今後、重要性を増すスキル

先日、社内の勉強会で、
・仕事に求められるスキルの種類
・今後、求められるスキルがどう変化していくか
について、ディスカッションを行った。

仕事で求められるスキルを二種類に分けると、
1.お金で買えるスキル。ロジカルシンキング、経営学、語学、資格など。
  (勿論、習得するには、お金以外に、時間や労力も必要だが。)
2.お金で買えないスキル。調整、根回し、段取り、配慮など、
  一見、当たり前のように思えることや、地味で面倒くさいことが多い。

どちらも大事だが、今後は、2.の重要性が更に高まっていくと思われる。
データ分析、数値処理や翻訳が典型だが、
1.は、AIが得意な分野であり、今後、更に機械化が進んでいく。
一方、人同士が働くのに必須である2.は、機械への置き換えが難しい。

考えてみると、1.はその人の個性と独立して存在するが、
2.はその人ならではの個性と切っても切れない関係にある。
2.は、人間ならではのスキルと言ってよいだろう。

採用面接で重視されるのも2.の方だ。
というのも、1.は職務経歴書を見れば解るので、書類選考でかなり判断できる。
例えば、ある商材をどこの小売店向けに営業する、という業務は、
AさんもBさんもCさんも同じだ。
一方で、その業務を行うに当たって、目的を達成するために、何を考え、
どう工夫して、どう壁を乗り越えて、どう行動したか、というのは、
AさんとBさんとCさんの間に違いが出る。
ここには、自然と人柄が現れるし、「社風に合うかどうか」
「一緒に働きたいか」という部分に関連してくる。

これまでも、採用面接では2.のスキルが重視されてきたが、
AI化が進む中、今後、更に重要性が高まっていくだろう。
注意すべきは、転職の面接でこのスキルをアピールするには、
まず書類選考を通る必要があるということ。
当たり前のようだが、転職希望者が増えている最近の情勢では、
競争が激化し、書類選考を通過するのも容易でない。
職務経歴書を通してその人ならではのスキルを伝えるにはコツがあるが、
弊社では創業以来十年近く、求人案件の紹介とともに、
職務経歴書を通じたアピールの仕方をお伝えすることにも力を入れてきた。

興味を持たれた方は、是非、一度キャリアコンサルティングを受けてみていただきたい。

コメント