日経新聞にて現在、α世代が主役となる未来をテーマにした「α-20億人の未来」という特集が掲載されている。
α世代は現在、16歳以下。これから本格的に社会に出ていく世代だ。
彼らが定年退職する頃には、平均寿命が90歳を超え、人生120年とも言われている。
特集では、大手企業の経営者から「α世代に伝えたいメッセージ」が掲載されていた。
多くの経営者は、「挑戦を恐れるな」「失敗を糧にしてほしい」といったメッセージを送っていた。
印象に残ったのは、成功よりも“失敗の価値”を語る言葉がとても多かったことだ。
無難にまとめるよりも、挑み続けること。
失敗の数そのものが成長につながる、という考え方に共感が持てた。
でも、読みながらふと気づいた。
これはα世代だけの話ではない。Z世代でも、もっと上の私たちの世代にも、
同じことが言えるのではないかと。
社会人として長く働いていると、いつの間にか「無難な正解」を選んでしまっていることがある。
面倒なことを増やしたくない。誰かを不快にさせたくない。
波風を立てずに、できれば平和に過ごしたい。
そんな気持ちが先に立ち、本当の違和感を口にだせないことがある。
そうした「小さな無難」を、自分でも気づかないうちに積み重ねているのかもしれない。
ただ、無難を選び続けていると、挑戦する力が少しずつ弱まっているような気がするし、
成長している実感も、いつの間にか薄れてしまっている。
部下や後輩に挑戦や失敗の価値を語る前に、
まずは私たち自身が、挑戦を取り戻す必要があるのではないかと感じた。
無難ではなく、いつもの自分では選ばなさそうな選択をしてみる。
失敗を避けるのではなく、失敗から学ぼうとする姿勢を持ち続けること。
その積み重ねが、新しい自分との出会いとなり、成長へと繋がるのかもしれない。
さらに、挑戦を良しとする文化が根付くためには、
自分自身の挑戦と同じように、周りの挑戦や失敗にも寛容であることが欠かせないと思う。
誰かの挑戦が上手くいかなかったとき、その経験を否定せず、次につなげられる空気があるかどうか。
そうした積み重ねが、心理的安全性のある組織を作っていくのだと思う。
そして、これからα世代が社会に入ってくる時代を迎える私たちに求められているのは、
まさにこうした環境を作ることなのだろう。
次の世代に向けた経営者の言葉は、今を働く私たちにも向けられているのかもしれない。

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