今年の自分

もう師走だなと思っていたら、
あっという間に今年も残るところ1週間ほどとなってしまった。
2020年、2021年とコロナ禍だった過去2年は
混沌とした月日を過ごしていた人も多いだろう。
当初は治療薬もなく死にも至ってしまうかもしれないという
謎多き恐ろしいウイルスだったが、
今では、単純に感染者数が増加したり、
身近に感染者が発生しても驚くことはなくなった。
人間にとっていかに「知らない」ということ、
「未知」であるということが恐怖であるかを思い知る。

そう、「恐怖」や「不安」は、知らないことが根源であることが多い。
今、何か漠然と不安を感じていたり、漠然とモヤモヤしていることがある人は、
その不安やモヤモヤの正体が何かを知るために、
今の感情や状況を書き出してみると良いらしい。
頭の中で考えるだけではなく、書き出してみることで、
何が起こっているのか、現状を冷静に把握することが出来、取るべき行動が見えてくる。

これは縁あって面談をさせていただいた方々にはお話していることだが、
職務経歴書を作成することは、自分自身を知るための棚卸しのツールとして最適だ。
多くの場合、どこかの企業へ「応募するために」職務経歴書を作成すると思うが、
もう一つの重要な役割として、過去と現在の自分に向き合い、自分を知るための効果的なツールとして、
自分がこれまで何を考え、どのように仕事に取り組んできたのか、
その時の想いやこだわりなどを振り返り、
自らを知るということが職務経歴書作成の目的として捉えると良い。
自己認知が出来たら、次に周囲からはどう見えているか他己認知も知れると良い。

今は「リスキリング」がよく謳われているが、どこに向けて成長したいのかが明確でないと
結局自己満足だけで終わってしまう気がする。
地図を持たないまま、同じところをぐるぐると回っているだけだったらもったいない。
せっかくだから、何のために成長したいのか、どうあるために頑張っているのかを考えたい。
そのために今の自分に足りないところを知る。

私自身も毎年「こうありたい」と具体的な成長を目指すものの、
1つ上手くいって、1つ失敗して、一進一退のような気持ちになって停滞感を感じる時があるが、
ほんの少し、1%でも今日が昨日より成長していたら良しとすることにしている。
(もちろん失敗したことは内省して次に活かすことが大事!)
その積み重ねが1年間続いたら、去年よりも37.8倍(1.01の365乗)も成長していることになるから。
だから、その日1つ出来ないことがあっても、違うことで1つできるようにする、小さな努力にこだわる。

成長の秘訣は、成長のために必要なことをやり続けること、出来るまでやり続けることだと
どこかの本で読んだが、継続は力なり、ということ。
何もしなかった1年と、ほんの少し努力を続けた1年とでは、どれほどの差がつくかを考えて
今日を振り返り、明日の行動を見直したい。
同様に、今年のうちに今年を振り返り、来年の自分を見直したいと思う。

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