還流

国内最大級地震の被害を被っている東北地方において、予断を許さぬ状況が続いています。
いつか来ると言われ続けていた「大地震」が、よもや起ころうとは誰も予想していなかったと思います。
当震災におきまして、被害者へ深い哀悼の意を表し、すべてのご親族および関係者の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

このような状況下からか、官と民がより一層協力して、事態対応に尽力していく姿を目にします。
菅政権への圧力も一時「休戦」ということとなっているようです。

都心の生活も少なからず影響が出ています。スーパーマーケット、コンビニでは物の陳列状態が品薄状況。
昔、教科書で見たオイルショックのような惨状でした。また、計画停電の無計画な停電に、
少し苛立ちに近い戸惑いを感じる方も少なくないようです。

災害特需なんて言葉も出回っていますが、この言葉も疑問です。
これをビジネスチャンスと感じている企業は心意気として良く映りません。
都知事の石原氏が、「我欲」を究めた罰だと言っていました。
緊急時にこのセリフの是非はわかりませんが言い得て妙だと思います。

我先に消費物を買い漁る購買力、企業体の営利を追求することを優先している企業。
利発であるが、聡明でない気がします。もっというと悪意の不在という言い方が正しいのかもしれません。

ちょうど、50年前にあたる1961年のケネディー大統領の演説を、英語の授業で勉強したのを思い出しました。有名な一説がこれほど身に染みたことはありませんでした。

『国があなたのため何をしてくれるかを問うのではない。あなたが国のため何ができるか、問うてほしい。』

「明日は我が身」という言葉もあります。近隣の方が困っているときぐらいは我欲を究めることを少し落ち着かせ、社会貢献に何かできないかを考える「真のゆとり」を持って、共存共栄社会を築いていく重要性もあるのではと思います。

我々も他人事ではなく、近隣の方に目を配りながら、企業体として、個人として貢献していきたいと思います。

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