最近の決算発表を見ていると、
「コロナの影響で主力の○○事業は落ち込んだが、他の××事業が好調なおかげで黒字予定」
などという記事をよく目にする一方で、この一週間では、
東芝・GE・J&Jが、相次いでコングロマリット経営から会社分割を行うという発表があった。
日本の大手企業にありがちな事業を多角化しリスクを分散し、
痛みを分け合う組織の在り方ではなく、
独立採算が取れる事業経営を求められ、市場がシビアに評価しているという見方ができる。
会社と同じように、働く私たち一人ひとりにも同じことが言える。
上手く行っていないコングロマリット企業の在り方と同じように、
「結果的に会社全体で良ければ大丈夫」「自分がダメでも他の誰かがやってくれるだろう」
そんな他人任せのぶら下がりは、もう通用しない時代になってきている。
これからぶら下がり社員は、余計な“コスト”という扱われ方になり、
分散させられる危機にある。
私たちにも、一人ひとりの働き方や能力が組織からより問われるようになってきている。
世の中や、組織から必要とされ続ける人材であるために、
自分はどんなスキル・能力を磨くべきか。
今回のニュースも自分事としてとらえることができ、
成長のための具体的な一歩を踏み出せる人は市場価値が高い人材になるだろうと思う。
しかし、自分さえ良ければいい、という考え方も違うと思う。
コングロマリットの強みとなり得る「シナジー効果」と同じように、
自分に課せられた責任と義務を全うしながら、他(人・部署)を見れるような視野を持ち、
一人ひとりが、自分ができることを当事者として考え、関わることができれば、
大きなシナジー効果を生むことが出来るのではないだろうか。
当社は大きな組織ではないが、個性豊かな人が集まるコングロマリットでありながらも、
一人ひとりが自立し、シナジーを意識できる組織でありたいなと思う。

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