大手企業を中心に、社員の能力開発に力を入れている事例が増えている。
特に情報技術の分野は、人工知能の発展や巧妙化するサイバー犯罪に
対応できるセキュリティ等、時代の流れに適応するべく、会社全体で、
座学によるインプットと実践研修を通じて専門人材の育成に注力している。
ウイルスソフトを提供するトレンドマイクロ株式会社のように、業界・職種未経者で
セキュリティ分野に関心のある意欲の高い人材を採用し、
1年間かけて育成し2年目以降に各現場へ本配属させるような実例もある。
ちなみに、こちらは今年4月から開始された取組みとして、
先日の日本経済新聞にも取り上げられていたが、倍率は100倍とのこと。
これは極端な倍率だが、学び直しに力を入れるのは企業だけでなく、
働く側の関心も強くなっていると感じる。
コロナ禍という緊急事態により、目に見えない不安が強まったこと、
また、1人で過ごす時間が増えて様々な情報に触れる機会が多くなったことで、
現在の職務の延長上には無い新しい知識や体験を求める動きが、
一昔前より顕著になっている。
どんなきっかけにせよ、学びをキャリア構築につなげていけるかは、
ゴールが明確かどうかに尽きる。あるべき姿(理想のキャリア)を
イメージできていれば、仮にそれが抽象的なものでも、
現状とのギャップが明確になるので日々の具体的な取組みに落とし込める。
そして、日々の取組みは現在の職務を遂行することで成立するのか、
あるいは仕事外で機会を設ける必要があるかの判断、更に言えば、
今の会社に残るか転職するかの意思決定につながっていく。
理想のキャリアを考えることに対し、難しそうなイメージが先行して億劫に感じる方、
あるいは、大きなプロジェクトを任されていて、先の事を考えられない方もいるかも知れないが、
学びを含め、何をやるにも目的が明確でないと、場当たり的になり、
結果的に貴重な時間を無駄にしてしまう。
まず初めに考えることをサボりさえしなければ、満足いく成果が得られなくても
何が足りなかったのか、そして次に何をすべきかは明確になっているはずだ。
結果として、その一歩は間違いなく有意義なものとなる。
弊社では、候補者様に対して、転職ありきではなく、
ご入社後に組織の核(コア)となりご活躍いただき、自身が望むキャリアを
構築していただくことを見据えてコンサルティングを行っている。
株式会社コアは、社名を英語のスペルにすると「CORE」になるが、
「Change OREvolution=働く場所を変えるのか。それとも、自らを変革させるのか。」
という想いが込められている。
社名に込められた想いを体現できるよう、まずは私自身が目的を明確にし、
日々自らを変革させていく強い意思の力を持って、
お客様に質の高いサービスを提供できるよう精進し続けたい。

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