Chat GPTがリリースされてから、AIの活用事例や、
賛否を問うようなニュースを目にする機会が増えている。
6月28日(木曜日)の日本経済新聞に、
「AIを搭載した初の政府顧問」として、
ルーマニアで行政に活用された取組みが紹介されていた。
SNSなどに投稿されている国民からの要望を自動で拾い上げ、
政府に報告することで民意を可視化するものだ。
AIの利点の一つに、人が介すると途方もない時間を要するデータ解析を
瞬時に行い、膨大な情報の中から、問題点や最適解を示唆できることがあり、
ビジネスシーンでの生産性や正確性の向上に寄与している。
しかし、膨大な情報を解析して導き出したもの=公平で最も正確性がある
ということにはならない。
作られた文章が意図的に情報操作された可能性もあれば、
システムの不具合等で誤った情報が発信されることもあり、
生成AIの不具合の事例も報告された事例もある。
仕事をする以上、AIの活用に関わらず、情報に振り回されず、
活用する側になりたいと思うところだが、
それは日々のインプット・アウトプットの思考習慣で決まるだろう。
例えば、朝のニュースを誰かにアウトプットする場合、
信頼できる情報源であろうと、一度立ち止まり、
身近な事例に当てはめて思考したり、敢えて反対意見の立場になってみる。
そして、メディアだけでなく、可能であれば、実物を見て確かめて、
思考にズレが無かったか検証する機会を設けるなど、
日常生活の積み重ねで、情報を上手く活用できる側になることはできる。
我々の仕事においても、ご紹介企業の魅力を候補者様にお伝えする際は、
可視化できるスキルだけでなく、採用背景や職場環境といった
見えないものを引き出し、真の魅力を伝えられるよう精進しなくてはならないと考えた。

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