コロナの感染者が再び増え始め、多くの会社が生き残る為に必死で知恵を絞っている。
そういった中でも、お客様から必要とされ、応援される会社・人に共通するものは何だろうか?
サービスの質、世の中の需要という前提はあるものの、
やはり、他者に対してどれだけ思いやりを持って向き合ってこれたかに尽きるのではないだろうか?
当たり前のように聞こえるかも知れないが、自分のことで精一杯になってしまうと、
中々難しいものである。
以前ブログで取り上げた、地元でイタリアンレストランを経営している友人が、
濃厚接触者となり、止むを得ず臨時休業することとなってしまった。
感染防止ルールに則り運営し、私生活でも細心の注意を払ってのことなので致し方ない。
本人のSNSには、お客様へのお詫びの言葉と共に、悔しさが溢れ出ていた。
その投稿に対して、友人だけでなく、多くの常連さんと思われる人達からの激励の
メッセージが多数寄せられていた。
間違いなく、営業を再開する際には、瞬く間に常連さんで満席になり、
前の様に行列の絶えない店になるだろう。
何故ここまで応援されるのか考えた時に、
彼が料理の美味しさ以上に、コロナ禍でお店の経営が大変な中でも、
お客様への気配り・心配りを欠かさず、より美味しいメニュー作り、お店づくりを
していたことが、お客様に伝わったからだと思われる。
私が食べに行き、最後の1人になった時も、不安な表情は微塵も見せず、
新しいメニュー開発と共に、試作を食べて美味しいと言った私に
『感染リスクがある中でもお客様が来てくれる以上、
美味しいものを食べて少しでも元気になって帰って欲しい。大変なのは皆一緒だから。』という、
彼の言葉と仕事の姿勢を見て、改めて頭が上がらないと思った。
誰も見ていないところでも、人を想い、一切の妥協をしなかったからこそ、
いざという時、多くの人に応援され、愛されるのであろう。
思い通りにいかない時こそ、相手を想い、気遣う精神を忘れずにいたいと思う。

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