もうすぐ1歳半になる我が家の息子について、先日私と妻との間でちょっとした意見の食い違いが生じました。
簡単に言えば、「教育について親が何かアクションを起こすタイミングはいつぐらいからが妥当なのか?」というテーマでした。わりとのんびり構えている私はしばらく先でいいのではないかと話したのですが、妻は今からでも何かできることがないか、そう考えていた様です。この4月から保育園に預けることがようやく決定して妻も職場復帰することもあり、今のうちに話し合えること、考えられることについて整理しておきたいという気持ちがそうさせているように思えました。妊娠してから実際の出産、そしてこれまで1年半の子育てに集中してきた子供中心の生活から仕事に復帰することの不安と期待感、さらに子育てとの両立などを現実的に考えると、少し焦りにも似た感覚があるのだと思います。特に私は生活が不規則であり、平日はほとんど子育てらしい子育てに参加していないのが現状としてあるため、事実上戦力外としての扱いを受けております。そんな状況で自分が仕事に復帰したら子供のことはどうなってしまうのか、妻としては当然の不安感だと思います。やはり、仕事と子育ての両立というのは、特に女性の立場からすると難しいものだろうなと改めて感じ、私が折れることで話し合いに決着がつきました(ほぼパターン化してしまっているのが情けないですが…)。
「女性の活用」が国の成長戦略という軸で語られ、それに付随して配偶者控除の縮小・廃止の議論や、女性役員・管理職の増加を数値目標にするなんていうニュースを最近よく目にします(なんとゼネコンでは女性現場監督チームを結成するのだとか)。このあたりの背景には様々な思惑があり、単純なお話ではないと思いますが、個人的に女性には優秀な方が多いので、働きやすい環境を整えていくこと、選択肢を増やすこと自体はとても良い事だと思っています。実際に弊社に登録いただく方のうち、私が担当させていただく3分の1くらいが女性であり、基本的に子供ができても仕事は続けていきたいと考えている方が圧倒的多数ですので、保育所の充実などは現実的に大きな意味を持つ事だと思います。男性と比較しても仕事の選び方、スタンスや方向性についてご自身で明確な意思やスキルを持っており、また、バイタリティも非常に強い方が多いのですが、掴んだチャンスを自ら手放す事があるというのもまた、女性特有のケースである気がいたします。この辺りは、優秀さと同時に女性の強さを感じる部分なのですが、自己実現のために社会との接点の中で評価を受け続けていく事に重きを置きながらも、同時に、それだけが人生の価値を図る尺度ではないという事もよく理解されているため、潔さ、割り切りの力に長けており、男性の私からすると驚かされる決断をされることも多いのです。当然、キャリアアドバイザーとしては片側に寄り過ぎないようにお話をさせていただく力量が必要となるため、勉強するきっかけを得られる事に日々感謝しております。
私が出会う登録者の女性の方々と同様に、日々頑張っていること、考えるきっかけを与えてくれることに関して、自分の妻にも感謝と敬意を持って接しなければ、と思います。欲を言えばそれにより、何とか私の家庭内キャリアの充実も図っていきたいと考えており、もっと言えば男性だって仕事と家庭の両立は難しいのに!と、思うのも事実です。しかし、これを声高に主張してもあまり気持ちには響かず、どちらかというと弁明や言い訳のように聞こえてしまうのは普段の行いのせいなのか、何とも切ない気がいたします。家庭内における男性の活用方法についても、妻に真剣な議論の場を持ってもらうようにどこかでお願いしたいと考えております。

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