無用の用、細分化の効用

先日受講したセミナーで、意味のない下記の18文字を1分で覚える、という演習があった。
①「あんんでいさかでなきだぶのいきじえみ」(意味はない)
通常はこれを一分で覚えることは出来ない。
しかし、
②「みじかいぶんでさえあんきできないのだ」(短い文でさえ、暗記出来ないのだ)
同じ18文字でも意味を成す言葉は覚えられる。
何事も意味づけが明確でないと覚えられないものだという様な内容だった。

そんな中で、上記の①の意味不明の18文字を暗記出来た参加者がいたので、
どうやって覚えたのか聞いてみた。
全く、②と発想は同じで下記のように、意味のある文字列に分解しているとのことだった。

あん:餡
んで:「~ので」
いさか:伊坂(名字)
で:助詞
なき:泣き
だぶ:「ダブル」の「ダブ」
の:助詞
いきじ:「生き字引き」の「生き字」
えみ:笑み

この強引なまでの記憶法が役に立つかどうかは別として、ひとつの事に気が付いた。
こんな暗記を日常生活で行う機会はまずないが、下記のように自分の仕事にも生かせると思った。

1.できなさそうな仕事があったら、できそうな単位まで細分化する。
2.意味がないと思う作業があったら、自分で意味をつける。
  例:切手を貼る作業が多かったら、美的感覚を磨く機会と思い、
  「いかに美しく封筒の縁に平行に貼るか」に挑戦する。

出来ないことを出来るようにし、無意味の中に意味を見いだしたら、
仕事がもっと楽しくなるかもしれない。そんなことを思った。

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