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丙申(ひのえさる)2016

あけましておめでとうございます。ついに2016年の幕開けです。昨年6月コアの仲間入りを果たした私は、全く結果を出せておらず、迷惑をかけっぱなしです。ぬかりなく、初詣にも行きましたし、御祈祷の札ももらいました。しかし、ここは神頼みではなくコアの真骨頂「前向きプラス発想2016年」で勢いに乗り、成果を出したいと思います。2016年の干支は丙申です。昨今では人気ブーランジェリーでも干支パンがものすごい人気で、ついつい動物のかわいらしさに視線が行ってしまいがちです。しかし、今年の申年(さるどし)はすごいんです。正確には丙申(ひのえさる)が干支で、この組み合わせがまたすごいんです。申の前にある「丙」は「ひのえ」と読みます。申などは12年間隔で繰り返しますが、丙などは10種類を1年ずつ繰り返します。つまり干支というのは干と支の組み合わせ、つまり今年は60年ぶりにやってきた丙申なんです。丙とは乙で伸び悩んでいた陽気が丙出いよいよ盛んになるという意味があります。申は「伸びる」の原形で物事が伸長していく様子を表しています。前回の丙申の年を振り返ります。前回の丙申は60年前です。1956年(昭和31)年に...
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改めて、なんのために働くのか

昨年末、コアのオフィスの電話を新しくいたしました。今まで使っていた機械は、コア設立当初から使用していたもので皆の愛着もあり、ずっと使い続けていたのですが、社員も増えてきたので思い切って変更いたしました。なかなかの優れ物であり、大げさかもしれませんが機械の進歩というのを日々実感しながら使用しております。さて、去年もニュースで耳にする機会が多かったと思いますが、最近のビッグデータや人工知能等の利用、開発の進歩はすさまじく、ほとんど映画の様な世界が現実に目の前に広がるようになりましたね。先ほどのビジネスフォンの機能進化とは比べ物になりませんが、駐車場に自動で止めてくれる車しかり、人間の感情や感覚をほぼ再現できるロボットしかり…。この辺りはすでに実用化されているのがそもそも驚きです。視点を変えて「働く」という行為について考えてみても、産業革命など、技術の進歩と切り離せない宿命を持っています。利便性や効率性を高める事は、究極的には人間の労働を限りなくゼロの状態に持っていく事につながるわけですし、今と同じような仕事の内容やスキルが10年後にも希少性を持って通用しているかは、非常にあやしいです。例え...
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存在意義とあり続ける事

昨年末に高視聴率を連続して叩き出していた、あのTVドラマの幕が降りた。そのドラマの主人公は根っからの開発者であり、経営者でもあった。開発に対しての熱い想いは目を見張るものがあり、また経営者としても、とても奥深いものを感じた。その中でも私が特に見習うべきと感じたところは、自分の仕事(劇中では技術者として)に対するプライドである。いいものを造りたい、もっと世の中が良くなるものを造りたいとする志が、こちら側の心を動かす。それは私利私欲では決してなく、ただ純粋に世の中に貢献したいという想いからくるものであり、このような社風の企業で、夢を追いかけながら仕事に邁進できたら何よりの幸せだろうと思わされた。しかし、それはドラマの話で、現実にはそうは言っていられない状況も当然ある。最近では名のある大企業が粉飾決算を行い、株主や社員を欺く行為を行ってでも企業の看板を守ろうとすることが散見されるが、こういった企業の問題は根深い。売上に追われ、人様のお役に立つということではなく、売上という名の体裁が優先された結果だ。しかし、体裁を優先することが悪いと言っているわけではなく、問うべきところは体裁と顧客満足のバラ...
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脱-確証バイアス

自分の認識していることの範囲でしか、物事を考えることができない方が多くなった。社内外でビジネスマンとして、しっかりとしたコミュニケーションが取れているのかと不安に思うことがある。誰もが少なからず、「自分が正しい」という考えを持っていると思うし、それは大事なことのように思う。しかしながら、自分自身の知る道でしかない範疇で『自分の考えは絶対正しい』と思ってしまう方が増えていて、これはある意味で、経験豊富な人、素晴らしい実績を残されてきた人でも陥る、思考上の大きな罠ではないだろうか?そもそも、人それぞれが「正しさ」という価値観に対し、独自の異なる考えを持っているからではないだろうか。人はそれぞれの「正しさ」の中で生きているのである。ビジネスにおいて、重要なことは相手との関係性の中で、「相手と自分の間では何が正しいのか?」を共通認知することだと思う。それはお客様との関係だけではなく、社内の知っているメンバー間でも言えることだ。100%の納得感のある理解は出来なくても、理解しようとする姿勢を相手に見せることは、人と人とのコミュニケーションにおいて、非常に大事なことのように思う。その謙虚な姿勢は相...
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働き方の提案をする職場

私が弊社に入社してから数年経った。自分の遅々とした歩みに焦りを覚える日々。「数年後こうなっていたい」と当初思っていた姿に対し、到底まだまだではあるが、その中で、認識が変わった部分はいくつもある。例えば、職場に入って間もない頃、「なぜここまで膨大な量の勉強をしなければいけないのだろう?」と思ったことが何度もあった。身内を褒めるようで恐縮だが、弊社は、皆の意識が非常に高い。毎週、一回、午前中、三時間の勉強会があり、年に一度は、泊まり込みの集中研修もある。先輩方から、厳しく教えられる一方、温かく見守られていると強く感じることができる。そんな中、若手が積極的に発言し、年齢や職位を問わず、活発な意見交換がなされている。勿論、ベースとなる知識がなければ、芯のある意見を考え、アウトプットすることも出来ないため、必要となる学習量は多くなる。改めて感じることだが、人様のキャリアに関わり、ご本人とご家族の人生を変える、そういったことを通じて、サービスを展開するという行為には、言い表しがたい重みがある。そのため、必要とされる知識は多岐にわたり、求められる能力の水準は高くなるので、必然的に、人一倍の努力が求め...
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「下流老人」が増える現代。「下流中年」が増える未来。

先日、DIAMOND onlineに掲載されていた記事だが、現在、高齢者の貧困化が進んでおり、さらに現役である中年世代にもすでに起き始めている現象との事だった。その背景として、かつての高齢者は、年金に加えて子供世代のサポートや夫婦で助け合うなどで老後の生計を立てていた実態があり、現代では家族機能の低下やワーキングプアの増加により子供世代の助けが得られなくなったり、未婚者が増加したりすることで老後の経済的支援が受けられなくなっていることがあるという。この現実に対して、もちろん一個人として今後の経済状況に一抹の不安を覚えるとともに、やはりキャリアコンサルタントとして、皆様のご転職を支援することへの責任を改めて感じさせられた。それは、その方の希望や考えに沿って良かれと思って行った転職支援が、様々な要因、長期的な視点で見た時には、実は下流老人と呼ばれる原因を作ってしまう、ということもあり得るからだ。いま30代後半~40代の方々が、転職を希望されることが特に増えている。これまでの豊富な経験や知識を活かし、新たなことに挑戦することは良いことだと思うし、そのような方々を必要としている企業様も非常に多...
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 「選ばれてあることの恍惚と不安と二つ我にあり」

これは、詩人ヴェルレーヌの言葉である。太宰治の「葉」でも有名である。太宰治記念碑には、金色の鳳凰の下にこの言葉が記されている。「選ばれし者の恍惚と不安と二つ我にあり」これは前田日明氏がUWF旗揚げの時に、語った言葉だ。もちろんヴェルレーヌの言葉から借りたもの。「プロレス界に選んでいただいた自負と本当にやっていけるかという不安がある。」「不安があるからこそ、必死で毎日練習し、努力をする。」この言葉を皮切りに旗揚げ興行はわずか六人での始まり、たった三試合で始まった。未知なる格闘技としてのプロレス。まさに総合格闘技時代の幕開け。。。日本格闘技市場ではK-1,PRIDEと90年代の格闘技勃興期時代の幕開けのきっかけとなったのではないだろうか。「選ばれたことの恍惚と不安と二つ我にあり」これは私の今の心境だ。11月よりコアの新メンバーとして転職のコンサルタントになった。コアに選んでいただいたことの自負と本当にこの仕事をし皆様のお役に立てるのだろうか?という不安がある。この言葉は我々転職支援をさせていただいている側からの心情とこれから転職をしようとされる皆様にも置き換えることができるだろう。コアとし...
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ディオールから学ぶ「永遠なるブランド力」

人間は飽きる生き物であり、世の中の変化はどんどんスピードアップしている。更にSNSの普及によりマスの情報が形骸化しつつある。こんな時代だからこそ、ピンチをチャンスと捉え、ブランド力を磨き上げるすべを知り、他社との差別化を図れば、マイノリティーの勝ち組枠は約束されるであろう。ブランド力を維持し続ける=常に価値を提供し続けることである。有名ブランドが長い間存在している老舗である事例が多いのは、そのブランドが常に価値を伝えつづけることをし続けているからに他ならない。ヴィトン、シャネル、エルメス、ディオール、サンローラン、グッチ、バレンシアガ、プラダ、クロエ等時代が変われど、常に世界中の最先端の風景と一体化している。ファッション界では「春夏、秋冬のコレクションで2サイクル連続で顧客の満足を得られなかった場合、つまり顧客の気に入らないデザインを発表してしまうと大きな売上損失に繋がるとのことである。しかしながら新作で新しいデザインを出さない保守的行為は「マンネリ化・風化」をのイメージを定着させてしまう危険性がある。お客様の心の中に「●●らしさ」や「常に新しいが、変わらないブランド力」を焼き付けるの...
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ロングとショート

皆さんは、ロングとショートどちらが得意でしょうか?髪型・・・ではなく、人間関係についてのお話です。一般的に、知り合いの人との距離感を考える場合には、時間的に長く接触してきたかどうかが一つのポイントであり、「あの人と自分は馴染みだ」という感覚は大抵の場合ここから来ている事が多いのではないでしょうか。つまり、ロングの関係性、時間軸に基づいた人間関係の評価です。人が人を信用するという過程において、時間というのは偉大です。瞬間的にはいい顔ができても、回数を重ねると本心が出てしまうのが人の常ですので、時間をかけながら人柄を判断するというのは非常に理にかなっていると思います。では、ショートの関係性では強い関係性は構築できないのかというと、そういうわけではありません。むしろ接触の時間は短くても、強い関係が作れることも少なくなく、個人的には若い時よりも最近は特にそういうパターンが多い気がします。「あ、この人はすごいな」と感じる瞬間的で感覚的な判断だったり、自分と異なる発想を持っている事に急速に興味を持つことになったりそのきっかけは様々です。面白いのは、昔だったら苦手で避けてきたタイプの人との方が最近は...
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想像力は創造力を生む

想像力は創造力を生む「想像力」は最強の力ではないだろうか。想像力があれば、人の喜びや悲しみや苦しみを理解することができる。想像力があれば、新しい未来や新しい技術にワクワクすることができる。想像力があれば、危険な場所や危険な行動を回避することができる。想像力があれば、本を読みながら色々な気持ちや体験を味わうことができる。しかし、最近は想像力が乏しい人が多いのかもしれない、と思うときがある。他人事ではなく、自分自身も無意識に相手を傷つける言葉を投げかけていたり、身勝手に自分のことばっかりを考え、得しようとすることが多々ある。少し想像したら、相手が傷つくことや嫌な気持ちになることは分かっているはずなのに。想像力だけでは何も起こらないかもしれないけれど、想像することで何かを生みだして行く力になると思う。想像することで何かにワクワクし、周囲の人が喜んでくれる為にはどうしたらいいんだろうと想像し、恋人や奥さんが喜ぶ顔を想像してお誕生日プレゼントを選ぶ。そいうことから、幸せが生まれていくんじゃないかな、と。仕事でも同じで、周りの人が気持ちよく一緒に仕事してくれるためには、どうしたらいいのだろう。これ...
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成長志向

チャレンジしなければ成功も失敗もない。逆に言えば、チャレンジには大なり小なりの失敗が必ずついて回ると表現できます。多くの人がチャレンジに躊躇するのは、この「失敗を恐れる気持ち」が背景にあるからだと思います。成功はしたい、でも失敗は怖い。リスクを過度に恐れる自己防衛本能が、チャレンジすることを妨げているという事です。「成功」すれば褒められ「失敗」すれば怒られるという原則は、ほぼ全ての大人が幼少期の体験に基づき「常識」として理解しています。その結果、成功しなければ意味がないという極端な考えに陥ってしまっている人が大半なのではないでしょうか。この行き過ぎた成功至上主義が挑戦する気持ちを消し去り、「成長」のための貴重な機会を人々から奪ってしまっています。これは本末転倒だと思います。本来、日々のチャレンジの積み重ねが自分の自信につながり、そしてその自信が成長の強力な糧となります。同様に、日々の失敗体験が自己反省をもたらし、結果としてさらに飛躍するための大きなステップになっているはずです。人は自己の「成長」を感じる時、純粋に楽しいと思うはずです。物事に対する成功も失敗も等価であり、それぞれは「成長...
出来事

TPP大筋合意を迎えて

TPPがようやく大筋合意を迎えた。関税が撤廃される項目の一覧を見ると、今後起こるであろう変化の大きさに、改めて驚く。農産・畜産を始めとして、輸入脅威論が叫ばれて久しいが、個人的には、「貿易自由化は必然的な時代の流れで、止めようがないため、是非を論じるよりは、自由化の中でどう生き残り、拡大していくかを考えた方が良い」と思っている。関税が撤廃・縮小されると、農産物の輸出が増えるが、これに伴って、関連サービスの海外進出も拡大する。そのサービスに必要な技術の海外進出も進んでいく。日本の農業の技術は、世界でも最高クラスの水準にあるという。日本の品種や日本農家の進出を待っている海外の農家は多いという。季節が正反対の南半球で、日本と半年ずらして果物を作り、流通を通年化した例もある。種子・種苗を例に取れば、外資系の超大手バイオメジャーがスケールメリットを活かし、需要が最も多い穀物種子を展開するのに対し、日本の種苗メーカーは、ニッチな野菜種子の品種改良を手掛け、東南アジア等に進出している。欧米と異なるモンスーン地域向け製品は手間がかかるため、バイオメジャーは参入しないが、地形が南北に長く、気候が多様な日...
キャリアについて

プランドハプンスタンス

私は前職で今のような人のキャリアの支援をすることを夢みていました。しかし、自分のキャリアを変えるなんて、守るべき家族もあり、半ば諦めていたのも事実で、どうせ自分なんかがと後ろ向きな考えをもった時期もありました。と同時に、自分の中では現状を変えたい、もっと向上心を持って働きたいと強く思っていました。するとある日、CDAの集いで現職の代表から声が掛かったことをきっかけに、入社。現在はキャリア構築の勉強を日々行い、お客様の支援を行っているわけです。先日、『これは偶然なのでしょうか、ただ、運が良かったのでしょうか。』と現在も親しくさせて頂いている大学の教授に聞くと、プランドハプンスタンスだね、と言われました。プランドハプンスタンスとは「計画された偶発性」理論のことです。スタンフォード大学のジョン・D.・クランボルツ教授が提唱したキャリア論です。私共が支援させて頂いている企業様人事担当者様や、大学の進路指導室の方々が良く、口にされ、耳にすることが多くなりました。私の見解では叶わないと思っている願望は多分叶いません。でも叶えたい夢や目標を強く描くということは言葉に表れ、行動に表れ、必ず周囲に影響を...
出来事

ナバホの想い

先日都内某所にてナバホ族の巨匠「A氏」が来日し、インディアンジュエリーの制作デモンストレーションとトークショーが開かれた。インディアンジュエリーとはその名の通りインディアンが作ったシルバーやターコイズをあしらった装飾品であるが、その歴史は古く、深い。だからこそ現在でもムーブメントとして文化を築いていると思われる。彼が語ったインディアンジュエリーの歴史を少し紹介してみる。紀元前900年頃から先住民であるネイティブアメリカンはジュエリーを作っていたとされる。そこへ16世紀スペイン人によって銀が持ち込まれ、ジュエリーは大きく変化する。 1840年頃のナバホ族の一人がスペイン人から鍛冶を学んだとされる。当時の銀製品は粗雑なツールで作られており どれも現在のインディアンジュエリーとはかけ離れたものだった。しかし金属を溶かすための容器や紙やすり、送風機などを作り品質の向上に努めた。これを古典期と呼ぶ。(第1フェーズ) 1900年頃、フレッド・ハービー社というホテルやレストランなどを経営する会社が現れる。フレッド・ハービーはインディアンジュエリーに目を付け、レストランなどで販売するようになり、商業化...
キャリアについて

三つ子の魂に逆らえるか

今でも「三つ子の魂百まで」と根強く言われています。今月で息子が3歳になるので、他人ごとではありません。欧米でも同じ様なことわざが存在している事もあり、世界共通の認識として、科学的にもこの考え方は支持されている様です。とはいえ、これは親の経済力だとか教育方針、生まれ育った地域など、本人ではどうしようもない部分で決定されるものなので、もしプラス材料があったらラッキー程度に捉えておくのが健全ではないでしょうか。人生は平等ではないと思いますが、スタートだけで決まるわけではないとも信じています。大人だからこそ思考によって、思い切り、三つ子の魂に逆らいながら生きていく事も出来るのだと思います。大人は「これが限界」と無意識に固定化してしまいがちですが、例えばこの「三つ子」という表現をもっと広い意味でとらえ、「何かを志してからの一定期間」だとすると、やってやろう、というモチベーションが上がってきます。人は生きている中で何回も三つ子の状態、つまり成長するチャンスを得ていると思います。何か新しい事に対して多くのチャレンジをする人、今までのやり方に変化を加える努力を継続する人は、他の人よりも息の長い伸び代を...
出来事

父から受け継いだもの

だいぶ前のことではあるが、すでにリタイアしている父にこんな質問をした事があった。「働いているとき、夢とかなかったの?」父は目も合わせずこう言った。「知らん」野暮な質問だった。父はこういった類の質問には答えない人間だ。昔からそうだった人が興味を持っても自分が興味をもたなければ答えようともしない。他人に興味が無いのだろうか?こっちも話す気がなくなる。こんな人間にはなりたくないとずっと思っていた。周囲の友人からも、『君の父さんはもっと話好きのイメージだったよ』とよく言われた。それくらい第三者から見ても無口で、無愛想、何を考えているのか理解できない人だ。自分が父と似ている部分があると、父が自分の父であることを恨めしく思った時期もあった。もっと話しやすい父なら良かったのに。もっと遊んでくれる父なら良かったのに。もっと優しい父なら良かったのに。多感な時期はよく思ったものだ。しかし、大人になった今ではそんな父でも認めるところがある。それは、家族の為に真面目に仕事をしてきてくれたということだ。私も今、家庭を持っている。守らなければならないものである。その中で理由はどうあれ、働かなければならない義務があ...
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関係構築

最近、旧友と飲みに行った。その際に出た話題で、最近こんな面白い人に出会った、誰々が~の話しをしていた等、興味深い話しが出てきた。自分は社会人になってから新しい出会いが確実に減ったなと感じていたこともあり、何故、彼は新しい出会いが多いのかと疑問に思った。初対面の人間が集まり、グループ化されるときに、ゆるやかにグループが作られていくことは学生時代に皆が経験していることだと思う。一般的には小学校⇒中学校⇒高校⇒大学⇒会社という環境の中で、自身が所属していたグループとは異なる環境に飛び込む際、何となく気が合うもの同士が集まり、グループを形成していく。このグループ形成において、心理学的な要因が多く関係している実験結果がある。アメリカの心理学者レヴィン・フェスティンガーは大学の学生寮を使い、下記のような実験を行った。17名の初対面の学生を集め、6ヶ月間の追跡調査を行った結果・・・1.実験当初は、自分の部屋に近い人同士が仲良くなる傾向が見られた。2.次第に、考え方や生活習慣等が似ている人同士が仲良くなっていった。実験当初は近接の要因により、物理的に近い人同士が結びつき、次第に類似性の要因により、親密...
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現場感覚

今、農業が熱い。政府の政策やTPPの影響もあって、新聞を読むと、農業関連の記事を目にしない日がないほどだ。弊社は設立以来、「一般消費財業界とマーケティングリサーチ業界に専門性を持った人材紹介会社」として事業を運営してきたが、皆様のご支援のおかげで、生活に身近な一般消費財(食品・日用品等)の「素材・原料」や、食品を生み出す「農業」の分野も、太い柱に育ってきている。この分野で難しい点の一つは、情報が取りにくいことだ。街中のお店で求人企業様の製品を手に取れるわけではないため、イメージが付きづらい。情報量が多いわけでもない。そんな中で、私が指針にしている先人の教えが二つある。一つは、情報のプロである諜報機関でさえ、必要な情報の大半を、公開情報の中に見出しているということだ。「出来る限りの努力をして調べれば、思ったよりもずっと多くのことが分かる」ということだと私は考えている。それでも分からないことが出てきた場合は、人に教えを乞うことにしている。私が指針にしているもう一つの言葉は、「その業界に身を置いていないと、分からないことが多くある」。当該分野に従事している人に話を聞くと、新鮮に感じることばか...
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有効求人倍率について考える。

先日、有効求人倍率が1.21倍となり23年ぶりに高水準をマークしたとの発表があった。有効求人倍率は、ぜひ産業別の数値も見て参考にして欲しい。有効求人倍率が高い業種は、建設・医療や福祉、外食などの業界で、人が集まりにくく、人手不足が続く業界での求人が多いのが実態。その他の業界では微増にとどまっている。尚、飲料や化成品の業界は前年対比でマイナスを示している。転職希望者数も増えているという一部の発表もあるが、実際に転職市場で働く私の見解では、転職を希望している人は増えているが、転職活動を本格的にしている人はそれほど多くないと思う。転職を考えることで自らのキャリアや働き方を見直すことはいいことだが、何となくではなく熟考するなど、転職は慎重であって良いと思う。一方、人があまり動かないということは、人を採りたい企業側は採用に苦戦することになる。リーマンショック後は、中途採用自体が少なかったため、採用企業は非常に厳しく人材を見極め、厳選した採用を行ってきた。しかし、一般的に景気が良くなると、これまで厳選採用していた企業も売り手市場による焦りから採用基準を緩和する動きとなる。恐れる事態はその後にある。...
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コア☆レア

原材料、価格以上の価値を生みだすことに、各社必死になっている。「コト消費」や「価値消費」など付加価値を売りものにする商品が市場を席巻している。しかし、取ってつけたような商品やサービスも多く、こぞって取り組むため「差別化」のための戦略が「同一化」しつつある。そんな2015年、「レアもの」に焦点を当てることでヒントを見つけ出す。レアものとは「珍しい、めったに手に入らないもの」などの意味の表現や「稀少性が高くめったに発見できないもの」を指す語と定義されている。高度経済成長を経て、バブルが弾け、すべてが出揃った飽和状態を超えて、この「レア」という言葉が注目されたのは必然ではないだろうか。社会の発展と共に必要なものは全て揃った時、「安かろう悪かろう」のように、高ければ正義のような価値観は崩れ始め、「量から質」へ転換した社会状況の中で当然のように現れたのである。ビンテージデニムのブームを皮切りに様々な価値が生まれてから30年近く経過するが、「レア」という言葉は確実に市民権を得ているように見える。数千円のジーンズが何十万円の価格に高騰したが我々は素直に「価値」として受け入れていたのである。ではなぜ「...
ルール化

単純なルールで大きな差

何気ない日常の中でも、段取り力の違いを感じる事があります。例えば、旅行の計画や年末の大掃除、あるいは接待の場面など。気の利いたことを当たり前のように実行する人がいます。その行動に関心や感謝をしつつも、よくよく考えると「どうして自分は気づけなかったんだろう?」と思うくらい、小さな配慮の差だったりします。しかし、その場で気づける事、あるいは実行できる事、これ自体に大きな価値があり、差がつくのであって、その内容が高度かどうかはあまり重要ではありません。段取り力というのは「仕事がデキる、デキない」に非常に強く相関している能力の一つだと思います。この能力の差には様々な要因があると思いますが、個人的に最近思うのは「とりあえず唾をつけてみる」という感覚がとても重要だという事です。物事には期限や相手が存在するという前提は、ほとんどのケースであてはまると思います。そんな中で、与えられた課題を大事に箱に収めたままにしておく時間が長ければ長いほど、結局は触れたり考えたりする回数や時間が少なくなるため、その仕上がりも期待値を超えられなかったり、自分も納得できなかったりする事が多くなってしまいます(非常に単純な...
ルール化

人生の山登り2

以前、このブログで「人生の山登り」を書かせていただいたが、仕事において自分の大きな夢を実現するという「雲を掴むような壮大なテーマ」のもと、新しい職場で人材紹介業という名の山登りを始めて数ヶ月が経つ。相変わらず目の前の山は、実に険しく立ちはだかっている。しかし、最近は山道の幅や土質といった登る上での環境と自分の登るペースが徐々に理解出来てきた感がある。とは言ってもまだまだ序盤、つまずく事や転ぶ事も多々ある。そんな中で「事前準備」が自分には足りないところがあると思った。山登りには山登りなりの準備が必要、水中ダイビングでは水中ダイビングなりの準備が必要である。当然と言えば当然だが、経験のある人間には他愛もないことが新人の私にはその準備はなかなか難しい。それは「経験からの予測」ができていないからである。準備とは予測から成り立つもので、予測とは少し思考をこらせばできるものである。結論、準備の足りない私には思考が欠けているということになる。我々の仕事に置き換えるとこの「思考」が重要な部分であり、思考が欠けていると優れたサービスには繋がらない。何故なら、人と人とを繋げていく仕事において、場当たり的な...
キャリアについて

脱他力本願

先日、駅の構内で具合を悪そうにしている男性を見掛けた。通勤ラッシュだったこともあり、その男性の周りを多くの人が行き交っていましたが、しばらくの間、その男性に声を掛ける人がいませんでした。その状況は心理学用語で言うところの、「リンゲルマン効果」に近い現象であったと考えられます。それは集団になればなる程、誰かが何とかしてくれるだろうという手抜きの心理が無意識のうちに働いてしまう現象のことです。男性の周りに少人数の人しかいない場合、もしくは自分しかいない場合、恐らく迷わずその男性に声を掛けることでしょう。ところが、多くの人がいたことで、誰かが何とかしてくれると皆が考えた結果だったのであろう。因みに、ドイツの心理学者である、マクシミリアン・リンゲルマンが100年以上前に行った研究は、運動会でお馴染みの綱引きを使っての実験である。1人で引いた時の力を100とすると2人で引いた時の1人当たりの力は93になり3人で引いた時の1人当たりの力は85になるそして最終的に8人で引いた時の1人当たりの力はなんと49まで下がるようです。小学生時代によく運動会で頑張っていた綱引きが、自分の実力の半分も出せていなか...
出来事

文書に込められた思い

弊社から求人企業様に応募された求職者様が、ご内定となった。労働条件通知書(外資系企業様ではオファーレターと呼ばれる)を企業様からお預かりする。この書類を求職者様にご説明する際は、厳密な正確さを期すことは言うまでもなく、ご本人様に対する企業様の熱い思いや期待、企業様におけるキャリア構築の意義等を十分にお伝えする責任がある。緊張で、改めて身が引き締まる瞬間だ。ところで、このオファーレター、各社様ごとのカルチャーが現れており、拝見するたびに非常に興味深い。法的に必要な項目を記載したビジネス文書なので、型破りな書類は勿論ないのだが、それでも、社風がおのずと現れるものだ。特に外資系企業様は、国内系企業様との違いが顕著だ。和訳すると、「オファーレターをお届けできることを大変嬉しく思います」という書き出しで始まっていることもある(原文はもっと格調高い)。日本とは違ったあり方で、新しい社員様を歓迎する外国の文化に触れ、嬉しくなるとともに、「この文章の格調の高さをも、損なわずに求職者様にお伝えできればよいのだが……」と頭を悩ませる瞬間でもある。職務経歴書や求人票も同様に、「企業様への思いを伝えたい」「自...
キャリアについて

仕事ができる人

仕事ができる人、と聞いてどのようなイメージをお持ちになりますか。営業であれば、いつも売上成績がトップで会社でも一目置かれるような存在でしょうか?しかし、営業のトッププレイヤーが必ずしも「仕事ができる人」とは限りません。営業部長や経営者から見れば会社に最大の売上貢献をしてくれる人材ですから、当然、優秀な人材として会社から必要とされる人です。しかし、その後ろに後輩や同僚等誰もついて来ないような一匹狼では、管理職としては期待されていません。この先もずっと、一人走り続けるプレイヤーのままです。30代前半くらいまではそれでも良いとして、それ以降は加齢と共に「仕事が出来るひと」というイメージはいつの間にかなくなり、昇格もいつの間にか止まってしまう。とある企業の社長より伺った話しですが、管理職は「自分」という第一人称になってはダメらしいです。部下の育成や信頼獲得(課題は何か、場当たり的な指導ではなく、中長期的に育成出来ているか等)や関連部署や社外協力者との協働体制構築(最大の成果を出せる環境や体制を作り上げることが出来る力)、組織としてあるべき姿を思い描き導く力等。一人ではなく、自然に「私たち、我々...