私は、周囲の方から「物持ちが良い」と言われることが多い。
なぜならば、今でも学生時代からのスニーカー、ジーンズ、雑貨等々を大事に持っている。
断捨離とは無縁であり、モノを粗末に出来ない性格の持ち主である。
先日の東日本大震災直後、改めて有事に備えるために避難用バックパックを
まとめてみようと思い立った。いつ何時に再度大きな地震が来るかもしれない。
着替えを持っておく必要性を感じクローゼットを掘り返していると、
ツギハギだらけのジーンズが目に入った。
20年以上前に購入し、ジーンズ屋の店員に嫌な顔をされながらも何度も修繕修復したものである。
社会人になってからは疎遠になってしまったが、学生時代には毎日のように履いていた一本であり、
苦楽を共にしてきた、ある種の「仲間」でもある。
あらためて「彼」を眺めているうちに、最近疎遠になっている友人達との思い出が
よみがえってきた。まさに「彼」と共生してきた仲間であり、良きライバルでもある、
そんな仲間達を思い出した。
最近は、忙しいことを理由に「彼」を含め、旧友に会えていなかったが自分にとっては
「彼」と同様に大事な「仲間」である。そして、「彼」との再会をきっかけに、
旧友を思い出し、会うことにした。
今の立場に置き換えて考えてみると、やはり全ての方々とは一期一会でありながら、
どこかで再会を果たしている。そんな仕事が人材紹介コンサルタントなのだと思う。
カスタマーファーストというと平たいが、それを超えた「出会い」を大切に、日々過ごしていくことを、
改めてルールとしていきたい。
自分にとって、時代を越えても大事なものは変わらない、そう感じた一日だった。
まだバックパックは片付いていない。

コメント