今年の年末年始は昨年に比べ、
帰省する方も多く交通機関の混雑に巻き込まれた人も
多かったのではないだろうか。
私は帰省を諦め、家でゆっくり正月気分を味わう事に決めていたので、
なるべく外出せずにのんびりと、テレビでスポーツ観戦などをして過ごした。
箱根駅伝では、青山学院大学が大会新記録で優勝した。
監督の力もそうだが、自ら考えて行動する選手たちの強さが大きかったのだろう。
陸上競技は身体的な技術を競う競技ほど派手ではないが、それでもこれほど人を
引きつけるのは、選手が限界に挑む姿が人を感動させるからであろう。
駅伝というのは、団体競技に分類されると思うが、個人競技?のようでもある。
選手たちは団体戦という意識を持って走り、チームの為に努力していると思うが、
それぞれの区間でのライバルとのしのぎ合いで生まれる記録は個々の選手のものとなる。
各選手が責任感を持って最善を尽くすからこそ、最終的にはチームとしての
順位が決まる。逆に、一人でも棄権したら結果が出せない事につながる。
これは、ビジネスにも言えることではないだろうか。
例えば、自分が選手だとして、
前の走者は良い順位で現れるはずだ、という成功イメージと
無事にタスキを持って現れるだろうか?体調不良でリタイアしていないだろうかと
心配になる失敗のイメージでは、自らの精神状態や走りも変わってくるだろう。
心理的な安全性が保たれているチームや、選手一人一人が当事者意識を持っている
チームは強い。結果的に、余計な心配をすることなく、自分の持ち場に全力で
ぶつかれるからだ。その上で自ら考え、自らの足で前へ前へと向かっていく。
結局のところ、組織は、絶対的な心理的安全性の下で一人ひとりが自分のベストを尽くし、
当事者意識を持って他のメンバーと関わり合うからこそ、発揮出来る強さがある。
スポーツもビジネスもしくみは一緒だ。
自分に与えられた区間(業務)で限界に挑みタスキをつなぎたい。

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