未分類 万引き家族
日本映画が21年振りに、カンヌ国際映画祭最高賞のパルムドールを獲得した。受賞作「万引き家族」は、東京の下町で、万引きで生計を立てながら暮らす、とある家族の姿を描いた作品。受賞後の記者会見で、監督や俳優が思い思いに、感謝と感激、作品やスタッフへの思い入れを語っているのが印象的だった。その中で、是枝裕和監督のコメントがひときわ印象に残った。劇中で、絵本『スイミー』が話がエピソードとして登場する。是枝監督は、撮影前の取材を振り返って、こう語った。「印象に残っているのは、親の虐待を受けていた子たちが暮らす施設。取材をしていると、女の子がランドセルを背負って帰ってきた。『何の勉強をしているの』と聞いたら、国語の教科書を取り出して『スイミー』を読み始めた。職員が『皆忙しいんだからやめなさい』と言っても聞かずに読み通した。皆で拍手をしたら、すごく嬉しそうに笑った。この子はきっと、離れて暮らしている親に聞かせたいんじゃないか、と思った。朗読している女の子が頭から離れなくて、すぐ脚本に書いた。」是枝監督は、続いて、テレビプロダクション所属時の経験に触れ、「誰か一人に向かって作れ」と先輩に言われ、そのこと...