世界中で生成AIを駆使したロボットの開発競争が激化しています。
産業用ロボットでは日本に強みがある一方で、
サービスロボットでは中国が先行しており、それを米国が追っている状況だそうです。
各国は資金力と技術力を武器に、効率や性能を徹底的に追求し、
「どれだけ速く、賢く、便利にできるか」を競い合っています。
そんな中で、トヨタのロボット開発についての記事を読み、
同社のアプローチは他とは違う印象を受けました。
トヨタは、「人の代わりになるロボット」ではなく
「人と共に生き、心を豊かにするロボット」の開発を目指しているそうです。
例えば、生成AIを使ったコミュニケーションロボット「トミーくん」は、
単に複数の言語で会話できるだけでなく、表情や動作、行動のタイミングまで相手に合わせ、
寄り添う存在となるように設計されているとのこと。
トヨタは「技術そのもの」ではなく、
それを通して人が得る喜びや感動にこそ価値があると考えているそうです。
だからこそ、効率や性能の高さだけを追い求めるのではなく、
人にどんな体験や安心を届けられるかを軸にして開発を進めているとのことでした。
世界の市場が性能競争に走るなか、人の幸せに軸を置く姿勢は
忘れてはいけない大事な本質であると思いました。
誰しもが日々の仕事の中で、つい目の前の課題や成果に夢中になりがちですが、
本来の目的は「人の幸せにどう繋げるか」にあるはず。
合理性や効率だけに走らず、相手に喜びや安心を届けること。
そこにこそ、技術でもサービスでも本当の価値が生まれるのではないかと思います。

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