最近、ある大手企業で働き方の方針転換が発表されました。
これまでのフルリモートを前提としていた制度を見直し、
出社頻度を高める方向へ舵を切る。というものです。
企業としては組織の成長やコミュニケーションの質を高めるための決定とのことですが、
社員側からは「聞いていた話と違う」という声も上がっており、転職相談に見える方も増えました。
これは、単なる制度の変更というよりも、「前提が変わること」に対して人がどう向き合うか
ということを考えさせる内容だと思いました。
人は転職を含む求職活動において、「この会社ならこういう働き方ができるはず」
といった前提も含めて意思決定をしていると思います。
年収や身に着けられるスキルも重要ですが、最終的な判断は働き方に大きく左右されます。
しかしながら、その前提は未来永劫変わらないという保証はどこにもありません。
市場環境や経営状況、組織のフェーズによって、働き方や役割、求められることは変わっていきます。
今回のように制度として変わるケースもあれば、経験と共に期待値が変わっていくこともあります。
そしてその変化は必ずしもネガティブなものではありませんが、
「想定していた前提」とのズレが生じたとき、人は違和感を覚えます。
では、こうした変化にどう向き合えばよいのでしょうか。
大切なのは、「前提は変わるものだ」と理解すること。変化を一方的にネガティブに捉えるのではなく、
自分にとってどのような意味を持つのかを考えることだと思います。
例えば、出社が増えることで、これまで以上にコミュニケーションや学びの機会が
増える可能性もありますし、役割の変化によって新たな経験やスキルを得られることもあります。もちろん、すべての変化が望ましいものではないかもしれませんが、
「前提が変わった=失敗した」と捉えてしまうと、その後の選択肢を狭めてしまうことになります。
転職が身近になった今、環境を変えること自体のハードルは下がっています。
一方で、どの環境を選んだとしても、前提が変わる可能性を避けることはできません。
だからこそ重要なのは、「失敗しない選択をすること」ではなく、
変化が起きたときに、自分がどう受け止め、どう活かしていくかという視点です。
同じ変化でも、それをネガティブに捉えるのか、新たな機会と捉えるのかで、
その後のキャリアは大きく変わると思います。
「前提は変わるもの」であること、そしてその変化にどう向き合うかが問われていると感じました。
自分にとっての変化をどう意味づけるか。
その積み重ねが、キャリアをつくっていくのだと思います。

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