ルール化 メモの目的
メーカーの営業責任者の方で、業務遂行能力が高く、仕事の達人として有名な知人がいる。その方は、気になることがあると必ずメモを取る、いわゆる「メモ魔」だ。その方ほどではないが、私もメモを取るのが好きな方で、手帳は年中書き込みで埋まっているし、机の周りはいつもポストイットが貼ってある。それにもかかわらず、私はその方のようには仕事がすいすいとはかどらず困っている。元々の能力の違いもあるだろうが、他の理由は何だろうと思って、ご本人にお尋ねしてみると、以下のような答えが返ってきた。「私も最初は、メモを取ることそのものに夢中だった時期がありました。ですが、大事なのはメモを取ること自体ではなくて、メモに書いた業務を実行することだと気づいたんです。数分で終わる小さい用事を、昔は面倒臭がって後回しにしていましたが、今は、その場で済ますようにしています。後回しにして時間が経つと、思い出す労力が必要だったり、面倒臭くなったり、やり忘れたりするので、結局その場でやった方が楽なんですよね。だから、メモ魔の評判からは意外と思われるかもしれませんが、その場で済むことはその場で済ませますから、メモを取らないことも実は多...