NHKで放送中の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』は、
朝ドラ史上初めて、祖母・母・娘、三世代の女性を主人公にしたファミリーストーリー。
ある記事によると、『カムカムエヴリバディ』が、いよいよ佳境を迎えており、
ネットではさまざまな人が本作の感想や、今後の展開の考察を発信して
盛り上がりを見せているそうだ。
一方で、「ラジオの英語講座がテーマのはずだったのに、ラジオの話はどこに行っちゃったの?」と
苦言を呈したり、伏線かと思われたさまざまな出来事が回収されないままで
あることを批判する声もあるそうだ。
因みに自分はほとんどこのドラマを見たことがないが、記事の次のくだりが
興味深いので、このブログで取り上げた。
『カムカムエヴリバディ』では、何かを好きな気持ち、誰かを思う気持ちが、
様々な営みによって時間や場所を超えて人から人へ運ばれ、届けられる様子が
描かれている。人々が暮らす毎日の営みや作業や所作は、すべて誰かを思う気持ちを
のせて運ぶものであると言うことができ、そう考えると、本作における最大の
「誰かを思う気持ちをのせて運ぶもの」は「あんこ(あずき)」だと、この記事は
結論づけている。
「カムカムエヴリバディ」の制作統括を務めるチーフプロデューサーによると、
「あんこ」は、「ドラマの重要なキーアイテム」となっているとの事。
次のくだりは、ネットでも話題になった“あんこのおまじない”。
「あずきの声を聴けえ。時計に頼るな。目を離すな。
何ゅうしてほしいか小豆が教えてくれる。
食べる人の幸せそうな顔を思い浮かべえ。
おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。
その気持ちがあずきに乗り移る。
うんとおいしゅうなってくれる。甘えあんこが出来上がる」
代々受け継がれてきた、この“あんこのおまじない”は、ズバリ精神論だ。
テクノロジーが進化し、AIが台頭してきている現代において、限りなく非科学的だ。
しかし、自分は、この“あんこのおまじない”は、科学的には証明できないものの、
起りうることなのではないかと思った。
弊社では人材ビジネスにおいて大事なものは業界・職種知識や専門性など
いろいろとあるが、大前提として、人を想う気持ちと教わっている。
これはサービス業全般でも言えることだし、もっというと、
どんな仕事においても個人で最初から最後まで完結出来る仕事以外には、
ほぼ全ての仕事に当てはまることではないだろうか。
大抵の人にとって初めて聞く内容でもないはずだ。
一部の例外を除いては、組織から評価される人、組織で上にあがっていく人は、
人のことを想う気持ちを持っている。だから自然と周りから認められ、評価され、
役職を与えられる。
極論を言うと、マネジメントにおいて最も求められるものの一つではないだろうか。
テクニックの前に人の事を考えられること。
目の前の仕事に追われているなか、自分の未熟さを痛感した・・・

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