出来事

サクラサク

大学の通知に使われている(使われていた?!)、いわゆる「合格」の代わり言葉です。その反対が「サクラチル」のようであり、「不合格」よりも少しくだけた表現になっているようです。今回は暦の並びが珍しく9日間の連休となったので、過ごし方の選択肢は例年よりも多かったのではないでしょうか。Uターン、海外旅行含めて行動的になったご家庭は多かったようです。少し元気のない日本でしたので、アベノミクス後の大型連休で経済が回るような契機が来て、法人・個人・自治体も賑やかな連休だったようです。経済的にもサクラサク現象が起きたことは非常に喜ばしいことです。年の瀬にアベノミクスという追い風が出てきたことで年末年始は大盤振る舞いをされた方も多かったようです。皆さん大いにリラックスした分、今度は仕事に精進できそうです。と言いたいところですが、良く耳にするのは仕事始めが億劫であるという内容です。仕事は楽しいことばかりではありませんが、総じて楽しまなければ億劫になるだけです。仕事が億劫というのは、ひとえに仕事がサクラチル状態になっているからではないかと感じ得ます。個々人の苦手分野を徹底的に見つめて、自らを立て直し・奮い立...
出来事

不確実性の時代に働く

師も走る12月。あっという間に1年が過ぎ去ったことを感じながら、時折、今年がどんな1年だったかを振り返る機会も多くある。スラングに近い用語であった「ブラック企業」という言葉は、今年1年で広く一般に認知をされ、企業のイメージを表現する際にブラックかブラックではないかは、1つの基準とまでなっている。また、「ブラック企業」というネガティブな認定をしようという動きもある中で、働きやすい「ホワイト企業」という言葉を広げるような動きも、厚生労働省や一部の有識者の中から声も上がっている。非常にセンシティブな問題だがブラック企業の定義というのはなんなのだろうか。様々な評論家や、有識者、経営者が意見を述べていることなので、ここでは細かい定義は控えておくが、やはりその企業で働く人が労働力を搾取されていると、感じるならばそれはブラック企業なのかも知れない。「ブラック企業」という言葉がこれほどまでに世間に広まっていったのは、終身雇用モデルの崩壊と相まって、自分の今のまたは将来の就労環境に、どことない不安を感じる人が増えているからであろう。また、会社を俯瞰的に見て、他社と比較できるような環境が整ってきたというこ...
キャリアについて

雨が降ってきちんと固まる関係か?

先日、私の住んでいるマンション階で不審者が侵入したため、警察の方が来て住民から事情を聴いて回っているのを見かけました。割と治安は良いエリアであり、めったにこういう騒ぎは起こらないため、周辺の住人の方も皆不安な面持ちで状況を見守っていました。最終的には大きな事件に発展しなかったのでよかったのですが、最近は今までの常識を超えた犯罪も起こっているので、防犯意識を高めるきっかけになりました。実は、それにも増して印象的だったのは、普段はほとんど顔を合わせることもなく、深い付き合いをしていないご近所さん同士ですが、こういう事件が起こると一気に連帯感が高まるという点でした。私のマンションは築年数が40年くらいのマンションなので昔から住んでいる方も多いのですが、それゆえに住民全体が高齢化している状況もあり、あまり接点を持つことがないのが現状です。そのため、一度もお会いしたことがないご近所さんというのも実際には多くて、この出来事で初めてどんな人が住んでいるのかを知ったという家がいくつかあったくらいです。そのような状況なのですが、一人暮らしのご老人には「何か困ったことがあったらすぐにうちのベルを鳴らしてく...
出来事

人を気遣う心の余裕

知人のお子さんが入院しているため、時々、お見舞いに行くことがある。その病棟は、長期入院している患者さんが多く、人生模様が垣間見え、考えさせられることが多い。入院が長引くと、心の余裕を保つのは容易なことではないようで、また、入院したばかりの患者さんは、現実をなかなか受け入れられず、動転していることもある。私もそうでした、と知人は笑って話すが、私がもし同じ境遇だったら、この人のように、笑って話せるだろうか、と考えさせられた。そんな中、印象的だったのは、隣の病室にいた、ある夫婦の会話だ。奥様は、生んだばかりのお子様が、手術の必要な状態になり、すこし精神的に動転していた。旦那様は、西洋の方で、辛抱強く奥様をなだめ、奥様や医者の話を深く聴き、次第に奥様の様子も穏やかになっていった。外国の方だが、日本語で話し、まるで禅僧のような面持ちで、日本文化に適応しようとしておられる様子が感じられた。そんな様子を見て思った。人を気遣うのは、心の余裕なのだと。一生懸命やっているがうまくいかない、という悩みを転職者の方から聞くことは多い。私もそうだったし、今もそういうことがある。そんなとき、私は、一生懸命やってい...
出来事

継続・・・・好きであること、楽しむこと

最近、学生時代に熱中していたバドミントンを改めて趣味で始めることとなった。社内で同様に学生時代、真剣に打ち込んでいた同僚と何となく始めてみようかという程度であったのだが、久しぶりにやってみると「部活」とは違ってかなり楽しめるものであった。「道具」から入る私はラケット、シューズ等も揃え、今では平日の夜1日、土曜日のお昼に1日、週に二日、汗を流すようになった。コートが会社の近くなので、土曜日面談希望のお客様などにも対応が出来るようになり、ON/OFF充実した日々を送っている。そもそも大した技術を持ってなかったのですが、下手なりに楽しんでいますし、勘を取り戻しつつあることと、上達することに手応えを感じています。自分なりに何故、楽しめるのかを分析してみたところ理由は下記3点にあると思われる。①そもそもゲーム自体が楽しい⇒ゲームを繰り返すことで技術面、メンタル面、戦略思考が高まること。自らの能力が高まることが実感出来て嬉しい。②ダイエット?⇒スポーツジムでの単純な動きよりも、ゲーム性があることにより長時間楽しみながら行える。③共通の趣味を持った新しい出会いがある⇒昔私と同じように部活、サークルで...
ルール化

一流 その3

一流になるというのは早々簡単なものではありません。「言うは易く行うは難し」の通りです。一昔前では、一流と称されていたホテルが偽装食品という事例が連発しています。見せかけの応対だけ「一流」とあっても、本質が二流以下では話になりません。画竜点睛を欠くというよりも、見かけ倒しという印象です。一流になるというのは前述の通り、非常に難しいと思いますが、実は毎日の小さな積み重ねが一流の第一歩なのであると感じています。イチロー選手も一流野球選手ですが、何が一流であるかというと「毎日欠かさないトレーニング」です。ビジネスマンの一流とは、どの様な像なのかを一生懸命考えてみると、計算が早い、金儲けが上手、絵空事を公明正大に言う、などなどの要件ではないのです。毎日していること、人が喜ぶこと、当たり前のこと、が行動原則として幹にあることではないかと感じます。人間は怠惰な生き物です、上記の行動原則を行うには必ず必要な意識があります。それは「気をはって、周囲を見渡し、自分が出来ること」を常に行うという意識です。そして何よりも「誠実であり続けること」だと思います。これが難しい!キレイ事ばかりが通用する世の中ではあり...
ルール化

日常の中の非日常的なできごと

今やインターネット広告市場は約8700億円の市場となり、スマートフォンの普及も手伝って拡大基調にあるそうです。消費者一人ひとりの購買行動を分析し、届けたいターゲットにピンポイントに情報を届けるOnetoOneマーケティングという言葉も当たり前のようになりましたよね。そんな中、今日弊社のビル前を「チン・ドン・チン・ドン・チン・ドンドン♪」とチンドン屋らしき音が聞こえて来ました。思わず同僚と一緒に窓を開け、音がする方を見降ろすと、カラフルな衣装をまとった3人のチンドン屋さんが「おいしいよ~、おいしいよ♪」と言いながら、周囲の通行人にビラを配りながら最近新しく恵比寿に出来たもんじゃ屋さんの宣伝をしていました。何となく懐かしさを漂わせるアナログな広告活動にも魅力を感じましたが、宣伝カーと似た「注目」が集まる広告手法に「ほぅ」と興味を覚えました。「何故、人々が注目するのだろうか」とふと考えてみると、「非日常的」であるからだとシンプルな答えに行きつきました。チンドン屋の話しから私の連想は続くのですが、、非日常とは日常を意識しなければ、見えてこないものでもあると思います。例えば、昨日の朝は咲いていな...
キャリアについて

自信とたてがみ

先日、NHKの番組でアフリカのライオン特集をやっていた。サバンナで生き抜く「百獣の王」と讃えられているライオンの厳しい成長の過程を描いていた。番組の中で興味深かったのが、どのような雄ライオンがモテるのかという実験があった。実は成長した雄ライオンは、1歳半程で群れを追い出され、その後、サバンナを放浪し2-3年後に何処かの群れを奪いそこを自分の群れとするという。その際に魅力的な雄は、群れの雌ライオンから受け入れられることが出来るのだが、雌ライオンに取って果たして、魅力的な雄ライオンの要素とはなんなのかというのを明らかにするという。その秘密はたてがみにあるという。ライオンのたてがみは、王者の象徴として古くから人間の儀式などにも取り入れられてきた、強さの象徴だ。あのたてがみが黒ければ黒い程、雌に取って魅力的な雄ライオンに映るという。では、どうすればたてがみが黒くなるのだろうか。これはアンドロゲンという男性ホルモンの働きによるものと考えられていて、この分泌が活発になればなるほど、黒っぽくたてがみが変質していくらしい。そして、アンドロゲンという男性ホルモンは、戦いや障害に打ち勝ち、自分に自信が湧い...
ルール化

ペーパードライバー

東京に住んでいる限り自動車を所有する必要はないと考えていた私だが、最近考え方に変化が生じている。その理由は単純に子供ができたためだ。1歳になった子供を外に連れ出す際、電車での移動がメインとなるがどうしても長距離は難しい。バスもしかり。タクシーはやはり非現実的だ。とすると、自家用車ということになるのだが、私はいわゆるペーパードライバーであり、できれば乗らなくて済むようにこの十数年過ごしてきた。そんな私がレンタカーを借りて何とか運転に慣れようと努力をしている。子供が生まれなければ考えもしなかっただろう(運転は今でも怖いが…)。運転免許があっても自動車を持たない人の理由は様々だと思うが、私の場合は事故を起こす危険性と維持費を支払った上で得られるメリットが少ないと感じていたことによる。しかし、子供が生まれ、メリット・デメリットの判断軸そのものに変化が生じ、それまでは存在しなかった選択肢が加わった。実際、動機はともあれ、慣れれば慣れるほど運転は楽しくなるものであり、もっと前から乗っておけば良かったという後悔の念すらある。何かのきっかけで思考や選択肢に広がりが生まれ、行動が変化する事はよくあるかも...
ルール化

ギブ・アンド・テイクを超えたもの

高校を卒業したのはもう十数年前になるが、その高校の卒業生が集まる会があったので、行ってきた。幅広い学年の集まる交流会で、上は40代後半の方から、下は就職活動を始めたばかりの学生さんまで様々だった。この会は、数年目を迎えるそうだ。今年は百人近く集まり、会場では、親子ほど年の違う人同士が、楽しそうに話し、活気があふれていた。二次会、三次会まで盛況だった。会の終わりに、それぞれの参加者から一言、という時間があった。20代の参加者は、どちらかというと、「私はこのようなことをやっています」など、PR的なものが多かった。一方、40代前後の参加者は、余裕があり、「年の差を超えてお互いにふれあうようにしてください」と言ったり、他の交流会(女子会・オフィシャルな同窓会など)のアナウンスなど、他の人を世話するような発言が多かった。そういった方が若手を見守る眼差しは、なんとも言えないあたたかいもので、私も将来そんな人間になりたいものだとしみじみ思った。そういった、他の参加者を世話するような姿勢の方を見ていると、自身が満たされたから人に与えているのではなく、人に与えてきた結果、めぐりめぐって自分に返ってきて、...
ルール化

一流 その2

前回、「電話の切り方」についてお話をさせて頂きましたテーマです。今回気になるのは「メール文章の文末」です。メールが日常的に用いられるようになってから久しいですが、しっかりと文末まで配慮を欠かさず作成されていますでしょうか。時折、お見受けするのは要件だけを伝えて、飾り言葉や枕詞を用いず、非常にドライに映るメールです。要件を伝えるだけ伝えて、一方的に文章を切るのは相手に嫌な思いを抱かせるのではないかと感じ得ません。元来、日本には「フミ」という手紙があり、そこには送り手の感情や考え、気持ちなどが良く表れていたようです。受け取り手も送り手をイメージして読むから、手紙という二次元のツールであっても、遠く離れたお互いが立体的になるのです。昨今、利便性が高まった背景からか、このような情感を伝搬する意識が薄れてしまっているように感じます。電話は対面/口頭、メールは紙面とありますが、システムが変わっただけで基本的に人と人とのやり取りに関しての変更はありません。簡便なツールになったとしても、相手を慮る気持ちや思いは大切ですし、必要です。要件だけを言い放って、一方的にシャットアウトするというのはいかがでしょ...
出来事

意識が働かせる出あい、お別れの大切さ

人は、いとも簡単に新しく人と出会う。仕事でもプライベートでも、携帯やメールの交換をすることで容易にコンタクトが取れるようになる。便利である反面、「別れ」というイベントが軽んじられる傾向になってきていることを感じている。人と出会った本当の意味は、別れる時にわかることになる。もしきちんと別れていなければ、出会いの目的は達成されていないといっても過言ではないだろう。SNSを通して、昔の「つながり」と連絡を取る人が多いというのも、きちんとした別れを終えてなかったからではないだろうか。人と別れるのは、何らかの概念との別れを意味する。~であった自分との別れ、~という価値観との別れではないだろうか。「別れ」は、より自分を新しい自分に導くための道具であり、それが新しい価値観を形成し、新しい人生が始まる。換言すれば、「別れ」なしに次の自分は永遠にやってこないのではなかろうか?先日、ちょっと時間ができたので、メールアドレスや住所録の整理をしていた。そう、恐らくこの先連絡を取らない人とのお別れである。もちろん昔の知人、取引先、元同僚も含まれる。昔の会社、というのは、以前自分が良かれと思っていた価値観を代表す...
出来事

オフィス移転します

9月9日(月)より新しいオフィスへ移転致します。現オフィスから徒歩1分位離れたオフィスビルです。今日はちょっと個人的な話しになってしまいますが、ご了承いただければ幸いです。ご存じの方も多いかと思いますが、株式会社コアは2010年にマンションの一室からスタート致しました。ご訪問くださる方は、普通のマンションと同じように、扉前でピンポーン♪とチャイムを鳴らしていただく必要がございましたので、オフィスの建付けに驚いてチャイムを鳴らす前に来た道を引き返された方も多かったように記憶しております。(苦笑)東日本大震災もこのマンションの一室で体験しました。古いビルなので、倒壊するのでは?!と思う程の揺れだった為、不安で胸が震えたのを覚えています。その後、マンション部屋が手狭になった為、同ビルのオフィス棟へお引っ越しし、社員も徐々に増え、ちょうど3年ほどの時間をcores(社内用語でコアメンバー全員を指します)と共にここで過ごしました。そんな私たちにとって、今回のオフィスビルに引っ越しする意味は、見かけよりも大きい出来事です。私たちは、多くのことを毎日出会うご転職希望者の方々・クライアント企業様から学...
ルール化

内定を越えて

「やりましたね、内定です!」この言葉をお客様に伝えることをモチベーションに、日々がんばっているエージェントは多いと思う。もちろん私も同じ気持ちを持つ一人だが、一方で、内定したという事はエージェントの役割も一区切りつくことになるため、寂しさのようなものを感じる事もある。ニュアンスとしては「ご卒業される」という表現が一番近いだろうか。人材ビジネスの中でも、紹介業というのは短期間で出会いと別れを繰り返す仕事だ。ご登録いただいてから転職されるまでは平均的に数か月ほど。早い方は数週間というケースもある。とはいえ、決してお客様との関係性が薄いわけではなく、キャリアの話をするためにかなり核心に触れるお話をしていると思う。そもそも個人情報である履歴書や職務経歴書を堂々と机に広げながら、お客様の現在、過去、未来にについて短時間(主に初回の面談)で濃密なコミュニケーションをとって次の一手を考えるには、表面上のやりとりだけでは絶対にうまくいかない。それは、お客様の重要な個人情報に触れる、という意味にとどまらずご本人の思考や苦悩にまで入り込んでいるからであり、だからこそこちらも真剣にお話をお聞きしている。おそ...
ルール化

誰が為に生きるのかということ

昨年、弊社で転職をなさった30代前半の男性の営業マンのお客様から、興味深い話をお聞きした。前職では『誰よりも一生懸命仕事をしているが結果に結びつかない』というお悩みがあったが、現職で転職後、大活躍できるようになった。そのきっかけとなったのが、現職の社長様で入社時のオリエンテーションでその社長様のお話をお聞きになり、意識を変えることで『仕事観』『人生観』が変わったとのことだった。そのお話は非常にシンプルなものだった。たった一つの質問である。『君は何のために仕事をしているんだい?』++++++++++++その彼は、その質問に『会社の売上向上とその中で自身の立場を上げて行くこと』と答えたそうです。また、その為に朝早く来て、昼休みも妻の作った弁当を10分で食べて、深夜遅くまで働き、土日も顧客先に出向いて必死に働いてきた旨を話したそうです。すると、その社長様が『そうなのか?それは凄いね。でも弊社に入ったからには、少しだけ考えを変えてほしい。これからは、会社のためをお客様のため、自身のためを家族のために考えて仕事をしてください。会社のことはそれが出来るようになれば、解るはずだから・・・』その営業マ...
キャリアについて

人生行路

帰省や静養など、先週のお盆期間の休みを利用して旅行に出かけられた方も多いと思う。観光旅行や、綺麗なビーチリゾートや避暑地などそれぞれのスタイルで、旅行を楽しまれているかと思うが、転職活動と旅の共通点がいくつかあることに気づいた。転職活動で、我々のような人材紹介会社をご利用頂く、これは旅行代理店に例えられる。最近ではネット上だけでオプションや日程を選んで完結することも増えてきたが、行き先の希望や予算、プライオリティを伺った上で最適なプランをコーディネートする。転職においては、ご希望の業界・業種・職種などを伺い、給与やワークライフバランス、企業の成長ステージ、勤務地など、いくつかの要素の中で重視されるものをお伺いする。企業においての採用面接、これはある意味、旅行そのものであろう。普段の勤め先を離れ、新しい企業に夢や期待を持ち、面接に臨む。もちろん自分に相応しい会社かどうかを見極めるという部分もあるだろうが、新鮮さを持ってその企業を見ると良い部分のほうがより多く目に付く。観光地において現地に住んでいる方は、珍しくないものやありふれた日常として捉えているものを、旅行者は写真を撮ったり、感動した...
出来事

テーマ「一流」 その1

メールやLINEなどでのコミュニケーションが頻繁になされておりますが、ビジネスの環境においては、皆さん、日常的に電話を使っておられるかと思います。用件だけのコミュニケーションを行い、電話を切ることになるのが一般的ですが電話を切る際、どのようにしておられますか?意図しない営業電話であったり、お叱りの電話であったり、回答が難しいようなご質問もあったりと、日々、電話の内容は様々だと思います。通話を終えた後も、心地よい電話ばかりではなく、時には嫌な気持ちにさせられるような内容も当然あると思います。しかし内容がどうであれ、態度や言葉に出てしまうのは、感心出来ることではありません。よく、直面するのは、言葉は非常に丁寧な方でも電話の切り方が雑な方。非常に多いです。そこまで気が回らないのか、面倒な電話を受けたやり場のない怒りなのか、急いで電話を切り、他の仕事をしたいのか?詳細はわかりません。弊社においては、相手が電話をお切りになるか、会話を終えて3秒後に静かに受話器をおくルールがあり、その為か、コンタクト相手の耳に受話器を切る「ガチャ音」が結構耳に響くということを目の当たりにすることが多くなりました。...
出来事

GAP YEAR

妻がもうすぐ出産を迎える。日に日に大きくなるお腹に話しかけるにつけ、一体どんな人格、個性を持った子に出会えるのだろうと想いを巡らせている。人間、生まれる前から何らかの人格を備えてこの世に出てくるのだと思うから。その個性をどう見つけるのか、伸ばせる環境を整えることができるかどうかは親の役割ではないだろうか。妹の旦那がある日LEGOをやったところ、芸術的な巧さだったという。現在サラリーマンの彼は、別のきっかけがあれば空間能力を活かす仕事に就いていたかもしれない。あるイタリア人の友人は、「音楽もやった、建築もやった、スポーツもやった、でも、言語学が一番楽しかった、だから大学に来た」と、当時目をキラキラさせて言っていたが、現在彼女は言語学のドクターである。個を追求し尽して見つけた自分の人生、きっと楽しいに違いない。「dovere(義務)からではなくvolere(望み)からやるんだよ」と彼らは言う。それに比べ日本の学生は、単に大学に行った方がなんとなくいいから、専攻も真剣に考えている風でもなく、偏差値の高いところで受験しやすそうなところを選んだ、なんて人が多いように感じる。楽しそうにその学問領域...
ルール化

接客のあり方

日ごろ受けている「接客」から学ぶことが多いことに気づかされます。感動するほど素晴らしいお料理を出すお店なのに、店員さんが非常に残念なケース。お料理は特別なことはないが、店員さんの心遣いが感動的なケース。どちらのお店のリピーターになるかというと、個々の価値観はあるかと思いますが、個人的には後者の方に軍配が上がります。先日も、とある化粧品メーカーの美容部員さんの接客から学ぶことがありました。化粧品を購入する際、いつも使用している定番を買うので、最近はいちいちカウンセリングを受けずに、商品だけをその場で購入して終了することが多い。(男性の方がご存じないかもしれませんが、商品説明をしながら、化粧を落としてスキンケア・メイクアップもするので美容部員さんのカウンセリングは30分位かかるのです!)その日はたまたま時間に余裕があったこともあり、「季節の変わり目だし肌の調子を見てもらおう」と声をかけられたままにカウンターに座って話を聞いてみることにしました。私の担当をした美容部員さんは、(失礼ですが)美容部員の割に年齢が上の方で、その上美容部員としてもまだ間もないといった手つきでした。早口の弾丸トークだ...
ルール化

継続の秘訣

キャリア勉強会の一環で、弊社のご登録者様に、英語の研修を行わせて頂いている。いつも熱心に宿題や質問をしてくださるので、こちらも嬉しくなって、満足していただきたいと思い、つい授業に力が入ってしまう。いつも手ごわい相手だと思うのが、受講者様を含めた日本人の多くの方が持つ「自分はいくらやっても、英語なんてできるようにならないんじゃないか」という思いの強さだ。理由は明白だ。日本の教育システムの中で、しっかりした成功体験を積む機会がなかったからだ。これを払拭するために、どうすればよいのかと、日々、考えている。自信をもって申し上げることができるが、上記の信念は、無根拠でしかない。語学は、「したことが必ず報われる」という、非常にまれな分野なのだ。例えば、未経験のアイススケートを私が始めて、いくら練習を積んだとしても、トリプルアクセルをできるようにはならないだろう。しかし、語学は、学習の仕方と、負荷のかけ方と、継続期間さえ合っていれば、必ず実務レベルまで達する。なぜ必ずできるようになるか、例えば下記の文。This is a pen.理解するプロセスを分解すると、下記のようになる。≪単語≫1.This:...
ルール化

人のふり見て、わがふり直せ

最近、肩こりと腰痛にひどく悩まされるようになった。おそらく、子供を抱いたりあやしたりする際に、変に力んで体に負荷がかかっているためだと思われる。どうにも良くならないので、久方ぶりに近所にあるマッサージ店をいくつか試してみることにした。駅中にある好立地のあるお店は筋肉を揺らしながらやさしくもみほぐすのが売りで物足りなく感じ、直営のマッサージ学校を経営しているお店は、その卒業生が力まかせに揉むのが特徴で痛すぎる、最近できたばかりのお店はやたらと話しかけてくるため精神的なストレスが増加するし、少し家から離れた場所にあるお店は仕上げにプロレス技のようなアクロバティックな態勢でしばらく放置される…など、効果のほどはさておき、もはや何をしに来店したのかわからないくらいのお店も多く、それぞれは、自己満足で効用を確信しているのだろうが、私は二度と利用しまいと心に誓った。利用する側からすると、お店に入って実際にサービスを受けてみるまで何が飛び出すかわからないという、非常に怪しく当たり外れのある世界であることを痛感した(当然、良いお店もたくさんあると思います)。よくよく考えると、人材紹介会社も利用する側の...
ルール化

仕事に克つ

興味深いネットのコラムを見た。クエンティン・タランティーノ、日本では『キル・ビル』などで知られる、細部まで作りこんだ映像とマニアックさで有名な映画監督だ。彼のチームは撮影をシーンの撮り直しになったとき、「シーンを撮り直します。」「なぜなら~?」とタランティーノ監督が問うと、「映画が好きだから!」とチーム全員で答えるという。実際の動画もyoutubeにあるということで興味の有る方は見て頂ければと思うが、これを本心でかどうかはまた別の問題として、自然とそのように言える雰囲気の中で映画を創りあげているのは本当に凄いことだと感じた。楽しいとか好きと感じながら仕事をするということは、ある程度のところまでやりきって初めて見えてくるものだとは思う。そこに行きつくまでには非常に苦労に苦労を重ね、時に悔し涙しを流しながら、自らの不甲斐なさに絶望しながら辿りつくものでもある。経営者の方々とお話をしていると、本当に楽しんで仕事をされている方、ある意味割り切って仕事をされている方と色々な方がいる。経営者の方に限らず、ビジネスマンとして仕事をしている以上、「仕事が好きか」「楽しんでいるか」は非常に悩ましい問題で...
ルール化

自己研鑽のススメ

最近、自身のバリューを高めようと社外勉強会などに参加されている、というお話をよく聞きます。弊社も前回マネジメント研修や英語研修なども実施しており、「働き方」のご提案をご参加者様に対してお話させて頂いております。昨今の企業基盤が緩んでいるせいか、自身が名実ともに「自立」することを意識して、会社に寄り掛からなくても生きていけるように研鑽に励んでいるようです。自身を高めようとする動き・考え方、大変素晴らしいと思います。ただし、中には「将来が不安だから勉強会に参加する」という方がいらっしゃいます。少し考えて頂きたい。今やどこの会社も盤石な布陣を構えていることはなく、従業員一人一人の英知の結集が必要とされている状況であり、また会社もそういう社員に期待しているからこそ雇用しているわけです。会社にいながら、将来が不安だから自分だけ助かるために勉強会に参加するということでしょうか。実に背任行為ですね、会社からすれば堪ったものではありません。自己研鑽は大いに結構ですが、それは現職の業務に使えるからこそ意味のあるものであって、自らの将来的な保険のためではないという理解が非常に低いように感じます。これでは企...
ルール化

常勝思考

連休中、実家に帰省し、父と久々に将棋を指した。仕事にも通じるのではないかと思い、最近、通勤電車の中で、先読みのため、詰将棋を解いている。そのせいか、駒落ち(ハンディキャップ有り)とはいえ、今までの人生の中で、最も善戦した対局になった。柔道でいうところの細かい「崩し」をお互いに度々仕掛け、それがどれも小気味よく決まるという、面白い展開になった。お互いののど元に刃を突きつけるようなスリリングな局面になったが、僅差で勝ちが目前と思われた。三十数年の人生で、六枚落ちで、初めて父に勝てる。緊張して、手に汗がにじみ出る。手を思わず握った。そのとき、父は私の陣地に深く踏み込む手を指してきた。この二十年以上、何百局と指してきた中で、父は、いつも、鋭い手を放ってきた。父は、自分にとっていつも畏敬の念を抱く存在であるとともに、脅威だった。この手を無視しても、一手差で自分が勝てる気がするが、放っておいたら、どうなるのか。背筋に寒気を感じる。自分の玉将が危ないと思い、対処していると、いつのまにか、するりと勝ちをさらわれてしまった。感想戦をすると、やはり、最後の数手まで、父は敗勢だった。問題になった上記の手を無...
感動したこと

「映画 舟を編む」を見て

『舟を編む』という映画を観に行った。芥川賞作家の同名小説を映画化したもので、あらすじは、下記のようなものだ。文系院卒、読書が趣味で、非常に内向的な男性が、出版社で営業として働いていた。いわゆる対人適性に難があり、ろくに仕事にならず、上司に叱られる毎日だったところ、同社で鳴かず飛ばずの部署である辞書編集部から声をかけられた。主人公は、周りの助けもあり、そこでずば抜けた適性を発揮し、辞書編さんに執念を燃やす。そんなとき、彼は人生で初めての恋心を抱く。気になる人にぎこちなくしか接することができず、どうなることかと思われるが、恋の行方は……、という話だ。私も、人付き合いが決して得意というわけではなかった。しかし、「おもてなしの精神」が肝心要で、人と接するサービス業である今の仕事と出会って、だいぶ変わった。だから、映画を観て、主人公をかつての自分と重ね合わせて、共感する思いだった。映画の中で、主人公は不器用ながら成長し、仕事に情熱を燃やす。朴とつでも、自然に人と接し、自分の思いを人に伝えることができるようになっていく。心を打たれた部分の一つだ。私の恩師の言葉で、今でも心に残っていることの一つに、...