フワフワした情報

世の中には様々な情報が溢れています。
特にスマホを持つようになってからは、少しの空き時間でも
何かを無意識に調べていたり、SNSで勝手に情報が飛んできたりするため、
常に何らかの新しい情報と接しながら過ごす様になりました。

ふと、これだけ毎日新しい情報と接する機会がすごく増えているなら、
必然的に昔より知識量は単純に増えているのかも、と考えてみましたが
残念ながらそこまで大きな変化はないのが事実です。
情報に触れることが目的になってしまい、表面的なところで終了していたり
バラバラのまま頭に残ってはいるものの、「浮遊」している状態だったり。
結局、入ってくる分の情報を消費しきれていないように感じます。

対人折衝やミーティングなど、瞬間的にあらゆる情報を整理しながら、
アウトプットも求められる様な場面では、上記の様にフワフワした情報は
何の役にも立たず、戦う武器としては使い物になりません。
「その情報は武器として使えるものか?」という取捨選択の力も必要ですが、
それ以上に、得られた情報の「使い道」に気付けるかどうかが重要だと思います。
使い道がわかっていれば、情報の行き場が明確ですのでフワフワしませんし、
隣同士がまた結びついて新しい発想を生み出すことが可能になります。

この、使い道に気付ける力というのは、状況をイメージする力だったり
前後関係も踏まえて文脈を読み解く力、その背景や奥行きを洞察する力などに
置き換えることができると思います。
結局、その情報の裏で人がどんな動きをしているのか?何を感じているのか?
それを味わう事ができるかどうか。デジタルに情報を仕入れながらも、
それを処理しアウトプットしていくためには、
やはり「こてこてのアナログ力」が重要なのだと改めて思います。

ちなみにコアでは年に一回、社員全員で合宿研修を行っております。
メンバーそれぞれが人材サービスという枠にとらわれない、
様々なテーマにて講師役を務めながら、文字通りアナログで研修を実施しております。
手前味噌ですが、今年も非常に良い合宿が実施できました。
引き続きアナログ思考で、地に足の着いたサービスを提供してまいりたいと思います。

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