ルール化 常勝思考
連休中、実家に帰省し、父と久々に将棋を指した。仕事にも通じるのではないかと思い、最近、通勤電車の中で、先読みのため、詰将棋を解いている。そのせいか、駒落ち(ハンディキャップ有り)とはいえ、今までの人生の中で、最も善戦した対局になった。柔道でいうところの細かい「崩し」をお互いに度々仕掛け、それがどれも小気味よく決まるという、面白い展開になった。お互いののど元に刃を突きつけるようなスリリングな局面になったが、僅差で勝ちが目前と思われた。三十数年の人生で、六枚落ちで、初めて父に勝てる。緊張して、手に汗がにじみ出る。手を思わず握った。そのとき、父は私の陣地に深く踏み込む手を指してきた。この二十年以上、何百局と指してきた中で、父は、いつも、鋭い手を放ってきた。父は、自分にとっていつも畏敬の念を抱く存在であるとともに、脅威だった。この手を無視しても、一手差で自分が勝てる気がするが、放っておいたら、どうなるのか。背筋に寒気を感じる。自分の玉将が危ないと思い、対処していると、いつのまにか、するりと勝ちをさらわれてしまった。感想戦をすると、やはり、最後の数手まで、父は敗勢だった。問題になった上記の手を無...