3C理論というものがある。
3Cというとマーケティングの3C分析を連想する方が多いかもしれないが、
この3Cは自分自身の継続的な行動改善手法のようなものだ。
3Cの内訳は
何かが上手く行かなかったら、やり方をチェンジ(Change)する。
チェンジしたら必ずチャレンジ(Challenge)する。
そうするとチャンス(Chance)がやって来る。
これは、一般的なビジネスパーソンであれば日々の業務でも実践されている方も
多いだろう。PDCAの簡易バージョンとでも言えば良いだろうか。
この理論は出だしが変わると意味も変わってくる。
例えばChanceから始まると、Chanceを得るには周りからの信用が必要になる。
Chanceを得るために、自分の行動や考え方をChangeする。自分優先ではなく、
相手優先の考え方になる。そこで始めてチャレンジする土俵に立てる。
つまり周りから信頼される働き方をしなさいということとも受け取れる。
最近よく耳にする「心理的安全性」にも通ずるところがある。
Chance,Challenge,Changeの順番であれば、
『時は得難くして,失いやすい』という司馬遷の言葉にもなる。
これは「人生の中でチャンスはそう何回もは巡ってこないという意味だ。
やるべき事を「後回し」にしてしまい、あの時やっておけばよかったと
後悔することがある。
大きなチャンスをつかむためには,普段から身近なチャンスをつかむ訓練が大切だ。
その訓練とは「気付いたらすぐ行う」「気付いたらすぐに止める」
というような行動力と決断力を養うことだ。
3C理論は転職にも通じることが多い。
面接時に応募先の企業からよく聞かれる質問に、
「今の環境でやれることをやり切ったのか?」というものがある。
少し意地悪に聞こえるが、これは本当にもっともな質問だ。
上手く行かないから単純に働く環境を変える、
人は変わらないということが大前提として考えられているから
このような質問をされるのだろう。
弊社の社名COREには、
Change OR Evolutionという意味が隠れている。
変化か進化か、という意味だ。
単に環境を変えるという変化でなく、働き方を進化させるということだ。
それが働くということのあり方ではないかというメッセージだ。
この社名をつけて十年以上になるが、会社を立ち上げたときよりも
年々、この大事さが増していると感じる。
終身雇用や年功序列が終わり、就業環境が厳しくなっている。
ましてやコロナ禍において、働くスタンスや今までの常識、慣習も変わりつつある。
3C理論やCOREの由来など、働き方の心構えを人に伝える前に、
まず、誰よりも自分が実行できていなければならない。
その責任を楽しみながら精進したい。

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