プロフェッショナル

私の旧友に自動車整備士がいる。

友人曰く、同一同型の車種であっても、車には個性があるらしい。
何でも友人は車のエンジン音を聞くだけで調子の良さがわかるという。
良いエンジンオイルを与えれば、車が喜んでいる。
良いタイヤを履かせてあげると気持ち良さそうに走行するとまで豪語する。
時には事故に遭い、命を落としてしまう車(廃車)とも対峙する。
その時はオーナー(所有者)と一緒になって悲しみ、スクラップ工場まで送り届けることもあるという。
長く携わった車になると廃車の見送りの際には涙が出ることもあるらしい。
ピット(整備場)に通い詰める(点検・車検)車には愛着が湧き、
指導してきた子供(教え子)のように感じるらしい。

仕事(車)に情熱を注いだ分、情熱は車にも伝わり、オーナー(車所有者)にも伝わる。
結果、彼は某自動車メーカーの専属整備士という立場であるが、
彼を求めてお客様が来店される程である。(彼は営業ではないが、彼に車の注文が入る)
巷では少し有名人である。

私たちの仕事(人材紹介)はキャリアの整備士に近いのかもしれない。
弊社に面談へお越しになられる求職者の皆様はさまざまな目的で面談にお越しになられる

(車に置き換える)
・ご自身のキャリア形成に関して(整備点検)
・キャリアの方向性の相談(性能アップ)
・キャリアの挑戦(長距離ドライブへの挑戦)

人材紹介業において整備点検は面談すなわち、キャリアコンサルティングにあたる。
求職者の皆様がキャリアを構築する(ご自身の性能を上げる)ためのアドバイスや
必要なスキル習得のご提案や環境を変える場合のアドバイスをする。

車の整備士は感情を持たない車を取り扱うが、
私の友人のように仕事に情熱を注ぎ続けると万物の声(車の声)が聞こえるようになるらしい。
車の外観、エンジン音、走行状態でどこが悪いのか解析する。(この領域こそがプロフェッショナル)

私たちのお仕事は候補者様が成し遂げたいキャリアや目標に向かって叶えられるように
私たち自身が候補者様、企業様にも勝る熱を帯びることが求められる(情熱と器量を併せ持つ)
本当のプロフェッショナルとは仕事においても、エピソードやストーリーを持っているものである。

株式会社コアを通して、幸せになられる方が一人でも増えるよう
自分自身が情熱を持ち、自己研鑽(人間力磨き)を欠かさないように
本当の意味でプロフェッショナルと呼ばれるような仕事ができるようになれればと思う。

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