キャリアについて 万年筆
父からもらった万年筆、どうも書きっぷりが悪い。そこで伊東屋へ万年筆を探しに行ってみた。さて、どう選ぶか。デザイン、質感、レア物・・いろいろな基準がある。ぱっと見て、親指の付け根のところに重心があるものが気に入った。万年筆の重みを感じながら、ペン先はさらさら滑るようになっている。この重みも、万年筆と寄り添っているようでたまらない。そうか、重みの位置が合うもので選んでみよう。そして、同じメーカーの別のデザインのものを手にとってみた。しかし、こちらは自分の手にそぐわず、重心の位置がより後方にきて、万年筆に操られているような感覚に陥った。 うん、手の大きさに合うものを探そう。店員さんに、別のメーカーで自分の手のサイズに合うものを何点か出してもらう。これは、ぴたっとくる。さて、問題の書きっぷりはどうか。滑るように、英語で自分の名前を書いてみる。素晴らしい書き心地である。滞ることなく、紙面に流線を残してゆく。ほぼその万年筆に決めかけていた時、ふと、「美しい日本の風景」という文句が目に入り、自分もきれいに文字を書いてみようと、筆を滑らせた。・・あれ??何か、おかしい。固い。漢字がうまく書けないのだ。...