今年の汚れは今年のうちに!

新年を迎えると過去が清算され、
何もかも真新しく始められるような気分になる。
そして元旦には、新年の抱負で今年こそ!という誓いを立てる。
私も含め、誰もが経験したことのあることだと思う。

本当に優秀な人は、新年を待って行動を起こすようなことはしない。
年明けから…という先送りにしてはいないということ。
来年を輝かしい年にしたいのであれば、
今年のことは今年のうちに整理し片付けておき、
ワンランク上の状態でスタートを切るようにしたい。

そのために、先週のブログでも触れているが、
忙しい中でも、新年を迎える前に、
今の自分について振り返りすることをお勧めしたい。
「今年はどんな年だったか」と振り返るのではなく、
客観的に自分自身と深く向き合い、自分を知り、
気づきの中から次の課題を見つけるための
『振り返り』が必要なのではないかと思う。

振り返りを行うに当たって、
数ヶ月前の社内勉強会で題材になった、
「リフレクション」*という本が
自分自身を深く振り返るために役に立ったのでお勧めしたい。
*「リフレクション(REFLECTION)  自分とチームの成長を加速させる内省の技術」熊平美香

リフレクション(内省)とは、自分の内面を客観的、批判的に振り返る行為で、
失敗も成功も振り返ることにより、新しい気づきを獲得し、
思考や行動に変化をもたらすというもの。

この本では、「認知の4点セット」という内省に必要な思考のフレームワーク
「意見」「経験」「感情」「価値観」があり、それらを使って物事を見ることで
メタ認知の力を高められるとしている。

実際にやってみると、自分の中で「正しい」と思う意見が、
①個人的に起こった出来事による「経験」→②経験により引き起こされた「感情」
→③感情が固定化して生まれた「価値観」の組み合わせで生まれた
「思い込み」であることに気がつくことがある。
この「認知の4点セット」を使って、リフレクションを行い、
過去の成功も失敗も叡智に変えていく、ということを当時の勉強会で行った。

苦手だから変えられていないこと、何度も注意されてしまっている行為については、
しつこく染みついた「経験から生まれた感情と思い込み」が存在している。
失敗した経験に基づいて、ただ単に「できない」と思い込んでいるだけもしれない。

また、現状の自分を変えていくためには、
「できていないこと」を「できるようにする」ためにどうしたらいいかを考えるだけではなく、
もし「できる」としたら、どういう状況・環境が必要なのか?
そういった環境にするためには何ができるのか?と全体を俯瞰してとらえて、
新しい視点で発見することも有効だ。

私自身もリフレクションから考えた「成長のために必要なTODOリスト」
大項目8個、その具体的行動計画の64個のうち、まだいくつか残されている課題がある。
残された期間は1週間もないが、やり終えて新年を迎えたい。

みなさま、良い年を迎えられるようにしましょう!

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