人生行路

帰省や静養など、先週のお盆期間の休みを利用して旅行に出かけられた方も多いと思う。
観光旅行や、綺麗なビーチリゾートや避暑地などそれぞれのスタイルで、旅行を楽しまれているかと思うが、
転職活動と旅の共通点がいくつかあることに気づいた。

転職活動で、我々のような人材紹介会社をご利用頂く、これは旅行代理店に例えられる。
最近ではネット上だけでオプションや日程を選んで完結することも増えてきたが、
行き先の希望や予算、プライオリティを伺った上で最適なプランをコーディネートする。
転職においては、ご希望の業界・業種・職種などを伺い、給与やワークライフバランス、
企業の成長ステージ、勤務地など、いくつかの要素の中で重視されるものをお伺いする。

企業においての採用面接、これはある意味、旅行そのものであろう。
普段の勤め先を離れ、新しい企業に夢や期待を持ち、面接に臨む。

もちろん自分に相応しい会社かどうかを見極めるという部分もあるだろうが、
新鮮さを持ってその企業を見ると良い部分のほうがより多く目に付く。

観光地において現地に住んでいる方は、珍しくないものやありふれた日常として捉えているものを、
旅行者は写真を撮ったり、感動したりすることに近い。

しかし、旅行との大きな違いもある。
そこに定住する覚悟があるかということだ。
転職を決意し、ある程度の年数をその会社で過ごす覚悟が問われる。

小笠原諸島などの観光地では、旅行者があまりの環境の素晴らしさに感動して、移住してくるケースも多いという。
ただ、数ヶ月や数年というスパンでやはり、定住は諦めて戻って行くケースの方が多いそうだ。

我々は非日常を求めて旅に出るため、
旅先においても日々生活を営んでいる方がいるということを忘れがちだ。

転職活動も同様、今現在の企業を出て、新たなる挑戦を行うという時に、
その新しい環境の中でずっと働き続ける覚悟が必要だ。

少しの非日常を垣間見るのと、籍を移すのとは、全てが異なる。

ただ、悩み過ぎて足並みを止める必要もない。
どの様なところに籍を移したいのかをお考えいただき、ご相談頂ければ
最適なロケーションをご提案できるようにまい進していきます。

マーク・トウェインの言葉を借りれば、まずは船を出すことから。

“今から20年後、君はやった事よりもやらなかったことに、より後悔するだろう。
ゆえに、もやいを解き放て。安全な港から船を出せ。貿易風を帆に捕らえよ。探検せよ。夢をみよ。発見せよ”
―マーク・トウェイン

酷暑が続く中ではあるが、まだまだ続く人生という旅路において、
何かお役に立てることがあれば幸いである。

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