三つ子の魂に逆らえるか

今でも「三つ子の魂百まで」と根強く言われています。
今月で息子が3歳になるので、他人ごとではありません。
欧米でも同じ様なことわざが存在している事もあり、
世界共通の認識として、科学的にもこの考え方は支持されている様です。

とはいえ、これは親の経済力だとか教育方針、生まれ育った地域など、
本人ではどうしようもない部分で決定されるものなので、
もしプラス材料があったらラッキー程度に捉えておくのが
健全ではないでしょうか。
人生は平等ではないと思いますが、
スタートだけで決まるわけではないとも信じています。
大人だからこそ思考によって、思い切り、三つ子の魂に逆らいながら
生きていく事も出来るのだと思います。

大人は「これが限界」と無意識に固定化してしまいがちですが、
例えばこの「三つ子」という表現をもっと広い意味でとらえ、
「何かを志してからの一定期間」だとすると、
やってやろう、というモチベーションが上がってきます。

人は生きている中で何回も三つ子の状態、
つまり成長するチャンスを得ていると思います。
何か新しい事に対して多くのチャレンジをする人、
今までのやり方に変化を加える努力を継続する人は、
他の人よりも息の長い伸び代を持っており、
結果的に成長余力を引き出せることになります。

人材コンサルタントという仕事も、
転職を志す方のこれまでのキャリア、
つまり「何かを志してからの一定期間」と向き合います。
親ではなく、自分で選んだこれまでの三つ子の期間で、
何回の勝負をして、どんな成長を遂げてきたのか。
そして次の3歳の期間をどのように過ごすのか。
その魂に触れる仕事だと実感しています。

コンサルタントとしての私も、また、企業としてのコアも
まだまだ三つ子の期間だと認識しています。
自分たちの魂が百まで語られて恥ずかしくない存在になるまで、
子供に負けじと、新しいチャレンジを繰り返してまいります。

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