからの方は楽しみが残っていますね)。ここ最近、また、「休み」についての議論が盛り上がっている気がいたします。聞き飽きたテーマかもしれませんが、日本人は働きすぎである、欧米をお手本にもう少し上手に休むべきであるというような内容がその議論の柱になっています。実際に、ある調査では日本で働く人の有給取得率は4割少々くらいとの事で、会社から与えられた休みの半分以上の日数を諦めていることになります。理由としては周りの目が気になるという「うしろめたさ」だったり、自分が果たさなければならない「責任感」など、会社環境や立場によっても様々だと思いますが、基本的に日本人は主体的に休みを取ることが苦手だとされています。端的に言えば、休みを取ることがネガティブなイメージに結び付きやすい、という事だと思います。その結果、周囲を見ながら「空気を読んで」自分の休みを取ったりスケジュールを組んだりするので、右にならえ、一...
ルール化

真の仕事人~プロの仕事とは~

最近、舞台にはまって月に数回、舞台鑑賞することが習慣化しつつあります。最近観た「ミスサイゴン」というミュージカルでは「これぞ舞台の醍醐味」というのを味わうことが出来ました。作品自体は以前にも観たことがありましたが、今回は新演出版ということもあり、ヘリコプターや爆竹の爆音などリアルを追及したスペクタクルな演出に、完ぺきなミスサイゴンの世界観を感じました。しかし、今回一番魅了されたのは、キャスト一人ひとりのプロとしての気迫に圧倒され、生で味わう醍醐味と感動を得られました。キャストの中でも、市村正親氏のエンターテイナーとしてのプロフェッショナルさに感動しました。ミスサイゴンと言えば、1980年代から世界中で上演され続けているミュージカルの定番です。歴史ある作品にも関わらず、アドリブや笑いを混ぜて役を演じている姿を見て、驚きとともに、偉そうで恐縮ですが感心しました。ただ芝居をしているだけでは、映画館と同じですが、生の観客を前にした舞台だからこそ、観客を巻き込んだ笑いや涙の一体感を作れる。それこそが、舞台の醍醐味のように思います。演じている市村氏から「今、この場にいることを楽しんで欲しい」という...
ルール化

組織の中での働き方

ドラマ「半沢直樹」の大ヒットに続いて、池井戸潤氏の小説でドラマ化された「花咲舞が黙ってない」が高視聴率で、最終話を終えた。銀行を舞台とし、主人公の花咲舞が“臨店班”として各支店で起こる問題を解決していくドラマである。「お言葉を返すようですが」と上司に対しても、真正面から立ち向かっていく姿が、幅広い世代から支持を集めたようである。最終話では、理不尽な処遇で、出向となった行員と、その家族との別れを行ったあと、花咲は「働くって何なんでしょうか。」と、問いかける。銀行員としての在り方、会社組織の中の一員としての在り方に、疑問を持ち、上司に問いかけたシーンは印象的であった。ドラマのみならず、書店でも、こういった「組織の中での働き方」をテーマにした書籍は多く、人気も高いようである。自己啓発本や、できる会社員になる、といった個人を視点にしたものではなく、会社員としての働き方そのものを見直す、といった内容のものや、会社に使われない働き方を提案するものなど、さまざまな視点から「組織の中での働き方」について考えさせられるものが、増えてきたのではないかと思う。会社の一員だから、振り回されても仕方ない、と考え...
ルール化

求人票

求人票は、多くの方が、ご覧になったことがあると思います。人材紹介会社では、求職者様に、求人をご案内するとき、求人票を、提示します。弊社でも、もちろん作成しておりますが、これが、実に、奥の深い代物です。まず、字数制限があります。求人票の表面には、事業内容の欄と、会社特徴の欄がありますが、それぞれ、制限字数が2,000字となっています。企業様から伺った、こんな点も、あんな魅力も、盛り込みたい……と思っているうちに、制限字数を超えてしまうことは、珍しくありません。そのため、内容を削らずに、字数を削るため、頭を悩ませることになります。また、それぞれの欄に関して、横80字×縦38行という制約もあります。いたずらに情報を詰め込んで、良い求人票になるかというと、決してそんなことはありません。上記のスペースに収めながら、読みやすくするため、適度に、空白や改行も入れ、箇条書き等も使う必要があります。ある音楽評論家は、モーツァルトを例に挙げて、「真の芸術家は、制約を逆手に取って、名作を生み出す」と言ったそうですが、もちろん、私のような凡人には、遠い世界の話です。なんとか、企業様から伺った話や、調べたことを...
ルール化

材を持って財を成す

つい先日、塾講師をしていた時代に勉強を教えていた当時の生徒だった方から、Facebookを通じて連絡がありました。頭のキレも良く、もともと勤勉な姿勢と意欲を持ち合わせていたことから、あっさりと有名大学に決まり、労せず学生生活に突入した生徒でした。その生徒からの質問で思い出したことといえば、授業中に「こんな事を知って何になるのか?」という純粋な質問でした。生徒に対しては大学に合格するため、という答えで良いのですが本質的な回答になっていないと感じていたことを思い出しました。知性や教養といったものは知ったからといってどうなるものでもない。ましてや、大学合格を果たした後であれば、得たものは水に流すというこの国において、一過性の知識などは何の役にも立たない。そう思えてしまうのかもしれません。ただ、自分の中では「知識(学術的なこと以外においても)は生きるために必要なことではない」という定義があります。「知識というのは豊かになるために必要なことである」と考えています。最低限度の生活を営む程度であれば、そんなに知識は必要ないでしょうし、むしろ知らない方が純粋に楽しめることが多いような気もします。教養は...
キャリアについて

思わなければ何も始まらない

今週末から、いよいよブラジルワールドカップが始まる。オリンピックをしのぐ世界最大のスポーツイベントであるサッカーの祭典を前に、日本でもお祭り気分が高まっている。一説では経済効果として2兆円などとも言われているが、それはさておき、1998年以降日本は連続でワールドカップに出場しているので、4年ごとの恒例行事と言っていいくらい、一般的に定着したイベントになったと思う。私個人的には、ホスト国でもあり過去の自国開催時の敗北の呪縛から解き放たれたいとするブラジルに優勝してほしいと思っているし、それが大多数の思う順当なシナリオだと思う。もちろん、日本も応援してはいるが、そのレベルとしては「できる限り頑張ってほしい」というのが実際のところだ。ちなみに、とある調査によればブラジルの優勝オッズは4倍で出場国中1位、対して日本は126倍とのこと。スポーツの中では比較的番狂わせが起きやすいと言われるサッカーにおいても、さすがに現時点で日本の優勝を本気で応援している人はほとんどいないのではないだろうか。時にサッカーは、戦術・戦略という文脈で語られるときに、ビジネスの世界と重ね合わせられることがある。サッカーは...
キャリアについて

バナナときな粉

この4月から娘が保育園に行き始めた。最初は泣いていたらしいが、もう慣れたようで楽しく通っている。行き始めてすぐに保育園から言われたのが、食べられる食材が少ないこと。食べてもまずそうな顔をして「ぺーっ」としている。食べたことがあるけれど食べられなかった食材を克服しようと、妻がいろいろと試行錯誤していた。バナナも食べなかったし、きな粉も食べなかった。でもどうやって思いついたのか知らないが、その2つを組み合わせて食べさせてみたところ。なんとぱくぱく食べているではないか。単品ではダメだったのに…。恐らく、バナナは青臭いし、きな粉はまったりしすぎていたのだろう。でも、2つを組み合わせることで、娘にとっては美味しい一品となったらしい。青臭さとまったり感、その両者のとんがった部分、個性のある部分がお互いに消し合うでもなく、調和したのだ。陰陽の☯図のようである。このハーモニーは人間関係にも当てはまると思う。結婚はまさにその典型である。一生を共に過ごすわけだから、調和がないと続かない、かといって同調ばかりでは学びもない。「バナナ」と「きな粉」の関係でないと続かないのではないか。私は妻の戦略的思考に支えら...
キャリアについて

開花の先を見据えて

厳しい寒さに耐え、やっとのことで膨らんだ蕾から咲いた途端に、春の嵐が薄紅色の花びらを散らしていった感のある今年の桜だが、同時に新年度が始まって、世の中にも蕾から花を咲かせようと、意気込む若者の姿が目立つようになった。経団連の自主ルールに基づき、4月1日から個別の採用面接が解禁になり、2015年春に卒業する学生達が志望企業での内定を夢見て、時に地方からか、重そうなスーツケースを必死に引いて、スマホの地図を確認しながら、きょろきょろ辺りを見回している姿を見ると、心のなかでエールを送ると共に、本当に自分にあった企業に入社出来る人はどのくらいいるのかなと、感傷深くもなってしまう。メディアでも報じられているが、直接話を聞いてみても、どうやら今年は「当たり年」とのことで、膨らみ始めた景気回復への期待とともに企業側の採用意欲はかなり高いらしい。某大手就活サイトは前年度に比べて、掲載企業数が1.5倍になったとのことで、ある程度の規模の企業は、団塊世代の退職に伴う実需と、景況感からの先行きへの投資の側面で採用数を増やしているのだろう。また別の大手就活サイトでは、膨大なエントリー数を煽り、就活生をむやみに...
出来事

増税と中途採用動向

消費税が8%に上がるということで、増税前に細々とした買いだめと今考えると不必要だったのではと思う衝動買いもしてしまいました。直前にミネラルウォーターをネットで購入したのですが、届いたのが今週末という増税後の買い物となってしまったものも・・。増税後の週末に銀座へ買い物に行くと、増税後の反動なのでしょう、高級ブランド店でショッピングを楽しむ人は疎らでした。また、イトーヨーカ堂などの大型量販店もお客さんはいるものの、カゴの中身が少量の人が目立ったように思います。このまま国民が支出を控え続けたら景気はどうなるのだろう・・と少々不安になりますが、実際、今後の消費の行方を左右する肝心の現金給与総額はほとんど伸びておらず、大手自動車メーカーなどではベースアップをしていますが、多くの経営陣はこの景気の行き先を慎重にみているようです。中途採用市場では、2020年オリンピック需要や復興需要などによる建築・不動産などの業界では人材不足が課題となっていますが、弊社が特化している食品・化粧品を含めた消費財業界においては、増員傾向にあると見ているものの、設備投資や研究開発への投資、増税後の価格転嫁を抑えるためのコ...
感動したこと

女性の皆様(妻含む)から学ぶこと

もうすぐ1歳半になる我が家の息子について、先日私と妻との間でちょっとした意見の食い違いが生じました。簡単に言えば、「教育について親が何かアクションを起こすタイミングはいつぐらいからが妥当なのか?」というテーマでした。わりとのんびり構えている私はしばらく先でいいのではないかと話したのですが、妻は今からでも何かできることがないか、そう考えていた様です。この4月から保育園に預けることがようやく決定して妻も職場復帰することもあり、今のうちに話し合えること、考えられることについて整理しておきたいという気持ちがそうさせているように思えました。妊娠してから実際の出産、そしてこれまで1年半の子育てに集中してきた子供中心の生活から仕事に復帰することの不安と期待感、さらに子育てとの両立などを現実的に考えると、少し焦りにも似た感覚があるのだと思います。特に私は生活が不規則であり、平日はほとんど子育てらしい子育てに参加していないのが現状としてあるため、事実上戦力外としての扱いを受けております。そんな状況で自分が仕事に復帰したら子供のことはどうなってしまうのか、妻としては当然の不安感だと思います。やはり、仕事と...