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生きる偏差値

この言葉は私の先輩がいつも口にする言葉である。生きる偏差値とは人間社会を生きていく上で自分がいる環境下においてどのように立ち居振る舞うかを指す。言葉や行動にて人間の生きる偏差値を測定できるとするものであり、よくサクセスストーリーや著名な経営者が科学的な論点から話しているものとは少し方向性が違うものになる。同じことをしても怒られる人もいれば怒られない人もいる、良いことをしているのに褒められる人と褒められない人がいる。この差は一体何なんだろうか?行間を読む力、話し方、仕草、熱量人の心の僅かな隙間に入り込む能力や人間同士における心の距離を推し測れる能力。この力は学校での教育課程に組み込まれてはいないが、人間の成長過程においてのいつ頃に形成されるものなのだろう。推測するに、ある集団や個人の意思が集まる場所で自身の意思を通すためにどのように立ち向かうかに直面する事。こういった環境下でなければ生きていく力を養うことはできないのかもしれない。「どうすれば怒られないだろう?」「どうすれば喜んでもらえるだろう?」常にこんなことを考えていなければならない環境で過ごすと次第に五感を超えた第六感が鍛えられる。...
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意識の変化が求められるとき

人材紹介会社のコンサルタントをしていると、採用する企業様側、転職したい求職者様側双方の立場に触れるため、当然ながら、働くという事に関連した話題には敏感になります。最近では、政府が主導する「働き方改革」という言葉に関して、当初思っていたより、かなり世の中に浸透しつつある事を実感しています。少し話題は変わりますが、 「働き方の価値をご提案する―」。これは、弊社が企業理念として7年前の創業時から掲げる大切なメッセージです。弊社が立ち上がった2010年末という時期は、まだまだリーマンショックのインパクトが尾を引き、また、JALの破たんや老舗の百貨店の閉鎖が続くなど、世の中が、得体の知れない沼地に浸かっているイメージがありました。そして、その数か月後に東日本の大震災が起こります。スタートアップ直後であり、後ろ盾もない弊社からすれば、「さすがに難しいかもしれない」と感じたのも事実でした。しかし、我々の予想に反して「話を聞いてみたい」と言って下さる企業様が数多く存在し、お声がけを頂けました。そして、お会いする企業様ごとに、こんな状況だからこそ、スピードや単に頭数合わせの選考ではなく、時間をかけても中...
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自分を知り、相手を知ること。

我々にとって、人に伝えるという事はベーススキルであり、その為に常に情報に耳を傾け、アンテナを立ててインプットした情報を少しでもお客様のお役に立てるようアウトプットしています。時折、伝えるということの奥の深さに溜息が出る事もありますが、早く「上手いコミュニケーション」が出来るよう、実践、実践の繰り返しです。勉強も兼ねて「伝え方」についての動画サイトなども見ることがよくあります。とある動画サイトで、一世を風靡した元お笑い芸人の方がネタを作る時に絶対に気を付けていることをお話されていました。「人前で話す、考えを伝える」ということにおいては、共通している部分もあるため、勉強になるかもと思い見てみました。「お客様に響く作品を作る際に重要視している事とは、以下の二軸を大事にすることだ」と話していました。・自分の能力を分析し、自分自身を知り尽くすこと。→X軸・世の中の流れを抑えておくこと。→Y軸当然と思われるかもしれませんが、この二軸をしっかり分析し、理解した上でネタを作り、自らを時代に融合させたことで、人気が出たのだと思うと言っていました。一方で人気の出ない芸人の方はむしろ逆で「自分視点で面白いか...
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偶然を必然にする「興味力」

通勤中や街を歩いているとき、知り合いに偶然会うことが多い。「また知り合いに会ったの?」人からは驚かれるが、実際は、誰もが同じように、移動中、知り合いに偶然接近していて、それに気付くか気付かないかの違いだけなのではないかと私は感じている。その違いがどこから生まれるかというと、周囲への興味、観察ではないかと思う。街の様子が普段とどこか違っているかとか、何か変わったことがないかとか、外出している時は自分の視界に飛び込んでくるものをざっと見渡すクセがある。普段と違う様子に敏感に反応することはビジネスの世界においても重要な要素だと思う。更に付け加えると、人への好奇心もあると思う。人の様子は、それぞれ驚く程違っていて、たまたま見かけた人について、どんな仕事をしている人なのだろう、小さい声で言い争いをしているカップルに何があったのだろうとか、特に所作と表情が噛み合っていないような人達は面白かったりする。人を観察していると飽きることがない。例えば、求職者との面談時にもよく起こることであるが、話されている内容と表情が微妙に一致していないような場合がある。そこで掘り下げて、お話しを聞いていくと本人が無意識...
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おもいやり週間

先日、ホームで電車を持つ列に加わり、やっと来た電車に皆が乗り込もうとした瞬間、横からベビーカーを押した3人家族が我先にと入り込み、誰よりも先に乗車している光景を目にしました。その列に並んでいた人たちは皆、唖然としており、怒っている人さえいました。別の列に並んでいた私は、客観的にその様子を見ていたこともあり、それぞれがどんな気持ち/考えだったのだろう、と電車に乗りながら考えていました。恐らくその家族は、ベビーカーを押しているから乗車が遅くなると危ないという考えがあり、それに「赤ちゃんが乗っているから、周囲が譲るのが当たり前」だと思っていたのかもしれない。一方、その他の乗車客は一般常識として「順番を守る」というのは当たり前だし、その時の家族連れの自分勝手な行動にイラッときたはずである。一人ひとりに聞いて確認するわけにもいかないので、実際のところはどう思っていたのかは分かりませんが、お互いが、己の持つ正義を主張している事に間違いはなさそうです。このような「とらえ方の違い」って、日々の生活の中でも夫婦や恋人同士の間にもよくありませんか?「意見が異なる」ということだけではなく、相手の真意も確かめ...
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マニュアル

夏休みに、子供を連れてリゾート施設に二泊三日で泊まりに行った。掃除が行き届いた部屋や、スタッフのきびきびとした対応が気持ちよく、家族で快適に過ごす事が出来た。その中で、特に印象に残った事があった。一日目、ホテルのビュッフェレストランで夕食を摂った時、未就学のまだ小さい子が、体調が優れず、何も口にしなかった。その事について、こちらからは何も言わなかったのだが、最終日にチェックアウトした際、フロントで言われた金額が計算と合わなかった(言われた金額が私の計算より少なかった)ので聞いてみたところ、「お子様が何も召し上がらなかった日がありましたので、その分のお会計は結構です」と、フロントの方が、当たり前の事のように笑顔で言ってくれたのだった。また、別のスタッフの方が、「またのお越しを心よりお待ちしております」と言ってくれて、その時の心のこもった言葉や微笑みも印象的だった。上記を帰り道に思い出して、素敵な人達だったなあ、また泊まりに行こう……と感じた。丁度、ある高級ホテルチェーンに関する「マニュアルを超える接客」という記事にたまたま触れ、上記の出来事を振り返って、きっと、あの対応はマニュアルにはな...
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大人になっても能力開発/好きなことをやろう

子どもの能力を伸ばしたい場合、能力を高めるのに好きなことをやらせるという親も多いと思います。能力とは「脳力」とイコールになっていて、その脳力の内訳は「記憶力・判断力・独創力」と定義されるそうです。また、その中の独創力は想像力・創造力に分けて考えられるそうですが、脳力全般を伸ばすためにどういう方法があるかというと、まず挙げられるのが「内発的動機づけ」というものになるそうです。自分自身が心の底からやりたいと思うこと、ある物事をやっていること自体が楽しいという状態を指しています。「自分自身がやりたいこと・自発的にやっていること」=「遊び」は楽しむためにやる活動だと思います。その遊びは生きがいと連動しており、これが非常に重要で、愛や安全、奉仕や名声、お金などの生きる上での価値観を形成する基盤になるとされています。例えば、上記の様な価値観を子どもの中にもきちんと形付けていくのにどういう方法があるかと言うと「児童文化活動」の質を高めるというのがあります。できるだけ子供に「良い」思えるものを、たくさん与えることが脳力向上に役立つそうです。おとぎ話などの児童文化をたくさん聞く事は子ども達にとって、理解...
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負けの価値

破竹の勢いだった将棋の藤井四段の連勝がストップした時、少し残念ではあったが、これで良かったという気持ちにもなった。いかに天才とはいえまだ14歳の中学生。背負える許容量はとっくに超えており、過度な負荷は今後の成長にプラスにならない気がしたからだ。人生はよく、細かい選択の積み重ねであると言われる。そして、選択にはたいていの場合競争が伴うし、競争となれば、必ず勝者と敗者が決する。将棋でも受験でも恋愛でも出世でも、全てにそれが当てはまる。当然だが、誰しも負けたくはないので勝つために反省や努力が生まれ、また負けて努力して…を繰り返し成長していく。多分これが、誰しも思い描く真っ当な思考・行動パターンだろう。しかし、負けることがあまりにも大きな苦痛や代償を伴う場合、チャレンジする事自体を避ける、というパターンに陥りかねない。人材紹介の仕事をしていて様々な職種の方と接するが、多くの場数を踏み、勝負にこだわってきた人の方が実は負けることに対して寛容であるように思う。正しい負け方、次につなげる負け方を知っているからだと思う。勝負する機会がなければ負けもないが、同時に、自分の限界がどこにあるかを知る事も出来...
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転職で重要なこと

来月から私の友人が結婚の都合で、別の職場で働くことになっている。今の勤め先は小さな田舎町の電気屋さん。地域密着のその店は、小さな子供からおじいちゃん、おばあちゃんまで、電気のことで困ったらご自宅まで足を運び、何でも相談にのって解決すると言う仕事。お茶を頂きながら世間話をすることも重要なお仕事のひとつである。一方、転職先は一部上場企業。会社の製品を作る工場にて、工場が安定的に稼働するように電気全般を管理・メンテナンスする仕事。縁の下の力持ちという役割。基本的には工場から出ることは無く、接する人も決まっている。給与を含めた福利厚生などは、街の電気屋さんと一部上場企業だ、開きがある事は言うまでもない。貴方が電気職人だったらどちらの企業を選ぶだろうか。当然、正解などない。人によって価値観も異なるし、モノの見方も異なる。因みに私の友人は街の電気屋さんの方が自分には合っているだろうと言っていた。私は彼との付き合いは30年ほど。饒舌ではなく、芯が細い感じもあるが、真面目で人当たりも良く、何より人と話す事が好きな人間だ。私も町の電気屋さんの方が彼には合っているのだろうと感じている。自分でもその事は理解...
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原因

先日、体全体に発疹のようなものが出て、皮膚が痒くなったので、皮膚科を受診した。原因は特定出来ず、ドクターは、「薬を出して、ひとまず様子を見ましょう」とのこと。しかし、数日経っても、症状が収まる気配がない。そのことを医師に告げると、「すぐに症状が収まらないのは、珍しくない」とのことだった。だが、この説明を聞いても、気分がいまいちスッキリしない。これは、問題の原因が特定出来ていないからだと思う。人は、サービスに費用を払うとき、結果だけでなく、結果に至る過程にも、費用を払っているのではないだろうか。日本でもインフォームド・コンセントが叫ばれて久しいが、それも同じ理由なのではないだろうか。自分自身の例を振り返っても、家を購入した際、「AとBの物件があり、一般的にはAの方が人気があるのですが、○○という理由で、お客様にはBをお勧めします。」とか、「この物件は○と△と×の理由でこの価格です」と、結論に至る根拠をハッキリ説明してくれた不動産屋さんの方が信頼出来た。自分自身も、キャリアコンサルティングの際、結論を解り易く説明するのは勿論だが、「結論に至る根拠をいかに解り易く説明するか」にも重点を置いて...
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二極化する価値

少し前の話になりますが、ソニー・ミュージックエンタテインメントが29年ぶりにレコードの自社生産を再開するというニュースがありました。最近はレコードがブームだという話を耳にしていましたが、レコード市場をけん引しているのは、主にデジタルに慣れ親しんだ若い世代のようです。確かに、レコードにはデジタルにはない“プチプチ”という音を含んだアナログで温かい感じが良いと思えるのかもしれないし、お気に入りのジャケットをそろえたり、音楽配信では得られない「所有する」という気持ちに応えられる部分があるのかもしれませんね。考えてみると、物事は、何か一方が極端な方向に進み過ぎると、相反する方向を求める「二極化」していくことが多いように思います。このレコード市場が伸びているという一方で、CD販売は既に激減し、たいていは音楽配信(デジタルストリーミング)で気に入った曲をダウンロードして聴くという市場がある。その他には、例えば、将棋。藤井4段の活躍により、フジノミクスと呼ばれるほど将棋ゲームや子供の将棋教室が流行っているようです。その背景には、スマホゲームに疲れはじめ、懐かしいと思って始める大人世代が増えている事が...
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あり方

最近、将棋の藤井四段が、歴代最多の29連勝を達成し、話題になった。将棋と違って、野球やサッカー、テニス等は、見た目に派手な動きがあり、ルールを知らなくても、プレーの凄さが伝わってくる。一方で、将棋は、対局を見ても、ルール等を知らないと、何が凄いのか解らない。だから、今回のブームの中で、「藤井氏は何が優れているのか」という解説が盛んに行われた。そんな中、「藤井氏の強さの一つは、相手の弱みを突くのが上手い点だ」という新聞記事を見かけた。私は、将棋の事は下手の横好きで、上記の記事が正しいかどうかは解らないのだが、記事の内容に違和感を感じ、下記のような事を考えてみた。大変、大雑把な分け方かもしれないが、これまでの将棋の棋士は、大きく二通りに分かれると思う。一つは、日本が経済的にまだ貧しかった時代によくいた、「勝負師」タイプ。相手に心理戦を仕掛けたり、勝負の様子が人間模様に富んでおり、盤上の戦い以外も興味深かった。もう一つは、七冠を達成した羽生善治氏に代表される、「羽生世代」以降の棋士。人物像としては、割と淡々としている印象を受ける。羽生氏のインタビューを聞いていると、「ご本人としては、『目の前...
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情報発信ツール「アウトプット」

先週、某番組でプレジデント社主催のdancyuという雑誌の編集長が出演されていました。情報発信がデジタル中心の時代に発行部数を伸ばし続ける編集長に密着取材したものでした。「食」をテーマに色々なお店に行って取材を試みるが、会員制や一見様お断り、常連客のみで形成されるお店に対して如何に取材を受けていただけるかを交渉する仕事の裏側が垣間見れました。お店側に対しては味のみではなく、材料やお店つくり(雰囲気)、店主のお人柄や生い立ちと様々な角度から取材をします。編集長が取材をして掲載したお店にお客様が殺到して店を閉めざるを得なくなったという悲しいエピソードから、編集長だからこそ取材を受けてくださるお店などさまざまな関係者の思いと人との繋がりがありました。サイトなどで行ったこともないお店の口コミの星の数による評価だけではなく、足で情報を稼ぐ姿はまさに本物で実際にお客様がお店を予約する段取りを想定して従業員の電話応対の質などのサーチもしておられました。dancyuの冊子もそうですが、見ていて楽しい本やテレビというのは人がその場で体感していなくても自身がなりきれる、(疑似体験ができる)情景が浮かぶとい...
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エセ顧客思考

高級店でもB級グルメでも、とにかく外食するのが好きな私だが、二度と行くことのないお店の特徴として、基本姿勢がなっていない所である。たとえ料理がおいしくても、見ていて不快に思う行為や状態を平気で許している(と思われる)所には二度いくことがない。「ごゆっくりどうぞ」と言ったのに無言で荒く食器を下げる。素材にこだわっていると言いながら中身の説明ができない、など。エセ顧客思考とでも言うのか、とても胡散臭さを感じる部分だ。できる事なのにしていない、そこに店側の本心が透けて見える。私自身も若い時は、たとえ身だしなみがダメでも顧客の気持ちを握れる営業マンならOKとか、大事なのはオンタイムでありオフの時は関係ない、そんな風に思っていた。しかし、実際には人間はそこまで器用ではない。超アナログな生き物だ。昨日の夜の暴飲暴食が今日の仕事の効率を下げる事もあるし、昔見た映画のワンシーンから突然新しい企画のアイデアが出てくるかもしれない。過去から現在、積み重ねてきたもので頭からつま先まで全部つながっている。要するに、良くも悪くも隠し通すことはできないという事だ。最終的に何がどうつながるかは完全にコントロールでき...
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厳しさの中での成長

小学生の娘が、朝から「学校に行きたくない」と主張する事がある。前夜から、泣きべそをかいてアピールしてくることすらある。例えば、原因は嫌いな食べ物が給食のメニューにある場合などだ。その食べ物を担任の先生に半ば強制的に食べるように指導を受けるのが嫌らしい。最近のニュースにあるような口に無理やり食べ物を入れられるというものではないが、学校から、帰ってきて、思い出して泣くくらい彼女にとってはその指導が苦痛のようだ。ある意味、前日からメニューをチェックしている彼女の拒否反応の強さにも驚かされる。モンスターペアレントと言われるかも知れないが、娘が嫌なことを強いられているのは・・・と思い学校側に相談しようとも考えた。ふと、我が家の食卓を振り返ってみた。「嫌いな食べ物」を無理やり食べさせることは殆どないため、娘は基本的には好きなものしか食べない。そんな娘を見て、私も妻も「ちゃんと好き嫌いしないで食べなさい」と若干強い口調で言うくらいだ。当然、娘はそんな言葉はお構い無しに食べられる物だけを食べている。娘を一人の人間として考え、将来的に社会適応できる素養を教育していく先生の立場で考えれば、この「指導」は間...
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日本には熱意ある社員が少ない?!

少し前のニュースになりますが、ギャラップという世論調査などに強いアメリカの調査会社が世界各国の企業を対象に実施した従業員のエンゲージメント(仕事への熱意度)調査で、日本は「熱意ある社員」の割合が6%しかなく、世界では132位と最下位クラスだったという調査結果を目にしました。「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」が24%を占め、「やる気のない社員」が70%にも達するということですから、残念な結果です。実際は、「熱意がないわけじゃないけど、熱意があるってほどじゃないしなぁ」と思う傾向にある日本人の気質も大きく反映されているように思いますが、そのことは今回の主題ではないので横に置いておきます。熱意・意欲を持てない人は何故持てないのか、を考えてみるためにTwitterで調べてみると、「残業が多くてやる気が出ない・気力がない」「給与が少ないからやる気が出ない」「就きたい仕事に就けていない」等々、それって・・・熱意があったら逆にもなり得るのになぁ、と思ってしまいました。熱意がないからなのか、それとは無関係なのか、人材紹介として「働く人」に向き合う仕事をしている中で、“会社から何を求められてい...
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選択と集中

出版業界が不況と言われるようになってから、かなり経つが、そのような状況下でも、何十年続く長寿雑誌についての記事を読んだ。ターゲットとなる購買者層を絞り、構成や流れを変えずにやり続けてきたのが勝因だと言う。これは非常にもっともで、日本の人口が1億2千万人強だとして、全員に読んでもらうのは無理なことで、その必要もないだろう。いつも安定した数の読者がいれば、成り立つ雑誌は多いのではないか。そのためには、ターゲットとなる読者にどうやって読んでもらうか、というアプローチの工夫が必要となる。ビジネス界やスポーツ界においても、成功している人を見ると、明確な目的から、すべきことを逆算して行動し、計画的に行動する人が多い。結果に向けて短期間で為すべきことをやり遂げる。そこに無駄な作業や動きはない。意味も無く、長く会社にいたりして残業代を会社からもらったりする会社員とかグラウンドにいることで練習しているつもりになるアスリート。結局は、ベース給与の向上や必要な筋力や体力をつけることは出来ないのである。転職時の面接では、「結果を出すためにどう動いたか」といったストーリーをいかに効果的に伝えるかがポイントの一つ...
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暗闇の象

外国に、こんな例え話があるそうだ。暗闇の中で、ある人が象の鼻を触り、「象とはざらざらして柔らかいものだ」と言う。また、ある人が象の牙を触り、「象とは硬くてすべすべしたものだ」と言う。他のある人が象の別の部分を触り、違うことを言う。どれも象の一部だが、象の全体を表したものではない――。この話は、いろんな解釈の仕方があるが、私は、人間にとって、物事を認識することがどれ程難しいか、「解ったつもり」を戒める話だと捉えている。弊社にお越しになる方と、フェイス・トゥー・フェイスでのご面談をする際、「求められる働き方」のようなお話をする機会が多いが、実に様々な説明が可能である。組織に貢献する。全体の中における自分の部署や自らの役割を踏まえて行動する。まず義務を果たす。多角的な視点で物事を見る。経営の観点を持つ。効率、効果、生産性を高める。独自の取り組みをする。他部署と密に連携する。突き詰めれば、どれも同じモノに達するが、表面上は違う。ご面談にお越しになった方に、職務経歴書の修正を通じて、ご自身の歩みを振り返って頂くと、「こういったことを大事にして働いてきたのか」と、感慨深いご様子で、ご自分を再確認な...
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「意識の差」「情熱の差」「考え方の差」

皆様、GWは充実したお休みを過ごされ、リフレッシュできましたでしょうか?この時期、どうしても5月病などがクローズアップされますが高い意識で働かれている皆様を想像しながら、私自身も身を奮い立たせ業務に邁進しております。さて、私もGWに帰省をしたのですが、実家で旧友と時間を共有していた際に感じたことを事例を挙げてお話をさせていただきます。人材紹介のお仕事をさせていただいてから、働く方の心情や境遇、取り巻く環境などを無意識に考える様になりました。とりわけ、現在は売り手市場とも言われておりますが、就職活動が厳しい時期もそうでない時期も、働き手の「意識」の違いが最終的な結果を左右することに変わりはないように思います。私は今年で29歳になりますが、同期の人間を考えれば社会人経験は高校を卒業すると10年、大学を卒業するとすでに丸6年になります。友人の一人は高校を卒業し飲食店の店員を経験し、一つのお店を任せていただけるまでになりました。もうひとりの友人は高校を卒業し建設作業員を経験し、会社を立ち上げるまでになりました。友人が偉くなっていくことは非常に嬉しいことですし、私のように東京に出て仕事をするより...
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ストラディバリウスの価値

相場価値として10億を超えるとされるバイオリンの世界的名器、「ストラディバリウス」の音色が、実は楽器屋で買える市販品とほとんど差が無かった――そんな研究結果が発表された。さすがに10億円となるとイメージがつかない額だが、何せ、相手は音である。好きな人は好きでいいじゃない!と言う感じではある。そもそも、何故このバイオリンが欲しいかと言えば、音の違いというよりは、芸術品として所有する事自体に意味があるという側面が強いのだろう。いわゆるブランドを身にまとう、という文脈で考えればわかりやすい。こうすると、10億円がいささかチープな印象になってしまうのだが、しかし、何かの力を借りるというのは決して悪い事ではないと思う。例えば、昔の武家に生まれた男の子は元服する時に刀を与えられたらしい。そこを起点に、子供から大人ひいては立派な武士に育っていくという考え方があり、まさしく、モノを持つことで精神もそれに見合う形になるという一例だ。名器を手にしたことの緊張感で音楽に邁進するなら、それはそれで立派だと思う。会社でも、肩書やポジションを得た際に、その高揚感や責任感を大いに利用して、しかるべき存在になれるかが...
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人材紹介会社の介在意義

先日、業界ではシェアトップクラスの食品メーカー様より求人のご依頼を頂戴しました。求人背景をお聞きしたのですが、他の紹介会社から紹介された方で、中途採用した社員の方が数ヶ月で退職してしまったというものでした。採用担当者様も時間と労力、コストをかけて行ったにも関わらず、数ヶ月で退職してしまったことに、落胆の表情を隠しきれずにおられました。その退職理由をお伺いすると、「社風に合わなかったから」というお話でした。こういった退職理由の場合、紹介会社が、ご依頼頂いた求人案件において、求職者様の「ご経験が合致していれば紹介する」というものが挙げられます。これは当然と言えば当然かもしれません。しかし、その一方で、求職者様のお人柄やお仕事に対しての考え方。これからのキャリア(人生)を転職先でどのように築いていきたいのかという側面も考えながら企業様をご紹介していくことも紹介会社には求められています。前提として求職者様のご意向と企業様のご意向をお聞きしながら双方の成長に繋がるようお互いを良縁に結び付けることが我々のミッションではあります。しかしながら、100%ご意向を叶えられるのかというと、それは求職者様も...
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期待を裏切る事で裏切らない存在意義

ラーメンが好きで、よく食べに行くのだが、大きく分けると二種類の店があるような気がする。いつ行っても味が変わらない店と、日によって微妙に味が違う店だ。前者の良い点は、安定感があり、期待値を裏切らないといったところだろう。味をいつも同じように保つのは、簡単なようで難しいので、高度なノウハウを持っている、と言えるのかもしれない。だが、個人的には、日によって微妙に味が違う店の方が好みである。湯切りの微妙な加減が違って、今日は麺が硬いとか柔らかいとか、仕入れる素材が普段と違って、今日は少し塩味が濃い、とか。お店に行く度に、その変化を楽しんでいる。これは、私が人材ビジネスをずっと続けている理由と通ずるかもしれない。お客様の立場からしたら、わざわざ時間を使って人と会って、「全部、予想の範囲内だった」というのでは、安心感はあるかもしれないが、驚きや面白さとかの感動は無いだろう。特に、相談しようとか、意見を求めて人と会うのなら尚更だ。「ああ、やっぱりこんなもんか」ではなく、何かしら自分の想像を超えたり、良い意味で期待を裏切られた…。そういうのを、人は求めているのではないだろうか。少なくとも自分はそのよう...
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ポテチと平和

昨年の北海道の台風被害により、ポテトチップスの原料となるジャガイモが不足し、カルビー社と湖池屋社が一部の商品を販売終了・停止するというニュースがありました。「えっ?!ポテトチップスが食べられなくなるの?」と焦って、コンビニで買いだめをされた方もいらっしゃるかもしれませんね。事実、報道翌日にはコンビニ等の棚ではポテトチップスが品薄状態になったようです。実際は、一部の商品が定番品の安定供給の為に販売停止となった程度であり、ポテトチップス全般がなくなってしまうということではありませんでした。ふと、十数年前に米不足でタイ米を食べていたことを思い出しました。集団心理ともいえると思いますが、日ごろそれほどポテトチップスを食べているわけではなくても、手に入らなくなると周囲が騒いでいる状況を見てしまうと、突然、自分にとって不可欠な物のように思えてくるから不思議です。このポテトチップスのニュースと同時期に、アメリカがシリアを攻撃し、北朝鮮に対しても単独で軍事力行使に踏み切る可能性を示唆し、戦争に発展するのではという緊迫した報道がありました。今も両国の緊張関係は続いているわけですが、北朝鮮のニュースはポテ...
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介在意義

流通業においては、コスト削減の為、中間流通を減らしていく動きが強い。日本は米国に比べて、中間流通が多い、という意見も良く聞く。モノを扱う業界とは異なるが、企業様と求職者様の間に介在する人材サービスも、「中間に立つ」という点では、上記の流通業と共通点がある。今後、人材サービスはどうなって行くのだろうか。私は、低価格と高付加価値の二極化が更に進んでいくのではないかと感じている。どの業界でも、コスト削減のニーズは強いので、それに応えるサービスは勿論必要だ。一方で、極端な例だが、経営者や事業部長といった採用ニーズは、低価格追求で応えられるものではない。人材紹介の介在意義は、求人案件のご紹介や、求職者様のご紹介ではなく、いかに、そこに意義付けを持たせるかにある。求職者様に関して言うと、ご本人にお会いすると優秀なのに、職務経歴書では全くご自分の魅力を伝えられていなくて、「確かにこの書類だと、書類選考に通らないのも無理はない」という方が少なくない。そういった方に、書類修正を通じて、これまでのキャリアを振り返って頂くと、「自分の大事にして来た事を再確認出来た」という感想を仰る方が多い。あくまで結果に過...
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新天地

皆様におかれましても4月に入り、新たなる環境にて新生活をスタートされていることと思います。日本では暦上、新しい期、新学期において4月に「新生活」のイメージがまだまだ多いことと感じます。ようやく暖かさもでてまいりましたが今年は寒く、桜の時期が例年よりも遅く、新入社員、新入生を迎え入れる桜の木が背景になかったことを少し残念に感じております。弊社でも今年の年頭に2017年の事業発展に向けて、神社で祈祷を致しました。また、3月末にも研修を兼ねて社員皆で福岡へ行って参りました。それぞれの地域で景観や人の暖かさにふれて、今一度東京に戻り業務を頑張ろうという気持ちを再確認することができました。四季のある日本において古来、季節の変わり目を感じる文化は日本人と深い関係がございます。弊社の「CORE」の由来はChange OR Evolutionの頭文字を取ったものになっておりますが、あらためて弊社が発信しているメッセージと皆さまにお伝えできることをテーマに考えさせていただきました。1月、12月、3月、4月などは年度の振り返りとスタートの季節になります。寒い冬の雪解けが春を知らせてくれ、そこに桜が咲きます...