深掘り

半沢直樹の勢いが止まらない。

池井戸潤の小説「半沢直樹シリーズ」を原作とした、
TBS系「日曜劇場」のテレビドラマだ。
全話、世帯視聴率20%超を記録しており、私も今や視聴率に貢献している一人だ。

なぜ「半沢直樹」はこれほどヒットしたのだろうか?
色々な理由はあると思うが、私が考えたのは特に以下二点である。

1.半沢は、皆が言いたくても言えなかった事をズバッと言う、爽快さが魅力である。
名台詞「やられたらやりかえす、倍返しだ!」との
半沢のセリフをみて、皆共感するだろう。
「よくぞ言ってくれた!いいぞ半沢!」、私のことのように満足感を得るのだ。

2.話一話で山場があり、スカッとするシーンがしっかりと盛り込まれている。
また、1クールが第一部と第二部の構成になっているため、一粒で二度おいしい。
つまり毎回毎回、飽きずに見ることができる。

そこで、もう少しだけ深掘りし、考えてみた。

1.について
現実問題、社会人の多くは
「本当はこうありたい、でもなかなか難しい」と思っている。
今のご時世は、長いものにはまかれろ、
言いたくても言えない環境もあったりもする。

そんな背景を考えると、日本人の奥底には、
「やられたらぐうの音も出ない程やりかえしたい」、
そんな思いを抱いている方が多いのではないか。
つまり、反骨心がある社会人は多いのだ。
少なくとも心の中では頑張ろうと、前を向いている日本人は多いのだ。
まだまだ日本の心も捨てたものじゃないな、と感じた。

2.について
現代人は飽きっぽい人が多いのかもしれない。
長編小説より、短編小説を好む理由と同じである。
よく三日坊主で終わることも、飽きっぽさが原因だろう。

さて、この「深掘りする=深く調べたり考えたりすること」は、
AIには決して真似が出来ない人間らしさで、
人間こそが持つ唯一無二のスキルである。
仕事やプライベートを充実させるうえで、欠かせない大切な要素だと思う。

例えば、普段の何気ないうわっつらな返事では、
相手の心を動かすことは難しい。
しかし相手の発言の理由をもう少し深く考え、
五感で感じ、思いを伝えると、相手は感動する。

転職活動においても同じことが言える。

選考過程において、いわゆる「深掘り質問」が投げかけられる。
「どのような考えで仕事をしているのか?結果どのように感じたのか?」。
軸となる考えを持っているか、人となりを含め企業側はしっかりと見てくるのだ。

しかし、深掘りし考えることについて、苦手意識をもっている、
余り深くは考えていなかった等の求職者は実際多いと感じる。

もしも悩まれた時は遠慮なく弊社へお声がけいただきたい。
キャリアについての「深掘り」を一緒にお手伝いができれば、
嬉しく思う次第である。

それでは、そろそろ半沢直樹が始まる時間なので、失礼させていただこう。

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